- 働く女性
- 2022.10.20
専業主婦が社会復帰するには?復帰するベストなタイミングと有利な資格をご紹介!
結婚・出産を機に会社を退職して専業主婦になり、その後社会復帰する女性が増えてきています。しかし、一旦家庭に入って社会とのつながりを断ってしまった状態から、社会復帰するとなると不安で再就職を尻込みしてしまう方も多いようです。この記事では、その不安の理由と解消方法、社会復帰にベストなタイミング、有利な資格について解説します。
専業主婦からの社会復帰が怖い理由とは?
専業主婦にから社会復帰をしようとした時、期待でワクワクする反面「大丈夫だろうか?」と恐怖を感じることもあるでしょう。ここでは、社会復帰を決めた時に感じる「怖いという感情の理由」について解説します。
怖い理由①:育児と家事との両立ができるか
今までは専業主婦として、家事と育児を優先に、余裕を持って1日の時間配分をしてきたことと思います。しかし、いざ社会復帰をするとなると「仕事と家事・育児の両立ができるのか?」という心配が頭をよぎります。
社会復帰をして仕事をするとなると、家事・育児に使える時間は必然的に減ります。専業主婦の社会復帰をきっかけに、家族で家事・育児の分担を話し合い、主婦が仕事と家庭を両立できる環境を整えましょう。
- 保育園・幼稚園の送迎
- 食事作り
- 食事の後片付け
- 洗濯
- 掃除
- ゴミ捨て
など、パートナーと話し合ってお互いの家事分担を決めましょう。そして、家事の効率化を進めることも大切です。
- ネットスーパー
- 食材宅配
- 家事代行サービス
- お掃除ロボット
- 食洗機
など、便利なサービスや家電を導入による家事の軽減も検討しましょう。また、専業主婦だったママの社会復帰を機に、子どもの年齢に応じた自身の身支度や、家事のお手伝いを子ども達にまかせるのもいいですね。
専業主婦がやっていた家事・育児の一部を家族、家電やサービスに割り振って、仕事と両立できる環境を整えておけば「仕事と家事・育児との両立ができるだろうか?」という不安と怖さは解消できます。
怖い理由②:仕事のペースについていけるか
専業主婦としてマイペースで日々過ごしてきた状態から、いきなり社会復帰をしたら、周りの人たちのペースについていけるだろうかと不安を感じてしまうこともあるでしょう。
全く新しい職場へ社会復帰する人も、以前勤めていた会社に復帰する人も、「ブランクがあるけど、大丈夫だろうか?」と心配になるのは同じです。
- 周りに迷惑をかけてしまったらどうしよう
- 専業主婦は使えないと思われないかな
- 家族のことで急に休んでしまうかも
このような不安がこみ上げてきて、社会復帰するのが怖いと感じてしまう人もいるでしょう。しかし、専業主婦でブランクがあること、前職の経歴などを承知の上で採用されているはずなので、研修など受け入れ体制も整っているはずです。
- 自分ができることをやってみる
- できないことは素直に告げる
- 気負いすぎない
を心がけて、まず1日働いてみましょう。最初から何でもできる人はいません。周りの目を気にし過ぎず、胸を張って一歩を踏み出してみてください。
怖い理由③:職場でのコミュニケーションが不安
専業主婦をしていた時の会話の相手は、主に家族やママ友などで、1日中フランクな言葉遣いで問題なかったと思います。ですが、職場でのコミュニケーションとなると、相手や状況によって、その場にふさわしい言葉遣いや態度が求められます。いきなりこの対応をするとなると、かなり難易度が高く感じられ不安になるかもしれません。
そんな不安を払拭するために効果的なのが、社会復帰前に「ビジネスマナーの復習をしておくこと」です。 あらかじめビジネスマナーを復習しておけば、焦らずに上司、先輩、同僚、後輩、取引先、お客様など相手に合わせた円滑なコミュニケーションを取ることができるでしょう。
- 笑顔
- 感謝
- 相手を思いやる気持ち
を心がけることで、職場でのコミュニケーションは円滑に進められます。
社会復帰にベストな4つのタイミングとは?
令和元年の働いているママは正規雇用・非正規雇用合わせて「72.4%」と言われています。それに対し、専業主婦は全体の「27.6%」で少数派となっています。(参考:2019年時点・厚生労働省の国民生活基礎調査)専業主婦はいつから働くのベストなのか?ここでは子どもの年齢別にそのメリット・デメリットについて解説します。
1歳になる頃
正社員で育休を取得した方におすすめなのが、子どもが1歳になるタイミングでの社会復帰です。1歳の誕生日で育休の期限が切れるので、保育園の確保さえできればベストタイミングと言えるでしょう。
メリット
- ブランクを開けずに社会復帰できる
- ママの収入が途切れない
- フルタイムでの社会復帰が可能
デメリット
- 地域によっては保育園の確保が困難
- 子どもの発熱などによる休みが多発
- 仕事・育児・家事の両立がハード
幼稚園入園
子どもが幼稚園に入園すると、平日の日中4〜6時間預かってもらえます。この時間を利用してパート勤務で社会復帰をする専業主婦も多くいます。また、延長保育や夏休みなどの長期休暇中の預かり保育を実施している幼稚園もあるので、フルタイムでの社会復帰を視野に入れることも可能です。
メリット
- 3歳まで子ども一緒に過ごすことができる
- 早目に世帯収入を増やすことができる
デメリット
- 園の延長保育制度の有無で働く時間が左右される
- 園の行事に合わせて休みが取れない場合がある
小学校入学
子どもが小学校に入学すると、送り迎えする必要がなくなり、働く時間を長く確保できるようになります。ただし、低学年の間は授業が終わる時間が早いので(15時頃)、フルタイムで働く場合は学童保育に子どもを預かってもらうことが必須となります。
メリット
- 送迎がない
- 学童利用で長期休暇でも働ける
- 高学年になれば子ども一人での留守番が可能で、仕事時間の自由度が増す
デメリット
- 地域によっては学童入所の倍率が高い
- 低学年は帰宅時間が早く、仕事時間の確保が難しい場合も
中学校入学
この時期になると、子どもがかなり成長しているので、親のサポートが必要になることも限られてきます。また、朝学校に出かけ放課後に部活や塾がある場合、帰宅時間は18時過ぎになることも珍しくなく、フルタイムでの社会復帰がしやすくなります。
メリット
- 子どもの帰宅時間が遅くなるので、働く時間が確保できる
- 親のサポートが必要最低限になるので、長期休暇中でも働ける
デメリット
- 社会復帰までのブランクが長くなる
- 夕飯作りが必須なので、残業ができない場合がある
- 教育費が一気に増えだす時期なので、貯蓄が難しい
社会復帰に有利な資格
ここでは専業主婦が社会復帰をする時に有利になるおすすめな資格と、取得する資格の決め方と勉強の仕方についてお伝えします。
専業主婦におすすめの資格ベスト3
簿記2級
社会復帰や転職に有利な資格の筆頭といえば簿記です。どの会社にも経理部門があるので、求人の数が多いからです。
日商簿記検定では1級・2級・3級があり、事務職を目指している方はまず3級の取得を目指しましょう。また、日商簿記検定は2月、6月、11月の年3回実施されているので、多忙な専業主婦にもおすすめです。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、国際資格の一種で、マイクロソフト社製のオフィスソフトであるWordやExcelなどの使用スキルの証明となる資格です。
MOSは有名でマイクロソフト社公式の資格なので、履歴書に記載できます。また、試験勉強をする過程で実用的なPCスキルを身に付けることができるので、パソコンスキルをアピールしたい方におすすめです。
介護系資格
高齢化によって今、介護人材が不足しており、初心者であっても社会復帰先として介護業界を選ぶ人も多いようです。
まずは実務経験がなくても受験できる介護職員初任者研修にチャレンジしましょう。介護業界へ就職後、実務経験を積み、資格手当や給与UPにもつながる介護福祉士や上級資格のケアマネジャーにステップアップする道が用意されています。
取得する資格の決め方
やりたい仕事に直結する資格
専業主婦から社会復帰する時に、この先どんな仕事をやっていきたいのかを明確にしてから仕事を探すことが大切です。「とりあえず、勤務時間と給与の条件が合うから」と、気軽に勤務先を決めてしまうと、後悔してしまうこともあります。
社会復帰後のキャリアプランを見据えて、やりたい職種や業界で求められる資格を選びましょう。
受験資格がない
資格にはさまざまなものがありますが、資格試験を受験するために条件が定められているものがあります。
- 業務経験
- 実務経験
- 大学卒業
など、この資格を有していないと受験できないというものは、受験資格を取得するまでに長い時間と労力が必要となります。そのため、専業主婦が社会復帰のために狙う資格は、受験資格がないものをおすすめします。
実習がない
知識を問う試験と共に、一定の実技が試験科目に含まれている資格があります。このタイプの資格は、自分の時間の確保が難しい専業主婦には向きません。
専業主婦は、実技テストがなく、テキストや通信講座で知識を学んで受験できる資格を選びましょう。
資格の勉強の仕方
専業主婦は1日の中で、自分だけに使う時間を確保することはなかなかできないと思います。「社会復帰のために資格を取るぞ!」と決心しても、その勉強のためにまとまった時間を作り出せないので、5分10分の短時間に刻んで学べる動画教材などを活用して、効率よく勉強できる工夫をしましょう。
- 隙間時間
- 待ち時間
- 家事をしながら勉強
資格取得は、子育てをしながら再就職に向けて努力を重ねたアピールになります。また、資格取得で仕事の選択肢が広がると共に、自信がつきブランクによる不安の払拭につながりますので、ぜひ挑戦してみてください。
令和は働くママが主流!復帰先は仕事と家庭を無理なく両立できる環境を選ぼう!
令和の今、専業主婦率は27.6%で、働くママが主流となっています。結婚・出産・育児で、一時的に専業主婦になったとしても、どこかのタイミングで社会復帰するママが多いです。専業主婦から社会復帰する時には、働くママの状況に理解があり、サポート体制が整っている企業を選ぶと、無理なく仕事と家庭の両立ができるでしょう。
健康経営を取り入れている企業は、社員のワークライフバランスを積極的に推進しているので、働きやすい会社選びの基準の一つになります。
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