- 働き方改革
- 2022.07.28
転職の面接での退職理由はどう答えたらいい?参考の例文や気をつけるべきポイント
採用担当者1,000人に面接で「最も重視するポイント」を聞いたアンケートでは、1位が「第一印象」、次いで「受け答えの仕方」という結果が出ています。見た目だけでなく話したときの印象も加味されるため、質問に対してきちんと答えを返せるようにしておくことが大切です。」引用元:doda
今回は、転職時の面接において転職理由をどう答えたらいいのか、状況に合わせた例文をご紹介していきます。また、面接官が退職理由から判断していることや、実際に伝える時に押さえておくべきポイントも解説しているため、転職の面接に活かしてみてください。
面接官は退職理由から何を判断している?
長く働いてくれるか
従業員を雇うために一人一人に採用コストがかかっており、せっかく雇った従業員が短期間で辞めてしまうと、採用コストが無駄になってしまいます。面接官はそういった企業側の事情も込めて、なるべく長く働いてくれる人材かどうか、中途採用面接の退職理由から判断しているのです。また、最近は昔と比べて転職がより当たり前のものとなっています。なるべく長く務めてもらえるように働く環境を改善するといった、企業側の工夫が見られるようになっています。
会社との相性が良いか
面接官は、退職理由から自社との相性が良い人なのかどうか、ミスマッチが起こらないよう退職理由から見極めています。また、性格面から協調性・リーダーシップの素質を見ることで、従業員とうまく関わっていけるかどうかも判断しています。入りたい会社の良い部分だけ見ていると、面接官に「苦労する場面になった時に辞めてしまうのでは?」と思われやすいため、リアルな特徴を見極めてから面接に挑むようにしましょう。
仕事に対して責任感を持って取り組めるか
責任感のない従業員が入社してしまうと、会社の信頼を失う可能性や仕事が回らなくなる可能性があります。仕事において責任感の有無は、「任された仕事を放り出さずにやり切れるか」「結果を残せるかどうか」など、スキルよりも重要で、企業が強く求めている条件です。また、責任感の有無は従業員の早期退職にも繋がりやすいため、面接官にとってスルーできないポイントです。売上を上げるために試行錯誤した経験があるなど、責任感が強いことを感じられるエピソードをいくつか持っておくと、信頼してもらいやすいでしょう。
退職理由を伝えるときのポイントとは
志望動機との一貫性を意識する
退職理由を「キャリアアップ」「やりたい仕事」「資格」「スキル」など、前向きな内容でまとめているのであれば、志望動機との一貫性が大切です。もし退職理由と志望動機に矛盾があった場合、面接官に不信感を与えてしまいます。また、一貫性があった場合もその企業である必然性がなければ、アピール力が弱くなるため注意が必要です。
不平不満や希望を並べない
不平不満や希望を並べるだけでは、「弊社に入社しても、また不満ばかりになってしまうのでは」「不平不満が多くて、ほかの社員に悪影響を及ぼすのでは」と印象が悪くなってしまいます。不平不満や希望を面接で伝えたい場合は、面接官に期待してもらえるよう、過去に実践した努力や気持ちに伴った行動などのエピソードが話すようにしましょう。
企業研究を事前にしておく
企業研究をしていないと面接官に熱意がないと伝わってしまい、不採用になる可能性が高いです。どこに魅力に感じているのか、自分が考えているキャリアプランと合うということを、感情論でなく理論的に伝えられるようにまとめておきましょう。また、入社したい企業について事前によく調べておかないと、入社してから後悔してしまう可能性もあります。面接に受かるためだけではなく、自分が楽しく働いていくために、企業研究を怠らないようにしましょう。
嘘をつかない
事実と全く違うことを言ってしまうと、面接で深堀された時に矛盾が生じてしまったり、本心の不満を吐き出してしまう恐れがあったりと、印象が悪くなってしまいます。面接官に良い印象を持ってもらいたいからと、前職での評価に対して嘘をついてしまった場合、経歴詐称となってしまうため、話を守りすぎないように注意が必要です。得たいスキルややりたい仕事内容など、「前向きに仕事をしていきたい」という姿勢を見せていくよう心がけてみてください。
結論から話す
面接官へ自分の情報をより多く伝えるには、要点を絞って話す必要があります。質問への結論や答えを最後に話してしまうと、何が言いたいのか面接官に伝わらず、結論にたどり着くまでの話が頭に入ってきません。話す順番を、「結論→理由・エピソード→まとめ(結論を再度話す)」にすると、相手が話の流れを掴みやすくなります。また、自分自身も話す内容を整理することが可能です。
退職理由の例文とは?状況別に解説
体調を崩して退職した場合
【例文①】前職では、〇〇病になり体調を崩してしまったため退職いたしました。退職後に治療をし現在は体調が回復しており、担当医師からも就業に問題はないと診断を頂いております。
【例文②】
前職では、長時間労働が多かったことや責任感が強く業務に向き合ってきたことから、体調を崩してしまったため退職いたしました。退職後に治療に専念したため、現在は体調が回復し担当医師からも就業許可の診断を頂いております。
【注意すべきポイント】
体調については、正直に伝えるようにしましょう。面接官に「またすぐに体調が悪くなってしまうのでは?」と感じさせる可能性があるため、「体調が回復していること」と「業務への支障がないこと」を退職理由とあわせて伝えてみてください。
また就業再開については、担当医師からの診断書などを書いてもらえると、企業側に安心してもらいやすいです。
「元上司の性格が悪くて」「職場の環境が悪くて」など、前職の悪口と捉えられる内容は、悪印象のため発言を控えましょう。
人間関係のもつれが原因で退職した場合
【例文】前職は個人主義で、チームなどで協力して物事を進めるのが難しい環境でした。個々の強みを生かし合いながら成長し、会社の売り上げに貢献したいと感じるようになり退職いたしました。
【注意すべきポイント】
もし職場の人間関係で嫌な思いをして退職することになったとしても、感情をむき出しにするのはやめましょう。
「周りの人と協力しながら仕事を進めたい」「積極的にコミュニケーションを取りたい」と、前向きな言葉を加えて伝えるようにするのがおすすめです。
給与が上がらなかった・低かったことが原因で退職した場合
【例文】前職では、営業を担当しトップの成績を収めておりました。年功序列での評価体制だったので、成果が評価に反映されることがなくモチベーション維持が厳しいと感じましたので退職いたしました。実力を評価される会社で自分の力を注ぎたいと思っております。
【注意すべきポイント】
給与や昇給といった直接的な表現はなるべく避けるようにし、「正当な評価」「キャリアアップ」「モチベーション維持」などの代わりとなる言葉を用いるようにしましょう。金銭面が退職理由であったとしても、面接官に「給与だけで決めている」と感じさせない工夫が必要となります。
また、自分が前職で結果を出していたとしても「頑張っていない同僚と同じ給料であることが不満」など、元従業員に対して感じていた敵意などは隠すようにしましょう。
転職時の退職理由は正直かつ前向きなものに言い換えよう
転職をする際の面接で必ず聞かれる退職理由。
言葉のニュアンスを変えたり前向きな言い換えをすることで、面接官に好印象を抱いてもらいやすくなります。入社できたら達成したいことや身に付けたいスキルなども、あわせて面接官に伝えるとよいでしょう。
また、面接の事前準備も欠かせません。伝えたい要点をまとめるだけでなく、面接先の企業についてしっかりと企業研究をするようにしましょう。転職先を選ぶ際は健康経営優良法人認定制度に認定されている企業がおすすめです。従業員の健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践しているため、心身ともに健康的に働くことができるでしょう。
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