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  • 2024.02.29 (最終更新日:2024.03.07)

インターンで必要なマナーとは?シチュエーション別や参加前後のマナーも徹底解説

スーツを着た真剣な顔つきの若い男女
目次

インターンシップは本格的に社会に出る前の予行練習ができる貴重な機会です。「これからインターンに参加するけれど、社会人として企業に失礼のない振る舞いができるだろうか?」と不安な学生もいるでしょう。そこでこの記事では、インターンで必要なマナーや、ビジネスの場で役立つ電話やメールのマナーなどもご紹介します。これを機に基本的なビジネスマナーやスキルを身につけ、自分の課題を把握して成長につなげましょう。

インターンでのマナーは社会人としての第一印象を左右する

鏡の前で服装を整えるスーツの女性

インターンシップは社会人としてのスキルや経験を積む貴重な機会です。 それと同時に企業側が学生を評価する重要な機会でもあります。インターン中のマナーによっては企業にマイナスの印象を与え、選考に不利になるケースもあります。ただ参加すればいいのではなく、きちんとマナーをわきまえて好印象を残すことが大切です。

準備段階から差をつける|インターン参加前の心得2つ

明るい顔つきの若いインターン生の男女3人

インターンシップを有意義なものにするために事前にやっておきたい準備について解説します。これらの準備をするとしないではインターン後に得られる学びや経験の質が大きく変わってくるので、ぜひ実践してみてください。

1.企業理念や事業内容を理解しておく

参加する企業の経営理念や事業内容などの基本情報を理解しておくことは相手企業への礼儀のひとつです。企業は自社の理念やビジョン、事業内容に理解や共感を示し、熱意を持って取り組んでくれる学生を採用したいと考えています。企業のホームページやパンフレットを読み込み、企業説明会やOB・OG訪問に参加して熱意を伝えましょう。

また、事前にしっかりと企業の基本情報を把握しておくことは、自分がその企業に合っているかどうかを判断し、入社後にミスマッチを防ぐ上でも重要です。

2.インターンに参加する目標を明確化する

インターンを有意義なものにするために学びたいことや経験したいことなどの目標を立てておきましょう。インターンに参加する目標の例としては次にようなものがあります。

  • 社内の雰囲気を知りたい
  • 仕事内容への理解を深めたい
  • 仕事が自分に向いているか確かめたい
  • 基本的なビジネスマナーやスキルを身につけたい
  • 選考を有利に進めるために実績を作りたい
  • 人脈を広げたい
事前に目標を設定してから参加すると自ら学ぼうという意識が高まり、より多くの収穫が得られます。また、目標を立ててインターンに臨む方がモチベーションを維持しやすくなります。参加したことに満足して、何も得られずに終わってしまわないように気をつけましょう。

インターン前に押さえておくべき基本のマナー4選

ネクタイを整えるスーツ姿の男性

インターンシップに参加するにあたっては、学生気分を捨てて社会人としての自覚を持って行動する必要があります。ここからは、社会人として最低限守るべき基本的なマナーをご紹介します。

清潔感のある服装と髪型で身だしなみを整える

インターンに参加する際は清潔感のある服装を心がけ、シワや汚れのない衣服を着用するのがマナーです。私服が認められている場合を除き、基本的には就活と同じスーツで参加します。髪型は寝癖やフケがないよう整え、ロングヘアの場合はポニーテールやお団子にして作業の邪魔にならないようにしましょう。
男性も前髪が目にかかっていると暗い印象を与えるので、事前にカットやセットで整えておくとよいでしょう。髪色は余計な印象を与えないように黒や焦茶など暗めの色にしておくのが無難です。

時間厳守は社会人として常識

時間を守ることは社会人の常識であり、本人の責任感や信頼性、計画性などを評価する指標ともなります。インターンでも集合時間や業務開始時間に遅刻しないように時間管理を徹底し、余裕を持って行動することを心がけてください。
電車の遅延などでやむを得ず遅刻する場合は事前に連絡を入れて遅刻の理由を説明し、企業側から指示を仰ぎましょう。遅刻によって相手に迷惑をかけたことに対し、誠意を持って謝罪することも忘れないようにしてください。

挨拶は自分から明るく元気に

挨拶は第一印象を大きく左右します。入室時、退室時、すれ違いざまなど、あらゆる場面で自分から挨拶をしましょう。相手の目を見て笑顔で挨拶し、声のトーンや表情にも気を配ると好印象です。
反対に「相手からされるまで挨拶をしない」「挨拶の声が小さすぎる」場合、無礼な印象を与えるほか、コミュニケーション能力が低い、やる気がないといったネガティブな評価につながってしまうため気をつけましょう。

丁寧で謙虚な言葉遣いを心がける

きちんとした敬語を使い、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。ビジネスの場では一人称は「私」が基本です。タメ口はもちろん「〜っすよね」「〜っていうか」のようなカジュアルな言葉遣いや、語尾を伸ばした話し方は幼稚な印象を与えるため避けてください。質問があって社員に話しかける際はいきなり自分の用件を話し始めるのではなく「今よろしいでしょうか」と相手の都合にも配慮しましょう。

インターン中の行動マナー4選

腕組みをするスーツ姿の若い女性2人

インターン中は身だしなみや言葉遣い以外にも気をつけるべきポイントがあります。企業にポジティブな印象を持ってもらうと同時に自分の学びを最大化するために、以下4つのマナーを意識して行動しましょう。

指示を待つだけでなく、自ら考え行動する

指示を待っているだけの消極的な姿勢では企業にマイナスの印象を与えます。与えられたタスクが終わったら自分から他にできることがないか尋ねる、周囲をよく観察して自分でできることを考えて行動する積極性が必要です。
また、インターン参加前に立てた目標に対し、自分に不足しているスキルやできないことを自覚していれば「○○について教えてください」と具体的な教えを乞えるため成長意欲をアピールできます。

報告・連絡・相談を徹底してコミュニケーションを密に取る

ビジネスにおいて上司への報告、連絡、相談は基本中の基本です。わからないことはそのままにせず必ず質問し、不安なまま自己判断で業務を進めないよう注意してください。報連相には、チーム内で情報を共有し、業務を効率的に進めたりミスやトラブルを防いだりする効果もあります。また、自分のスキルアップや成長のためにも、ひとつ仕事を終えたら報連相を通して先輩からフィードバックをもらうことが大切です。

教わったことや業務上の注意点はメモを取って読み返す

社員に教えてもらったことは逐一メモを取ってあとから見返せるようにしておきましょう。インターン中はさまざまなことを教わるため、一度聞いただけでは理解しきれないことも出てくるはずです。メモを取ることは聞き逃しの防止や情報の整理のために不可欠です。
また、やる気をアピールすることにもつながります。メモを取らずに同じことを何度も質問するとやる気がないと思われる可能性があるので注意しましょう。

何かしてもらったら必ずお礼をする

インターン生を受け入れることは、現場の社員にとっては少なからず負担が生じます。インターン生に仕事を任せるためには業務の調整や指導、フォローが必要になるからです。だからこそ教えてもらって当たり前ではなく、感謝の気持ちを持ち、成長意欲を示すことが求められます。

実践で役立つ! シチュエーション別マナー

名刺交換の練習をするスーツ姿の若い男女

学生のうちは親や学校の先生以外の大人とはなかなか連絡を取る機会が少ないため、社会人としてのコミュニケーションの取り方に自信がない学生も多いでしょう。ここでは実践で役立つビジネスマナーをシチュエーション別にご紹介します。

自己紹介

インターンシップでは自己紹介をする場面が非常に多くあります。名前や学校名、学んでいること、どういう目的でインターンに参加したのかなど、自己紹介の基本の型を用意しておくと慌てる心配がなくスムーズです。

名刺交換

インターン生が名刺交換をするかどうかは企業や業務内容によって異なりますが、いざ必要になった時に困らないよう名刺の受け取り方や受け取った後の扱い方を理解しておくと安心です。名刺交換は立ち上がって行うのが基本です。相手に名刺を渡されたら「頂戴します」と言って両手で受け取り、渡す時は自分の氏名を名乗って両手で渡します。

複数人の場合は立場が上の人から順番に名刺交換を行いましょう。名刺交換のあとに着席して打ち合わせや商談を行う場合は、相手の名前が読める向きにして机の上に置いておきます。学生であっても名刺入れを用意しておけるとスマートです。

メール

メールの返信は24時間以内に行うのがビジネスマナーです。定型文や件名、署名の書き方、、ビジネスメールの基本を知っておきましょう。

件名

件名は用件がわかるように具体的でわかりやすいものを記載します。件名がないメールは受信者がぱっと見で内容を推測できないため、必要な情報を見逃したり、不要なメールと判断されて削除されたりする可能性があります。

宛先

誤送信を防ぐために送信前によく確認し、TO・CC・BCCそれぞれの意味と違いを理解して正しく利用しましょう。
TO:TO欄に入力されたメールアドレスは他の受信者にも表示されます。相手が主たる受信者である場合や、返信が必要な相手に送信する場合に使用します。
CC:CC欄に記載されたアドレスも他の受信者に表示されます。関係者に情報を共有したい場合、返信は不要でも内容を知っておいてほしい相手に送信する場合に使用します。
BCC:BCC欄に入力されたメールアドレスは他の受信者には表示されません。複数の顧客にメールを送る場合など、一斉送信していることを他の人に知られたくない場合などに使用します。

添付ファイル

添付ファイルのサイズが大きすぎる場合、そのまま送ると送信エラーになる可能性があります。相手に再送を頼む手間をかけさせないように、大きいファイルは圧縮してから送るのがマナーです。

署名

署名は本文の最後に記載する送り主の連絡先情報のことです。氏名、学校名、学部名、学科、学年、電話番号、メールアドレス、郵便番号、住所などを入れておきます。署名の上下には罫線を入れて本文と区別するとわかりやすくなります。

電話対応

一般的には3コール以内に応答するのがマナーとされています。失礼のないよう言葉遣いに注意して、的確に担当者に取り次ぐことが大切です。

電話を取った時に確認するべきこと

相手の名前と会社名、用件、担当者を確認しましょう。担当者が不在の場合、伝言があればメモを取ります。折り返しが必要であれば相手の連絡先と都合がいい時間、緊急性があるかどうかも聞いておきましょう。

参加後のフォローで印象アップ|インターン後のマナー2選

感謝のイメージ

インターンが終わった後も少しの工夫で企業からの印象をアップできます。就活を有利に進め、今後の自己成長につなげるためにもぜひやってみましょう。

感謝の気持ちをお礼状やメールで伝える

インターンシップ後のお礼の連絡は必須ではありませんが、お世話になった感謝の気持ちを伝えたり企業に自分を認知してもらったりするために効果的です。感謝を伝えるなら相手の時間を拘束してしまう電話よりも、相手が自分のタイミングで確認できるメールやお礼状で送ることをおすすめします。ただし、期間中に特別に目をかけてもらったり親しくなったりしたなど、相手との関係性が近い場合は電話の方が適切な場合もあります。

振り返りをして自己成長に繋げる

参加して終わりではなく、学んだことや気づいたことなどの振り返りして社会人デビューに備えましょう。自分のスキルや興味・関心、強み・弱み、価値観などへの理解を深めるためにも、インターン後の自己分析はおすすめです。振り返りを通じて課題や改善点が発見できれば、他社のインターンに参加する際や今後の就職活動、仕事にも活かせるでしょう。

マナーを押さえて内定につながるインターンシップを目指そう

インターンは内定獲得への近道であり、自己成長の機会でもあります。社会人としてのマナーを押さえてインターンに臨み、企業に好印象を与えましょう。

インターンシップを経て実際の従業員の声を聞く中で、その企業での働きやすさもある程度は掴めるはずです。ワークライフバランスや福利厚生なども考慮してインターンシップに参加する企業を選びたいなら、健康経営優良法人認定企業を参考にしてみてください。

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