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  • 2021.02.05 (最終更新日:2022.04.06)

企画職が辛いと感じる理由とは。向いていない人や転職先を解説

目次

企画職が辛いと感じる理由とは

企画

結果が出るまでやる気を維持する辛さ

商品企画の場合、結果を実感するまでの期間が長いことにより、やる気を保てない辛さがあります。商品企画では、商品を世に送り出すまでに以下の手順を踏む必要があるのです。
 
  1. 売れる商品を出すために情報収集をする
  2. 商品を企画し、売れそうな商品かどうかを考える
  3. 企画書を提出し、承認を待つ
  4. 製造部門などと話し合い、スケジュールを組む
  5. 消費者の関心を引くような販売方法や宣伝方法を考える

企画をすればすぐに販売実績に繋がるわけではありませんので、仕事の結果以外でやる気を維持しなければなりません。責任感のある立場にいる場合は、結果を出さなければ責任問題になる重圧もあります。

商品企画では、需要を見極めるための情報収集や仮説を立てることがポイントです。そのため商品が売れて結果が目に見えるまでは、周囲からの評価を得られない辛さがあります。商品が売れても、営業などほかの部署の業績だと思われてしまうこともあるのです。

・商品が売れるまでの期間が長い
・商品が売れても、ほかの部署の業績だと思われることがある

結果が分かりづらいことが、商品企画の仕事を辛いと感じる原因と言えます。

体力が必要だから辛い

企画の種類によっては、納期が近ければ残業が多くなります。重圧に耐えながら仕事をするので、精神的なストレスが増すのです。何も思いつかなくても脳みそをフル回転させて、たくさんの人に商品を知ってもらうようなアイディアを出さなければいけません。

業務を円滑に進めるためには他部門とのコミュニケーションが大事ですから、休日を返上して飲み会に参加することもあるでしょう。残業続きの中飲み会などもあるので、体力仕事でもあるのです。

コミュニケーションが大変で辛い

お伝えした通り、商品を企画したら勝手に進められるわけではありません。企画した商品がなぜ良いと思ったのかを他部門に説明し、納得してもらって初めて進められるのです。他部門に納得してもらうプレゼンを作成するのにも労力が必要。

企画が通ったら今度は、予算のことを考えながら開発部門と相談をします。その後には、広告部門とのすり合わせも待っているのです。

他部門との相談時に、悪い部分を指摘しすぎて機嫌を損ねられると、その後のコミュニケーションが大変になります。機嫌を損ねられる可能性があるので、他部門の性格などを考慮しながら慎重にすり合わせを行うのです。

商品のことだけでなく他部門の気持ちも考えながらすり合わせを行うので、コミュニケーションの難しさを辛いと感じる人もいます。企画職は厳しい状況でも楽しいと考えられる人でないと、続けるのは難しいでしょう。

企画職に向いていないのはどんな人?

企画 あなたは「企画職が辛い。自分はこの仕事に向いていないのかもしれない。」と感じていませんか?ここでは、どんな人が企画職に向いていないのかを解説します。

こだわりの強い人

企画職は、いかに人を動かせるかが肝心なところです。視野が狭くなってしまうので、こだわりが強いと業務の進行が滞ります。こだわりが強いと、ほかの部門に駄目な部分を指摘されたときに揉め事になる可能性があるのです。

商品の企画をさまざまな視点から見ることができなければ、商品をより良くする案があっても気づけないかもしれません。1つの物事に打ち込みたいことや、自分の仕事をほかの人に邪魔されたくないと思う人は、企画職に向いていないと言えます。

機敏に動けない人

商品企画は何も無い状態から、アイディアを生み出す仕事です。過去の商品の売れ行きや取材から需要を調べますし、競合の会社の情報収集も怠れません。ほかの部署や取引先にアイディアを説明する機会もあります。いかにコミュニケーションをして人を動かせるかが大事なのです。

企画職に向いていないのは、誰にどう話をすればいいのか考えられない人や、ほかの部門の人に話しかけるときに気を遣う人です。行動力があって分からないなりに解決できる力があれば乗り越えられるものの、機敏に動けなければ企画職には向いていないと言えます。

スケジュール管理のできない人

企画職では、さまざまな人と関わります。そのため、スケジュール管理は徹底して行う必要があるのです。スケジュールの全体をなんとなく理解できればいいという度合いの話ではなく、徹底していなければいけません。

仕事の工程のうちどこか1ヶ所でも遅れてしまうと、全体的にスケジュール調整をしなければならないからです。部門の中に誰か1人スケジュール管理のできない人がいれば、売上に影響が出てしまうというわけですね。

自分達の部門だけではなく会社の損失に関わってしまうため、スケジュール管理のできない人は企画職に向いていないと言えます。

責任感がない人

ここまで読めばお分かりいただけたと思いますが、企画職は責任感のない人では勤まりません。やりたいことを思いついても、それが少し面倒なことだと理由をつけて後回しにしてしまう性格の人には、向いていないと言えます。

視野を広げて機敏に動き、いつまでに誰と会って何の話を進めておくのか、というスケジュール管理の徹底。そして、売り上げに繋がる商品を作るとの責任感も大事だからです。大変なことでもやり抜く人の多くは、結果を出す力があります。

人に悪いところを指摘されれば改善していく努力を怠りませんし、物事を分析する力が身につくからですね。理由をつけて面倒なことをやらない人は、企画職が辛いと感じることでしょう。

すぐに結果が出ないとやる気を維持できない人

仕事ですぐに結果を出したい人も、企画職に向いていないと言えます。お伝えした通り、商品の売り上げが出るまでには、たくさんの工程があるのです。商品の売り上げが出るまでの間、目に見えた結果はありません。そのため、結果を出すことでやる気を維持している人には、企画職の仕事は辛いことでしょう。

企画職には種類がある。転職時の参考にしよう

企画 企画職には種類があります。転職を考えたときにまったく異なる業種に転職するのではなく、別の企画職に転職する方法もあることを覚えておくと、選択肢が広がりますよ。

商品企画について

まず、今回少しお話した商品企画を紹介します。商品の流行や需要を知って、どんな商品が売れるのかを把握し、アイディアを出す仕事です。新商品ばかりに関わるのではなく、過去に販売した商品のリニューアルも仕事の一環。

デザインも担当する場合、PhotoshopやIllustratorなどのスキルが求められます。責任感のある人だけじゃなく、発想力がありアイディアを形成したいと考える人も向いている仕事です。

広報企画について

広報企画は自社のイメージを向上させるためのアイディアを考えて、実施する仕事です。自社の活動を知らせるために、パンフレットの作成やイベントの企画などさまざまな活動をします。

テレビのインタビューに応じたり雑誌に載せたりすることも、仕事の一環です。取材の対応では、迅速に動かなくてはいけません。どのメディアに自社の情報を出したいかを考えて、メディア側とコミュニケーションを取るのも仕事内容の1つ。そのため、商品企画と同じくコミュニケーション能力や機敏さが求められます。

大企業は社内広報を取り入れていることが多いです。社内に情報を発信すれば、ほかの部門の仕事内容を知ったりコミュニケーションが取りやすくなったりします。

営業企画について

営業企画では販売の計画を立てて、商品が売れる構造を作ります。営業の計画を提案したり、競合の会社の情報収集をしたりするのも仕事。効率化を図るために、仕事の過程を見直すこともありますよ。

社員のやる気を出す環境作りをして、売れる仕組みを作ることも営業企画の担当です。営業企画には、営業職の経験が求められます。営業企画は、会社の売り上げの増減に関わるので、どんな規模の会社でも求められる職種です。

販売促進企画について

販売促進企画は、完成した商品の販売方法を考える仕事です。商品を手に取って購入してもらうことが目的であり、マーケティングの仕上げを担当します。今までの過程がどんなに優秀でも、販売促進企画がおろそかになると商品の売り上げが下がってしまうのです。

完成した商品はどんな層がターゲットで、伝えたいことは何で、有効な宣伝方法は何かということを模索するほか、商品のレイアウトや置き場所などの指示も行うのです。

企画職が辛いときにおすすめの転職先とは

ビジネス 企画職から転職するときにおすすめの転職先を一部紹介します。

人事

自社の商品を扱う企画職と異なり、人事職は人と関わる仕事です。人事職の目的は、優秀な人材を採用して会社を活気づけること。採用業務では採用計画に沿って、不足している人材を雇います。

採用業務だけではなく、人事企画業務や評価関連の業務も行います。人事企画では人員の配置や部門構成などを計画するのです。

評価関連の業務では、社員の報酬や評価制度を作ります。社員から見て、評価は公平に行われているのかわかりにくいものです。報酬と評価をきちんと関連づけて、不公平に感じないよう作成する必要があります。

人は企業の中でも大事な資源です。その「人」を経営管理するので、やりがいを感じられる仕事でもあります。

販売

企画ほど創造力を必要とする仕事ではないので、販売職もおすすめです。接客業のため臨機応変に動いたり人の気持ちを考えたりすることは求められますが、納期までにアイディアをひねり出す苦痛からは解放されるでしょう。

レジ打ちや接客のほか、在庫管理や商品のレイアウトを考えるのも販売の仕事です。店長になると、本社への業務連絡やスタッフのシフト管理などを行います。店舗の経営に関わるので、やりがいを感じる仕事でもあるのです。

商品のレイアウトなど一部の業務で発想力が必要。そのため企画職は辛いけれど、完全にものを作ることからは離れたくない人に向いていると言えます。店舗で取り扱う商品に自分の好きなものを選べば、好奇心を持って長期的に働くことができるでしょう。

経理

経理の仕事の基本はデータ入力です。ときに、ほかの社員とのコミュニケーションが求められますが、企画職ほど機敏に動く必要はありません。そのうえ発想力も必要がないので、アイディアをひねり出すことに疲れた人におすすめの仕事だと言えます。

評価と直結する仕事ではないがゆえの辛さはありますが、企画職にいたころのように過度なプレッシャーやストレスは感じにくいと言えるでしょう。

転職時に知って欲しい、健康経営の取り組み

健康 企画職が辛くて転職を検討した場合に、知ってほしい会社の取り組みがあります。それは、健康経営についてです。

健康経営に取り組む会社は、社員の健康状態を維持するために職場環境を整えています。たとえば離職率が高いことを課題としている会社があるとします。残業が原因なら残業時間を減らすために制度を取り入れたり業務の効率化を図ったりするのです。

環境が原因なら、コミュニケーションを活性化させるための制度を導入したり、職場のデスクを自由席にしたりして対応します。環境は異なりますから、まだ健康経営を取り入れるのが難しい会社があるのも事実です。

しかし、社員の健康管理は自社の課題だと考える会社は増えてきています。以下のコラムを見ると分かる通り、2020年には6000法人以上が「健康経営優良法人」に認定されているのです。それだけ、健康経営に真剣に取り組む会社が増えたということでしょう。
健康経営というものがあることを覚えておけば、ブラック企業を避ける目印になるなど、メリットに繋がることでしょう。

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当コラムでは転職のほか、健康経営についても情報発信をしています。 日本人は会社に帰属する意識が強いうえ、今までのやり方を変えたがらない人も多いのでなかなか働き方を変えるのが難しいと言われているのですが、少しずつ変化もしているのです。

たとえば、社員のワークライフバランスについて考える企業が出てきたことも、変化の先駆けと言えるでしょう。

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まとめ

企画職が辛いと感じる人や向いていない人、転職先を紹介しました。企画職は発想力と機敏さを求められる仕事なので、そのことが苦手であれば向いていないと言えます。発想力があるかどうかや、機敏に動けるかどうかはある程度自己分析で分かること。向いていない仕事に就かないためにも、しっかり自己分析をして次の転職を成功に繋げませんか。
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