- 働く女性
- 2022.08.25
妊娠中でも働きやすいおすすめの仕事7選!仕事選びのポイントや注意することをご紹介
約5割の女性が出産を機に退職する一方で、妊娠しても働きたいと考える女性も多くいます。体力的な制約や急な体調不良による欠勤・早退などが原因で難航することも多い妊娠中の仕事探し。
今回は、妊娠中にもおすすめの仕事と、仕事探しのポイントをご紹介します。
妊娠と仕事の現状
少子高齢化が進むなか、子育て支援の充実は国の大きな課題です。企業に子育て支援制度の導入を求めたり、市区町村や民間が提供する子育て支援サービスをサポートしています。公的なサポートを受け、妊娠中でも働く女性が少しずつ増えている現状です。
妊娠してからも働く女性
妊娠を機に離職を考える女性が多い一方で、近年では育児休暇や産休制度を利用して職場に残ったり、職を変えて働き続けたりする人が増えています。内閣府が発表した男女共同参画白書 令和3年版によると、第1子出産前後に離職する女性は約5割。これまでは6割前後が出産を機に離職していたので、就業継続率は上昇しているといえるでしょう。その背景には、国や企業の子育て支援施作の充実や女性の社会進出、共働き世帯の増加などが影響しています。
妊娠するといつまで働ける?
個人差はありますが、妊娠した女性の働ける目安は9ヵ月頃までです。妊娠2ヵ月頃からつわりが始まり、5ヵ月頃からおなかが大きくなってきます。つわりが治まり、比較的生活しやすくなるのもこの頃です。妊娠9ヵ月頃にはおなかがかなり大きくなり、産まれてくる可能性もあるため、休職・退職する女性が多いようです。妊娠後も変わらず働く女性は多くいますが、赤ちゃんの成長や職種によって働ける時期が異なります。またつわりがひどかったりホルモンバランスが乱れて精神的に不安定になる人もいるので、無理なく自分のペースで働けることが大切です。体調が優れなかったり、精神的につらいと感じたりしたときは仕事を休み、しっかり休養をとりましょう。
妊娠中にもおすすめの仕事7選
妊娠中は体調を気づかいながら、無理のない範囲で働ける仕事がおすすめです。立ち仕事や肉体労働を避け、体が冷えないよう注意しましょう。以下のような仕事なら、精神的・身体的な負担が少なく、妊娠中でも安心して働けるでしょう。仕事選びの参考にしてみてください。
1、事務スタッフ
勤務時間が定められ、産後も継続して働きやすいのが事務スタッフです。企業の休みに準じてしっかりと休みがとれ、休日出勤や出張の負担がありません。また基本的に空調の利いたオフィスでのデスクワークとなるため、身体的負担が少ないのも魅力です。業務は企業の電話対応やデータ入力、給与計算などを担当します。機械作業がメインのため職場内でのコミュニケーションによるストレスは少ないでしょう。WordやExcelなどのパソコンスキル、簿記資格があると仕事に生かせ、採用にも有利です。
2、コールセンター
勤務時間が定められ、空調の利いた室内でデスクワークできるのがコールセンタースタッフです。シフト制のため健診や通院といった日中の予定もとりやすいでしょう。スタッフを多く抱えるコールセンターなら急な休みにも対応してくれるので、急に体調が悪くなったときも安心です。コールセンターの仕事には2種類あります。顧客獲得のために営業を行う発信業務と、お客様からの問い合わせに対応する受信業務です。未経験者が挑戦しやすいよう環境が整えられ、給料も高いのでおすすめの職種です。
3、受付
座り仕事がメインとなり、残業も少ないのが受付の仕事です。2人体制の場合が多いので、小まめに休憩がとれるのもうれしいポイント。女性が多い職場なので、妊婦中でもまわりの理解を得やすいでしょう。百貨店やショッピングモール、オフィスビルなどでお客様をご案内します。人当たりがよかったり言葉づかいが丁寧だったりすると好印象です。また接客業や営業職の経験がある人は、対人スキルやコミュニケーション能力を生かして働けます。
4、試験監督
常に求人があるわけではありませんが、試験監督もおすすめです。常に動きまわる必要がなく、身体的負担が少ないので妊娠中の人も安心して働けます。進学試験や模擬試験、資格試験で試験用紙を配ったり、不正がないか見回ります。試験ごとに求人を出す場合が多いため安定した収入は期待できませんが、単発でアルバイトをしたい場合にはおすすめの仕事です。
5、図書館スタッフ
図書館スタッフなら静かで落ち着いた空間で働けます。座りながらの仕事が多いので体調にあわせて働けるでしょう。また女性が多い職場のため、妊娠に対する理解を得やすいのもポイントです。本の貸し出しや修理、書架整理、データ登録などを行います。特別なスキルや資格は必要ありません。ただし図書館司書の国家資格があるので、出産後も長く働きたいと考えるならば資格取得を検討してみるのもよいでしょう。
6、歯科助手
営業時間が決まっている歯医者の仕事は、残業や休日出勤の心配がありません。また力仕事が少ないので体力的負担が少ないのも魅力です。さらに歯科助手は職場復帰率が高いといわれています。医療事務の資格を取得しておけば、職業経験とあわせて重宝されるでしょう。出産後も働ける仕事として検討してみてください。歯医者での受付や歯科医の助手、医療器具の清掃・準備、患者の介助を行います。医療行為は行わないのがポイントです。スキルや資格、経験がなくても働けます。
7、クラウドソーシング
体調にあわせて自分のペースで働くなら、クラウドソーシングを活用した働き方も選択肢のひとつです。パソコンとインターネット環境があれば、仕事の受注から作業、納品、報酬の支払いまでをすべて自宅で行えます。仕事の予定を自分で管理できるため、健診や通院の予定を立てやすく、体調不良時も気兼ねなく休むことが可能です。クラウドソーシングとは仕事の受発注を仲介するマッチングサービスのこと。WebライターやWebデザイナー、プログラマー、イラストレーターなどさまざまな職種があり、スキルを生かして働けます。またアンケート調査やデータ入力など特別な能力を必要としない仕事もあるので探してみるとよいでしょう。
妊娠中の仕事探しのコツ
妊娠した女性の仕事探しは難航する傾向にあります。妊娠中は急な欠勤・早退の可能性があり、出産にあたって退職・休職しなければならないので、企業の募集条件とマッチしないことが要因です。なるべくよい条件で働くために、友人・知人に紹介してもらうのもよいでしょう。
妊婦だと理解してもらえた上で働けるので、勤務時間や休みを配慮してもらえる可能性があります。また派遣会社や就職エージェントに仕事探しをサポートしてもらうのもひとつの手です。近年ではクラウドソーシングを活用することで、スキルを生かしながら条件にあった仕事探しも可能です。
健康経営を進める企業なら、ワーク・ライフ・バランスを意識した働き方ができるでしょう。従業員の身体的・精神的健康を推進する健康経営企業では、子育てや妊娠しながら働く女性を応援しています。勤務時間の配慮や産休・育休制度の導入、時短勤務など企業によってさまざまな取り組みがあるので確認してみるとよいでしょう。仕事探しの際に参考にしてみてください。
妊娠中の仕事選びの注意点
妊娠中は精神的にも身体的にも配慮しながら、母体第一で働きたいものです。安心して働ける仕事の特徴をご紹介します。
重たいものは持たない
肉体労働を避け、重いものを持たないようにしましょう。力を入れたりおなかを圧迫するような姿勢をとると、子宮が収縮し赤ちゃんに負担がかかります。流産や早産といった最悪のケースにつながる場合もあるので注意が必要です。労働基準法にも重労働の禁止や時間外・休日労働・深夜業の制限が明記されているので、職場に相談してみましょう。自分の体調を一番に考える
つわりがひどい場合やホルモンバランスの乱れを感じる場合には、自分の体を優先して無理をしないことが大切です。またつわりが落ち着いて働きだしてからも、むくみや貧血に注意しましょう。デスクワークで長い時間座り続けると貧血やむくみに悩まされることがあります。こまめにストレッチをしたり、定期的に姿勢を変えたりして工夫してみてください。匂いの強いものを扱う仕事は避ける
妊娠中は匂いに敏感になり、強い匂いのせいで体調を崩してしまう人もいます。せっけんや香水、食べ物に関わる仕事は注意が必要です。匂いの強いものを扱う内職や販売業務、飲食店での仕事は避けたほうがよいでしょう。ストレスをためない
妊娠しているとつわりや寝不足、ホルモンバランスの乱れによる不安感などから、ストレスが溜まりやすくなります。仕事上の負担をできるだけ少なくするためにも、なるべくストレスにならない仕事を選ぶことが大切です。職場環境や人間関係、仕事内容など、自分にとって負担の少ない仕事を選んでください。車や自転車の運転を控える
妊娠中は急に強い眠気に襲われることがあるため、車や自転車の運転は危険です。またおなかが大きくなると身体のバランスをとりにくくなるので、転倒の危険性がある自転車は乗らないほうがよいでしょう。なるべく家から近い職場を選んだり公共交通機関を利用したりして、安全に働けるよう工夫してください。体調や悩みを相談できる仕事先だとベスト
妊娠期間特有の体調不良や精神的不調を相談できる職場だと安心です。妊娠・出産の経験者がいたり、子育てしながら働く女性が多くいたりする職場なら、比較的相談しやすいでしょう。また仕事探しや仕事を受注する際には、あらかじめ妊婦であることを伝えておくのがおすすめです。体調不良や急な通院・入院時にも相談しやすくなります。妊娠中も無理せず働くために
妊娠中でもおすすめの仕事と、仕事探しのポイントをご紹介しました。体力面での制約はありますが、これまでつちかったスキルや経験がゼロになるわけではないので、妊娠後も自信をもって働いてください。デスクワークメインの仕事に変えたり、職場の制度を利用したりして積極的にライフキャリアを築きましょう。今回ご紹介した仕事も参考に、自分にあった仕事を探してみてください。
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