- 就職/転職
- 2024.02.20 (最終更新日:2024.02.29)
【未経験の職種へ転職したい】志望動機の書き方のコツや例文、NG例についても解説
- 目次
人生は一度きりだからこそ、自分が本当にやりたい仕事で社会貢献をしていきたいと思う方も多いでしょう。未経験の仕事にチャレンジしたいが、自分にはできないかもしれないと不安に思うこともありますが、転職のチャンスは平等にあります。
転職のチャンスをしっかりと掴むためには、志望動機で自分の気持ちとスキルを的確に伝えることが重要です。未経験だが採用したい!と思ってもらえるために必要なコツや書くべきポイントをご紹介します。未経験の仕事にこれからチャレンジしていきたい、志望動機のまとめかたがよく分からないと悩んでいる方は参考にしてください。
未経験者の転職実態
未経験の業界・職種の場合、どのようにアプローチをするものか迷ってしまうところもあるでしょう。未経験のジャンルの転職を視野に入れている人にとって、転職の可否や企業として求めている要素をを解説します。
このことから、未経験転職も増加傾向で、全くもって無理というものではありません。しかし誰でも簡単にできることではないため、事前にしっかりと対策を立て、挑むことが大切です。
未経験でも志望動機次第で転職が可能!
かつては終身雇用で、一度入社したところで勤め上げるのが一般的でしたが、より自分らしい働き方ができるよう転職するケースも多くなりつつあります。中でも「未経験業界・職種への転職は難易度が高い」とされていました。しかし、リクルートエージェントが行った転職決定者分析(2009年度~2020年度)では、未経験業界・職種への転職は11.9ptも増加しています。このことから、未経験転職も増加傾向で、全くもって無理というものではありません。しかし誰でも簡単にできることではないため、事前にしっかりと対策を立て、挑むことが大切です。
企業が未経験者を採用する意図
求人の中には「未経験者歓迎」の意図が書かれているものもあります。求人要項にあえて「未経験者歓迎」と書く場合、未経験者にも門扉を開く意図があるのです。企業が未経験者も歓迎する意図を読み取ると同時に、企業側に「適した人材」とアピールすることが必要です。企業側が未経験者であっても採用したいとする場合、以下のような理由が考えられます。- 新しい視点やアイデアを取り入れたい
- 社会人の基本を身に付けた即戦力が欲しい
- 新しいチャレンジに意欲的な人材を欲している
企業が転職希望の未経験者に求めている要素4つ
企業が転職を希望している未経験者に求めている要素は以下の4つです。- 汎用的なスキルや知識
- 社会人としての基本的な姿勢
- 新しい視点、アイデア
- 成長していきたい気持ち、伸びしろ
【未経験者の転職】志望動機をまとめるコツ3つ
志望動機で第一印象が決まるといっても過言ではありません。だからこそ、順序立てがされてあり、わかりやすく熱意のある志望動機が必要です。未経験分野の転職で志望動機をまとめる際に意識しておきたいことは以下のとおりです。
エピソードを盛り込み、そこから得たものや感じたことを盛り込むことで誰にも真似できないオリジナリティが生まれます。エピソードは長すぎると何を伝えたいのかわからなくなってしまうので、簡潔にわかりやすくするのが鉄則です。
コツ1.3ステップを押さえる
未経験のジャンルに転職する場合、丁寧かつライバルと比べて弱い部分を補強するための手順が必要です。未経験の場合、経験やスキルを持ち合わせていないことがハンデとなります。このハンデを補うべく、事前準備が大切となるのです。- 業界や職種、企業に興味を持ったきっかけを整理
- 未経験を補う準備
- 「持ち合わせているスキルや経験」と「応募する仕事」に関する共通項を探す
コツ2.テンプレートを活用する
熱意やスキルの適性が伝わる志望動機には共通する流れがあります。わかりやすく読みやすい文章には起承転結の流れがあるように、志望動機も書く内容や順番が重要です。効果的に伝わる順序を示したテンプレートを活用すると、自分の経験や言葉を当てはめるだけで伝わりやすい志望動機が完成します。-
①前職の業務
②未経験職種に転職しようとしたきっかけ
③応募企業や職種に関連付けてアピールできる過去の経験
④締めの言葉
コツ3.具体的なエピソードを盛り込む
オリジナリティあふれる具体的なエピソードを盛り込むことで、熱意ややる気が伝わる志望動機が完成します。エピソードは自分が体験したこと、経験から学んだことそのもののため、ライバルとの差別化が図れるためです。具体的なエピソードがない志望動機では、表面的な言葉だけが並んだ、どこかの誰かが作った文章になってしまいがちです。エピソードを盛り込み、そこから得たものや感じたことを盛り込むことで誰にも真似できないオリジナリティが生まれます。エピソードは長すぎると何を伝えたいのかわからなくなってしまうので、簡潔にわかりやすくするのが鉄則です。
【未経験でも転職できる】志望動機の例文
未経験分野でも志望動機によって熱意をアピールすることで採用の可能性が広がります。例文は以下のとおりですので、自分が目指している分野に合わせて活用してください。
学生時代の経験と営業で培ったメンタルの強さを軸として志望動機を展開している例です。トライアスロンや体力が介護の仕事に直結するものではありませんが、そこから得たものが仕事で活用できる根拠をわかりやすく伝えています。
営業→介護
学生時代に所属していたトライアスロン部で培った体力と気力を、介護職で発揮したいと考えております。 長いレースを戦い抜くために毎日自転車やランニングなどのトレーニングを行い、レース中に諦めそうになったときは、そんな練習の日々を思い出すようにして乗り越えることができました。 前職とは畑違いの業界となりますが、少子高齢化となった昨今では、体力と精神力のある人間が介護現場に必要と考えています。 また前職で60歳以上の方を対象に営業をしていたことも、コミュニケーションの面で強みになると考えております。現在、資格は取得しておりませんが介護職員初任者研修のカリキュラムを受講しており、来月に修了予定です。
引用:未経験の職種・業種へ転職する際の志望動機と自己PRのポイント【例文付き】
学生時代の経験と営業で培ったメンタルの強さを軸として志望動機を展開している例です。トライアスロンや体力が介護の仕事に直結するものではありませんが、そこから得たものが仕事で活用できる根拠をわかりやすく伝えています。
販売→経理
前職の販売員の経験から経理に携わりたいと思うに至った経緯が簡潔に述べられています。経理職に就くために自ら取り組んだ努力の成果もあるため、積極的なアピールにもつながるといえるでしょう。経理のスペシャリストを目指したいと考えます。前職で販売職として売上管理、本部への売上報告などに携わり、経理に就きたい気持ちが強くなり簿記3級の資格を取得しました。未経験者を積極的に採用し新しい風を取り入れたいという貴社の求人を拝見し大変共感しました。(中略) これまで培ったPCスキルや簿記の知識を活かして、短期間で戦力になれるよう頑張りたいと考え志望させていただきました。
引用:志望動機は「書き出し」と「締めくくり」で差を付ける! 人事の目を引く書き方とは?
【未経験職種への転職】NG志望動機の特徴5つ
未経験職種への転職では経験がないからこそ志望動機がカギとなります。そのため、書く内容によってはチャンスが遠のいてしまう場合もあるのです。避けるべき内容や特徴を理解しておきましょう。
未経験というハンデがありながらも転職したい理由から伸び代を信じ、将来的な可能性を伸ばしていきたいと考えています。転職したい理由が見えないことには、これから先頑張れるのか、企業に貢献できるかも不透明です。可能性が的確に伝えられない志望動機といえます。
退職理由については、転職のきっかけの1つとして軽く紹介する程度であれば問題ありません。しかし、前職の退職理由がメインになったのでは、志望動機からかけ離れてしまいます。企業側としても、何を伝えたいのか不明瞭になってしまうため、退職理由という過去に焦点を当てるのではなく、志望動機として未来に視野を広げてください。
熱意ややる気だけの志望動機では企業への貢献ができるか否かが読み取れないため、将来のイメージにつながらず採用からほど遠くなってしまいます。つまり、熱意・やる気にプラスアルファすることが重要です。経験がなくても、今の時点で活かせると思われるスキルや経験を関連付けてアピールすることで熱意だけの志望動機から脱却できます。
例えば、製パンを始めたいからパンを作れる人を募集している会社があるとしましょう。そこに、「パンは作ったことがないが作ってみたい気持ちはある」という人が応募しても、採用される可能性は非常に低いといえます。求人の「求める人物像、任せたい仕事」とはかけ離れるためです。提示した要件を無視しているのは、企業の声に耳を貸さない状態といえます。
向上心があるアピールで「勉強」というワードを使いたくなるものですが、仕事と勉強を結びつけるのは早計です。あくまで仕事をして利益を生み出す、企業や自分のために仕事をしていきたいという自ら動く姿勢をアピールすることが先決です。
特徴1.転職したい理由がはっきりしない
転職したいと考える理由が曖昧なものは志望動機とはいえません。なぜなら、転職したい理由を熱意とともに伝えるものが志望動機だからです。採用する側の企業としては、未経験ながらに希望したその理由・根拠を知りたいと思うものです。未経験というハンデがありながらも転職したい理由から伸び代を信じ、将来的な可能性を伸ばしていきたいと考えています。転職したい理由が見えないことには、これから先頑張れるのか、企業に貢献できるかも不透明です。可能性が的確に伝えられない志望動機といえます。
特徴2.退職理由がメインになっている
前職の職場をなぜ退職したのか、退職理由や前職への恨みや愚痴がメインとなっている志望動機は志望動機とは程遠いものになってしまいます。企業が知りたいのは「転職し、この会社で働きたいと思う理由」であって、退職した理由ではないからです。退職理由については、転職のきっかけの1つとして軽く紹介する程度であれば問題ありません。しかし、前職の退職理由がメインになったのでは、志望動機からかけ離れてしまいます。企業側としても、何を伝えたいのか不明瞭になってしまうため、退職理由という過去に焦点を当てるのではなく、志望動機として未来に視野を広げてください。
特徴3.熱意ややる気しか伝わってこない
経験がないからこそ、自分には熱意しかない!と言わんばかりに熱意!やる気!とアピールしすぎるのはよくありません。なぜなら、熱意ややる気は自分の気持ちでしかなく、社会人としてどのように仕事に貢献できるかが重要だからです。熱意ややる気だけの志望動機では企業への貢献ができるか否かが読み取れないため、将来のイメージにつながらず採用からほど遠くなってしまいます。つまり、熱意・やる気にプラスアルファすることが重要です。経験がなくても、今の時点で活かせると思われるスキルや経験を関連付けてアピールすることで熱意だけの志望動機から脱却できます。
特徴4.企業が求める要件を無視している
企業が求める要件を無視している状態では門前払いとなり、採用に繋がりません。なぜなら、仕事として貢献することができないと判断されるからです。企業側としては、欲しいスキルや人材のイメージがあり、こなして欲しい仕事があるから求人を出しているのです。例えば、製パンを始めたいからパンを作れる人を募集している会社があるとしましょう。そこに、「パンは作ったことがないが作ってみたい気持ちはある」という人が応募しても、採用される可能性は非常に低いといえます。求人の「求める人物像、任せたい仕事」とはかけ離れるためです。提示した要件を無視しているのは、企業の声に耳を貸さない状態といえます。
特徴5.受け身な姿勢
第二新卒や若年層に多く挙げられる理由の1つです。初心者で何もわからないながらも、仕事を通じて勉強していきたいという志望動機は受け身な姿勢として倦厭されてしまいます。なぜなら、職場は仕事をして利益を生み出す場であり、勉強する場ではないからです。自分から動き出そうとしない人、やる気がないと見なされてしまいます。向上心があるアピールで「勉強」というワードを使いたくなるものですが、仕事と勉強を結びつけるのは早計です。あくまで仕事をして利益を生み出す、企業や自分のために仕事をしていきたいという自ら動く姿勢をアピールすることが先決です。
まとめ:未経験でも転職できる!志望動機でスキルと熱意をアピールしよう
この記事でご紹介したのは以下のとおりです。
- 未経験でも転職のチャンスはあり、自ら行動を起こしてチャンスをしっかりと掴もうとすることが重要
- 未経験転職のチャンスをものにするためには、これまでのスキルの棚卸しや企業研究なども必要
- 志望する企業や業種、経験やスキルなどを軸に、自身の熱意も伝えていくべき
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