- 就職/転職
- 2023.10.31 (最終更新日:2023.11.16)
ホワイト企業への転職を成功させるコツは?特徴や注意点を徹底解説!
- 目次
社会人なら誰しもホワイト企業に転職したいと思うでしょう。しかし「ホワイト企業って具体的にどんな企業?」「ホワイト企業へ転職するためにはどうしたらいいの?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事ではホワイト企業の特徴を解説するとともに、転職を成功させるコツや注意点について解説します。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
そもそもホワイト企業へ転職できる?
ホワイト企業は離職率が低いため、求人に出る機会が少ないのが特徴です。また、求人が出ても応募者が多く、競争率が激しいことが予想されます。難しい場合もありますが、ホワイト企業に転職すること自体は可能です。
20代はチャンス
将来性や柔軟性がある20代のうちはホワイト企業へのチャンスがあります。とくに20代前半は第二新卒の枠で転職活動ができるのでさらに枠が広がるでしょう。
スキルの有無よりも人柄・意欲・ポテンシャルの高さを重視されることが多いため、他の年代よりも転職に有利です。
30代以降は実績と経験が求められる
30代以降になると企業に求められるものは実績や経験です。ある程度社会人経験を積んでいるため、スキルがあり即戦力として企業に貢献できる人材が必要とされます。
ホワイト企業の8つの特徴
ホワイト企業に明確な定義はありません。しかしホワイト企業と呼ばれるところには基本的に共通した特徴があるのでご紹介します。
【特徴1】充実した福利厚生
ホワイト企業の1つ目の特徴は充実した福利厚生です。福利厚生は働き続けるうえで非常に重要なポイントであり、さまざまなサービスがあることで従業員の満足度も上がります。
福利厚生の具体例として住宅手当・育児休暇・介護休暇・リフレッシュ休暇・時短勤務制度・資格取得支援などが挙げられます。従業員に対して提供できる福利厚生の多さは経営が安定している証拠です。
【特徴2】残業時間が少ない
ホワイト企業は就業規則がしっかり定められているため、規定範囲を超えた残業はしません。効率よく仕事をこなす工夫やノー残業デーを作るなどして、企業全体で定時に仕事を終える意識が高いことが多いです。
残業時間が少ないので、従業員はプライベートの予定が立てやすく理想的なワークライフバランスが叶います。「仕事よりプライベートを優先させたい」「子どものお迎えに遅れず行きたい」という人におすすめです。
【特徴3】離職率が低い
ホワイト企業は従業員が安心して長く働ける環境が整っています。そのため離職率が低く、勤続年数が長い傾向があります。離職率が低いのは、企業が従業員を大切にしている証拠です。
【特徴4】コンプライアンスを遵守している
ホワイト企業ではコンプライアンスへの意識が高く、従業員一人ひとりが遵守しています。パワハラやセクハラ、過労問題、情報漏洩などに対する管理が徹底されており、定期的に研修を行い企業全体でコンプライアンスに対する意識を高めています。
【特徴5】年収が高い
業績が安定しており、年収が高いのもホワイト企業の特徴です。業界によっても異なりますが、休みも多く、少ない残業時間で年収が高いのもホワイト企業の特徴でありメリットです。
【特徴6】女性が働きやすい環境
一般の企業に比べて、女性管理職が多い傾向があります。結婚・妊娠・出産・育児という女性のライフスタイルの変化に柔軟に対応できるのも、ホワイト企業の特徴といえるでしょう。
子育てしている女性が働きやすい環境作りやスキルアップにも力を入れる企業が増えています。
【特徴7】有給がとりやすい
有給がとりやすいのもホワイト企業の特徴です。有給は労働基準法で定められている従業員の義務ですが、とりづらい企業がまだあるのが現状です。
【特徴8】健康経営優良法人に認定されている企業
健康経営優良法人とは経済産業省が設計した制度です。健康経営優良法人に認定されている企業は、従業員が健康的に働けるような環境作りや健康管理に対するさまざまな取り組みをしています。
そのため、働きやすく従業員の満足度が高いのが特徴です。健康経営優良法人に認定されると求人サイトに記載したり、認定ロゴマークを使用したりしているので一度確認してみましょう。
健康経営優良法人2023に認定されている企業の一例については下記のとおりです。
大規模法人部門
- 株式会社パソナグループ
- コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
- 株式会社ベネフィット・ワン
- JR東日本スポーツ株式会社
- 日清食品ホールディングス株式会社
- 株式会社ジャパネットホールディングス
中小規模法人部門
- 株式会社キャリアコンサルティング
- JPYC株式会社
- プライマリー・アシスト株式会社
- 株式会社ミナケア
- 株式会社浅野製版所
- 石川インシュアランスサービス株式会社
- 株式会社WellGo
- エーテンラボ株式会社
- ピースマインド株式会社
- 株式会社セーフティネット
- 日本ナレッジスペース株式会社
- 株式会社メンタルヘルス・リサーチ&コンサルティング
- 株式会社エーオーエーアオバ
- 株式会社アオアクア
- ウェルリンク株式会社
- 株式会社玉子屋
- 株式会社アロー
- ヘルスデザイン株式会社
- 株式会社東京海上日動パートナーズTOKIO
- 東京西サトー製品販売株式会社
- 株式会社リーズ
- 武蔵通商株式会社
ホワイト企業の見分け方
「次こそはホワイト企業へ転職したい」と思っている人に向けて、ここからはホワイト企業の見分け方を解説します。
求人を出す頻度と期間
求人を出す頻度が多い、または長期間にわたって求人を出している企業はブラック企業の可能性が高いです。なかには、やむを得ない事情で退職した従業員の補てんや、業務拡大による人材育成のために求人を出している企業も当然あります。
しかし、季節問わず求人が出ている企業や「学歴不問・年齢不問・未経験者大歓迎」など、ハードルを下げて求人を頻繁に出している企業は注意が必要です。入社しても定着しないのは、何かしらの理由があると見ていいでしょう。
離職率を調べる
転職先の離職率は必ずチェックしましょう。居心地がよく、安心して働けるホワイト企業なら、よほどの理由がない限り退職することはないでしょう。反対にブラック企業は人が育たず、定着しないため離職率は高くなります。離職率は、転職先がホワイト企業かどうかを判断する重要なポイントといえるでしょう。採用ページに離職率を掲載している企業もあるので、確認してみてください。
有給や育休の取得率
ホワイト企業は従業員の働きやすさやワークライフバランスを重視しています。そのため有給や育休などの休暇を取りやすいのが特徴です。育休に関しては、2023年4月1日より男性労働者の育児休業取得状況の公表が義務化されました。義務化されたのは常時労働者が1,000人を超える企業に限られます。
有給や育休の取得率は、働きやすさを示す指標になるので企業の採用ページや転職エージェントを活用して情報を取得しましょう。
ホワイト企業に転職する際の注意点
ホワイト企業の特徴を理解したところで、つぎは転職する際の注意点を解説します。「こんなはずではなかった」と後悔する前に必ず確認しましょう。
求人広告の情報を確認する
面接の際に求人広告の情報に相違がないか必ず確認しましょう。福利厚生や残業時間、有給について根掘り葉掘り聞くのは難しいことも考えられます。そのため、確認したい事項をあらかじめ絞っておくことをおすすめします。求人広告の情報に相違がなければしっかりと答えてくれるでしょう。しかし、話をはぐらかす場合や具体的な話が出てこない場合は注意が必要です。
残業時間が短くても業務量が多い場合がある
すべての企業に当てはまるわけではありませんが、残業時間を短く掲載していても、実際には家に持ち帰って仕事をしている場合も考えられます。実際に従業員の様子をみる機会があれば、表情や雰囲気などをよく観察しましょう。口コミをチェックする
従業員から直接話を聞くのがベストですが、そのような機会がない企業がほとんどです。また、求人サイトや企業のホームページに自社の悪い情報を載せることはないでしょう。リアルな情報を入手するためには、SNSや口コミサイトで口コミをチェックすることをおすすめします。ホワイト企業が多い業界
ホワイト企業への転職を希望するなら、まずホワイト企業が多い業界を把握しておきましょう。
インフラ業界
まずホワイト企業の代表いえるのが「インフラ業界」です。電力・ガス・鉄道などは人々が生活するうえで欠かせないので、景気に左右されず安定して働けるのがメリットです。また、年功序列の仕組みがあるので勤続年数を重ねるほど収入が上がっていくという特徴もあります。長く働き続けたい人にとっておすすめの業界といえるでしょう。
航空・海運業界
航空・海運業界もホワイト企業が多い業界です。大手がシェアを独占しており、競合が少ないのが特徴です。国の認可が必要となるうえに莫大なコストがかかるため、ベンチャー企業の新規参入が今後も難しいことが考えられます。航空業界ならJALやANA、海運業界なら日本郵船や商船三井などが代表的です。
地方公務員
地方公務員は企業勤めではありませんが、安定しているというイメージをもつ人は多いでしょう。公務員は法律で守られているためリストラもなく、よほどの不祥事を起こさない限り安定して働ける環境があります。土日休み・残業なし・昇給制度・充実した福利厚生など、ホワイト企業の特徴をすべて網羅しているといっても過言ではないでしょう。厳しい公務員試験をクリアする必要がありますが、一度入ればその後は一生安泰といえるのが地方公務員です。
食品業界
食品業界もホワイト企業といえる業界です。「食」は人々が生きていくのに欠かせない分野であり景気に左右されません。食品の生産は工場を建てて、人員配置や商品開発などに莫大なコストがかかるため新規参入が難しい業界でもあります。これがベンチャー企業が食品業界に少ない理由です。競合が生まれにくい業界は過重労働を強いられる可能性が低く、安定して働ける可能性が高いといえます。
自動車業界
自動車業界もホワイト企業が多い業界です。日本の技術は高く評価されているうえに、電気自動車や自動運転車の開発なども進み、この先も安定して働ける業界といえるでしょう。2020年度には経済産業省による経営優良法人認定制度、ホワイト500にも自動車業界から22社の企業が選ばれています。報酬制度や待遇、職場環境がいい企業が多い証明です。
ホワイト企業に転職するための方法
ここまで読んで「ますますホワイト企業に転職したい」という気持ちになった人も多いのではないでしょうか?ここからはホワイト企業に転職するための具体的な方法を紹介します。
転職サイトに登録する
まずは転職サイトに登録しましょう。20〜50代といった幅広い年齢が対象になっています。とくに希望する業界がない人は、上記で紹介した業界をチェックしてみてください。
非公開求人も多数あるため、自分にぴったりな転職先が見つかる可能性もあります。
転職エージェントを利用する
転職のプロともいえる転職エージェントに相談するのも1つの手です。残業時間や福利厚生のことはもちろん、一般には出回らない優良企業について教えてもらえるチャンスもあるでしょう。
経験豊富で信頼できる転職エージェントをみつけることが、ホワイト企業に出会えるきっかけになるかもしれません。
中小企業を狙う
大手のホワイト企業は求人が出にくいうえに競争率が高くなります。大手ほど名前は知られていない中小企業でも、働きやすく高待遇が期待できるところは多数あります。
競争率の高い大手のホワイト企業は避けて、中小企業に絞って応募するのもいいでしょう。採用の確率が上がる中小企業は狙い目といえます。
ホワイト企業への転職を成功させる面接のコツ
ホワイト企業は待遇や働く環境が整っているため、多くの人が就職や転職のチャンスを狙っています。したがって、競争率や倍率は一般企業に比べて高いと覚悟するべきです。ここからは、転職を成功させる面接のコツを解説していきます。
企業の情報収集をする
採用の確率を高めるためには、まず企業の情報収集をして企業が求める人物像をチェックしましょう。ホームページの企業理念や求人広告を読むことで、どのような人材を求めているのかわかることもあります。面接の際には、その人物像にマッチするようにアピールすることが、転職を成功させるポイントです。
質問対策
上記で解説したように企業の情報収集をしたうえで、あらかじめ聞かれそうな質問を割り出し、答えを用意しておくことがおすすめします。予想を立てておくことで、冷静にしっかりと答えることができるでしょう。質問されたときは、自分をアピールできるチャンスでもあります。自分のスキルと強みをアピールする
ホワイト企業は応募が殺到することも考えられます。面接の際には自分のスキルと強みを存分にアピールしましょう。企業側に自分を採用するメリットをどれだけ伝えられるかが鍵です。もしスキルや強みが思いつかない場合は、向上心や協調性をアピールしましょう。まとめ:自分に合ったホワイト企業に転職しよう!
ホワイト企業には明確な定義はありませんが、共通する特徴があることがわかりました。
- 充実した福利厚生
- 残業時間が少ない
- 離職率が低い
- コンプライアンスを遵守している
- 年収が高い
- 女性社員が働きやすい環境
- 有給がとりやすい
- 健康経営優良法人
下記記事では見落としやすいホワイト企業の注意点についてまとめています。転職活動の情報収集の参考にしていただければ幸いです。
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