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  • 2024.02.18 (最終更新日:2024.02.29)

商学部女子の就職先におすすめの業界・職種10選 | 選ぶポイントや資格取得についても解説

本を掲げて読むメガネ姿の知的そうな女性
目次

商学部は一般的に就活に有利な学部とされていますが、商学部の卒業生は実際どのような業界や職種に就いているのでしょすか?また、女子学生にとっては将来的に出産や育児と両立しながら働きやすいかどうかも企業選びで譲れない条件に入ってくるはずです。そこでこの記事では、商学部女子の就職先におすすめな業界・職種10選をご紹介します。

商学部は何を学ぶ学部?

ページが開かれた本

商学部は企業経営に必要な知識やスキルを学ぶ学部で、特に企業が開発した商品やお金の流れを対象に個々の店舗における実践的な運営手法を掘り下げて学びます。取り扱う学問領域は経営学、会計学、財務学、マーケティング、人事労務など多岐にわたります。

経営学部や経済学部との違い

商学部に近いジャンルの学部として、経営学部と経済学部があります。それぞれどのような違いがあるのでしょうか?

経営学

経営学は企業や組織の発展を追求する学問です。経営学部では企業活動の仕組みや企業内部の構造、意思決定の仕方など経営のあり方を模索します。

経済学部

経済学部では企業や店舗だけでなく、国家など社会全体における経済活動の仕組みや課題を研究します。

商学部女子が就活で有利と言われる理由2つ

スーツ姿で考え事をする女性

商学というネーミングからビジネスに関する学問であることが思い浮かぶ商学部。ここでは商学部女子が就活で有利と言われている具体的な理由をご紹介します。

理由1.業種や職種を問わず幅広い企業への就職がしやすい

商学部で学ぶ知識やスキルは、様々な業種や職種で活かせるため、就職活動で有利です。各大学の商学部卒業生の進路をみると金融機関、コンサルティング会社、メーカー、商社など、幅広い業界への就職実績があります。

理由2.学部での学びを活かして様々な資格が取得しやすい

商学部で学ぶ知識は、日商簿記、公認会計士、税理士など、様々な資格取得に役立ちます。これらの資格は就職活動やその後のキャリアアップにも有利に働きます。

商学部女子の就職先におすすめの業界6選

大学の構内で笑顔で佇む女子学生 商学部で学ぶ領域や身につきやすいスキルの傾向から、商学部女子におすすめな業界6選を見ていきましょう。

金融

商学部では、経営学、経済学、会計学など、金融業界で必要となる知識を幅広く学びます。また、金融業界は昔から商学部出身者が多く就職する業界としても有名です。先輩の多くが銀行や証券会社などに就職しているため人脈があり、就職活動において情報収集をする際に有利になる場合があります。

商社

商社では流通やマーケティングに関する知識が活かせるため商学部女子からも人気があります。給与が高く福利厚生が充実した企業が多いことも魅力のひとつです。また、商社では貿易に関わる業務を行うため商学部で学んだ語学力や異文化コミュニケーション能力を活かし、世界を舞台にグローバルな働き方ができます。

監査法人

企業の財務諸表に誤りがないかを監査する監査法人で働くには会計学の知識が必須です。商学部では会計学を専門的に学べるため、監査法人への就職に有利です。また、監査法人で働いた経験は会計士やコンサルタントなどの資格取得に役立ちます。監査法人での経験を活かして、一般企業の財務部門に転職する人も少なくありません。

保険

商学部で学ぶ経営学、会計学、金融学、経済学などの幅広い知識は、保険商品の開発や販売、リスク管理など保険会社の業務を理解し、適切な判断を下す上で役立ちます。また、保険商品は消費者の購買意欲に左右されるというよりも生活必需品に近い性質を持っているのも特徴です。そのため人口減少や高齢化などの社会課題の影響を受けにくく、比較的安定した業界といわれています。

ソフトウェア・IT

商学部の中では経営に役立つITシステムの活用方法やプログラミング、ビッグデータの分析スキルが学べるコースを設けている大学もあり、IT・ソフトウェア業界に就職する学生も多くいます。IT業界はテレワークやフレックスタイム制などの多様な働き方が可能な企業が多く、ワークライフバランスを重視する学生にとって魅力的な要素といえるでしょう。

公務員

商学部女子におすすめの就職先としては公務員も選択肢のひとつです。公務員試験の専門試験では経済学や経営学、財政学に関する問題が出題されます。実際の就職後も配属先によっては財務会計業務や法人の監査業務も行うこともあります。また、地方公務員であれば地場産業の活性化や移住支援などマーケティングの知識が求められるため、商学部での学びを活かせるでしょう。

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商学部女子の就職先におすすめの職種4選

パソコンを持って笑顔で並ぶ3人の女子学生

ここからは商学部で学んだことを活かしやすい職種4選をご紹介します。

企画

企画職とは消費者のニーズやトレンドを分析し、目標達成に向けてプロジェクトの立案や実行を行う仕事です。携わる領域によって下記のように分類されます。いずれもマーケティングや経営・経済の知識が必要になるため、商学部女子に適性があります。

商品企画

新商品やサービスの企画・開発を行う。CMやチラシ、ポスターの制作、店舗ディスプレイの演出などを担当

販促企画

開発した商品・サービスをより多くの消費者に購入してもらうための戦略を考える

広報・宣伝企画

自社商品・サービスの認知向上のための戦略を考える。マスメディア向けにプレスリリースの作成やイベントの実施などを行う

経営企画

企業の経営方針や事業戦略を実現するために各部署の予算配分や具体的な目標などを策定し、実行させる

経理・財務

経理は会社の出入金の動きを記録・管理する業務を、財務は会社が事業を行うために必要な資金の調達や予算管理などを担います。商学部で学ぶ会計や簿記などの知識がそのまま活かせるため、すぐに仕事に貢献できるのが特徴です。

会計士や税理士など業務に関わる資格を取得して専門性を高めることで昇給や昇格が狙いやすくなります。どの会社でも求められる職種であるため転職もしやすいでしょう。

営業

営業職は企業の商品やサービスを顧客に販売する仕事です。商学部ではビジネスの基本的な理論を理解し、数字のデータを読み解く力が身に付くため、営業活動に活かせます。

商学部の授業ではグループワークやプレゼンテーションを行う機会が多いため、コミュニケーション能力も養われます。顧客のニーズを把握して適切な商品やサービスを提案したり顧客と信頼関係を築いたりする上で商学部での学びが役立つでしょう。

コンサルティング

コンサルティング職は企業や組織の課題を解決するために専門的な知識やスキルを提供する仕事です。扱う課題によって経営コンサルや人事コンサル、ITコンサルなどの種類があります。

コンサル職では高い分析力や問題解決能力、コミュニケーション能力など、様々なスキルが必要です。商学部ではケーススタディやグループワークを通じて論理的思考力を鍛えたり、プレゼンやディスカッションを通してコミュニケーション能力を高めることができるため、コンサル職での活躍が期待できます。

商学部女子が就職に向けて取得したい資格5選

デスクに並べられたパソコンのキーボードと電卓、ノート、スマートフォン

日商簿記や公認会計士などの資格試験では、商学部で学ぶ学問と重なる内容が少なくありません。ここでは、商学部女子が就職に向けて取得しておきたい資格5選をご紹介します。

日商簿記

日商簿記検定試験は、日本商工会議所が実施する簿記の知識と技能を測る検定試験です。簿記の資格の中でも日商簿記は社会人を対象としており、受験者が最も多いのが特徴です。難易度の低い順に初級、3級、2級、1級の4つのレベルに分かれています。

簿記の資格を取得していると就活や転職でスキルの証明ができるほか、2級以上を取得していると企業での昇給や昇格時の評価でもプラスになるため有利です。経理や財務分野で働きたいのであれば取得は必須といえます。

公認会計士

公認会計士は、企業の会計や監査に関する高度な専門知識と技能を有する人に認められる国家資格です。

試験は財務会計論、管理会計論、監査論、企業法、監査論、企業法、租税法などから構成されており、2023年の合格率は7.6%と超難関です。しかし、公認会計士になると会計の専門家として認められ、平均年収1,000万円も目指せるようになります。

税理士

税理士は、税務に関する専門知識と技能を有するスペシャリストです。税理士法に基づき、税務書類の作成、税務代理、税務相談などの業務を行います。これらの業務は税理士資格を持つ人だけに認められる独占業務です。

試験は会計学と税法に関する科目から全5科目が出題されます。試験の合格率は例年10〜20%と難関ですが、1科目ずつの受験が認められているため、自分のスキルに応じて生涯にわたって合格を目指すことが可能です。税理士の試験科目には商学部で学ぶ学問と重複する部分も多く、現役の大学生が合格したケースもあります。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー(FP)は、個人のライフプランニングに基づき資金計画や資産運用、リスク管理などのアドバイスを行う国家資格です。FP技能検定試験は、3級、2級、1級の3つのレベルに分かれており、それぞれ選択式の学科試験と記述式の実技試験があります。

税理士などとは異なり独占業務ではありませんが、比較的に難易度が低く短期間での合格が目指せます。FP資格を取得していると金融機関や保険会社の業務で役立つスキルの証明になり、最難関の1級であればお金に関する専門知識を持っていることの説得力が高まりキャリアアップに繋がりやすくなります。

証券アナリスト

証券アナリストは企業価値の分析や評価に関する専門知識と技能を有する人に認められる国家資格です。試験は財務分析や企業分析、投資分析など、商学部で学ぶカリキュラムでカバーできる範囲が大きいため商学部出身者にとってはかなり有利です。

証券アナリストになるためには試験に合格した上で3年以上の実務経験が必要なため、大学在学中の取得は残念ながらできません。しかし、就活において試験に合格した事実は有力なアピールポイントとなります。

商学部女子の就職先選びのポイント3つ

パソコンを操作するジャケット姿の女性

就職先を選ぶうえでは、学部の学びが活かせることに加えて女性が活躍できる環境を選ぶことも大切です。ここからは、商学部女子の就職先選びのポイント3つをご紹介します。

ポイント1.女性の活躍推進に積極的でロールモデルとなるような先輩社員がいる

女性の活躍推進に積極的に取り組んでいる企業は制度や環境が整っているだけでなく、女性管理職の割合も多く、ロールモデルとなるような先輩社員が存在します。女性が働きやすい環境かどうか、キャリアパスが明確かどうか、女性管理職の割合が多いかどうかを確認することで、自身の将来像を描きやすい企業を選ぶことができます。

ポイント2.育児休暇や介護休暇などの制度が充実している

育児休暇や介護休暇などの制度が充実している企業はワークライフバランスを実現しやすく、育児や介護との両立支援体制が整っている傾向にあります。制度の内容だけでなく、実際に取得している人の割合や取得後のキャリアパスなども確認することで、より安心して働ける環境を選べるでしょう。

ポイント3.フレックスタイム制やテレワークなど柔軟な働き方ができる

フレックスタイム制やテレワークなどの柔軟な働き方ができる企業では自分のライフスタイルに合わせて働けます。多様な働き方を尊重する企業文化であれば、家庭の事情があっても働きやすいでしょう。

理想のキャリアを築くためには健康経営優良法人認定企業も参考にしよう

商学部では経済学や経営学、会計学、マーケティング、法律など幅広い学問を学ぶため、就職に有利です。人気の就職先としては金融や保険、IT・ソフトウェア、監査法人などがあります。職種では経済や会計の知識が活かせる経理・財務や、マーケティングの知識が活かせる企画職、分析力が役立つコンサルティング職が人気です。学部の学びと関連する資格も多く、日商簿記や公認会計士、税理士、フィナンシャルプランナー、証券アナリストとして活躍する人も少なくありません。

なお、理想のキャリアを築いていくためには、女性活躍に積極的で福利厚生が充実し、柔軟な働き方ができる企業を選ぶことが大切です。健康経営優良法人認定企業も参考に自分の価値観に合った企業を見つけてみてください。

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