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  • 2024.02.22 (最終更新日:2024.02.29)

新卒でホワイト企業に入るコツとは?企業探しの参考になるランキングや認定制度も紹介

ノートパソコンを抱えて立つスーツ姿の男女
目次

新卒で入社する企業は、その人の社会人人生に大きな影響を及ぼすとされています。社会人として順調なスタートを切り、自分が望むキャリアを築いたり、理想の働き方を手に入れたりするためには、最初の企業選びが大切です。この記事では新卒でホワイト企業に入るための方法や、自分に合ったホワイト企業を見つけるコツ、企業選びの参考になる認定制度やランキングをご紹介します。

新卒でホワイト企業に入るために必要なこと3選

ミーティング中の会社員の男女5人

新卒でホワイト企業に入社するためには徹底した情報収集、自己分析、早めの就活準備・対策が重要です。以下ではホワイト企業に入るために必要なこと3つをご紹介します。

自分に合ったホワイト企業を見つける

一般的にホワイトとされる特徴を備えた企業でも、事業内容や社風などが異なるため人それぞれ相性があります。自己分析を通して自分が重視するポイントを明確にしておくことが大切です。企業のホームページや四季報などをチェックして企業理念や事業内容、経営陣の考え方なども考慮し、自分に合った企業を見つましょう。

ホワイト企業のランキングや評判を調べる

調査機関や民間企業によるホワイト企業ランキングも参考になります。社員や元社員の生の声が聞ける転職口コミサイトやOB・OG訪問も情報収集に効果的です。ホームページには掲載されない企業内部の様子を知っておくことは入社後のミスマッチを防止するためにも重要です。

就活の準備と対策は早めに取り組む

就活準備はなるべく早めに取り掛かりましょう。大学3年生の5〜6月頃には夏季インターンシップの募集が始まるため、大学3年生の4月には動き出し、インターンシップの前に企業研究や自己分析を済ませておくとスムーズです。面接や筆記試験への対策なども早めに行うことで、自信を持って就活に臨めます。

そもそもどんな企業?ホワイト企業の特徴4つ

ノートパソコンを操作する手

ホワイト企業とされる企業は、一般的に労働環境や待遇、社内の人間関係、財務状況などが良好です。これらの条件がよい企業は従業員の満足度が高く、離職率も低い傾向にあります。

1.労働環境が良好

労働環境とは労働条件や照明・温度など就業場所の環境条件、職場内の人間関係など、物理的・精神的問わず従業員を取り巻くあらゆる環境のことです。安全衛生にも配慮しており、従業員の心身の健康を大切にする傾向にあります。労働条件が良好な職場では従業員の仕事に対する意欲が高まり、集中力が維持しやすいため生産性が高いのも特徴です。

2.待遇が良好

給与水準が高く、福利厚生が充実していて仕事とプライベートの両立がしやすいのもホワイト企業の特徴です。昇進・昇給制度も明確で、早い段階から具体的なキャリアパスが描けます。また、手厚い研修制度が整っていて人材育成に力を入れており、社員に自己成長の機会も豊富です。

3. 社員同士の人間関係が良好

ホワイト企業では社員同士のコミュニケーションが良好でハラスメントへの対策もしっかりとしています。社員が安定的に働きながら自分の能力を発揮していけるように、職場の人間関係を良好に保つ努力をしているからです。定期的な1on1ミーティングの実施やハラスメント相談窓口の設置などを通して人間関係で悩んでいる社員を早期に発見し、問題解決に向けてサポートする体制が整っている傾向にあります。

4.成長産業で財務状況が良好

成長産業や財務状況が良好な企業はホワイト企業である可能性が高くなります。経営基盤が安定していれば従業員への投資を積極的に行えますし、従業員に高い給与や充実した福利厚生を提供することも可能です。リストラや倒産の心配が少なく、長く安定的に働き続けられます。

ホワイト企業かどうかを見極めるポイント4つ

会社のオフィスに笑顔で佇む女性

待遇や労働環境以外にも、ホワイト企業かどうかを見極めるポイントがあります。

1.女性の活躍を推進している

女性の活躍を推進している企業はホワイト企業である可能性が高いといえます。このような企業では女性が妊娠や出産、育児などのライフステージに合わせて働き続けられるように育児休暇やフレックスタイム制など多様な働き方が認められています。

また、女性が仕事とプライベートを両立しやすいよう、残業や休日出勤を抑制し、ワークライフバランスが重視されているのも特徴です。女性に対する差別やハラスメントへの対策が講じられているか、女性役員の比率にも注目してみてください。

2.労働組合の活動状況が活発

労働組合の活動状況が活発だからといって必ずしもホワイト企業であるとは限りませんが、労働組合の存在と活動が企業の労働環境を改善させる上である程度貢献することは事実です。労働組合が活発であれば、労働者側の意見が経営に反映されやすくなります。労働組合が組織されていない企業に比べて、賃金や労働時間、休日、福利厚生など労働条件の向上が望みやすいといえます。

3.社員の口コミにポジティブな意見が多い

転職口コミサイトでは企業のホームページや求人情報には掲載されないリアルな情報が得られます。社員や元社員の満足度が高い企業は、労働環境や給与、福利厚生などの条件が良好である場合が多いでしょう。

ただし、このようなサイトへの投稿は匿名であるため、企業が印象操作している可能性もゼロではありません。他の情報源と併せて総合的に判断するようにしてください。

4.求人情報のアピールポイントが具体的

ホワイト企業は企業の強みとして平均残業時間や従業員定着率、有給取得率などの具体的なデータを公表しています。これらの指標を明確に提示している企業は、従業員のワークライフバランスを重視し、労働環境を改善しようと努力していることが考えられます。

反対に企業の強みが「アットホーム」「風通しがいい」など抽象的な場合、企業の実態を把握することが困難です。具体的な情報が少なく、聞こえの良い文言ばかりを並べている場合はブラック企業の可能性を疑った方がいいかもしれません。

国の認定制度も参考になる

同じ方向を見据える女性3人

気になっている企業がホワイトかどうかを判断する際には国が実施している認定制度も参考になります。国の認定を取得するためには労働環境を改善するさまざまな取り組みが必要で、これらの認定を取得していることは働きやすい企業であることの証になります。ここでは有名な認定制度5つをご紹介します。

厚生労働省認定

えるぼし認定

女性の活躍を推進している企業を認定する制度です。以下の5つの項目で評価され、5つのうちいくつの項目を満たしているかによって3つのグレードに分かれています。
  • 採用者における女性の比率
  • 女性の継続就業率
  • 女性管理職の比率
  • 多様なキャリアコース
  • 労働時間

くるみんマーク

子育てと仕事の両立支援に積極的な企業に対する認定制度です。「くるみん認定」「プラチナくるみん認定」「トライくるみん認定」の3段階があります。最も基本的な基準をクリアした企業に認定されるくるみん認定では、「男性の育休取得率10%以上」など10項目にわたる一般事業主行動計画を定め、その全てを満たす必要があります。

ユースエール認定

若者の採用・育成に積極的で若者の雇用管理状況が優良な中小企業を認定する制度です。新入社員の離職率や平均勤続年数、計画的な教育訓練の実施、給与、労働環境などから評価されます。

経済産業省認定

健康経営優良法人認定制度

従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業を評価する制度です。従業員数300人以上の法人を対象とする大規模法人部門と、300人未満の法人が対象の中小規模法人部門があります。評価基準は定期健康診断の受診率、長時間労働への対策、保健指導の実施などです。この認定の取得によって、企業のブランディングや社員の離職防止に効果が期待されています。

なでしこ銘柄

女性活躍推進に優れた上場企業を経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する認定制度です。主に中長期にわたる企業価値の向上を重視する投資家に向けた制度ですが、女性の働きやすさを判断する目安としても有効です。女性取締役の比率や女性管理職の比率、女性活躍推進の取り組みによって評価されます。

民間企業によるホワイト企業ランキング

ランキングをイメージした4本のフラッグ

調査機関や民間企業が発表しているランキングもホワイト企業を探す上で役に立ちます。どのような基準で評価されているのかに注目しながら、企業選びの参考にしてみるとよいでしょう。以下では3つのランキングをご紹介します。

安全衛生優良企業マーク推進機構「SHEM版ホワイト企業ランキング」

厚労省や経産省など国の認定マークの取得数に基づいて順位づけされたランキングです。平均残業時間や有給取得率、ランクインの理由も紹介されているため、透明性と公平性が高いといえます。安全衛生優良企業マーク推進機構のホームページでは、企業名を検索してその企業が取得している認定を確認することも可能です。
(参考:安全衛生優良企業マーク推進機構/SHEM版ホワイト企業ランキング

東洋経済「新卒3年度定着率ランキング」

新卒3年後の定着率が高い企業を順位づけしたランキングです。2023年版では、2019年4月入社の人数と、3年後の2022年4月時点の在籍社数を開示している1246社を対象としています。

以下のサイトでは東洋経済の「CSR企業白書」から抜粋した上位300位までを確認できます。業種や男女別の人数、各企業の具体的な取り組みなども紹介しているため、就活生にとっては参考になる部分が多いでしょう。
(参考:東洋経済/新卒3年度定着率ランキング

ホワイト企業総合研究所「新卒で入りたい隠れ優良ホワイト企業ランキングTOP50」

ホワイト企業の研究を行なっているホワイト企業総合研究所が公表しているランキングです。働きやすさ、残業時間、有給取得率、給与、福利厚生、成長環境、財務指標など評価基準として5万社のデータをもとに作成されています。

下記のサイトでは2024年度版のトップ50社のランキングを閲覧できます。業界別のランキングを紹介していたり、大手企業よりもベンチャー企業や地域密着型の中小企業など知名度の低い企業が中心に紹介されているのが特徴です。
(参考:ホワイト企業総合研究所/新卒で入りたい隠れ優良ホワイト企業ランキングTOP50

自分にとってのホワイト企業を見つける方法

自己分析のイメージ

誰かにとってのホワイト企業が自分にとってもホワイト企業であるとは限りません。仕事に求める価値観は人それぞれだからです。ここでは自分に合ったホワイト企業を見つける方法をご紹介します。

自己分析を徹底する

ホワイト企業に就職するためには自己分析を徹底し、自分の性格や強み・弱み、価値観を理解することが欠かせません。自己分析をすることで自分がどのような仕事に適しているか、どのような企業で働きたいのかが明確になります。

自分が仕事において何を重視するのかも考えておきましょう。給与、社会貢献、人間関係、仕事内容、ワークライフバランスなどの条件から、それぞれ優先度を整理しておくと、企業選びで迷った時に役立ちます。

また、将来的に自分がどんな仕事に携わってどう活躍していきたいのかというキャリアプランを立て、それが実現できそうな企業を選ぶことも大切です。自己分析の方法としては、自己分析ツールやモチベーショングラフを活用する、親や兄弟、友人など身近な人に意見を聞いてみるといった方法があります。

OB・OG訪問やインターンに参加して企業研究を徹底する

ホームページだけでは企業の本当の姿を知ることはできません。OB・OG訪問やインターンに参加して実際に働いている人の話を聞くことで、企業の雰囲気や仕事内容を肌で感じることができます。ホームページに具体的な残業時間や有休や育休の取得率などが掲載されていない場合、企業の実情を掴む貴重な機会です。その企業について知りたいことを整理し、しっかりと事前リサーチをした上でOB・OG訪問やインターンに臨みましょう。

新卒でホワイト企業に入るためには事前の自己分析と企業研究が大切

新卒でホワイト企業に就職するためには情報収集、自己分析、企業研究の3つのポイントをしっかりと押さえることが重要です。国の認定制度や民間企業のランキングを参考にしながら、自分に合ったホワイト企業を見つけましょう。

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