- 健康経営
- 2022.09.09
パラダイムシフトの意味とは?使い方や個人の生活へ簡単に取り入れる例をご紹介
- 目次
昨今のコロナの影響で、今までより価値観や考え方は大きく変わり、「パラダイムシフト」が起きている最中であるといえます。
こういった 時代の変化にうまくついていかないと、古い価値観や考え方にとらわれてしまい、取り残されてしまうでしょう。自分の人生をより豊かにするためにも、パラダイムシフトについて理解し、個人の生活に取り入れることは非常に重要です。ここでは、パラダイムシフトの意味や簡単に取り入れる方法についてご紹介します。
パラダイムシフトとは
パラダイムシフトとは、今まで当然のように受け入れられてきた物の見方や考え方、価値観が大きく変化することです。
アメリカの科学者であるトーマス・クーン氏が説いた「パラダイム論」という考え方がもとになっています。
パラダイムは、一般的に認められた科学的な考え方や業績を指します。パラダイム論とは、「科学的に認められてきた考え方で、解決不可能な変則事態が発生した場合、混乱の中から新しい考え方が生まれ科学革命が起こる」という説です。
科学だけでなく、経済や産業などのさまざまな分野でこの説が提唱され、大きな変化が起こると「パラダイムシフト」と呼ばれるようになったようです。
過去に起きた会社におけるパラダイムシフトの例
パラダイムシフトは過去にも何度か発生しています。パラダイムシフトが起こることで新しい価値や考え方が生まれ、私たちの生活はより豊かに発展してきました。今では当たり前のことも、一昔前まではイレギュラーだったことが多くあります。 ここでは、直近で社会的に起きたパラダイムシフトについてご紹介します。
ワークライフバランスの重要性が増した
昭和世代はプライベートの時間にこだわることなく、仕事に全てを捧げることが美徳とされてきました。
そのため、残業が多く家族との時間が取れなかったり、休日も接待などで休めなかったりしたようです。
しかし、それがこの時代の「パラダイム」だったため、疑問に思うことなく過ごしてきた人もたくさんいます。
しかし、平成から令和にかけては仕事よりもプライベートを重視した働き方を望む声が大きくなり、ワークライフバランス重視の働き方へパラダイムシフトしました。
新型コロナの流行によるテレワーク化
新型コロナが流行する前は、毎日出社するオフィスワークが主流でした。
技術的にはテレワークで仕事をすることも可能でしたが、出社してすることがパラダイムだったため、疑問に思う人はほとんどいなかったでしょう。
しかし、新型コロナの影響で感染対策のために出社できない状況になり、半ば強制的なテレワーク化を強いられました。テレワークは出勤時間を削減できたり、働く場所を自由に選べたりする便利さから、現在ではパラダイムとして受け入れられつつあります。
働き方もオフィスワークからテレワークへとパラダイムシフトしているようです。
社会における女性の地位が向上した
昭和世代まで、社会に出るのは男性で女性は家庭に入るものという考え方が一般的でした。
そのため女性の社会的な地位は低く、管理職はほとんど男性で結婚・妊娠・出産を機に退職する女性も多かったようです。
現在は、男女雇用機会均等法により、女性の社会的な地位は飛躍的に向上しています。妊娠・出産後も仕事を続けやすい環境を整えたり、女性も管理職としてキャリアアップできる環境を整えたりすることが企業に義務付けられたためでしょう。
そのため、最近では夫婦共働きがパラダイムとなりました。男女平等や女性の社会進出を進めるべきであるという考え方にパラダイムシフトしました。
会社の社会的な評価基準
今までの社会的な評価基準は、業績や売上などの全体規模や資産を中心に評価されることが多数ありました。しかし、企業が成長するにつれて、工業や産業開発による公害や環境破壊などの被害も多く報告されています。 そのため、自社の業績を向上させるだけでなく、環境保全や社会貢献への取り組み具合も社会的な評価基準になりました。
直接自社の利益とはならなくても、社会的な評価が上がることで企業価値を向上させられます。結果的に良い人材を集めたり企業のイメージアップに繋げたりできるため、業績向上に繋がるでしょう。評価基準がパラダイムシフトすることにより、経営方針も、自社の利益のみを追い求める経営から、環境保全や社会貢献も行う経営に切り替えました。
デジタル機器の発展による仕事の効率化
デジタル機器が発展するまでは、記録などは紙で保存していたり、経理などの計算も手作業でこなしたりしていました。そのため効率が悪く、長時間で少しの仕事量しかこなせないうえ、ミスも多くあったようです。 しかし、デジタル機器の発展により仕事は大幅に効率化しています。
パソコンが実用化されたことで計算は全てコンピューターに任せられ、ミスや時間も大幅に削減されました。また、Zoomなど遠隔でミーティングできるようになったことで移動時間を短縮したり1日にこなせる仕事の量が増えたりと、効率的な働き方を実現させました。デジタル機器が実用化したことによるパラダイムシフトでしょう。
パラダイムシフトを個人的に取り入れるメリット
パラダイムシフトは社会的だけでなく、個人的にも取り入れられます。パラダイムシフトが社会にもたらしたように、個人にもさまざまなメリットが期待できます。
生活が豊かになる
パラダイムは、より人々の生活が豊かになるものが入れ替わり定着していきます。そのため、個人的にもパラダイムシフトを積極的に取り入れることで、より豊かな生活を手に入れられるでしょう。 気が付かなかった新しい視点を見つけることで日常が便利になったり、自分にとって過ごしやすい環境が明確になったりする可能性があります。
環境の変化に対応できる人間になる
パラダイムシフトでは考え方や価値観が大きく変わるため、それに合わせて周りの環境も大きく変わるケースが多いでしょう。
そのため、普段の生活からパラダイムシフトに慣れておけば、社会生活での環境の変化にも柔軟に対応しやすくなります。
変化を恐れずにどのような環境でも馴染める力があれば、転職したり部署異動があったりしても臨機応変に対応できるでしょう。
新しい環境でも物怖じせず楽しめるため、自分の中で新たな発見ができます。自分がより幸せになれる道を見つけやすくなるため、環境の変化に慣れるためにもパラダイムシフトを取り入れることをおすすめします。
仕事のモチベーション向上に繋がる
パラダイムシフトを生活に取り入れると、さまざまなことに対して好奇心旺盛になります。仕事に対しても好奇心が湧きやすくなるため、より効率的にこなす方法や売上を向上するための方法を考るなど、良い方向への変化を求めて行動的になるでしょう。 結果的に仕事のモチベーションアップにもつながります。
パラダイムシフトを個人の生活に取り入れる方法
古い考え方に固執していると、時代に取り残されて孤独になる可能性があります。そのため、パラダイムシフトを積極的に生活に取り入れることをおすすめします。 パラダイムシフトは簡単な心がけで生活に取り入れることが可能です。
生活の中で当たり前なことに疑問・好奇心をもつ
まずは生活の中の「パラダイム」を見つけることから始めましょう。 自分が違和感を感じたりしなくても、より生活を豊かにできる使い方や考え方が潜んでいる可能性があります。パラダイムがなければシフトさせられないため、今の生活からなにも変わりません。当たり前で終わらせるのではなく、「本当にこれだけが当たり前なのか」という疑問や好奇心をもつ癖を付けることから始めましょう。
より生活を豊かにできる当たり前に変化させる
生活の中で疑問や不便を感じるパラダイムを見つけたら、どのように変化させるかを考えましょう。新しいパラダイムを考えても生活が変化しなければ「パラダイムシフト」とは言えません。 より生活が豊かになるパラダイムであれば定着し、生活も変化していきます。 便利で豊かな生活を手に入れるには、今ある当たり前をどのように変化させるべきか考えましょう。
物事に執着しない
物事に執着する癖があると、パラダイムシフトする際も古い考え方に捕らわれて時代に合わせた変化できない可能性があります。 大きなパラダイムシフトが起きるときは、生活が豊かになったり便利になったりするケースが非常に多いでしょう。そのため、パラダイムシフトについていけなければ古くて不便な生活のままであるため、周囲の人との距離が生まれやすくなります。
最悪の場合孤独になる可能性もあるため、物事に執着する癖は早急に治すべきです。新しい考え方も受け入れられるようになれば、生活を豊かにするチャンスが広がります。来る者拒まずの精神で過ごすようにしましょう。
生活を豊かにするためにパラダイムシフトを取り入れよう
今回はパラダイムシフトについて、過去にあった事例や個人的に取り入れるメリットなどについてご紹介してきました。私たちの生活で大きな変化が起き、それが定着したときは「前よりも生活が豊かになっている」ためである可能性が高いでしょう。そのため、古い考え方に固執するのではなく、一度は試してみてシフトするか柔軟に考えることをおすすめします。
また、最近は働き方もパラダイムシフトしたことにより、ワークライフバランス重視の企業が増えています。 とくに健康経営に取り組む企業は働き方をパラダイムシフトしている可能性が高いでしょう。より良質な職場環境で働きたい人は健康経営優良法人企業に選出されている企業の中から選ぶことをおすすめします。
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