- キャリアデザイン
- 2023.12.26 (最終更新日:2024.01.31)
ホワイトな職種の特徴や見極め方とは?ホワイト企業をランキング形式でご紹介
- 目次
「仕事だけでなくプライベートも大切にしながら働きたい」
「残業が少なく休みが取りやすい仕事に就きたい」
このように考えている人は少なくないでしょう。「ホワイトな職種」への就職を目指すなら、まずは特徴を押さえることが重要です。
この記事ではホワイトな職種5選やその特徴について解説します。民間の企業や団体がまとめたデータをもとに、ホワイト企業のランキングやホワイトな業界についても解説しているので、仕事選びの参考にしてみてください。
ホワイトな職種の特徴5つ
ホワイトな職種に見られる5つの特徴について解説します。
残業時間の明確な基準はありませんが、厚生労働省が調査した「令和4年分 毎月勤労統計調査」では、一般労働者(正社員や正職員など)の1ヶ月の平均残業時間は13.8時間でした。
(参考:厚生労働省「令和4年分 毎月勤労統計調査」)
また、転職求人サイトを運営するdodaがビジネスパーソン1万5,000人を対象に実施した調査によると、1ヶ月の平均残業時間は22.2時間でした。これらの結果を考慮すると、ホワイトな職種は1ヶ月の平均残業時間が14〜22時間に収まることが条件といえるでしょう。
なお、毎日1時間程度の残業をすると1ヶ月の残業時間が約20時間となります。18時が定時であれば19時には退勤が可能です。帰宅して就寝するまでの間に趣味や習い事など、プライベートな時間を確保できる働き方といえます。
(参考:doda「平均残業時間ランキング」)
反対にブラック企業の場合、体力的・精神的にきつい、給料が少ない、労働時間が長い、人間関係が悪いなどの事情による離職率の高さが考えられます。一般的には入社3年後の離職率が低ければ低いほどホワイトの度合いが高いといえるでしょう。
しかし、労働時間が長すぎる、命の危険を伴う、1人の責任が重すぎる、達成が難しいノルマがある、クレーム対応が多い、などの職種では、従業員が過労に陥りやすくなります。うつ病や適応障害などの精神疾患を発症するリスクも高くなり、就労が困難になって退職や休職に発展するケースも少なくありません。
過度な肉体的・精神的なストレスがなく、健康的に働けることはホワイトな職種に不可欠な条件といえるでしょう。
また、自由に有給が使えればプライベートを充実させられるため、従業員の満足度は高くなるでしょう。
なお厚生労働省の調査によると、令和4年度の平均有給休暇取得率は58.3%でした。このことから、有給取得率が58%以上であることが、ホワイトかどうかの1つの基準となるでしょう。
ホワイトな職種は1人あたりの仕事量が適切で、努力や成果に見合った報酬を受け取れます。また、会社の経営基盤が安定していて、昇給率が高くボーナスの支給額が多いことも特徴です。
1.残業時間が短い
ホワイトな職種は残業がほとんどないか、あっても時間が短いのが特徴です。残業時間の明確な基準はありませんが、厚生労働省が調査した「令和4年分 毎月勤労統計調査」では、一般労働者(正社員や正職員など)の1ヶ月の平均残業時間は13.8時間でした。
(参考:厚生労働省「令和4年分 毎月勤労統計調査」)
また、転職求人サイトを運営するdodaがビジネスパーソン1万5,000人を対象に実施した調査によると、1ヶ月の平均残業時間は22.2時間でした。これらの結果を考慮すると、ホワイトな職種は1ヶ月の平均残業時間が14〜22時間に収まることが条件といえるでしょう。
なお、毎日1時間程度の残業をすると1ヶ月の残業時間が約20時間となります。18時が定時であれば19時には退勤が可能です。帰宅して就寝するまでの間に趣味や習い事など、プライベートな時間を確保できる働き方といえます。
(参考:doda「平均残業時間ランキング」)
2.離職率が低い
ホワイトな職種は離職率が低いのが特徴です。離職率は、企業の働きやすさを判断する上でひとつの指標となります。離職率が低いということは、働きやすい環境が整っており、一度入社すると長く勤める人が多いということ。反対にブラック企業の場合、体力的・精神的にきつい、給料が少ない、労働時間が長い、人間関係が悪いなどの事情による離職率の高さが考えられます。一般的には入社3年後の離職率が低ければ低いほどホワイトの度合いが高いといえるでしょう。
3.体力的・精神的な負担が少ない
肉体的・精神的な負担が少ない職種はホワイトといえます。人によって適性や負担に感じることは異なります。しかし、労働時間が長すぎる、命の危険を伴う、1人の責任が重すぎる、達成が難しいノルマがある、クレーム対応が多い、などの職種では、従業員が過労に陥りやすくなります。うつ病や適応障害などの精神疾患を発症するリスクも高くなり、就労が困難になって退職や休職に発展するケースも少なくありません。
過度な肉体的・精神的なストレスがなく、健康的に働けることはホワイトな職種に不可欠な条件といえるでしょう。
4.有給が取得しやすい
有給休暇や育児休暇が取得しやすいことも、ホワイトな職種のポイントです。周囲に気兼ねなく休みが取得できれば、育児や介護など家庭の事情がある人も退職せずに仕事を続けられます。また、自由に有給が使えればプライベートを充実させられるため、従業員の満足度は高くなるでしょう。
なお厚生労働省の調査によると、令和4年度の平均有給休暇取得率は58.3%でした。このことから、有給取得率が58%以上であることが、ホワイトかどうかの1つの基準となるでしょう。
5.給料がよい
給料のよさも、ホワイトな職種の条件のひとつです。業務量が多く仕事がきついにもかかわらず、それに見合った対価が得られなければ従業員のモチベーションは低下してしまいます。給料が少ないために生活が成り立たず、給料アップを目指して転職する人も多くなるでしょう。ホワイトな職種は1人あたりの仕事量が適切で、努力や成果に見合った報酬を受け取れます。また、会社の経営基盤が安定していて、昇給率が高くボーナスの支給額が多いことも特徴です。
女性も長く続けやすいホワイトな職種5選
女性も長期間働けるホワイトな職種を5つご紹介します。
企業の顔として社外の人と接する機会が多いため、最低限のコミュニケーション能力とビジネスマナー、基本的なPCスキルが求められます。
ただし、職種未経験でも応募できる求人も多いため、正社員として安定的に長く働きたい女性に人気です。就業時間は会社の営業時間に準じることがほとんどで、残業が少なく定時で帰りやすい職種といえるでしょう。
具体的には、電話応対や顧客対応のほか、書類作成、郵便物の整理、商品の受発注手配、在庫管理、納期管理などを担当します。なかには貿易事務や医療事務など特定の業界に特化した事務職もあり、通常の事務職に求められるスキルに加えて業界の専門知識を身につける必要があります。
一般的に事務職はデスクワークがメインで、業務内容がある程度固定されており急な残業が少ないのが特徴です。電話や来客対応を除けば社外の人とのやり取りも少ないため、精神的なストレスを感じにくい職種といえます。
新規開拓営業と違ってノルマが設けられてない場合が多く、飛び込み営業はあまり求められません。取引先の担当者も顔見知りが多いため、一般の営業職と比べると精神的に楽といえるでしょう。
新規開拓営業と比較すると大幅な売り上げアップや昇給が見込みにくいものの、顧客との関係性を大切にして、じっくり仕事に取り組みたい人に向いている職種です。
パソコンでの作業が中心となるため時間や場所に捉われずに柔軟な働き方が実現しやすく、スキルを身につければフリーランスとしても活躍可能。妊娠・出産や育児、介護などでフルタイム勤務が難しい人もテレワークで仕事を受けられるため、女性が長く続けやすい職種といえるでしょう。
パソコンでの作業が中心となるため時間や場所に捉われずに柔軟な働き方が実現しやすく、実力次第でフリーランスとしても活躍できます。過去の経験から自分の強みといえるジャンルやテーマがある人は優遇されやすく、特に子育てや美容に関する記事はニーズが高いため女性でも挑戦しやすいでしょう。
受付
受付の業務内容は来客対応や電話応対、データ入力、資料作成、会議室の予約などの事務仕事が中心です。就職先としては一般企業や病院・クリニック、ホテル、デパートなどが挙げられます。企業の顔として社外の人と接する機会が多いため、最低限のコミュニケーション能力とビジネスマナー、基本的なPCスキルが求められます。
ただし、職種未経験でも応募できる求人も多いため、正社員として安定的に長く働きたい女性に人気です。就業時間は会社の営業時間に準じることがほとんどで、残業が少なく定時で帰りやすい職種といえるでしょう。
事務
事務職には一般事務や営業事務など複数の種類があります。いずれの種類でも、基本的には業務が円滑に進むようにサポートすることが役目です。具体的には、電話応対や顧客対応のほか、書類作成、郵便物の整理、商品の受発注手配、在庫管理、納期管理などを担当します。なかには貿易事務や医療事務など特定の業界に特化した事務職もあり、通常の事務職に求められるスキルに加えて業界の専門知識を身につける必要があります。
一般的に事務職はデスクワークがメインで、業務内容がある程度固定されており急な残業が少ないのが特徴です。電話や来客対応を除けば社外の人とのやり取りも少ないため、精神的なストレスを感じにくい職種といえます。
ルート営業
営業職も、女性が働きやすい職種の1つです。営業職の中でもルート営業では、特定エリアの既存顧客の元を定期的に訪れ、商品・サービスの販売促進や顧客関係の構築を担います。新規開拓営業と違ってノルマが設けられてない場合が多く、飛び込み営業はあまり求められません。取引先の担当者も顔見知りが多いため、一般の営業職と比べると精神的に楽といえるでしょう。
新規開拓営業と比較すると大幅な売り上げアップや昇給が見込みにくいものの、顧客との関係性を大切にして、じっくり仕事に取り組みたい人に向いている職種です。
Webデザイナー
Webデザイナーとは、企業や個人からの依頼を受けてWebサイトやアプリのデザイン全般を担当する職種です。外観デザインだけでなくUI(ユーザーインターフェース)の設計や、プログラミング言語を用いたコーディングなども行います。パソコンでの作業が中心となるため時間や場所に捉われずに柔軟な働き方が実現しやすく、スキルを身につければフリーランスとしても活躍可能。妊娠・出産や育児、介護などでフルタイム勤務が難しい人もテレワークで仕事を受けられるため、女性が長く続けやすい職種といえるでしょう。
Webライター
Webライターは主に企業からの依頼を受け、オウンドメディアやブログ、情報サイトなどに掲載される文章を書くのが仕事です。特別な資格などは必要なく、スキルやテクニックは書きながら徐々に身につけていけるため、未経験からでも挑戦しやすいのが特徴。パソコンでの作業が中心となるため時間や場所に捉われずに柔軟な働き方が実現しやすく、実力次第でフリーランスとしても活躍できます。過去の経験から自分の強みといえるジャンルやテーマがある人は優遇されやすく、特に子育てや美容に関する記事はニーズが高いため女性でも挑戦しやすいでしょう。
職種はホワイトでも企業はブラックかも?ホワイトな企業の特徴6つ
ホワイトといわれる職種でも、会社がブラックな場合もあります。どのような企業がホワイトといえるのか、その特徴を6つご紹介します。
健康診断・人間ドックの費用負担
社員食堂、社内カフェ、昼食補助
保育施設の設置
レジャー施設や宿泊施設、スポーツジムの利用補助、サークル活動、社員旅行
持株制度、財形貯蓄制度
福利厚生が充実していることで生活費が抑えられ、自由に使えるお金を確保しやすいという側面があります。また、福利厚生に注力している企業は従業員を大切にする傾向があり、キャリアアップや能力開発も積極的に支援してくれるのが特徴です。
長時間労働の是正や適切な賃金の支払い、セクハラやパワハラといったハラスメントへの対策がしっかりとしているため、従業員は安定的に長く働くことができます。コンプライアンス遵守のための取り組みとしては、コンプライアンス研修を実施している、ハラスメント被害者のための相談窓口が社内に設置されている、定期的に内部監査を実施しているなどが挙げられます。
反対にブラック企業は人材育成への意欲が低く、新人教育が体系化されていないことも珍しくありません。新入社員としては「放置されている」と感じやすく、早期離職のリスクが高まります。
参入障壁が高い業界にはライバルが少なく、価格競争が起こりにくくなります。その結果、多くの利益を確保できるため経営が安定し、高い年収が期待できるため、ホワイト企業が多いといわれています。
たとえば、大規模な工場や設備が必要な製造業などは新規参入に多額の資金を投じる必要があるため、参入障壁が高くなります。一方で、パソコン1台で始められるIT業界は大規模な投資をせずとも参入できるため、競争が激しく、経営の安定化が難しい業界といえるでしょう。
労働組合のある会社は現場第一主義の傾向にあります。職場のルールや賃金、労働時間についての取り決めなどが労使の話し合いで決められるため、従業員の意見を企業側に伝えやすく、風通しがいいのが特徴です。
不当な解雇や減給、ハラスメントに対しても労働組合を通じて抗議できるため、一人で泣き寝入りする心配が少なく、安心して働き続けることができます。
また、儲けがあってもコストが利益を圧迫して結果的に赤字という企業もあります。企業の業績が安定しているかどうかを確認する方法としては、企業の財務諸表から営業利益を調べるのが有効です。一般的に営業利益率(売上高のうち本業で得た利益の割合)が5〜10%程度であれば業績が好調だと判断されます。営業利益率が10%を超える企業はかなり少ないので、超ホワイト経営といえるでしょう。
会社の財務状況は上場企業であれば決算書で確認可能です。非上場企業も官報のデータベースで参照できる場合があります。
1.福利厚生が充実している
ホワイト企業は福利厚生が充実しています。福利厚生とは、従業員とその家族が快適な暮らしを送れるように会社が提供する給与以外のサービスのこと。法律で義務付けられている法定福利厚生と、企業が任意で用意する法定外福利厚生の2種類があります。法定福利厚生
健康保険、厚生年金保険、雇用保険、介護保険、労災保険など法定外福利厚生
社宅・寮、家賃補助健康診断・人間ドックの費用負担
社員食堂、社内カフェ、昼食補助
保育施設の設置
レジャー施設や宿泊施設、スポーツジムの利用補助、サークル活動、社員旅行
持株制度、財形貯蓄制度
福利厚生が充実していることで生活費が抑えられ、自由に使えるお金を確保しやすいという側面があります。また、福利厚生に注力している企業は従業員を大切にする傾向があり、キャリアアップや能力開発も積極的に支援してくれるのが特徴です。
2.コンプライアンスが遵守されている
コンプライアンスを守ることへの意識が高く、法令はもちろん、社内規則、社会的なモラルや倫理観などに沿った活動をしているのもホワイト企業の特徴です。長時間労働の是正や適切な賃金の支払い、セクハラやパワハラといったハラスメントへの対策がしっかりとしているため、従業員は安定的に長く働くことができます。コンプライアンス遵守のための取り組みとしては、コンプライアンス研修を実施している、ハラスメント被害者のための相談窓口が社内に設置されている、定期的に内部監査を実施しているなどが挙げられます。
3.教育制度が充実している
ホワイト企業は従業員に長く働いてもらうために人材育成を丁寧に行っており、教育・研修制度が充実しているのも特徴です。自分が望むキャリアに合わせて必要なスキルを習得しやすい環境が整っています。具体的には、会社が指定する資格試験を受験する際に受験料を補助してもらえたり、合格すると報奨金がもらえるなどです。反対にブラック企業は人材育成への意欲が低く、新人教育が体系化されていないことも珍しくありません。新入社員としては「放置されている」と感じやすく、早期離職のリスクが高まります。
4.参入障壁が高い
参入障壁とは、新たに市場に参入する企業にとって、参入の妨げとなる要因のことです。ブランド力や知名度、技術・ノウハウ、資本力、業界の慣習、法規制による市場の独占などが主な参入障壁として挙げられます。参入障壁が高い業界にはライバルが少なく、価格競争が起こりにくくなります。その結果、多くの利益を確保できるため経営が安定し、高い年収が期待できるため、ホワイト企業が多いといわれています。
たとえば、大規模な工場や設備が必要な製造業などは新規参入に多額の資金を投じる必要があるため、参入障壁が高くなります。一方で、パソコン1台で始められるIT業界は大規模な投資をせずとも参入できるため、競争が激しく、経営の安定化が難しい業界といえるでしょう。
5.労働組合がある
ホワイト企業では労働組合が組織されているケースが多くあります。労働組合は、労働者が団結し、賃金や労働時間などの労働条件改善を目的として作られる団体です。労働組合のある会社は現場第一主義の傾向にあります。職場のルールや賃金、労働時間についての取り決めなどが労使の話し合いで決められるため、従業員の意見を企業側に伝えやすく、風通しがいいのが特徴です。
不当な解雇や減給、ハラスメントに対しても労働組合を通じて抗議できるため、一人で泣き寝入りする心配が少なく、安心して働き続けることができます。
6.経営状態が健全
ホワイト企業は業績よく経営状態が健全であることも特徴です。福利厚生や教育制度の充実、休みのとりやすさなどはいずれも財源的に余裕があるため行なえます。経営が逼迫している企業は事業を維持するためにリストラや賃下げ、福利厚生の廃止など、従業員への還元を減らさざるを得ません。その結果、ゆとりのないブラックな労働環境に近づいていきます。また、儲けがあってもコストが利益を圧迫して結果的に赤字という企業もあります。企業の業績が安定しているかどうかを確認する方法としては、企業の財務諸表から営業利益を調べるのが有効です。一般的に営業利益率(売上高のうち本業で得た利益の割合)が5〜10%程度であれば業績が好調だと判断されます。営業利益率が10%を超える企業はかなり少ないので、超ホワイト経営といえるでしょう。
会社の財務状況は上場企業であれば決算書で確認可能です。非上場企業も官報のデータベースで参照できる場合があります。
ホワイト企業ランキング【4種類】
ホワイト企業をランキング形式で発表しているデータはいくつか存在します。ランキングのご紹介とともに、各企業がランクインしている理由も見ていきましょう。
ここでは「ホワイト企業ランキングTOP100 2023年2月版」から、上位10位を紹介します。
1位:ケーブルテレビ株式会社
2位:株式会社千葉銀行
3位:社会福祉法人美芳会
4位:福井県民生活協同組合
5位:株式会社岩手銀行
6位:株式会社ドコモCS北陸
7位:株式会社マタハリー
8位:社会医療法人仁寿会
9位:学校法人平成学園
10位:小浜信用金庫
1位のケーブルテレビ株式会社は「健康経営優良法人 ホワイト500」「ユースエール認定」「くるみん認定」「プラチナくるみん認定」「えるぼし認定」の5つを取得している優良企業です。他社でも認証マークを5つ取得しているケースはありましたが、今回のランキングでは、有休休暇の取得推進に向けた社内キャンペーンを展開して平均有休取得率89%という高い数値が評価されています。
(参考:SHEM 非営利一般社団法人安全衛生優良企業マーク推進機構「ホワイト企業ランキング TOP100 2023年2月版」)
この調査では男女合計の定着率が100%の同率1位が92社にのぼりました。今回は定着人数の多い順に10社をご紹介します。
1位(100%):四国電力 74人
〃:ISID 27人
〃:三菱地所 23人
〃:森永製菓 23人
〃:高砂香料工業 27人
〃:アドバンテスト 20人
〃:アズワン 10人
〃:りらいあコミュニケーションズ 12人
〃:神鋼商事 15人
〃:参天製薬 11人
上位にランクインしている企業は、人材育成に積極的で海外留学の支援や新規事業提案の機会提供など、成長機会を多く提供している傾向にあります。柔軟な働き方を取り入れているのも特徴で、フレックスタイム制やサテライトオフィスを導入している企業が多い結果となりました。
(参考:東洋経済 CSR企業総覧「新卒社員の3年後定着率」が高い300社ランキング)
1位(109.4%):DMG森精機/機械
2位(101.3%):トヨタ車体/輸送用機器
3位(100.8%):クボタ/機械
4位(100.4%):ホンダ/輸送用機械
5位(99.3%) :エイチワン/金属製品
6位(99.2%):コマツ/機械
7位(98.5%):豊田自動織機/輸送用機器
〃(98.5%):テイ・エス テック/輸送用機器
9位(96.6%):関西電力/電気・ガス業
10位(96.5%):デンソー/輸送用機器
上位10位の企業は、有休取得率が軒並み90%台後半という結果でした。厚生労働省が約6400社を対象に実施した就労条件総合調査の結果によると、2022年度の労働者の年次有休休暇の平均取得率は62.1%。ホワイト企業の有休取得率が平均と比べていかに高いかがわかります。
(参考:厚生労働省 令和5年就労条件総合調査の概況)
上位企業の特徴としては、長年にわたって有休休暇の取得促進に励んでおり、休みが取りやすい環境の整備や風土の醸成に取り組んでいることが挙げられます。また、半日単位や時間単位の有休休暇制度を導入するなど、ワークライフバランスの実現を目指している企業が目立つ結果となりました。
(参考:東洋経済 CSR企業総覧「有給休暇の取得率が高い」200社ランキング)
1位:アステラス製薬
平均年収1064万円 平均残業時間5.5時間/月
2位:伊藤忠エネクス
平均年収978万円 平均残業時間8.5時間/月
3位:シンプレクス・ホールディングス
平均年収970万円 平均残業時間4.9時間/月
4位:CBC
平均年収951万円 平均残業時間6.4時間/月
5位:オリンパス
平均年収922万円平均残業時間8.2時間/月
6位:森村商事
平均年収904万円平均残業時間9.5時間/月
7位:加賀電子
平均年収903万円平均残業時間10時間/月
8位:岩谷産業
平均年収900万円平均残業時間8.8時間/月
9位:日立製作所
平均年収897万円平均残業時間7.2時間/月
10位:西華産業
平均年収895万円平均残業時間9.4時間/月
全体的に商社や卸売業、医薬品メーカーなどが上位にランクインしています。年収の高い仕事は激務で残業も多くなりがちです。そのなかで、業務の効率化などで高い生産性を維持しながら残業時間を月平均より低く抑え、高年収を可能にしているのがホワイト企業の特徴といえるでしょう。
(参考:東洋経済 CSR企業総覧「残業が少ないのに年収が高い」100社ランキング)
ホワイト企業ランキング
ホワイト企業ランキングは、安全衛生優良企業マーク推進機構が調査・公表しているランキング制度です。選定基準は、政府が実施している認定制度の認証を多く取得していること、月平均残業時間が少ないこと、新卒者の採用・定着状況、36協定の上限が小さいこと、平均有休取得率が多いことなどとされています。ここでは「ホワイト企業ランキングTOP100 2023年2月版」から、上位10位を紹介します。
1位:ケーブルテレビ株式会社
2位:株式会社千葉銀行
3位:社会福祉法人美芳会
4位:福井県民生活協同組合
5位:株式会社岩手銀行
6位:株式会社ドコモCS北陸
7位:株式会社マタハリー
8位:社会医療法人仁寿会
9位:学校法人平成学園
10位:小浜信用金庫
1位のケーブルテレビ株式会社は「健康経営優良法人 ホワイト500」「ユースエール認定」「くるみん認定」「プラチナくるみん認定」「えるぼし認定」の5つを取得している優良企業です。他社でも認証マークを5つ取得しているケースはありましたが、今回のランキングでは、有休休暇の取得推進に向けた社内キャンペーンを展開して平均有休取得率89%という高い数値が評価されています。
(参考:SHEM 非営利一般社団法人安全衛生優良企業マーク推進機構「ホワイト企業ランキング TOP100 2023年2月版」)
離職率が低い会社ランキング
東洋経済が2019年4月入社の新卒社員を対象に1246社を調査した「新卒社員の3年後定着率」が高い会社ランキングから、上位の企業を見ていきます。この調査では男女合計の定着率が100%の同率1位が92社にのぼりました。今回は定着人数の多い順に10社をご紹介します。
1位(100%):四国電力 74人
〃:ISID 27人
〃:三菱地所 23人
〃:森永製菓 23人
〃:高砂香料工業 27人
〃:アドバンテスト 20人
〃:アズワン 10人
〃:りらいあコミュニケーションズ 12人
〃:神鋼商事 15人
〃:参天製薬 11人
上位にランクインしている企業は、人材育成に積極的で海外留学の支援や新規事業提案の機会提供など、成長機会を多く提供している傾向にあります。柔軟な働き方を取り入れているのも特徴で、フレックスタイム制やサテライトオフィスを導入している企業が多い結果となりました。
(参考:東洋経済 CSR企業総覧「新卒社員の3年後定着率」が高い300社ランキング)
有給休暇の取得率が高い会社ランキング
東洋経済のCSR企業総覧2023年版から、直近3年間の有休休暇取得率が高い企業上位10社をご紹介します。1位(109.4%):DMG森精機/機械
2位(101.3%):トヨタ車体/輸送用機器
3位(100.8%):クボタ/機械
4位(100.4%):ホンダ/輸送用機械
5位(99.3%) :エイチワン/金属製品
6位(99.2%):コマツ/機械
7位(98.5%):豊田自動織機/輸送用機器
〃(98.5%):テイ・エス テック/輸送用機器
9位(96.6%):関西電力/電気・ガス業
10位(96.5%):デンソー/輸送用機器
上位10位の企業は、有休取得率が軒並み90%台後半という結果でした。厚生労働省が約6400社を対象に実施した就労条件総合調査の結果によると、2022年度の労働者の年次有休休暇の平均取得率は62.1%。ホワイト企業の有休取得率が平均と比べていかに高いかがわかります。
(参考:厚生労働省 令和5年就労条件総合調査の概況)
上位企業の特徴としては、長年にわたって有休休暇の取得促進に励んでおり、休みが取りやすい環境の整備や風土の醸成に取り組んでいることが挙げられます。また、半日単位や時間単位の有休休暇制度を導入するなど、ワークライフバランスの実現を目指している企業が目立つ結果となりました。
(参考:東洋経済 CSR企業総覧「有給休暇の取得率が高い」200社ランキング)
残業が少なく年収が高い会社ランキング
ホワイト企業は年収が高いだけでなく、残業を減らしてワークライフバランスの実現にも力を入れています。東洋経済の「残業が少なく年収が高い企業トップ100」による上位10社は以下の通りです。1位:アステラス製薬
平均年収1064万円 平均残業時間5.5時間/月
2位:伊藤忠エネクス
平均年収978万円 平均残業時間8.5時間/月
3位:シンプレクス・ホールディングス
平均年収970万円 平均残業時間4.9時間/月
4位:CBC
平均年収951万円 平均残業時間6.4時間/月
5位:オリンパス
平均年収922万円平均残業時間8.2時間/月
6位:森村商事
平均年収904万円平均残業時間9.5時間/月
7位:加賀電子
平均年収903万円平均残業時間10時間/月
8位:岩谷産業
平均年収900万円平均残業時間8.8時間/月
9位:日立製作所
平均年収897万円平均残業時間7.2時間/月
10位:西華産業
平均年収895万円平均残業時間9.4時間/月
全体的に商社や卸売業、医薬品メーカーなどが上位にランクインしています。年収の高い仕事は激務で残業も多くなりがちです。そのなかで、業務の効率化などで高い生産性を維持しながら残業時間を月平均より低く抑え、高年収を可能にしているのがホワイト企業の特徴といえるでしょう。
(参考:東洋経済 CSR企業総覧「残業が少ないのに年収が高い」100社ランキング)
ブラックになりやすい業界
ホワイトな業界で働きたいのであれば、ブラックと呼ばれる業界の特徴を把握しておくことが大切です。
一般的にブラックになりやすい業界として知られているのは、建設、IT、飲食、宅配、小売、介護など。これらの業界には「参入障壁が低く競争が激しい」「労働集約型でマンパワーに依存せざるを得ず、機械やITによる効率化が難しい」といった共通の事情があります。参入障壁が低い業界はライバルが多いため、価格競争が激化して企業の収益が低下し、業界全体が疲弊しやすくなります。
一方、建設や飲食といった労働集約型の業界は人の手による仕事が中心となり、売上高に占める人件費率が高いのが特徴です。機械や設備よりも人件費への投資が多くなり、労働生産性および賃金も低くなります。そのためどの業界も慢性的な人手不足の状態にあり、結果的に長時間労働が発生するリスクも高まるのです。
一般的にブラックになりやすい業界として知られているのは、建設、IT、飲食、宅配、小売、介護など。これらの業界には「参入障壁が低く競争が激しい」「労働集約型でマンパワーに依存せざるを得ず、機械やITによる効率化が難しい」といった共通の事情があります。参入障壁が低い業界はライバルが多いため、価格競争が激化して企業の収益が低下し、業界全体が疲弊しやすくなります。
一方、建設や飲食といった労働集約型の業界は人の手による仕事が中心となり、売上高に占める人件費率が高いのが特徴です。機械や設備よりも人件費への投資が多くなり、労働生産性および賃金も低くなります。そのためどの業界も慢性的な人手不足の状態にあり、結果的に長時間労働が発生するリスクも高まるのです。
ホワイトな業界6選
ホワイトといわれている業界6選をご紹介します。
高い生産性が求められますが、「若手のうちから裁量の大きな仕事に挑戦したい」「海外で経験を積みたい」など能力が高く優秀な人材にとっては最適な働き方ができるでしょう。
化学業界では基本的にBtoBのビジネスを展開しているためカレンダー通りの日程で休める場合が多いのも魅力のひとつといえます。
人命を左右する仕事であることから精神的なプレッシャーは大きいものの、その分、他の業界と比べて平均年収も高めです。フレックス制度を導入している会社や女性の管理職比率の向上に積極的な会社が多いのも特徴といえます。
また、高齢化の影響で社会的に健康への関心が高まるなか、食品メーカーは健康食品・機能性表示食品の開発や、結婚率の低下に伴って増加している一人暮らし世帯などをターゲットとしたミールキットの需要増に商機を見出しています。
なお貿易に関わる仕事では一度に扱う金額や貨物が大きくミスが許されないため、常に強い緊張感にさらされます。そのため、勤務中はしっかり仕事に集中できるようにワークライフバランスを重視している企業が多いのも特徴です。休みを取りやすい環境が整っており、前章で紹介した「給料が高く新卒が辞めない会社ランキング」でも上位にランクインしています。
食品業界ほど知名度が高くないため、就職の倍率が低く狙い目といえるでしょう。
商社
商社は自社では在庫を持たないために事業の運営コストが少なく、獲得した利益を従業員への給与やボーナスに回しやすいことから業界としての給与水準が高いのが特徴です。さらに高水準の福利厚生や多様な働き方の採用、豊富な成長機会など恵まれた労働環境が整っており、ホワイト企業が多い傾向にあります。高い生産性が求められますが、「若手のうちから裁量の大きな仕事に挑戦したい」「海外で経験を積みたい」など能力が高く優秀な人材にとっては最適な働き方ができるでしょう。
化学
化学業界がホワイトだと言われる理由としては、国際的な競争力が業界全体で高いことや、取り扱う商材の汎用性が高いために他の業界よりも景気変動の影響を受けにくく、業績が安定していることが挙げられます。また、高い専門性が求められるため、従業員の教育支援に力を入れている企業も多く、働きながら大学に通えるような支援制度を設けている企業も少なくありません。化学業界では基本的にBtoBのビジネスを展開しているためカレンダー通りの日程で休める場合が多いのも魅力のひとつといえます。
医薬品
医薬品は開発に数十年、数百億単位の費用を要するため、資本力のある大企業が多いのが特徴です。新薬の開発に成功すれば一定期間は自由に価格を設定して独占販売ができるため投資額を上回る利益が得られるほか、国内だけでなく世界中から需要が見込めるため利益率も高い傾向にあります。人命を左右する仕事であることから精神的なプレッシャーは大きいものの、その分、他の業界と比べて平均年収も高めです。フレックス制度を導入している会社や女性の管理職比率の向上に積極的な会社が多いのも特徴といえます。
食品
食は生活必需品のため景気の影響を受けにくく、業績が大きく変動することが少ないのが強みです。人口減少により国内市場だけでは成長が見込みにくいものの、メイドインジャパンの優位性を活かして海外輸出を強化している企業が多くなっています。また、高齢化の影響で社会的に健康への関心が高まるなか、食品メーカーは健康食品・機能性表示食品の開発や、結婚率の低下に伴って増加している一人暮らし世帯などをターゲットとしたミールキットの需要増に商機を見出しています。
海運
海運業は事業を行うために国の認可が必要で、一般企業の新規参入が難しいという事情があります。そのため比較的にライバルが少なく、大手企業が市場をほぼ独占している状態です。国土を海に囲まれた日本では貿易量の9割ほどを海運輸送が占めていることから、多少景気が変動しても安定した需要が見込めるのも魅力といえます。なお貿易に関わる仕事では一度に扱う金額や貨物が大きくミスが許されないため、常に強い緊張感にさらされます。そのため、勤務中はしっかり仕事に集中できるようにワークライフバランスを重視している企業が多いのも特徴です。休みを取りやすい環境が整っており、前章で紹介した「給料が高く新卒が辞めない会社ランキング」でも上位にランクインしています。
種苗
他の業界と比べてなじみが薄いかもしれませんが、植物の種の研究開発および販売を行う種苗業界もホワイト企業が多い業界です。野菜の種や苗は食料を作る上で欠かせないため、景気に左右されにくく経営が安定しやすいことが理由として挙げられます。食品業界ほど知名度が高くないため、就職の倍率が低く狙い目といえるでしょう。
希望する職種がホワイトかどうかを見極める方法
就職を考えている職種がホワイトかどうかは、企業の求人状況や採用条件からある程度読み取ることができます。たとえば求人が頻繁に出ているようであれば、入社した人が定着せずに短期間で辞めてしまい、その都度新しい人材を採用しているケースが考えられます。このような企業・職種は離職率が高く常に人手不足の状態にあるため、人を集めるために「第二新卒歓迎」「未経験歓迎」のように応募条件を緩く設定している場合があります。
第二新卒や未経験者を歓迎しているすべての企業がブラックというわけではありません。ただ、もし入社を考えている企業の応募条件にこのような文言があった場合、十分に情報を集めて慎重に検討したほうがよいでしょう。
また、企業のホームページや求人情報といったインターネット上の情報だけでなく、選考時の雰囲気をよく見ておくことや、OB・OG訪問などで聞ける実際に働いている人たちの意見も参考になります。
第二新卒や未経験者を歓迎しているすべての企業がブラックというわけではありません。ただ、もし入社を考えている企業の応募条件にこのような文言があった場合、十分に情報を集めて慎重に検討したほうがよいでしょう。
また、企業のホームページや求人情報といったインターネット上の情報だけでなく、選考時の雰囲気をよく見ておくことや、OB・OG訪問などで聞ける実際に働いている人たちの意見も参考になります。
ホワイトな職種を探すには健康経営優良法人の認定も参考にしてみよう
今回は代表的なホワイトな職種や業界などをご紹介しました。給料がいいことはもちろん、福利厚生や教育制度の充実、コンプライアンス遵守の風潮、良好な財務状況などもホワイトな職種の条件です。
一般的にはホワイトとされる職種でも、企業自体がブラックであれば安心して働き続けることはできません。職種の特徴だけでなく、業界全体の動向も把握した上で本当に入社しても問題ないか見極めることが大切です。
ホワイトな職種を探す上では、その企業が健康経営優良法人に認定されているかどうかもひとつの判断基準となります。認定企業は経済産業省のWebサイトで公表されているので、ぜひ仕事選びの参考にしてみてください。
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