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  • 2023.12.23 (最終更新日:2023.12.29)

ホワイト企業の残業時間は平均どれくらい?企業の見極め方や探す方法について解説

時計を確認する男性
目次

仕事は1日の大半を占めるため、職場環境や働きやすさ、勤務時間なども重視したいところです。残業時間の長さはワークライフバランスに大きく影響するため、事前に確認すべきでしょう。

福利厚生が充実し、働きやすい環境が整っているホワイト企業で働きたいと思う方が多くいますが、ホワイト企業と呼ばれるところは残業時間がどのくらいでしょうか。今回は、ホワイト企業に就職するためにできることを紹介します。ホワイト企業に就職したい人は参考にしてください。

ホワイト企業と残業時間

ホワイトボードと男性 一口にホワイト企業といえども、具体的にどのような会社か説明できる人は少ないようです。ホワイト企業とはどのような会社か、残業時間との関係性や見極め方を紹介します。

ホワイト企業とは?

ホワイト企業とは、国や省庁などで厳格に定められた定義はありません。一般的にいえば働く社員がいきいきと働くための環境や仕組みが整っている会社、つまり「社員が働きやすい会社」といえます。従業員への待遇や福利厚生が充実し、社員の健康や労務管理に配慮できることから、働きやすさが確保されているのです。

企業全体で労務管理などに配慮できているため、できる仕事を無理なく、できる量だけ効率よく進める仕組みづくりができています。働きがい研究所の調査によると、2021年の月の平均残業時間は24時間という結果です。この平均よりも少ない残業時間でおさまっている場合、残業時間は少ないといえるでしょう。

20時間の残業では、土日休みの職場で考えると1日1〜2時間前後の残業時間という計算になります。ほとんど残業せずに定時で帰れるため、ストレスがかかりにくくリフレッシュしやすいといえるのです。

ホワイト企業と残業時間について

マイナビによる「どのくらいまで耐えられる? 残業時間の許容範囲を調査」では働く人のほとんどは20〜30時間までであれば残業は受け入れられると回答しています。1日あたり1〜2時間程度の残業であれば許容範囲としている人がほとんどである一方で、36協定に関する調査2017によると、心身に支障をきたすと言われている時間の平均は46.2時間です。

働く時間、職場に拘束される時間が長ければ長いほど心身への負担も大きくなります。つまり残業時間と企業のホワイト度は切っても切れないものがあるのです。残業時間のみででブラック企業か否かは判断できませんが、残業時間が少ないほどホワイト企業である確率が高いと言っても過言ではありません。

残業時間が少ないホワイト企業の見極め方

心身への負担が少ない環境、つまり残業時間が少ないホワイト企業で働きたい人が確認しておくべきポイントは以下の内容です。

  • 求人票掲載の頻度や長さ
  • 在籍社員の年代の偏りの有無
  • 有給や育休取得率
  • 優良企業認定制度の取得の有無など
働きやすい環境の整備や制度の有無がきちんと明文化されているか確認することが大切です。これまでの慣習などではなく、制度や福利厚生としてきちんと整っていること、そして実際に利用し恩恵に預かった人がいるかどうかも確認することで実態が見えてきます。

残業時間が少ないホワイト企業を探す方法4選

仕事を教える 数多くの企業がひしめく中で、自分がやりたいことを実現できる、かつ残業時間が少ないホワイト企業を探すのは容易なことではありません。今回はホワイト企業に就職するための方法や見極め方を解説します。

健康経営優良法人の認定を確認する

健康経営優良法人とは、健康経営に関する知識や見解があり、理解を示すとともに会社経営において活かしている法人です。社員が自分らしく働くために必要な環境を整え、健康に配慮することで働きやすさを維持しています。健康経営優良法人の認定の有無は健康経営優良法人2023のホームページで確認することができますので、気になる企業がある場合は事前に確認してみてください。

就職エージェントや逆求人サイトからの紹介を受ける

転職エージェントや逆求人サイトは求職者と企業とのマッチングで橋渡しとなる存在です。求職者のサポートとともに、働きやすさが確保された会社を紹介するといえます。

逆求人サイトとは、企業側からオファーが来るものでスカウトのようなものを考えてもらうとわかりやすいでしょう。転職エージェントや逆求人サイトの紹介を利用する前に、自身の希望や転職の軸となる内容を聞かれるため、その際残業時間が少ないところを希望していると伝えてください。

口コミサイトで残業時間や評判を確認する

口コミサイトでは前に働いていた人や、働いている人の忖度ない感想やデータなどが書かれているため、参考になる部分も大きいといえます。残業時間やボーナスの有無など、知りたくても調べにくい内容が書かれているため、事前に確認すると意外な発見があるはずです。企業選びの参考になるため、聞きにくいところを知りたい人は事前に会員登録などを行うべきです。

就職四季報で調べる

残業時間が少ないホワイト企業は、安定した収益をあげられているため、無理な労働の強制やブラック化につながりません。長期間にわたり安定した収益をあげている傾向にあります。数字で表せるデータについては就職四季報で詳細に掲載されているため、事前に調べておいてください。その企業に関わるデータを数字で見ることで、経営の安定性や売り上げを知り、そこからブラックか否かを自分なりに判断することができます。

残業時間の少ないホワイト企業に就職するためのポイント2つ

グッドサイン ホワイト企業に転職したいと考える方は非常に多いため、ライバル多数といえます。他のライバルよりも1歩2歩リードできるものが必要ですので、以下のポイントを参考にしてください。

1.軸を明確にする

就職において何を重視したいか、譲れないものなど自分の中で優先順位を決めることでスムーズにホワイト企業への転職ができます。適当に転職活動をしていると、求められていることとやりたいことのミスマッチを引き起こす原因となるのです。結果として、自分の力を最大限に発揮しきれない状況に陥るでしょう。仕事を通じて何を大切にすべきかもう一度ライフプランなどを整理しながら考えるべきです。

2.企業研究を念入りに行う

企業は能力はもちろんですが、熱意を持って仕事に取り組める人を望んでいます。つまり、企業や企業を取り巻く環境、業界について能動的に学び十分な知識を獲得できる人を求めているといえます。企業研究を念入りに行い、理解や見解を深めて挑むことで、ライバルとの差別化を図ることができます。

まとめ:残業時間の少ないホワイト企業への就職は、健康経営優良法人の認定も参考にしてみよう

この記事でご紹介した内容をまとめると、以下のとおりです。

  • ホワイト企業は残業が少なく、オンオフともにゆとりがある生活が送りやすい
  • ホワイト企業に就職したい人は多いため、ライバルと差がつく事前準備がカギとなる
  • 転職に際しては自分の中で何を大切にしたいか、軸を明確にするとスムーズ
  • 社員の健康にも配慮し、よりよく働く環境が整っている健康経営優良企業がおすすめ
仕事もプライベートもゆとりを持って働ける環境が整っているホワイト企業は、残業時間が少ない傾向にあります。残業が多いほどストレスが溜まりやすく、心身への影響も大きいため、残業時間数の平均は事前に確認するといいでしょう。

ホワイト企業に就職したい方は「ホワイト企業だから希望する」ではなく、なぜその企業なのか、何をやりたいのか自分の軸を明確にしておくとスムーズです。

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