- 働き方改革
- 2022.10.27
アフターコロナで仕事はどう変わる?仕事の需要と変化から考えるコロナ後のライフキャリアとは
新型コロナウイルス感染症によってライフスタイルは大きく変化しました。新型コロナウイルス感染症が収束した後、アフターコロナの世界では仕事や働き方はどのように変わっていくのでしょう。今回は新型コロナウイルスの影響で変化する仕事の需要や求められるスキル、アフターコロナにおけるライフキャリアについてご紹介します。
アフターコロナで変化する仕事
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、世界は大きく変動しています。外出制限や新しい生活様式などライフスタイルの見直しが図られ、仕事の需要と供給、働き方も変わっています。専門家のなかには新型コロナウイルス感染症拡大前の暮らしに戻ることは難しく、ウィズコロナ・アフターコロナの生活を受け入れていくしかないと主張する人もいます。新型コロナウイルス収束後、アフターコロナの世界で仕事はどのように変化するでしょう。
仕事の需要の変化
新型コロナウイルス感染症の影響でライフスタイルが変化しています。一方仕事においては、人との接触を最低限に抑える取り組みのなか、リモートワークやオンライン会議が活用されるようになりました。非接触を推進して、紙媒体の電子化が進められています。またAIが台頭し、人の手に頼らずとも完結する仕事が増えている現状です。近年のIT化も影響して、これまで人がこなしていた仕事が機械化・自動化される動きは今後も継続するでしょう。このように新型コロナウイルスの影響を受けて仕事のあり方が変化しています。そこでアフターコロナに需要が増える、もしくは減ると予測される仕事をご紹介しましょう。
アフターコロナで需要が増える仕事
IT化が推進される背景から、IT人材の需要が高まるでしょう。たとえばAIや機械学習、DX、IoTに精通するエンジニアやデザイナー、Webマーケターは今後ますます重要視されます。さらに新しい生活様式への変化とともに注目されるのがゲームや家電、物流業界です。行動制限下にあって自宅環境をより快適に整えようとする人々の動きが、ゲーム・家電への購買意欲をかき立てていると予測できます。これにともない物流の需要も拡大。さらに近年のフリーマーケットアプリをはじめとする個人間取引の増加を受けて、物流業界にはさらなる成長が期待できます。一方、これまで仕事のなかで当たり前とされてきたことにも変化が求められています。たとえば営業職では、これまで現地へ行く・会って話すスタイルが主流でしたが、非接触が推奨され、オンライン上でのコミュニケーションが増えました。またインターネット社会が発達し、コンサルティングやマーケティングを活用した営業スタイルが注目されています。アフターコロナにおいては、職種や職務内容にこだわらず変化した仕事に応える対応力とスキルの向上が大切です。
アフターコロナで需要が減る仕事
新型コロナウイルス感染症の影響によって売上の低下が問題視されています。特に影響が大きいのが旅行業界とその関連企業です。行動制限下では国外への移動はもちろん、国内の移動も自粛傾向です。移動が減れば移動手段である飛行機、電車、バス、タクシーなどの交通機関にも影響が出ます。さらにホテルや旅館などの宿泊業、土産物の生産・販売や飲食業の需要も減少傾向です。ウィズコロナが推進され移動の制限が緩和されてきたとはいえ、いつまた移動の自粛要請が発令されるかわかりません。一方、新型コロナウイルスの流行を受けて促進されたIT化は、オフィス内にも影響を与えています。たとえば事務・経理職ではデータ入力や会計作業がITの導入により効率化しています。そのほか便利なツールの導入によって、これまで人が行っていた作業の多くが自動化されています。また業務効率化を受けて職種を越えた連携が可能になり、需要の低下が示唆されているのがマネージャー業です。人が行っていた業務が機械化されることは人材不足の観点から歓迎される一方、需要の減少によって職を失う可能性も示唆されています。
変化した働き方
新型コロナウイルスの拡大を受けて、勤務形態の変化やデジタル化、ジョブ型雇用の導入など働き方にも変化が生じています。たとえばリモートワークの普及や週休3日制といった新しい働き方の検討、デジタル化による業務内容の変化などはアフターコロナでも続く見通しです。さらに近年注目を集めるのがジョブ型雇用です。年功序列や終身雇用が根付く日本においては新しい採用方式といえるでしょう。アフターコロナではこのような新しい働き方が広がり、自身のキャリアの捉え直し考えることが重要です。
アフターコロナのライフキャリア
ライフスタイルの変化にともない、働き方も変わりつつあります。アフターコロナのライフキャリアについて、これまで築いてきたキャリアプランを見直し、新たに組み立てなおす必要があるでしょう。ライフキャリアの見直しに役立つポイントをご紹介します。
アフターコロナで必要とされる人材
アフターコロナでは必要とされる人材も変化するでしょう。特にIT化を受けてデジタルツールを使いこなす対応力や分析能力が求められます。デジタルに精通した知識まではなくとも、最新情報を日々アップデートし、スキルを磨くべく学習能力の高い人材が重宝されるでしょう。また変化し続ける社会情勢のなかでは、複雑な問題にも柔軟に対応する力が求められます。一方、変わらず求められるのはコミュニケーション能力です。対面場面が減ったアフターコロナにおいては、これまで以上に関係構築や意思の疎通を慎重に行う必要があります。円滑な業務遂行のためにはコミュニケーション能力が欠かせません。社内外での良好な関係構築はもちろん、意志や意見を正確に伝えたり、相手の意図を正しく汲み取ったりすることもコミュニケーション能力の一部です。コミュニケーションの重要性を理解しながら、これまでとは異なる関係構築・意思の疎通を図るべく気配りが求められます。
アフターコロナのライフキャリア
働き方の変化にともない、ライフスタイルも大きく変化するでしょう。たとえばリモートワークが拡大すれば働く場所や時間を選ばず、自身のライフスタイルにあわせた働き方が可能です。家庭や趣味の時間を優先させて働いたり、通勤を意識せず暮らしたい場所で暮らしたりできます。ライフキャリアとは仕事を含めた家庭生活や地域社会とのかかわり、個人の活動など、生活全般において生涯にわたり果たす役割や経験の積み重ねのことです。これまで仕事を中心に構築されていたライフキャリアから自由度が増し、暮らしを中心に考えるキャリアプランが可能になるかもしれません。
アフターコロナと健康経営
アフターコロナの状況下で、企業には対応力や柔軟性が問われています。特に働き方改革や従業員の健康管理に関わる健康経営の取り組みは重要です。
健康経営とは
経営理念に基づいて従業員の健康維持・増進に取り組む健康経営。従業員が健康に生き生きと働くことで生産性や業績アップ、企業価値の向上につなげるねらいがあります。健康の維持・増進といっても取り組み方はさまざまです。健康診断や健康相談の導入によって身体的健康を図る事例があります。また健康とは病気がない・体が満足に動くといった身体的健康ばかりでなく、精神的健康にも配慮して心身ともに不安のない生活をおくれることが重要です。ストレスチェックやストレスマネジメント研修によって精神的健康をサポートできます。
働き方改革と健康経営
仕事をとりまく環境の変化にともなって、健康管理にもさまざまな課題が生じています。たとえばリモートワークの拡大を受けて、コミュニケーションに課題を感じる企業が増加。コミュニケーション機会を意識的に設けたり、チームビルディングに配慮した取り組みを導入したりして対応しています。またリモートワーク下での健康管理も重要です。出社しない働き方によって個人の自由度が増すことで、健康管理も従業員一人ひとりがこれまで以上に気遣わなければいけません。企業が健康管理専門ツールを取り入れたり業務時間・業務量の可視化を進めたりしてサポートする事例があります。アフターコロナで特に注目されるのが働き方改革です。仕事のスタイルや暮らす場所にとらわれない働き方によって、ワーク・ライフ・バランスに配慮した企業の対応力が求められるでしょう。職場や風土にあわせた働き方改革によって、アフターコロナに対応した制度改革が必要です。先進的な取り組みが企業価値を向上させ、健康経営の取り組みにもつながるでしょう。
アフターコロナのライフキャリア
新型コロナウイルスの影響で変化する仕事の需要や求められるスキル、アフターコロナにおけるライフキャリアについてご紹介しました。アフターコロナの仕事や働き方に対する考えや取り組みは、企業ごとに異なります。ただし世界的にライフスタイルや社会に対する需要が変化している今、そこに対応する柔軟性が求められるでしょう。社会や企業が変化していくなかで、個人にもライフキャリアの見直しが求められます。本記事を参考に、自身のライフキャリアについて考えてみてください。
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