- 就職/転職
- 2022.10.29
共働きをしている夫婦の転職とは?共働きのメリットや転職を成功させるポイント
- 目次
最近では、共働きをしている夫婦が増加しています。そのようななか、共働きしながら転職を考えている人も多いでしょう。この記事では、共働きをしていて転職を考えている人に向けて、転職時の共働きのメリットやデメリット、転職を成功させるポイントなどをご紹介します。
転職は家庭を巻き込む大きなライフイベントです。しっかりと重要なポイントを理解し、 共働きをしている夫婦の転職に役立ててみてください。
共働きの夫婦が増加している理由
近年、共働きをしている夫婦は増加しており、とくにこの40年ほどで片働き夫婦と共働き夫婦の数は逆転しています。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査によると、2019年時点では共働き世帯は1,245万世帯まで増えています。1980年頃までは、共働き夫婦は約600万世帯と現状の半分ほどでしたが、わずか40年ほどで2倍になっているのです。
共働き夫婦が急増している理由として以下の3つが挙げられます。
世帯年収低下
共働き夫婦が急増している理由として世帯年収の低下が挙げられます。昭和のバブル崩壊で日本の経済は大きなダメージを受けました。バブル期ではサラリーマンの月給が50万円以上、ボーナスが150万円を超えるのが普通でしたが、現在では平均的な金額とは言えません。バブル崩壊により月収や年収が大きく減少したことが、共働き夫婦を増加させている一因となっています。
女性進学率の増加
女性の進学率が上がったことにより、男女の働くことに対する意識改革が進んだことも理由の1つです。以前の日本では、男女間で大学進学率に大きな差がありました。男性に比べて女性の大学進学率が3分の1以下の時期もありましたが、現在ではほとんど差はありません。そのため、大学で学んだことを活用して仕事を見つけ、人生設計を立てる女性が増加したと考えられます。
女性の社会進出
女性の大学進学率増加に伴い、女性が社会で活躍できるよう国の政策で力を入れていることも影響しています。男女雇用機会均等法や男女共同参画社会基本法などの成立により、女性でも就職しやすく社会で活躍できる場面が増加しました。
しかし、まだまだアメリカやフランスなどに比べて女性の管理職の割合は低いのが現状です。
共働きのメリット
ここからは、共働きのメリットについてご紹介します。共働きのメリットを正しく理解することで片働き夫婦の人も就職しやすくなるでしょう。
世帯年収の増加
共働きのメリットは、世帯年収が上がることです。片働きよりも共働きの方が収入は増えるため、その分子育てや学費、生活費などにお金を充てられます。ほかにも、老後の貯金や資産運用など老後の生活を見越した人生設計を立てやすくなるでしょう。
税金や年金などで恩恵が大きくなる
現在の日本では、国に納めた金額が多いほど給付される年金が比例して多くなります。そのため、片働き夫婦よりも共働き夫婦の方が老後に貰える年金の金額が上がります。税金などの控除も共働き世帯と片働き世帯とで大きく差が出るため、世帯年収が同じ場合なら共働き世帯のほうが控除額が大きくなるでしょう。
家庭や職場でリスク分散ができる
最近ではコロナの影響もあり、いきなりリストラされたり勤めている会社が倒産したりすることが多くありました。片働き夫婦だと働いている方が職を失った場合、収入が全くなくなってしまう可能性が高くなるでしょう。また会社の労働環境が悪い場合、転職をしようにも片働き夫婦だとなかなか一歩踏み出せない人も多いでしょう。
共働き夫婦は、仮に片方が職を失ったとしても収入が全く無くなることはありません。
共働きのデメリット
ここからは、共働きのデメリットについてご紹介します。共働きには様々なメリットが存在しますが反面、デメリットもあります。
どちらかに転勤がある場合
共働き夫婦の場合、どちらかに転勤があるともう一方の転職活動や仕事探しに苦労することがあります。転勤の度に片方は転職をすることになるため、同じ会社で長年勤めるられずキャリアを築きにくいでしょう。また、会社側としても何回も転職をしている人材は採用しづらくなります。
夫婦の時間が取れないこともある
仕事が忙しいと夫婦の時間が取れなくなってしまうこともあります。仕事が忙しく家庭にまで気が回らなくなってしまうと、すれ違いが起きる原因になるため注意が必要です。また、子どもがいると家庭での負担がより一層大きくなるため、夫婦の時間を可能な限り作ることが重要でしょう。
共働きは転職活動しやすい?
共働きであればどちらかが転職を考えても収入が無くなることはないため、安心して転職活動を進められます。また、貯蓄をしっかり蓄えている場合は同時期にお互いが転職をすることも可能でしょう。
仕事の選択幅が広がる
共働き夫婦は転職によって、片方の収入が少なくなっても生活に困ることはあまりありません。そのため、年収だけにとらわれず自分が本当にやりたい仕事を探せます。また、転職直後は年収が低くても、将来的に需要が高まり年収アップを見込める業界へ転職できるのも共働き夫婦の強みです。
金銭的な負担が軽減する
異業種や異業界へ転職を考えている人も多いでしょう。そのような場合、未経験者のため年収が今よりも下がるケースが多くあります。共働き夫婦であれば、仮に年収が下がってしまっても片方の収入があるため、片働き夫婦よりも金銭的な余裕が生まれます。
共働きで転職を成功させるポイントについて
共働きをしている夫婦の転職を成功させるために、下記ポイントを押さえていきましょう。
転職について夫婦でしっかりと話し合う
共働きをしているからこそ、転職についてはしっかりと話し合うことが重要です。お互いに仕事と家事で消耗しているなか、相談もせず独断で行動しているとすれ違いが起きてしまいます。自分が転職について深く考えていなくても、相手もそうとは限りません。そのため、転職を考えている場合は、今後のライフプランや転職先の業種、業界についてしっかりと話し合いましょう。
転職活動のスケジュールを共有する
転職のスケジュールを夫婦で共有することも非常に重要です。とくに転職の条件や時期、転職先の仕事内容などはお互いに齟齬がないようにしましょう。お互いの認識にズレが生じてしまうと、すれ違いのもとになったり転職活動がスムーズに進まなかったりします。
転職エージェントを利用する
転職エージェントを利用することも転職活動を進めるうえで非常に重要です。転職エージェントを利用することで多くの求人情報を得られます。転職活動を始める際には、複数の転職エージェントに登録し、自分に合った求人情報を集めましょう。
共働き夫婦が転職する際に気を付けること
共働き夫婦は片働き夫婦よりも比較的に転職がしやすい傾向にあります。しかし、共働き夫婦でも転職する際に注意しなければならないこともあるようです。ここからは、共働き夫婦が転職する際に気を付けることについてご紹介します。
転職のタイミングを見極める
転職のタイミングを見極めることが非常に重要です。とくに子どもが高校や大学進学の時期は学費がかかるため、年収アップが見込めない転職は控えたほうがよいでしょう。そのほかにも、子どもが産まれたばかりの時期など家庭が落ち着いていない時期の転職はおすすめしません。転職の時期を見極めることで家族からのサポートも受けられるため、転職活動をスムーズに進められます。
ワークライフバランスがとれる企業を選ぶ
転職を行う際には、ワークライフバランスが取れる企業を選びましょう。子どもがいると送り迎えや、育児の時間が必要になります。そのため、フレックスタイム制や在宅勤務を導入しているなど、私生活の時間も確保できる企業がおすすめです。
共働きがしやすい職種を選ぶ
年収だけを考えて職種を選ぶと仕事が忙しく、家庭を後回しにしてしまう可能性があります。家庭を後回しにすると、夫婦のすれ違いや子どもとのコミュニケーションが取れなくなる危険があります。そのため、転職を考えている人は、仕事と家庭の両立ができる職種を選びましょう。
転職について夫婦でしっかりと話し合いお互いが納得する転職を行おう
この記事では、共働き夫婦が転職する際に気を付けることや転職を成功させるポイントについてご紹介しました。共働きをしている以上、転職をする際はしっかりと話し合うことが重要です。働き方や考え方が多様化していくなか、共働きのメリットは今後ますます多くなっていくでしょう。
また、転職をする際は健康経営に力を入れている企業を選ぶことも重要です。健康経営に力を入れている企業は、有給休暇や育児休暇が取得しやすく、プライベートの時間を確保しやすいです。そのため、共働きで転職を考えている人はとくに健康経営優良企業を選ぶことをおすすめします。
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