• 健康経営
  • 2022.07.08

テレワークでの働きすぎに注意!在宅勤務中も適度な休憩で過労を防ぐ方法をご紹介

オーバーワークのイメージ
目次

ここ2~3年はコロナ禍の影響でテレワークが一気に広まりました。自宅というリラックスした環境で仕事ができたり通勤時間の削減をしたり、テレワークによって労働環境が良くなった方も多いでしょう。

テレワークはサボりの温床と言われているように、上司の目も届かないため、ある程度は手を抜いたり休憩を挟みやすいです。しかし、中にはテレワークで働きすぎてしまっている人もいるようです。

今回はテレワーク中の働きすぎを防ぐ対策についてご紹介します。

テレワークで働きすぎる原因とは

オーバーワークのイメージ

テレワークは自宅で仕事ができるため、上司の目も気にならず一見サボりやすそうに見えるでしょう。しかし、テレワークにシフトしてから労働時間が増えたように感じる方が一定数いるようです。 ここではテレワークで働きすぎてしまう原因についてご紹介します。

コミュニケーションが減る

テレワークは基本的に社員各々の自宅で仕事を行うため、直接顔を合わせずに仕事を進めます。連絡を取り合う必要がある場合は、社内チャットやZoomなどのオンラインミーティングツールを利用するため、直接会話するよりも時間がかかるケースが多いです。

とくにチャットやメールなどは文字だけのやり取りのため、メッセージが上手く伝わらず、何度もやり取りをすることで時間がかかってしまいます。相手がチャットやメールに気づかなければ、返事も返ってこないため、作業に取り掛かるまでにタイムロスしてしまうケースもあります。

仕事とプライベートの区別がつきにくい

自宅で仕事をすれば通勤時間もなくなり、終業後はすぐに自宅で休めるので便利に感じる人も多いでしょう。しかし、仕事とプライベートの空間が同じである場合、仕事に集中できない人もいます。自宅では上司の目も届かず、テレビやYouTubeなどの誘惑が多くあるためです。

そのため、他のことをしながらダラダラと仕事をしてしまい、結果的に時間がかかるケースも多いでしょう。自宅で集中できないのであれば、カフェなど環境を変えて仕事をするのもいいかもしれません。

反対に、自宅の方が集中できるケースもあり、集中しすぎて気づいたら定時を過ぎていたという人もいるようです。中には昼夜問わず仕事をし続ける人もいるなど、時間を決めて仕事をせずにプライベートの区別がつきにくくなることもあります。

姿が見えない分成果を出すのに必死になる

テレワークでは実際に仕事をしている姿が見えないため、評価基準は仕事での成果がメインになります。そのため、出社時よりも高い成果を出すために働きすぎるケースもあるようです。

いつも通り真面目に仕事をしていても、成果が出なければ周りからサボっている・仕事をしていないと思われないか不安になる人もいるでしょう。その不安をなくすために働きすぎてしまい、テレワークで長時間残業する人もいるようです。

テレワークでの長時間勤務によるリスクとは

テレワークで疲れている女性

テレワークで長時間勤務が増えるとどのような影響があるのでしょうか。 ここではテレワークでの長時間勤務によるリスクについて解説します。

うつ病の発症率が上がる

テレワークに限らず、長時間勤務はうつ病の発症率を引き上げます。働きすぎると精神的・肉体的にもストレスがかかるだけでなく、睡眠時間も減るためうつ病になりやすいです。また、テレワーク中は周りに人がいないため、単身者の場合、うつ病になっても気づいてもらいにくいでしょう。

そしてうつ病は本人も気づきにくい病気です。うつ病を発症すると集中力や記憶力が低下するため、作業効率が下がります。その結果、さらなる長時間勤務に繋がるのです。場合によってはうつ病によって仕事ができない状態になり、辞めてしまう可能性もあります。

誰ともコミュニケーションをとらず、無自覚のままうつ病になると、病院にも行かないため、最悪の場合自殺してしまうケースもあります。

生産性が低下しさらに長時間勤務に陥る

働きすぎると、心身ともに疲弊している状態で仕事をするため集中力が低下します。睡眠時間をまともに取らず、食事も栄養のあるものではなくファストフードに頼ることが増え、健康にも悪影響でしょう。それにより仕事のパフォーマンスや効率が下がり、生産性が低下します。

仕事をこなすスピードが落ちるため、いつもの仕事量でも時間がかかり、さらに長時間勤務になる負のスパイラルに陥ってしまいます。たくさんの仕事をこなすために長時間勤務していたにもかかわらず、トータルで見た時にこなした量があまり変わらなければ本末転倒です。

メリハリをつけて仕事することで集中力も持続させられるため、長時間勤務よりも決まった時間内に終わらせる工夫をした方がいいでしょう。

離職率が増える

あまりにも仕事量が多いなど、調整が効かずに長時間勤務を強いられている場合は、社内での離職率が増えます。働きすぎると心身ともに負担がかかるだけでなく、プライベートの時間が減るため、ワークライフバランスが崩れてしまいます。そのため、同じ給料・仕事内容であれば残業時間が少ない会社へ転職するケースが多くあります。

離職率が高いと優秀な人材を逃す可能性があり、採用活動も常に行うためコストがかかるでしょう。また、人手不足のため仕事のパフォーマンスが下がるなどの影響も考えられます。上司の立場にある人は、周りの仕事量や残業時間を把握し、労働環境の改善に務めるべきでしょう。

その際、社員の健康を第一優先で考える、健康経営を推進している会社が実施した取り組みを参考にするのがおすすめです。

テレワーク中の働きすぎを対策する方法5つ

コーヒーを飲みながらテレワークする女性

テレワークは自宅で仕事を行います。そのため仕事とプライベートの区別が曖昧になり、気づいたらいつもより長時間働いてしまう人も多いでしょう。今回は、テレワーク中も働きすぎを防ぐための対策についてご紹介します。

一日の業務を明確にする

一日のうちで業務量を明確にすることで働きすぎを防げるでしょう。自宅では集中力が続かずにダラダラとやってしまう場合も、あらかじめ範囲を決めておけばゴールがわかるため、決まった時間内に集中しやすくなります。また集中しすぎるあまり時間を忘れて仕事をしてしまう場合も、範囲を明確にすればやりすぎることはなくなります。

テレワークは誰の目もなく仕事をするため、自己管理が曖昧になり、ゴールもなく長時間勤務をするケースが非常に多くあります。一日の業務を明確に定めて計画的に仕事をこなしましょう。

休憩をとるタイミングを決める

出勤中は決まった時間に休憩をとるよう促されますが、テレワーク中は全て自分で管理する必要があります。 一般的な大人の集中力持続時間は50分とされており、15分ごとに集中できる時間とそうでない時間の波を繰り返しています。長時間休憩なしで仕事をすると集中力が切れるため、かえって効率が悪くなるのです。

そのため、1時間に一度5~10分の休憩が挟めると集中力が持続しやすいでしょう。休憩時間を決めることでメリハリをつけて集中できるためおすすめです。

仕事ゾーンとプライベートゾーンを分ける

自宅で仕事をする場合、仕事中も終業後も特に変化はありません。そのため仕事とプライベートが混同しやすく、集中できなかったり終業後も仕事をしているような気分になります。その場合は部屋の一角を「仕事をするためのスペース」とし、仕事ゾーンとプライベートゾーンを区別するのがおすすめです。

分けることにより、仕事ゾーンに行くと自然と気持ちが引き締まるようになるでしょう。例えば、自宅で集中できなくてもカフェや、図書館など環境を変えれば集中しやすくなります。自宅でも仕事中とプライベートで環境を変えれば気持ちを切り替えられます。また、終業後もプライベートゾーンに行けばリラックスしやすく、仕事とプライベートの混同を防げるでしょう。

仕事に集中できる環境にする

自宅は誰の目も届かないため、テレビやゲームが近くにあると誘惑に負けてしまうこともあるでしょう。少しの休憩にテレビやゲームを使用したつもりが、あっという間に数時間経っていたなんてこともあります。その結果、仕事の効率が悪くなり長時間勤務に繋がるのです。

仕事中は、必要最低限のもの以外を別室に移動するなど、集中しやすい環境を作りましょう。ほかにも、お気に入りの文具を揃えたり、集中力を上げる効果があるアロマを炊いてみたりするなどの対策もおすすめです。

終業時間になったら仕事用のパソコンをオフ

出社時であれば終業時間を過ぎると帰り支度をする人がいるなど、終業しやすい状況になります。しかし、テレワークは終業時間ぴったりに退勤するかどうかは個人に任されています。成果が出ていなかったり、日中集中できずに仕事が残っていたりすると残業するケースが多いようです。

この場合、自分の中で「終業時間になったらパソコンをオフにする」というルールを定めることで長時間勤務を防げます。あらかじめ決めておくと、日中も定時までに終わらせるために集中しやすく、メリハリをつけて仕事できます。

健康経営を実施している企業によっては、終業時間に社内のパソコンを全て強制終了するルールを設けているようです。成果が出ていなくても、日中集中できていれば出勤時と仕事量は変わりません。評価を気にしすぎると長時間勤務に繋がるため、あまり気にせず時間内にやるべき事を終わらせることに集中しましょう。

在宅中も無理せず、健康的に働こう

今回はテレワークにより長時間勤務が増える原因や対策についてご紹介してきました。自宅で仕事をする場合は集中力を保ちにくいことが大きな原因としてあげられます。自己管理が苦手な人にとって自分一人で時間通りに働くことは難しく感じるでしょう。

しかし、長時間勤務が続くと体を壊す可能性があります。テレワークは全て自分で管理できるため、出勤時以上に健康的な働き方も可能です。テレワークの長所を活かして、在宅中も健康的な働き方を目指しましょう。健康経営を実施している企業の取り組みを参考に、自宅でできる対策をしてみるのもおすすめです。

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