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  • 2024.02.21 (最終更新日:2024.02.29)

学校指定の履歴書を使うと就職は有利になる?市販の履歴書との違いや使うときの注意点を解説

履歴書
目次

自分の経歴や資格を企業に伝えるためにも、就活において履歴書は重要な書類です。しかし、履歴書にも数多くの種類があり、どの履歴書を使えばよいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。特に新卒の就活生は、学校指定の履歴書という選択肢もあります。悩んでいるときに、「学校指定の履歴書を使うと就職が有利」と聞けば、さらに焦ることでしょう。

実際に、学校指定の履歴書を使うことで、就職は有利になるのでしょうか。この記事では、学校指定の履歴書に関する疑問に答えるとともに、使うときの注意点を解説していきます。

学校指定の履歴書と市販の履歴書の違い

履歴書 学校指定の履歴書は、主に学内の売店などで購入できる学校独自の履歴書です。学校の校章や名前などが入っているほか、書式も一般に販売されている履歴書とは大きくことなります。

まずは、2種類の履歴書を比べて、どのような点が異なるのかを確認していきましょう。

その他、履歴書のサイズに関する悩みについては相互リンクを参照してください。

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学校指定の履歴書

学校指定の履歴書は、新卒の就活生が使いやすい書式になっていることが特徴です。例えば、学校指定の履歴書には、配偶者に関する項目がありません。他にも通勤時間に関する項目など、これから就職する学生には必要がないと思われる項目が削除されています。

また、学歴や職歴、資格に関する項目も小さくなっています。これらに関する経験を学生は持っていないことがほとんどです。そのため、これらの項目が履歴書にあると空白が目立ってしまいます。小さくすることで、記入内容の空白を減らすことができます。

その代わり、自己PRや志望動機などの自己紹介の記入欄が大きくとられています。学校によっては、裏面全てが自己PRなどの記入欄になっていることも珍しくありません。記入欄が広くつくられているため、自己PRや志望動機など多くのことを記入できます。企業に対する絶好のアピールチャンスと言えるでしょう。

また、履歴書を書いたことのない人に向けた分かりやすい見本もあり、初めての人も安心です。その他、大学名や校章が入っているので、他の履歴書と差別化することも簡単です。

学校指定の履歴書は、企業にとっても知りたい就活生の情報を優先的に確認できる書式になっています。特に、自己PRや志望動機は、就活生が自社になじむかを確認する上で重要なポイントです。情報が多ければ、その分だけ判断もしやすくなります。

どの履歴書を使うか悩んでいるならば、まずは学校指定の履歴書を使うことをおすすめします。また、1セットの枚数が多く、1枚当たりの価格が安いことも学生向けと言えるでしょう。

市販の履歴書

市販の履歴書は、アピールのしやすさを重視して自分に合ったものを選べることが利点です。市販の履歴書は、販売元ごとに構成や内容のボリュームなどが異なります。自分がアピールしたい項目の欄が大きい履歴書を選べば、充実した内容の履歴書が完成します。

また、コンビニなどでも幅広く販売されているため、手軽に購入できる点は学校指定の履歴書にはない強みと言えるでしょう。最近ではネット上のフォーマットを活用することもできます。

ただし、市販の履歴書は、新卒の就職活動にマッチしないものも多いため注意が必要です。市販の履歴書は大きく分類して、アルバイト・パート用の履歴書、一般的な履歴書、転職者用の履歴書の3種類が市販されています。

例えば、転職者用の履歴書は、社会人が使うことを想定しています。そのため、職歴欄のスペースや資格欄が大きく取られています。職歴や資格のない新卒生が使うと、これらのスペースの空白が増えてしまい、見栄えがよくありません。

新卒の就職活動ならば、一般的な履歴書を使用しましょう。新卒の就活は内面やポテンシャルに期待した採用です。そのため、内面をアピールできる書式にしなければなりません。一般的な履歴書なら、志望動機欄や自己PR欄があり、就活生が自分の内面をアピールできるフォーマットになっています。

学校指定の履歴書を使うと就職は有利になるのか?

就職と履歴書 新卒の就活において「学校指定の履歴書を使うべき」という意見があります。確かに、学校指定の履歴書は学生、特に新卒の就活生のことを考えたつくりの履歴書です。不必要な項目は削られ、自己PRなど企業が知りたいことをアピールできるつくりになっています。また、出身校のアピールにもなるため、このような意見が出るのは自然なことでしょう。

では、学校指定の履歴書を使うことは、実際の就活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

企業の採用自体には影響しない

結論から言えば、学校指定の履歴書を使っても就職は有利にはなりません。企業の採用基準は、「一緒に働きたいか」「働く上で戦力になってくれるか」の大きく2つです。この2つをアピールするためには、自己PRや志望動機の作成に力を入れなくてはなりません。

確かに、学校指定の履歴書には、校章や学校の名前などが印刷されており、出身の学校をアピールすることはできるでしょう。ただ、あくまでも学歴は採用基準の1つです。また、広いアピール欄を使っても、「私は御社が求める人材だ」というアピールができていなければ意味がありません。

そもそも指定の履歴書がない学校も数多くあります。そのような学校に通う学生は、一般の履歴書を使用します。そのため使用する履歴書の選択で、合否が決まるようなことはありません。企業からの指示がない限りは、どのような履歴書を使用しても自由です。

企業が気にしているのは、履歴書の「中身」です。自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたことなど、書く内容を充実させましょう。どのような履歴書を使っても、企業が求めている人材であることをアピールできれば、確実に内定に近づきます。

新卒なら学校指定がおすすめ

学校指定の履歴書を使用することは、直接的に採用には影響しません。学校指定の履歴書を使っても、市販の履歴書を使っても、大事なのは履歴書の中身です。充実した中身であれば、どちらを使っても採用されるでしょう。

しかし、使いやすさを考えると、学生にとっては学校指定の履歴書がおすすめです。一般の履歴書は、新卒者以外にも幅広い人に使ってもらうことを考えて作られています。汎用性が高い分、新卒者には関係ない、記入する必要がない項目も数多くあります。

特に、扶養家族に関する項目や本人希望欄などは、その代表です。記入しないと空白が目立つため、「何か書かなければ」と思うのも無理もないでしょう。ただ、これらを記入しなくとも、新卒採用の現場では最初から企業は見ていないため採用には影響しません。

そのような無駄を省いた履歴書が、学校指定の履歴書です。一般の履歴書とは違い、学校指定の履歴書は新卒での就職に特化した履歴書といえます。学生に関係ない項目は最初から削除、もしくは少なくなっており、書く内容がなくても空白がでないつくりになっています。

加えて、自己PRの欄を幅広くとってくれている点も、新卒の就活生におすすめしたいポイントです。新卒就活においては、企業にかける熱意や意気込みは重要な評価基準になります。記入欄が広くなれば、それだけ熱意を伝えられるでしょう。

一般的に自己PRなどは300字程度が目安とされています。項目が広くなれば、その分読みやすい字も書けるため、見た目の印象もよくなることは覚えておきましょう。

学校指定の履歴書を使うときの注意点3つ

履歴書を示す人 学校指定の履歴書は、新卒者にとって使いやすい履歴書です。しかし、使用するときには、いくつか注意しなければならないことがあります。

特に、応募時の規定は要注意です。応募は企業からの指示に従わなくてはなりません。応募方法や履歴書の書式など、「その履歴書でよいのか」は必ず確認するようにしましょう。

注意点1.Webに対応していない場合がある

学校指定の履歴書を使う上で、Webへの対応には注意が必要です。現在の就活は、Webでのエントリーが主流であり、履歴書もデータ送付が一般的になっています。

しかし、学校指定の履歴書は紙媒体しかないことも珍しくありません。そのため、書き終えた後は、データにするためにスキャンして取り込むなどの処理が必要になります。

また、企業指定のサイズがないことも考えられます。一般的な履歴書のサイズはA3の二つ折りです。しかし、企業によっては、B4サイズやA4サイズなど、それ以外のサイズの履歴書での提出を指示する場合もあります。

学校指定は一般的なA3サイズがほとんどのため、コピー機でリサイズするなど、企業からのサイズ指定に対応しなくてはなりません。これらの手間が必要なことは覚えておきましょう。

注意点2.早めに購入しておく

学校指定の履歴書は、早め早めに買っておきましょう。学校指定の履歴書は、入荷数に限度があります。学校指定の履歴書は、主に学内の売店で購入できますが、就活解禁となる5月から6月は購入希望者が殺到します。また、履歴書以外の就活関連用品も含めて、必要なものは早めに手元に用意しておかなければなりません。

特に、履歴書を始めとした書類関係は、ある程度の枚数が必要です。履歴書に修正液や修正テープの使用はできないため、書き損じがあれば1から書き直さなくてはなりません。何度でも書き直しができるように、いくらかの余裕を持った枚数を確保するようにしましょう。

注意点3.企業からの指定がないか確認する

提出書類の書式には、企業からの指定があることがあります。指定された書式以外の履歴書を使用すると「指示を聞かない」と判断され、書類審査で落されてしまいます。また、書式以外にも提出の方法についても確認しておきましょう。

また、企業によっては、独自の質問を履歴書へ記入させる場合もあります。そうなると、学校指定の履歴書には適切な項目がないことも考えられます。そのような事態を避けるため、あらかじめ使用する履歴書を企業が指定することも少なくありません。

また、フォーマットが異なると、企業側としては基本情報の整理が難しくなります。そのため、一般的な履歴書の使用を勧めている企業もあります。決して学校指定の履歴書を禁止してはいませんが、1人だけ異なる履歴書を使うのは、やはり悪い方へ目立ってしまいます。

履歴書を書き始める前に、企業からの応募書類に関する指定がないかを確認しておきましょう。場合によっては、企業が独自で応募書類のフォーマットを用意していることもあります。指示された通りの履歴書を使うことは、就活生の常識です。

学校指定の履歴書を活用して内定を目指そう

履歴書には数多くの種類があり、どの履歴書を使うのか悩む人も多いでしょう。履歴書には、それぞれ使う人の想定があります。そのなかで学校指定の履歴書は、新卒の就活生のことを考えて作られています。

関係ない内容が省かれた分、企業側に伝えたいこと、企業側が知りたいことに絞って情報を書くことができます。書く側である就活生にとって使いやすい履歴書です。新卒の就活なら、学校指定の履歴書を使用するとよいでしょう。

また、就活先には、労働者の健康を考えた企業を選びましょう。最近の企業は、一人の従業員に長く働いてもらうために、従業員の健康管理に注意しています。新卒で就職するならば、従業員の健康を考えてくれる健康経営優良法人を目指しましょう。

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