- 就職/転職
- 2024.01.25 (最終更新日:2024.01.31)
ハローワークで言ってはいけないこととは?転職につながる上手な活用方法を徹底解説
- 目次
転職時の仕事の探し方は、転職エージェントの活用やWebサイトの利用など数多くあります。そのなかでもハローワークでの仕事探しには、失業手当の受給も関わるため一度は赴くべきです。どれだけ精力的に活動してもすぐに仕事が見つかるとは限りません。失業手当は、その間の重要な収入源になります。
しかし、失業手当の受給のためには、いくつかの決まり事が設けられています。円滑に失業保険を受け取り、次の仕事を迅速に決めるためにも、ハローワークでの言動には注意が必要です。
この記事では、転職につながるハローワークの上手な活用方法を解説します。最後まで読んでいただき、ハローワークを上手く活用してみましょう。
ハローワークは仕事探しだけの場ではない
厚生労働省が管轄するハローワークの主な業務は、求職者に対して仕事を紹介し企業への就職につなげることです。しかし、広く労働に関することをサポートしてくれるハローワークは仕事探しの場だけではありません。履歴書や職務経歴書などの応募書類の添削や面接練習など、就職活動に関する不安を解消してくれる場でもあります。
まずは、仕事探し以外に、ハローワークでできることを解説します。
実際に、失業手当を受給するためには、いくつかの受給資格の条件が設定されています。これらを全て満たさないと失業手当の受給資格が与えられません。また、手当を受け取るためには、ハローワークが実施する説明会への参加や、求職状況の報告が義務付けられます。
また、PCスキルなどは、ハローワークを通じて提携しているスクールへの入学申し込みも可能です。ただし、これらのイベントはハローワークごとに実施のタイミングが異なります。求職者の傾向や、募集を出している企業の兼ね合いで開催が見送られる場合も珍しくありません。参加を希望するときは、事前に問い合わせて確認しておきましょう。
参考:ハローワーク|厚生労働省
参考:ハローワーク就職活動|厚生労働省
参考:ハローワークインターネットサービス - 基本手当について
まずは、仕事探し以外に、ハローワークでできることを解説します。
失業手当の受給
ハローワークの業務において、仕事探しと並んで大きなウェイトを占める業務が失業手当に関するものです。ハローワークの基本理念は、働く人を支えることにあります。その支え方は、仕事の紹介だけではなく各種の保険の利用も含まれます。ハローワークを訪れる人は仕事を探している、つまり現在無職の人です。そのような人たちの仕事を探す間の収入になる失業手当はハローワークでしか給付されません。実際に、失業手当を受給するためには、いくつかの受給資格の条件が設定されています。これらを全て満たさないと失業手当の受給資格が与えられません。また、手当を受け取るためには、ハローワークが実施する説明会への参加や、求職状況の報告が義務付けられます。
職業訓練の相談
ハローワークでは、仕事探しに役に立つ多くのセミナーや説明会を開催しています。転職するときには、まったくの未経験の業界へ飛び込むことも少なくありません。そのような人の不安を解消するために、働く時に役立つスキルアップの講習もハローワークは数多く主催しています。これらのセミナーは外部講師を招く場合もあり、就職する上で役に立つものばかりです。また、PCスキルなどは、ハローワークを通じて提携しているスクールへの入学申し込みも可能です。ただし、これらのイベントはハローワークごとに実施のタイミングが異なります。求職者の傾向や、募集を出している企業の兼ね合いで開催が見送られる場合も珍しくありません。参加を希望するときは、事前に問い合わせて確認しておきましょう。
参考:ハローワーク|厚生労働省
参考:ハローワーク就職活動|厚生労働省
参考:ハローワークインターネットサービス - 基本手当について
ハローワークでは言ってはいけない言葉がある
ハローワークは仕事探しの場です。当然ですが、仕事探しの意欲が疑われるような発言や、募集を出している企業への批判を見過ごすことはできません。また、自分以外誰も介在しないWebサイトを活用した転職とは違い、ハローワークにはほかの人がいます。他人のやる気を失わせるような言動も絶対にしてはいけません。発言には注意しましょう。
また、周囲への悪影響も見過ごせません。日々、多くの人が仕事を探して集まるハローワークには、社会復帰を目指す人も少なくありません。そのほかの人の仕事探し、就職への熱意に水をかけるような発言は慎みましょう。
また、失業手当の受給には、正当な離職理由が必要です。離職理由に対して虚偽の報告などがあった場合、正当な離職理由として認められず、失業手当の受給資格認定を得られない可能性があります。自分の退職理由は嘘偽りなく伝え、その後も正当性を揺るがすような発言はしないようにしましょう。
ハローワークでは仕事探しの意欲が問われている
ハローワークが設置されている目的は、仕事を探している人に対して働く場所を提供することです。仕事や企業に対するネガティブな発言は、仕事を探す気がないと思われてしまいます。ハローワークの職員は、求職者に対して熱意溢れる人間ばかりです。ただ、どれだけ熱意があっても、ネガティブな発言をくり返せばいつかは見放されます。結果的に健康経営優良法人の紹介や、それらの企業に就職するための相談などに対応されなくなるケースも少なくありません。話す分だけ転職が不利になることを忘れてはいけません。また、周囲への悪影響も見過ごせません。日々、多くの人が仕事を探して集まるハローワークには、社会復帰を目指す人も少なくありません。そのほかの人の仕事探し、就職への熱意に水をかけるような発言は慎みましょう。
不用意な発言は失業手当の打ち切りにつながる
ハローワークに行く目的の1つが、失業手当の受け取りである人も少なくありません。しかし、失業手当は仕事を探すことを前提とした、失業中の生活保障です。その受給資格の要件は、「1) 就職しようとする積極的な意思があること」「2)いつでも就職できる能力があること」「3)現時点で就職していない状態であること」の3つからなります。働く意思がないような発言は、場合によっては手当の返金などを求められる場合もあります。また、失業手当の受給には、正当な離職理由が必要です。離職理由に対して虚偽の報告などがあった場合、正当な離職理由として認められず、失業手当の受給資格認定を得られない可能性があります。自分の退職理由は嘘偽りなく伝え、その後も正当性を揺るがすような発言はしないようにしましょう。
ハローワークで言ってはいけないこと5つ
ここからは、具体的にハローワークで言ってはいけないことを解説していきます。主に注意すべき発言は、失業手当の受給条件に反するものです。何気ない一言で重要な収入源である失業手当を失うわけにはいきません。また、転職を考えたとき時間は有限です。一刻も早い再就職のためにも、迂闊な発言は慎みましょう。
また、基本的にハローワークからの仕事の紹介に対して、求職者は面接などの就職に向けた対応が求められます。紹介された仕事に応じられない場合も、「積極的な意思」がないと判断される場合があります。勿論、紹介された仕事が希望と異なる場合は、その旨を伝えるようにしましょう。
ただ、病気や怪我などで働くことができない場合は、1年の受給期間を延長する手続きがあります。また、就学する場合も条件に反するのは全日制のみです。通信制や定時制などの場合は、働ける状態であるためと見なされるため問題なく受給できます。加えて、学校によっては教育訓練給付を併せて受け取ることも可能です。
また、求職中にパートタイマーやアルバイトをする人も少なくないでしょう。アルバイトなどを行いながら、失業手当の給付を受け取ることは可能です。ただし、事前にハローワークへの申告が必要となる点には注意しましょう。不安な場合は、アルバイトを始める前にハローワークへの相談をおすすめします。
また、明確な相談や質問は、実際に働く上でも重要です。質問や相談の時間を短くすれば、それだけ相手に時間を使わせずに済みます。分かりやすい話作りは、仕事における報告・連絡・相談の練習の一環です。
自分の一生を決める重要な決断だからこそ、安易な返答は避けましょう。自分の希望条件や企業の業務内容など、仕事探しにおいて確認すべきことはいくつもあります。ハローワークの職員も何度も仕事探しに来ることを望んでいません。悩んだときは回答までの時間をこちらから区切り、余裕のある返答を心掛けましょう。
1.「働く気がない」などの働く意思が感じられないこと
失業手当の受給条件のなかでも、特に「就職しようという積極的な意思」を、認定するハローワークは重く見ています。失業手当の目的は、働く意思のある人を助けることです。働く意思が感じられない発言は、この目的から大きく外れています。「働きたくない」「就職するつもりがない」などの発言は、根本から就職の意思を否定する発言です。また、基本的にハローワークからの仕事の紹介に対して、求職者は面接などの就職に向けた対応が求められます。紹介された仕事に応じられない場合も、「積極的な意思」がないと判断される場合があります。勿論、紹介された仕事が希望と異なる場合は、その旨を伝えるようにしましょう。
2.病気や怪我などの働けない状態であること
失業手当を受け取るためには、「いつでも働ける状態である」ことが必要です。具体的には、病気や怪我などの身体的な理由のほか、就学や出産・育児なども「働ける状態ではない」と判断される理由になります。特に、育児や学業の場合「専念する」という発言は禁句です。「働ける状態」でない上に、「働く意思」がないと思われ、非常に不利になります。ただ、病気や怪我などで働くことができない場合は、1年の受給期間を延長する手続きがあります。また、就学する場合も条件に反するのは全日制のみです。通信制や定時制などの場合は、働ける状態であるためと見なされるため問題なく受給できます。加えて、学校によっては教育訓練給付を併せて受け取ることも可能です。
3.すでに働いていること
失業手当は、働いていない人、つまり収入のない人に対して給付されるものです。そのため、すでに働いている場合は当然ですが手当を受け取ることができません。この「働く」には、自営業や副業なども含まれます。また、実際に収入を受け取っていなくても、仕事を始める準備段階に達していれば、働いていると見なされ資格を失います。収入の多い少ないではなく、働いているか否かで判断されるため注意が必要です。また、求職中にパートタイマーやアルバイトをする人も少なくないでしょう。アルバイトなどを行いながら、失業手当の給付を受け取ることは可能です。ただし、事前にハローワークへの申告が必要となる点には注意しましょう。不安な場合は、アルバイトを始める前にハローワークへの相談をおすすめします。
4.冗長で要領をえない質問や相談
ハローワークには仕事を探す人だけでなく、仕事について相談する人も訪れます。しかし、対応できる職員の数は限られており、時間も限られています。そのため要領をえない質問や相談は、職員からすると避けたいものです。仕事の不安や悩みがあることは理解できますが、相手も人間です。論点が簡潔で明確な質問や相談をしましょう。この方が短い時間を有効に活用できます。不用意な発言を避けるためにも、要点は絞るべきです。また、明確な相談や質問は、実際に働く上でも重要です。質問や相談の時間を短くすれば、それだけ相手に時間を使わせずに済みます。分かりやすい話作りは、仕事における報告・連絡・相談の練習の一環です。
5.安易な同意や否定
仕事を決めることは、自分の人生を賭けた重要な決断です。ハローワークから仕事を紹介されるなかで、安易な同意や否定は避けましょう。ハローワークの職員は親身になって相談にのってくれます。しかし、そこで職員に勧められたという理由だけで、仕事を選択すると万が一のときに断りにくくなってしまいます。逆に、考えなしの否定も求職の意思に疑問を持たれてしまいます。自分の一生を決める重要な決断だからこそ、安易な返答は避けましょう。自分の希望条件や企業の業務内容など、仕事探しにおいて確認すべきことはいくつもあります。ハローワークの職員も何度も仕事探しに来ることを望んでいません。悩んだときは回答までの時間をこちらから区切り、余裕のある返答を心掛けましょう。
ハローワークを使った就職活動で伝えるべきこと・質問するべきこと
ハローワークの求人すべてがホワイト企業ではありません。数多くの求人から、自分でホワイト企業を探すのは難しいことでしょう。ここからは、実際にハローワークで就職活動するときに、職員に伝えておくことを解説します。ホワイト企業に就職するためにも押さえておきましょう。
なお、ハローワークの求人の内容について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
たとえば、ハローワークが開催するセミナーへの参加は勿論のこと、企業の説明会や会社訪問、スキルアップのための資格取得も求職に向けた行動として判断されます。
実際に、就職に向けて自分がしていることを職員に話すことで、自分の目指している業界や企業の方向性も伝わります。適切な行動が取れていない場合は、修正してくれるでしょう。ほかにも、興味関心を伝えることで、自分では思いもしなかった別の業界や就職先が見えてくるかもしれません。そのなかに探し求める健康経営優良法人がある可能性は十分にあります。
自分のスキルやキャリアを伝えることは、選択肢を広げることにつながります。有益なスキルの持ち主は、どの企業からも引く手あまたです。そのなかには、より自分の持つスキルが活かせる企業や業界がある可能性があります。自分の経験が活かせると、仕事のやりがいにもつながるため、積極的に自分のスキルやキャリアは伝えていきましょう。
ただし、脈絡のないスキルの羅列は厳禁です。要点が相手に伝わりにくいうえに、順序立てた説明のできない論理性のない人間であるという印象を相手に与えてしまいます。スキルやキャリアは箇条書きで十分です。
ただ、求人票に書かれていることが全て正しいとは限りません。特に、給与や労働時間などは従業員の平均値であるため、実態とかけ離れている可能性があります。
求人票に書かれている内容や企業の情報は、絶対に確認しましょう。特に追加の業務を示唆することが書かれている場合は、想像以上の激務であったり、思った業務内容とかけ離れていることも考えられます。ハローワークとしても、求職者と企業がミスマッチを起こすのは避けたいため、積極的に質問して情報を集めましょう。
なお、ハローワークの求人の内容について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連コラム
求職実績として認められる活動
失業手当の受給を受けるためには、「就職しようという積極的な意思」が必要です。しかし、口で言うだけでは意思があるとは見なされません。意思を示すためには実際に「求職している」行動が必要です。たとえば、ハローワークが開催するセミナーへの参加は勿論のこと、企業の説明会や会社訪問、スキルアップのための資格取得も求職に向けた行動として判断されます。
実際に、就職に向けて自分がしていることを職員に話すことで、自分の目指している業界や企業の方向性も伝わります。適切な行動が取れていない場合は、修正してくれるでしょう。ほかにも、興味関心を伝えることで、自分では思いもしなかった別の業界や就職先が見えてくるかもしれません。そのなかに探し求める健康経営優良法人がある可能性は十分にあります。
自分のキャリアやスキル
企業は中途採用をするときは、応募者のスキルを重視して採用の可否を判断しています。これから育てる新卒とは違い、中途採用に期待することは即戦力になることです。企業は、自分たちが必要とするスキルを持った人材を常に探し求めています。自分のスキルやキャリアを伝えることは、選択肢を広げることにつながります。有益なスキルの持ち主は、どの企業からも引く手あまたです。そのなかには、より自分の持つスキルが活かせる企業や業界がある可能性があります。自分の経験が活かせると、仕事のやりがいにもつながるため、積極的に自分のスキルやキャリアは伝えていきましょう。
ただし、脈絡のないスキルの羅列は厳禁です。要点が相手に伝わりにくいうえに、順序立てた説明のできない論理性のない人間であるという印象を相手に与えてしまいます。スキルやキャリアは箇条書きで十分です。
求人票に書かれた企業情報・業務内容に関する質問
多くの人は転職をすることで、自分の環境がよくなることを期待しています。企業の状態や環境を知るための手がかりの1つが求人票です。業務内容や労働時間、予定されている給与などが書いてあるため、企業選びの指標にもなります。ただ、求人票に書かれていることが全て正しいとは限りません。特に、給与や労働時間などは従業員の平均値であるため、実態とかけ離れている可能性があります。
求人票に書かれている内容や企業の情報は、絶対に確認しましょう。特に追加の業務を示唆することが書かれている場合は、想像以上の激務であったり、思った業務内容とかけ離れていることも考えられます。ハローワークとしても、求職者と企業がミスマッチを起こすのは避けたいため、積極的に質問して情報を集めましょう。
相談の前には伝えることをまとめておく
ハローワークを活用する上で、働くことへのネガティブな発言は失業手当の打ち切りにもつながる重大な失敗です。しかし、職員と相談していると「つい」発言してしまうことも珍しくありません。特に初めてハローワークを利用する人は、何を相談すればよいのかも分かっていないため、不用意な発言が多くなります。不用意な発言を避け、簡潔に終わらせるためにも、事前に相談内容や質問内容はまとめておきましょう。
たとえば、仕事探しの相談なら待遇や給与、福利厚生など自分が求める条件をまとめましょう。職員にこちらの志望する業界の傾向が伝わります。同時に、職員に対しては業務内容や会社見学の可否などを尋ねるべきではないでしょうか。自分が知りたいことをリスト化しておくと、聞き漏れも減らせます。
相談内容を明確にするには、自己分析が必要です。その業界を志望する理由、給与や待遇を何故求めているのか、という自分の言動に対して、常に「何故」を問いかけます。「なんとなく」で転職活動は続けても成果は上がらず、いずれ就職する意思さえ失われます。
自分が希望する業界や企業に就職するためにも、自己分析は怠らないようにしましょう。
たとえば、仕事探しの相談なら待遇や給与、福利厚生など自分が求める条件をまとめましょう。職員にこちらの志望する業界の傾向が伝わります。同時に、職員に対しては業務内容や会社見学の可否などを尋ねるべきではないでしょうか。自分が知りたいことをリスト化しておくと、聞き漏れも減らせます。
相談内容を明確にするには、自己分析が必要です。その業界を志望する理由、給与や待遇を何故求めているのか、という自分の言動に対して、常に「何故」を問いかけます。「なんとなく」で転職活動は続けても成果は上がらず、いずれ就職する意思さえ失われます。
自分が希望する業界や企業に就職するためにも、自己分析は怠らないようにしましょう。
ハローワークで言ってはいけないことに注意 | 上手に活用して働きやすい職場への転職を目指そう
ハローワークでの不用意な発言は、求職者の仕事への熱意を疑われます。ハローワークは企業と求職者をつなぐ架け橋です。当然、そのような人材を企業に紹介することはできません。特に、働きやすい職場環境の会社なら、自然と自社の評判を聞きつけた求職者が集まります。結果、自分の思い描く転職さえもできなくなってしまいます。
ただ、ハローワークを上手に活用できれば、自分の思う以上の成果を出すことも可能です。今一度、自分が仕事に対して求めるものや、働く上での条件などを見直しましょう。これらを上手く言葉にして伝えることができれば、不用意な発言をすることもありません。自分の期待する転職のためにも、ハローワークでの発言には十分に注意しましょう
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