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  • 2021.01.07 (最終更新日:2022.04.07)

集団面接のコツやNGな言動7つ紹介!入退室の手順も解説

目次

集団面接のコツをおさえよう

集団面接

集団面接を行う意図を理解しマナーをおさえよう

あなたは、企業がどうして集団面接を行うのか考えたことがありますか?集団面接は、短時間でたくさんの就活生を選考し、企業の趣旨に合った人材を絞り込むのが目的です。自社が求める人材ではなかったり、TPOに合わせたマナーができなかったりする就活生を躊躇なく切り捨てます。

そのため、まず大事なのが社会人としてのマナーができていることです。他社への気配りができるかどうかは、マナーの考え方の基盤ですよね。面接を受ける人はみんなマナーができて当然だと考える人もいると思いますが、意外とできていない人もいます。集団面接では、面接官だけではなくほかの就活生への気配りも必要なのです。

社会人として仕事をしていくうえで、マナーは欠かせないものになります。たとえば、取引先の偉い人があなたのマナーができていないせいで嫌な気分になったら、自社のイメージも悪くなるものです。仕事で関わる多くの人を嫌な気持ちにさせないためにも、マナーができているかは大事な採用基準というわけですね。

集団面接では、減点方式でもあることから特にマナーは注目されます。日常で人への気配りを心がけている人でも、ビジネスマナーには慣れていない例も多いです。人の話を聞く姿勢などは、普段からできていれば難しくありません。

しかし面接特有の、指示があるまで座れなかったり入室時のノックの回数が決まっていたりすることは、機会がなければ覚えないものですよね。基礎の部分でミスをしないように、面接までにしっかり本を読んでマナーを覚えるのがおすすめです。

短時間で自分は企業にふさわしい人材だとアピールすること

つぎに解説するコツは、自分は企業にふさわしい人材だと短時間でアピールすることです。面接官は、就活生が自社にふさわしい人材かどうかを見極めなければなりません。しかし、集団面接なので就活生1人1人の持ち時間は短いのです。

例として、「チャレンジ精神があり、積極的に行動できる人材」を企業が求めているとしましょう。短時間で、チャレンジ精神を発揮した過去のエピソードを交えながら具体的なアピールをする必要があるわけです。

情報収集は文面だけに限らず、OB訪問などにも積極的に参加するのがおすすめ。そうすれば、文面だけの情報しかないときと比較して、企業の求める人物像がよく分かります。

集団面接でのNGな言動7選①

集団面接 集団面接でのNGな言動から、良い印象を与える姿勢を学びましょう。

その1・話が長くまとまりがない

お伝えした通り、企業の目的はたくさんの就活生を短時間で選考することです。短時間でたくさんの就活生を選考するため、就活生1人がアピールできる時間は限られています。集団面接で長くまとめられていない話し方をしてしまうと、面接官に悪い印象を与えるのです。なぜなら、ほかの学生の時間に気配りできていませんし、企業のスケジュールにも影響を与えるからですね。

面接官に分かりやすい回答をするには、念入りな準備が欠かせません。普段の会話で結論を最初に持ってくる練習を繰り返して、面接に備えましょう。また、面接官の記憶に残りたいからと、長時間話すのはNG。好印象どころか、これは逆効果です。自己PRをしたいのなら、要点を手短に話す方が好印象に繋がります。

その2・身だしなみが整っていない

社会では、身だしなみが整っていない人は仕事ができる人だと思われません。髪を整えていなかった就活生が面接で落ちる例もあります。仕事のでき以前に、清潔感や身だしなみはその人の第一印象を左右する大事なポイント。

スーツのサイズが体に合っていなかったり、猫背で椅子に座っていたりすると印象が悪くなります。女性の場合は、化粧も確認されるのです。キラキラとした派手な口紅を塗っていないか、眉毛が細すぎないか。身だしなみや化粧の判断が苦手な人は、ほかの人に見てもらうことをおすすめしますよ。

その3・自己PRがほかの就活生と似てしまう

自己PRがほかの就活生と似てしまうと、面接官の印象に残らないのでNGです。たとえば、ある就活生が自己PRとしてボランティア活動をしたことを話したとします。同じ企業の中にもう1人、自己PRでボランティア活動をしたことを話した人がいればどうでしょうか?面接官の中では、その2人の印象は薄くなってしまうことが分かりますよね。

自己PRの内容が似てしまうのを防ぐ方法として、自分がどのように考えて行動に移したのかを話す方法があります。こうすれば、あくまでも自分の考えですからほかの就活生との区別ができるのです。

もう1つは、あらかじめ数種類の自己PRを準備しておき、同じ内容を話す就活生がいれば違う内容にすること。どちらの方法も、集団面接までにどれくらい準備していたかによって差ができるものです。

その4・ほかの就活生の話を聞けていない

忘れがちですが、集団面接で評価されるのは面接官と話しているときだけではありません。社会人になってから会議に参加したときに、上の空で話を聞いていない態度を取るは失礼ですよね。集団面接でも、ほかの就活生が話しているときに聞いていないような態度を取るのはNGです。

実際に、面接官がほかの就活生の話を分かりやすく説明するようにとの指示を出し、聞いていなかった就活生を落とすこともあります。ほかの人が話しているときに、「今日帰ったら何をしようかな」なんて考えていたら、そんな質問を受けるかもしれませんよ。

集団面接は、常に面接官にチェックされているものと思って挑んでください。上の空ではなくても、自分の話す内容で頭の中がいっぱいになる例も多いです。面接が終了するまで気を引き締めて、どんな質問にも動揺しないようにしましょう。

集団面接でのNGな言動7選②

引き続き、集団面接でのNGな言動を紹介していきます。

その5・会話が不自然になってしまうこと

集団面接でよくあるのが、内容を暗記してきたがために話し方が不自然になってしまうことです。きちんと事前準備をしてきたことを、面接官に伝えたいとの意思が出てしまうこともよく分かります。しかし、就活生を評価する面接官の気持ちになって欲しいのです。

評価する側から見ると、内容はもちろんですが話し方も評価するポイントの1つ。暗記してきた質問に対してはきちんと答えられても、それ以外の質問をされた時にうろたえているようでは、暗記した答えだったことが分かってしまうわけです。

また、話し方の印象が悪ければ、仕事ができない人のイメージになってしまいます。ここでどうすればいいのかというと、暗記するのは要点だけにして伝え方を意識する余裕を作るのです。質問と回答の暗記に力を使い果たしてしまうから、そこまで気が回らないわけですね。

伝え方とは、話す時の抑揚や間、スピードを考えること。これらの伝え方は、普段から意識していくことで見に付くものです。棒読みの暗記に慣れてしまったら、面接でも感情のこもっていない雰囲気が出てしまうので普段から意識してください。

その6・良い間違いを訂正する「失礼しました」

面接中返答に困り、間があいてしまったときに「失礼しました」という人がいます。行儀よくしなければ、と思う気持ちから出る言葉なのでしょう。しかし、あまり何度も「失礼しました」というのは印象が良くありません。

「失礼しました」は返答に困ったときより、過ちを謝罪するときに言うイメージなのです。そのため、少し返答に困っただけで謝罪しているとネガティブな印象を与えます。少し間があいてしまった程度では、謝罪しなくても良いのです。ネガティブな印象を与えるよりも、自信を持って話してください。

その7・口癖が多い

意識していない普段の会話では、話の途中で何度も同じ口癖を言っている人がいます。しかし、集団面接で同じ口癖を繰り返すのはNG。集団面接では型にはまった質問をするため、全員に同じ内容を聞くことも珍しくありません。

ですから、言葉に詰まったときに「え~」と言う回数の多い人や、小さな声で自信がなさげに話す人のイメージは悪くなります。集団面接では特に、自信を持って大きな声で話すのがポイント。面接の前に今一度、自分が普段はどんな口癖を言っているのか確認するのもいいと思いますよ。

集団面接におけるNGな言動を7種類紹介いたしました。集団面接では個人面接のときよりも、悪目立ちしてしまう言動もあります。そのことを頭に入れながら、今一度家族などと面接の復習をするのもいいでしょう。

集団面接で入退室はどうする?入退室の手順を解説

集団面接 個人面接とはまた違う、集団面接ならではの入退室のマナーがあります。個人面接とは異なる部分に注意しながら読んでください。

入室のとき

  1. 先頭になったら3回ノックをする
  2. 面接官から入室を促されてから、入室する。このとき、後に続く人のためにドアを開けておくこと。
  3. はきはきした声で「失礼します」とあいさつをして、その後に1礼。
  4. 順番に席まで歩く。入ったドアに近い椅子の横に立つのが一般的。

2番が、個人面接と違うところですね。集団面接という緊張するシーンでは、思いがけないミスをすることがあります。後に続く人がいるのにドアを閉めてしまったり、譲り合ってなかなか入らなかったり。

お伝えした通り、集団面接ではほかの就活生への気配りが必要ですが、入室時に過度な譲り合いをすることとは違うのです。基本的なことができていないために面接に落ちたら悔しいですよね。「そんな間違いをするはずがない。」と決め込むのを止めて、1つ1つの動作に注目しましょう。

着席するとき

  1. 椅子の右側に鞄を置く。このとき、座らず立ったままで待つこと。
  2. 座ることを促されてから、「失礼します」と言って着席する。このときに軽く会釈すると良い。
  3. 男性は、太もものうえに握りこぶしを置く姿勢で、女性は、両方の手を重ねるように置く姿勢で。姿勢を正して、男女共に深く腰掛けすぎないこと。

張り詰めた空気がしんどいと思いますが、笑顔を心がけてください。コートを着用している場合は、面接会場に付いた時点で脱ぎ、持ちながら入室します。そして、鞄のうえにそのまま置かず、綺麗にたたんで置いてください。

入室が先頭でないときの注意点

集団面接では、入室が先頭でないときもあります。先頭でないときに失敗しないコツは、先の人の行動をよく観察することです。
  1. 先の人から入るようにドアを譲られたら、同じようにドアを受け取り入室する。
  2. 面接官に「失礼します」とあいさつをした後に1礼。
入室が最後になった場合、ドアを閉めます。丁寧にドアを閉めた後、ドアの前に立ちましょう。そして、深く1礼をしてください。ドアの引継ぎをいかにスムーズに行うかも、集団面接での要点なのです。

退室のとき

  1. 面接の終了を言い渡されてから、荷物を置いた状態で席を立つ。
  2. 姿勢を良くし、面接官にお礼を述べる。
  3. ドアに向かうのは、入り口に近い就活生が先。
  4. ドアの前で「失礼します」と再度言い、その後に一礼する。
  5. 先頭なら、後の人のためにドアを開けておく。最後なら、静かにドアを両手で持って閉める。
面接が終わると、気が抜ける気持ちもよく分かります。しかし、社内や会社の周りには、社員の人がいることがあるのです。最寄り駅を過ぎるまでは、社員がいるかもしれないと思って気を抜かないようにしてください。
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健康経営のことを知っていますか?

健康 あなたは、健康経営のことを知っていますか?健康経営は、社員が健康になれば企業にもメリットがあるとする考え方のことです。健康経営がもたらすメリットは、社員側にも会社側にもあります。それぞれのメリットを見てみましょう。

【社員側のメリット】
  • 健康のことを考える機会ができるので、健康維持に繋がる
  • 労働環境を整えられたことにより、自分らしく働ける
  • モチベーションアップに繋がり、自信を持って働けるようになる
【会社側のメリット】
  • 社員のコンディションが良くなり、その結果生産性が向上する
  • 「健康経営優良法人」になることにより、企業のイメージが良くなる
  • 体調を悪化させる社員が減るため、医療費の削減になる
両者にメリットがあるので、健康経営に取り組む企業は増えているのです。健康経営を実現するために、企業はさまざまな取り組みを実施しています。

【健康経営を実施する企業の取り組み例】
  • 多様な働き方に対応するためフレックスタイム制や独自の休暇制度を導入する
  • コミュニケーションを活性化するために、社員のことを取り上げた独自の新聞を発行する
  • コミュニケーション活性化のため、社内イベントを開いたりフリーアドレス制を導入したりする
企業が抱える健康課題や環境はすべて同じではありません。そのため、健康経営の取り組みも企業ごとに異なっておりユニークなものもあります。

入社すれば快適に仕事ができることもありますが、思いがけない事態に陥ることもあるのです。理想の業務内容とのギャップがあったり、パワハラが蔓延していて1週間もたたずに辞めたいと思ったり。

予想外の目に合って転職を決めたとしても、次にまた同じことを繰り返したら意味がありません。就職・転職時の選択肢を増やすためにも、健康経営について学ぶのはいかがでしょうか。
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まとめ

集団面接は、個人面接とは目的が異なります。企業側の意図を理解して、いかに自分がふさわしい人材だとアピールできるかがポイント。その中で、周りの就活生に気を配らなければならないので苦手意識を持つ人もいるでしょう。

けれども、まえもってポイントを意識していれば、恐れるものではありません。危ない状況になってしまっても、逆にそのことを利用するぐらいの意気込みで挑んでみてはいかがでしょうか。
 
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