- 働く女性
- 2022.08.15
子育てが終わった後におすすめの仕事とは?探し方や気を付けるべきポイントも紹介
- 目次
家族のために家事や子育てを頑張ってきた主婦の方々は、子育てを終えると「自分には何もない」「自分が何をしたいのか分からない」といった不安を抱える方もいるのではないでしょうか。家族優先で動いてきたので、こういった気持ちになるのは当然のことです。
しかし、厚生労働省でおこなわれた雇用動向調査によると、平成30年の1年間での女性の転職入職率は、20~59歳までの各年齢階級で男性よりも需要があるということが分かります。
今回は、子育てが終わった後の仕事を前向きにしていけるよう、おすすめの職業や仕事を始めるメリット・デメリットについてご紹介します。就職活動での注意点についても解説していきますので是非参考にしてみてください。
子育てが終わった後になりがちな症状と解決策
燃え尽き症候群・空き巣症候群
何かに全力で取り組んできた人が、その目的や習慣を失った時に起きる「喪失感」や「精神的に不安定になる」などの症状を言います。専業主婦として家事や子育てを必死に頑張ってきた女性にとって、子どもの独り立ちは生きる上での任務を失い、自分が生きる目的を失うことにもなり兼ねないのです。
「女性ならこうあるべき」に縛られない
「女性なら、子育てに集中しなければいけない」「女性なら、よき妻でいなければいけない」こういった固定概念に縛られないことが、女性が自分の人生を長く楽しんでいくための大切な価値観です。家族に時間を使うのは素晴らしいことですが、自分の時間も大切です。新しい価値観に向き合いながら、長い人生を楽しんでいきましょう。
様々なことに興味を示し行動する
スタンフォード大学のジョン・クランボルツ教授が提唱した、新しいキャリア構築論です。従来の理論では「1つの目標に向かって綿密な計画を立てて目標を達成する」といった内容でしたが、新しい理論では「自分の方向性をある程度決めたら興味が湧く様々なことに挑戦していく」といった内容に大きく変わっています。
ジョン・クランボルツ教授のキャリア構築論を実践することで、社会が激しく変化していく現代で、柔軟に対応していくことができるのです。
子育てが終わった後に仕事を始めるメリット
身体・精神が健康的になる
仕事へのやりがいを感じて精神的に満たされたり、通勤することで自然と運動量が増えたりと、心身ともに健康的になるメリットがあります。また、健康経営に積極的に取り組んでいる企業へ就職することで、定期的な健康診断やメンタル面のチェック、健康的に働くことに関する講義など、心身を健康に保てるような環境で過ごすことができます。
人間関係の幅が広がる
仕事を通じて今までとは違ったコミュニティで人間関係が構築されることによって、新しい価値観に触れたり新しい友人ができたりします。外出の機会が増えることによって、服装のおしゃれを楽しむようになれるメリットもあります。
使えるお金が増える
仕事でお金を稼ぐことによって今までより使えるお金が増え、趣味をより楽しむことができます。また子どもの学費がなくなった分、自宅のローンを繰り上げ返済することもでき、専業主婦の時に想像していたライフプランとは大きく未来が変わってきます。
子育てが終わった後に仕事を始めるデメリット
新しく多くのことを覚える必要がある
就職するとなると、業務に関する新しい情報やルールなどを一から覚える必要があります。覚えるまでに時間がかかってしまったり、うっかり忘れてミスをしてしまったりすることもあるでしょう。また、パソコン操作が苦手な方だと、パソコン作業を要する職場で苦労する可能性もあります。
働く環境に慣れるまでのストレス
仕事でのブランクがあるために、働く環境に慣れるまで強いストレスを感じてしまう可能性があります。環境に馴染めるかどうか不安が強い方は、主婦のパートさんが多くいる職場から働き始めることをおすすめします。
子育てが終わった後の仕事の探し方
「女性しごと応援テラス」を利用する
「女性しごと応援テラス」は、東京都が設置した再就職を希望する女性限定の相談窓口で、完全無料でサポートを受けることができます。
「何から行動したらいいのか分からない」「ブランクが長くて仕事ができるか不安」という方に向けて、5日間で「自己理解」「仕事理解」「Word・Excelのパソコン講座」「就職活動計画」「お金からライフ・キャリアを考える」などを学べるカリキュラムも用意されています。
女性しごと応援テラス
ハローワークを利用する
ハローワークはネットでの仕事探しだけでなく、実際に足を運んで担当者と直接話をすることで、企業の条件確認を細かくおこなうことができます。また、希望職業に就きやすくするためにスキルを磨ける「職業訓練」や「面接対策」なども用意されており、キャリアアップをしたい方にもおすすめの施設です。
求人情報サイトを利用する
求人情報サイトでは、様々な職業から自分の希望条件に合ったものを選ぶことができます。自分のスキルや経歴、希望条件などを登録しておくことで、企業側から「スカウト」を受けられる機能もあり、仕事探しを効率的におこなえます。
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子育てが終わった後の仕事の注意点
キャリアのブランク
全力で子育てをしてきたとしても、職歴としては履歴書上で「ブランクがある」と認識されてしまいます。しかし、「ブランクOK」と記載されている求人情報もあるため、気になる方はそういったお仕事にチャレンジするといいでしょう。ほかにも家事代行サービスなど、主婦や子育てをしてきたことが職業のスキルとして捉えられる仕事もあります。
資格の有無
資格があることによって知識量や技術力の保証となり、就職活動に有利です。しかし様々な職種の資格をあべこべに取ってしまうと、活かしきれずに無駄な努力となる可能性があります。1つの職業に活かせる資格を複数取るように意識しましょう。
仕事への感覚
専業主婦として日々の家事や育児をこなす際は、基本的に個人戦となります。しかし、仕事となるとチームワークが必要です。報告・連絡・相談の「ホウレンソウ」などの共有が足りないことが、ミスとして浮き彫りになることがあるかもしれません。仮に過去に経験のある仕事であったとしても、専業主婦の時とは意識を変えてやっていく必要があります。
仕事へ使える時間
子育てが終わったとしても、日々やるべき家事が多かったり介護をしなければならなかったりすると、長時間勤務は難しいでしょう。フルタイムで本格的に仕事をしたい方は、家族に協力してもらったり、施設で介護をしてもらうなど、周りに頼ることが大切です。
子育てが終わった後におすすめの仕事6選
過去にしていた仕事に再挑戦
過去に働いていた職業であれば、ブランクがあっても初心者ではないので比較的採用されやすいです。また過去に働いていた時の実績があれば、収入を上げられる可能性もあります。
働きやすい職場を選ぶためには、健康経営に取り組んでいる企業を選ぶのがおすすめです。健康経営優良法人に認定されている企業は社員の心身の健康に配慮しているため、気持ちよく働くことができ、長く勤めることができるでしょう。
資格を活かした仕事
過去に持っていた資格や新しく取った資格を活かして仕事を探すことで、就職活動がスムーズに進みやすくなります。例えば看護師や、不動産を扱うための宅地建物取引士は、資格を保持していないと仕事をすることができません。こういった資格を持っている方は是非再就職に活かしていきましょう。
家事代行・ベビーシッター
今まで子育てをしてきた間の経験を大いに活かすことができ、時給も高めなのでおすすめです。実績を積んで利用者からの評価を高めることで、時給アップも目指せます。特に料理が得意な方は重宝されやすい傾向にあります。
派遣登録し軽作業をする
軽作業ができる工場などの派遣先によっては、パートさんなど主婦をされている方が多くいらっしゃいます。さらに専業主婦をされていた方の真面目で丁寧な対応は、高く評価されています。また、基本的には会話はあまりせず、個人での作業が多くなるため、人とコミュニケ―ションを取るのが苦手な方にもおすすめです。
スーパーマーケットのスタッフ
スーパーマーケットのスタッフは、レジ打ちや陳列・品出し、事務や清掃なども含まれ業務内容は多岐にわたります。どこの配置担当になるかによって体力面の負担が大きく変わってきますので、募集段階で確認しておくようにしましょう。
コールセンター
正しい敬語での受け答えができる経験値がある方は、クレーム対応を必要とするコールセンターでの仕事がおすすめです。また、コールセンターでは専用システムを使用して業務を進めることが多いので、「PC作業が分からなくて苦手」という方でも始めやすい職業といえます。
これからは自分に目を向けて意欲的に行動していこう
専業主婦として長い期間を家事や子育てなど家族のために時間を使い、自分よりも家族を優先してきた方が多いのではないでしょうか。今後は、自分が挑戦してみたいことや好きなことなど、自分自身に目を向けて、自分の人生のために意欲的に行動するようにしましょう。
また、自分のライフスタイルに合った職場や、長く健康的に働いていける職場を選ぶには、「健康経営優良法人」に認定されている企業がおすすめです。健康経営優良法人に認定されている企業なら、ストレスチェックを受けることができるため、身体の健康維持だけでなく精神面も健やかに、仕事に取り組むことができるでしょう。
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