- 働く女性
- 2022.08.21
子育て中におすすめの仕事7選!仕事探しのコツや子育てと両立しやすい職場もご紹介
共働き世帯が増える現代において、仕事と子育ての両立に悩む女性は少なくありません。国や市区町村が子育てを推進し、企業が子育て支援制度を導入する一方で、働く女性の約5割が出産を機に離職している現状があります。そこで今回は仕事と子育ての両立のためにおすすめの職種や仕事選びのポイントをご紹介しましょう。
子育てと仕事の両立は可能?
共働き世帯が増え、子育てをしながら働く女性が多くなっています。内閣府が発表した「男女共同参画白書 令和3年版」によると、第1子出産前後に離職する女性は約5割。これまでは6割前後の女性が出産を機に離職していたので、就業継続率は少しずつ上昇しているといえるでしょう。しかし依然として、出産・子育てを理由に離職する女性が多くいるのが現状です。
子育てと仕事を両立させるためのポイント
子育てが始まると家事に仕事にと忙しなく、生活がこれまで通りにはいかないものです。以下のポイントを意識してみると仕事と子育ての両立がしやすいかもしれません。
子育てしやすい仕事を選ぶ
子育てを機に仕事を変える場合は、子育てしやすい環境を優先して選ぶとよいでしょう。子育て中は子どもの都合によって遅刻や早退、欠勤が増えてしまいます。急な事態にも対応でき、相談しやすい職場を選ぶと精神的負担も軽減されるでしょう。さらに子どもの生活リズムにあわせて、残業や土日勤務がないことをあらかじめ確認しておくと安心です。フルタイムで働くなら時短勤務制度を利用する方法もあります。上司や同僚が子育てに理解がある職場には、子育てしながら働く女性が多く在籍しています。職場選びの際に、同じように子育てしながら働いている女性がいるか確認してみるとよいでしょう。また同じように子育てしながら働く先輩がいれば、仕事の相談はもちろん、子育てや仕事との両立についても相談できるのでおすすめです。
家族と相談して頼りあえる関係を築く
働く前に家族と家事の分担を相談したり、両親や親戚に働くことを伝えておきましょう。母親として、子育てをしながら家事や仕事をこなすのは大変な労力が必要です。体力的にも精神的にも大きな負担がかかるでしょう。また子どもの事情で急な対応を求められることもあります。そのような場合に頼れる人がいれば、頭を悩ませることなく子育てと仕事を両立させることができるでしょう。子育て・家事・仕事をすべて1人でこなすことはできません。ときには甘えられる存在も必要です。また甘えさせてもらったり協力してもらった際にはしっかりと感謝の気持ちを伝えることで、頼りあえる関係を築きましょう。
家事を完璧にこなそうとしない
すべてを完璧にこなそうとするとストレスや疲労がたまります。計画通りにできない自分に対して自己嫌悪に陥ったり、指示通り動けない夫や子どもに苛立ったりすることもあるでしょう。完璧な家事を求めずゆったりと構えることで、子育てや仕事にも向き合いやすくなるはずです。完璧な計画を立てず、計画通りいかなくても深く考えないようにしましょう。やらなければならないことではなく、今日やらなくても大丈夫なことを考えることで気持ちが楽になります。ぜひ、家事への向き合い方を見直してみてください。
地域の子育て支援サービスを活用する
子育てや家事に関わるサービスを積極的に活用しましょう。行政や民間が働く女性を応援するサービスを提供しています。保育園や学童保育もそのひとつ。延長保育や長期休み期間中の預かり保育が可能な施設もあります。また地域の保育園や幼稚園のなかには、その園に通っていない子どもでも利用可能な一時保育サービスを提供しているところがあるので、確認してみるとよいでしょう。厚生労働省では、子どもの送迎や預かりなど、子育ての援助を受けたい人と援助を行いたい人が地域でマッチングするファミリーサポートセンターという仕組みを提供しています。センターは市区町村単位で運営されているので、検索したり役場の窓口で相談してみたりするとよいでしょう。
子育て中におすすめの仕事
子育てと仕事を両立させるためには、仕事選びが重要です。仕事内容や条件、働き方の希望を整理して、自分に合った仕事を見つけてください。次のような職種は働く女性が多く活躍しているのでおすすめです。
1、コールセンター
保育園や幼稚園のお迎えがある、土日祝日は子どもに合わせて休みたいなどの希望が通りやすいのがコールセンターの仕事です。シフト制のため時間の融通がききやすく、定時になれば次のシフトの人と交代できます。スタッフを多く抱えるコールセンターなら、急な休みにも対応してもらえるので子育て中の女性におすすめです。コールセンターの仕事には、ユーザーやお客様からの問い合わせに対応する受信業務と顧客獲得のための営業を行う発信業務の2種類があります。未経験者でも挑戦しやすく、給料が高いので検討してみるとよいでしょう。
2、一般事務
子どもの休みにあわせて土日祝日は休みたいという人におすすめなのが、一般事務の仕事です。会社の休みに準じて休みがとれ、事務なので出張や休日出勤がありません。空調がきいた室内でのデスクワークが主になるので、体力的に負担が少ないのも魅力です。給与計算や経費の仕訳など、一般的な事務作業を担当します。機械作業が多く、コミュニケーションの機会が少ないのが特徴です。ExcelやWordなどのパソコン作業ができ、簿記の資格があると採用されやすくなります。
3、医療事務
子どもの休みに合わせたい、また毎日定時に帰りたいという場合には医療事務もおすすめです。病院施設における事務職で、病院のある場所ならどこでも勤務できます。無資格でも働けますが、医療事務関連の資格を取得しておくと待遇がよくなるので、働きながら資格取得を目指すのもよいでしょう。病院の受付や診療報酬の請求、カルテの作成など医療現場で事務作業を行います。医療事務資格は調剤薬局事務や診療報酬請求事務などさまざまです。専門資格を取得することで転職にも有利になるので、検討してみてください。
4、軽作業スタッフ
急な遅刻、早退、欠勤が心配という人におすすめなのが軽作業スタッフです。機械的な作業がメインで、代わりの人材が見つけやすいためシフトの融通がききやすいという特徴があります。倉庫や工場の荷物を配送ルートごとに仕分けたり、梱包やシール貼りをおこなったりする仕事です。専門的な知識やスキルが不要な場合が多く、機械的な作業が得意な人に向いています。
5、飲食店スタッフ
保育園や幼稚園のお迎えがある、子どもの休みに合わせたいという人におすすめなのが飲食店スタッフです。学生から女性まで幅広く働けるので在籍スタッフが多く、シフトの融通がききやすいという特徴があります。また同じように子育てしながら働く女性が多いので、子育てに関する相談や情報交換ができ、働きやすい職場といえるでしょう。飲食店の従業員として調理や接客、会計業務を行います。未経験者でも働きやすく、幅広い世代と一緒に働くことが可能です。人手が不足しがちな深夜や早朝に時給が上がる場合もあるので、自分にあった働き方を選べます。
6、小売店スタッフ
保育園や幼稚園のお迎えがある、子どもの休みにあわせたいという人におすすめなのが小売店スタッフです。シフト制なのでライフスタイルにあわせた働き方ができます。また小売店スタッフは学生やフリーターのアルバイトが多く在籍する傾向にあるため、土日祝日に休みやすいという特徴があります。コンビニやスーパーなどのレジ打ちや品出し、在庫管理を行います。未経験者でも働けて、子育てしながら勤務する女性も多いので働きやすい職場といえるでしょう。
7、クラウドソーシング
在宅で働きたいなら、クラウドソーシングを活用するのも手段のひとつです。パソコンとインターネット環境があれば、仕事の受注から作業、納品、報酬の支払いまでをすべて自宅で行えます。子どもの都合によって急に仕事を遅刻、早退、欠勤する心配がなく、自分の時間で働けるのは子育て中の女性にとって大きなメリットでしょう。クラウドソーシングとは仕事を頼みたい人と受けたい人をマッチングするサービスです。WebライターやWebデザイナー、プログラマー、イラストレーターなどの職種があり、スキルを生かして働けます。またアンケート調査やデータ入力、簡単な記事制作などスキルを必要としない仕事もあるので、まずは登録してみるとよいでしょう。
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子育て中の仕事探しのコツ
子育てと仕事の両立のためには、職場に求める条件を整理し、より多くの求人情報を見ることが大切です。大手企業や全国的なフランチャイズ企業など、規模の大きい会社の求人なら働く女性に配慮した職種が見つかるかもしれません。また家から近いところに職場があると便利です。家の近くを歩いてみて、同じように働きながら子育てをしている人が多い職場を探してみるのもよいでしょう。
求人サイトやハローワーク、求人募集の店頭張り紙のほかにも、地域で発行されるフリーペーパーや自治体のホームページに求人情報が掲載されている場合があります。より多くの情報を得られるよう、日頃から意識してみてください。
また気になる求人を見つけたらすぐに応募しましょう。条件のよい求人はすぐに応募が集まり、募集を終了してしまいます。後から辞退することもできるので、まずは問い合わせや応募をしてみることが大切です。
子育てしながら働きやすい職場の特徴
子育て・仕事・家事を毎日こなすのは大変ですが、以下のようなポイントを押さえて職場選びをすると両立しやすいかもしれません。子育て中の女性が働きやすい職場の特徴をご紹介します。
働く時間・場所が決められている
働く曜日や時間帯があらかじめ定められており、極端な残業や休日出勤がないことを確認しておくと、子育て中も安心して働けます。また勤務先が固定されていて毎日同じオフィスに出社する仕事であれば、子どもに関わるスケジュールを立てやすいでしょう。転勤となれば生活が大きく変わるので、家族の環境や子どもの気持ちを考慮して転勤がない仕事を選ぶことも選択日のひとつです。同じ世代のママが多い
同年代の子育て女性が多く在籍していることをあらかじめ確認しておくと安心です。子育てしながら働いている女性が多いということは、子育てに配慮された働きやすい職場であるといえます。勤務時間や急な遅刻・早退・欠勤への理解、産休や育休のとりやすさ、安定した収入や生理休暇・リフレッシュ休暇などの女性に焦点をあてた福利厚生にも注目してみましょう。女性ならではの視点や過去の経験を生かせる
経験を生かして働くことで、働く女性として昇進・昇給の可能性があります。女性や母親ならではの視点で業務にあたったり、前職・現職での経験を生かしたりできる仕事なら、能力を最大限に発揮できるでしょう。再就職する場合には、これまでの経験と視点を効果的にアピールすることで内定確率が高まります。子育て中であることを負い目に感じるのではなく、経験値として今後のキャリアライフに生かしてみてください。健康経営企業をチェック
従業員が健康に生き生きと働くことで、経営向上を期待する健康経営。健康診断の実施や健康相談といった直接的な健康促進はもちろん、ワークライフバランスに配慮した働き方改革やスキルアップ研修による精神的健康のサポートなど、取り組み方はさまざまです。健康経営の一環として、子育てと仕事の両立を推進する企業もあります。勤務時間の配慮や産休・育休制度、時短勤務など、導入されている制度は企業によって異なるので確認してみるとよいでしょう。就職活動の際に参考にしてください。
くるみんマーク認定を受けている
子育て支援に特化した企業には厚生労働大臣がくるみん認定をおこなっています。育児休業のとりやすさをはじめ、認定基準をクリアするべく計画と目標達成に基づいた子育て支援が行われている企業に付与されるくるみん認定。明確な基準が設けられ、実際にクリアしているのがポイントです。子育て社員の前例があるということなので、安心して働けるでしょう。子育てと仕事を両立するための仕事選び
仕事と子育ての両立のためにおすすめの職種や仕事選びのポイントをご紹介しました。共働き世帯が増える現代において、仕事と子育ての両立に悩む女性は少なくありません。子どもとの生活やキャリアプランにあわせた仕事を見つけるために、まずは大切にする条件を整理してみてください。そして職場の制度や雇用形態を確認しながら、自分にぴったり職場を見つけましょう。仕事と子育ての両立は可能です。時には周囲の協力や公的サービスに頼りながら、自分らしく生き生きと働きましょう。
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