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  • 2020.12.03 (最終更新日:2022.04.07)

職場で派閥争いが起こる原因や最小限しか関わらないためにできることとは

目次

職場の派閥争いはなぜ起こるのか

会社 派閥 関わらずにやり過ごしたいのが本音だけれど、派閥争いはなかなかそうもいきません。ここでは、職場で派閥争いが起こる原因を考えてみましょう。

仕事内容に緊張感がないから

職場の派閥争いは内部で発生していることです。人は共通の難題に直面したとき、チームで連携してそれを解決しようと考えます。難題を解決するためには、内部で争っていても仕方がないからですね。そのため、仕事内容に緊張感がないことも派閥争いが発生する原因だと言えます。

会社が衰退してくると職を失うかもしれませんから、ほとんどの人が自分の立場を守ろうとします。豆台風が成長して大型台風となるように、小さな対立が大きな派閥争いに発展するのです。ですから、派閥争いは衰退している会社で発生しやすいわけですね。この例では、社員ではなく社員を取り巻く環境に課題があります。

価値観の異なる人間が集まっているから

会社には、様々な環境で育った多くの世代の人が集まります。考え方の違いが派閥の発生に繋がるわけです。派閥を男女別で見てみると、派閥の本質が少し異なります。女性はグループを作る習性があるので派閥が発生しやすいです。一方で男性は、ほとんどの場合権力争いから派閥が発生します。

派閥の起源となる人物が力をつけてくると、その意見に疑問を持つ人も出てきます。反対の考え方をするもの同士がお互いに仲間を増やして行った結果、派閥争いが激しくなっていきます。厄介なことに、派閥の主要人物は自分より立場が上の人が多いです。そのため、派閥に入らなければいけないような同調圧力が生まれます。

企業理念がいくら素晴らしいものでも、結局のところ自分の身近にいる人に感化されるものです。会社が掲げる考え方よりも、同じ部署内にいる人間の方がよく関わります。その人がどこかの派閥に入っていたら、自分も入らなければならないのだろうか?と悩んで当然です。

部署ごとの権力が同じでないから

部署ごとに権力が異なる場合、組織同士での対立も起こり得ます。たとえば会社にAの部署とBの部署があるとして、Aの部署の方が有力な例をあげましょう。

Aの部署とBの部署が協力し合って1つのプロジェクトを進めるときに、Aの部署が一方的に進めやすいのです。その結果、Bの部署はAの部署に対して不満を持つことになります。一見組織間の争いのように見えますが、どちらの管理職が有力かで決定する例があるのです。

行き過ぎた承認欲求があるから

先ほど、仕事内容に緊張感がない例をお伝えしました。仕事内容に緊張感がない例とは逆に、行き過ぎた承認欲求が影響するパターンもあります。会社に認めてもらうには、仕事を成果に繋げなければなりません。仕事を成果に繋げるために、行き過ぎた競争意識が発生するのです。

派閥争いの関わりを最小限にするには

会社 疲労 派閥争いに巻き込まれないようにするには何に気をつければよいのでしょうか?

主体となっている人物には近づかないこと

起源となる人物がおり、その人物の周囲に人が集まることで派閥争いが発生します。そのため派閥争いに関わらないようにするためには、主体となっている人物から遠ざかるのがポイントです。派閥の発端となる人間には、同じような特徴があります。たとえば、

・自分の周りには仲間にいて欲しいと思っている
・自分が嫌いな人間には遠くに行って欲しいと思っている
・好き嫌いが激しい性格
・人を束縛して支配する

このような性格を持っています。あなたの職場には、上記に当てはまる人はいませんか?これらの性質を持つ人間には、好かれれば社内でも有利な立場になることでしょう。しかし、派閥争いの発端となる人物に好かれることは、束縛して支配されている状態でもあります。歯向かう人間は、すぐに敵だと認識するので気が休まりません。

このような性質を持つ人物からターゲットにされると、離れようと思っても簡単にはいきません。周囲に派閥争いの発端となりそうな人物がいないか考えてください。大切なのは癇に障る言動を控えて目立たずにやり過ごすことです。

普段から同僚とは仲良くしすぎないこと

派閥争いに巻き込まれないためには、そもそも普段から同僚と仲良くしすぎないことも大事です。社会人になって初めて仲の良い同僚ができると楽しいですよね。その反面、厄介なことに巻き込まれるかもしれません。仲の良い同僚が影響を受けている人物が、社内の人かもしれないからです。

また、親しい同僚が異なる派閥にいれば両方の板挟みになるリスクがあります。特定の人物に感化されている同僚がいれば注意が必要。会社の人間関係は入り組んでいますから、派閥に入らないのは困難な例があるのです。

無駄なコミュニケーションを少なくしたり、仕事に私情を持ち込まないようにしたり。日ごろから、仕事以外のトラブルをなるべく少なくするためにできることがあります。職場の人間と関わる目的は、あくまで仕事だということを念頭に置いておきましょう。

その場しのぎで答えないこと

あくまで中立な立場でいたいからと、八方美人になる人もいます。その場しのぎの態度でどちらの派閥も肯定してしまうと、そのことが露呈したときに厄介です。両方の派閥から失望され、会社に居場所がなくなってしまうことになるかもしれません。その場しのぎで八方美人になることも、深く介入することも危険です。派閥争いに関しては慎重に行動するようにしてください。

意見の主張をしないこと

派閥争いに巻き込まれるのを避けるには、自分の意見を主張しないようにすることが大事です。派閥の人間は敵対する派閥の人間の悪口を言うだけではなく、あなたを巻き込もうとします。自分の意見が正しいことを確認するために、同調を得たいのですね。

派閥の人間の言葉に対して、肯定も否定もしないことが大事なポイント。とはいうものの、無視をするわけにもいきません。その件について自分はよく分からず詳しくないことをサラッと伝えて、話題を切り替えるのがいいでしょう。

職場で板挟みになる人の特徴とは?

会社 疲労 日常的な業務も大変な中で、人間関係のストレスまで増やしたくないのが本音ですよね。どのような性格の人が、職場で板挟みになりやすいのでしょうか。

自分の意見を持たない人

あなたは、人の意見に流されやすい人ではありませんか?両方の派閥の意見どちらにも共感していたら、板挟みになると予想がつきます。普段から人の意見に対して疑問を持つ癖をつけることで、周囲に影響されず自分を持つことができるのです。過去の経験からくる考え方や、周りの人の意見以外の視点を持てるようになります。

人の意見に流されやすい人と似ている性格で、騙されやすい人も要注意。なぜなら、騙されやすい人は人の言うことを疑うクセが無いからです。なんでも信じやすい性格を、いいように使われるかもしれません。騙されやすい人は、良く言えば純粋な人です。

しかし、世の中すぐに物事を信じる人を利用する人も多くいますよ。トラブルを避けるために、人の言うことを1度疑うようにするのはいかがでしょうか?意見の主張をしないのは人間関係を円滑に進めるための建前として、本音はしっかりと自分の意見を持つのがいいでしょう。

優先順位が自分より他人の人

優先順位が自分より他人の人がいます。場の橋渡し的な存在で、今まで上手く運ばなかったこともあなたがいれば滞りなく進むのです。

今までの経験が癖になっているので、気づかないうちに自らややこしい人間関係の中に飛び込んでしまうのです。自分でも気づかないうちに飛び込んでしまうので、今まで何度も板挟みに合ってきたことと思います。

他人を優先する性格の人に考えて欲しいことは、両方の意見を尊重したいとの考え方を辞めることです。相手の感情をまるで自分のことのように捉えているのではないでしょうか。しかし、あなたが真剣に思いつめる必要はないのです。課題を客観的な視点から見ることで、ストレスの軽減に繋がりますよ。

気配りのできることは良いことです。ですが、もっとほかの部分で気配りできる能力を発揮した方が有意義だと思いませんか?

これと似た性格で、情に脆い人も板挟みになりやすい特徴です。何かを頼まれたとき、情に訴えられれば断りにくいからですね。

情に訴えられたときに、全て聞き入れる必要はありません。しかし、その場限りではなくそれぞれの事情まで考慮してしまうのが情に脆い人の特徴。そのため意見が優柔不断になりやすいのです。情に脆い性格も、いいように使われる可能性があるので注意してください。

おせっかいな人

あなたは困っている人を放置することができない性格ではありませんか?面倒見がいいのは、いいことかもしれません。でも、困っている人を放置できずおせっかいを焼く性格のあなたに依存する人が出てくることもあります。

ある程度社会を経験すれば気が付く人もいますが、深入りしない方が上手に立ち回れる例もあるのです。お伝えしたように、常に疑問を持つ姿勢を維持しながら両者の話に耳を傾けてください。疑問を持って話を聞けば、矛盾があっても気が付けるのです。

派閥争いのある会社に居続けるデメリット

会社 対立 派閥争いのある会社で様々な工夫をしても、ストレスが溜まることはあるのです。ここでは、派閥争いのある会社を転職しないデメリットを見ていきましょう。

理不尽な理由で職場環境が悪化する

どちらの派閥にも入らずに我が道を進んだ結果、両方から嫌われる例があります。仕事は社内の人といかにチームワークを高められるかがポイントです。そのためには、同僚や上司との連携が必要不可欠。チームが一丸となって1つのプロジェクトを達成していくのが、理想の形です。

しかし、派閥から孤立していることによって、力を貸してくれる人が少なくなるのも事実。上司があなたに対してだけ態度を変えて接したり、同僚があなたのサポートを受け入れてくれなかったりします。仕事の進め方を教えてくれなくなる例もありますよ。意見を求める場では、両方の派閥の人から認めてもらえないことも少なくありません。

周囲のサポートを受けられないことが続いた結果、仕事の成績に影響が出てしまうのです。このような環境で働き続けると、理不尽な理由でストレスを溜め体に不調を来します。

いじめの的になって仕事に集中しにくい

いじめの的にされやすいのはどのグループにも入らず1人でいる人です。グループから孤立していると、両方から陰口の的にされます。陰口が度を超すと、派閥に入らなかった事実以外でも様々なことを言われるのです。

プライベートの話を言いふらされたり、男性社員と会話しているだけで男好きだと言われたり。あなたが女性なら、女性特有の面倒なことに巻き込まれます。仕事を頑張りたいのにプライベートの陰口が気になって仕事に集中できなくなるのは理不尽ですよね。

陰口の的になってしまった人に向けて、気にせず仕事に集中すれば良いとの対策方法が挙げられます。仕事には集中できるかもしれません。しかし、常に気を張りつづけているのでストレスが溜まるのです。

疎外感を抱きやすい

派閥があると、同じ派閥の人同士で本人たちにしか理解できない話をします。内輪だけで盛り上がるのは、職場だけに限った話でないのが厄介です。飲み会のような交流の場でもそのような話をするので、社外でも疎外感を抱きやすくなります。その結果、社外で疎外感を抱いてまで自分がこの会社に居続ける意味が分からなくなる人も出てくることでしょう。

派閥争いは転職理由の1つである

派閥争いは転職理由の1つです。お伝えした通り、派閥争いに耐え続けた結果職場環境が悪化するからですね。「今より上の立場になったら派閥争いに巻き込まれないだろう」と考える人もいることでしょう。

ところが、後輩が多くなる立場になっても派閥争いに巻き込まれる人がいます。必ずしも、若手社員の今を我慢すれば解放されるとの問題ではないのです。そのため、派閥争いに疲れて会社に見切りをつけたら、転職を考えるのも選択肢の1つと言えます。

健康経営を実施する会社の取り組み

会社 派閥争いに疲れて転職を検討している人に見て欲しいのが、会社が実施する健康経営の取り組みです。健康経営では、社員が働きやすい職場環境作りを行っています。社員が生き生きと働けるようになれば、生産性の向上に繋がるからですね。

風通しの良い職場になれば、社員同士のコミュニケーションが円滑に進み陰湿な派閥争いが起きにくくなります。風通しの良い職場を作るためには、いかに安心して交流できるかがポイントとなります。

そのためにはコミュニケーションのきっかけがあることと、リラックスした環境であることが大切です。リラックスした環境作りに取り組む会社では、孤立して頭を抱えることは少なくなるでしょう。

社内でコミュニケーション不足が発生すると、顧客との信頼関係が崩れる原因に繋がります。
コミュニケーション不足で生じるデメリットについて解説したコラムがありますので、合わせてご覧ください。

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  コミュニケーション不足のデメリットとは?健康経営企業が行う対策

風通しの良い職場環境作りの一環として、社員1人1人の声を聞いて取り組みに活かす会社があります。若手社員の場合、社員の声を聞く取り組みとは無関係だと思われがちです。しかし、健康経営を実施する会社では、役職のあるなしに限らず全ての社員を対象としている例もあります。

社内で運動に関する取り組みを行い、コミュニケーションのきっかけやリラックスした環境作りを目指す会社もあるのです。社員が一丸となって「健康」という同じ目標に向かえば、自然とコミュニケーションも生まれますよね。
当コラムでは、会社が行う健康経営の取り組みを紹介しています。社員の健康意識を高めるところから実施している会社もあるので、1人ではなかなか健康のことまで手が回らない人もぜひご確認ください。

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まとめ

当たり障りなく、ややこしいことにはなるべく関わりたくないのが本音です。しかし、普段から良かれと思って会社の人と慣れ合っていたら、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。くだらない派閥争いとの関わりを最小限にするためにも、主体となる人物に近づかないようにしましょう。自分をしっかり保ちながらも、目立つことは控えてやりすごすのがポイントです。それでも、どうしても辛いと感じたら転職を考えてみませんか。
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