- 就職/転職
- 2022.06.13
40代の転職は厳しい?転職に有利な資格・スキルと成功のポイント
- 目次
転職活動において、年齢は重視されるポイントのひとつです。「40代の転職活動は難しいのでは」と懸念される人も多いのではないでしょうか。しかし、転職活動のポイントを理解し、しっかりと対策することで転職は可能です。今回は、40代からの転職活動のポイントと、有利な資格・スキルをご紹介します。
40代の転職が厳しいと言われる理由
40代向けの求人数が少ないことや、転職者の希望条件と企業の募集条件がマッチしづらいことから転職活動が厳しい傾向にあります。その要因を詳しく解説します。
40代向けの求人数が少ない
40代向けの求人は、実際に20・30代と比較すると少ない傾向です。20・30代ではポテンシャル採用や次期マネージャー候補としての採用が多く、長く働いてもらうことで将来的に会社を支える人材を確保したいという企業の考えがあります。求人にあたって年齢制限を設けることは原則禁止です。しかし、長期的なキャリア形成を見込んだケースに限り、35歳以下で制限をかけられるルールがあり、40代の求人は大幅に狭まっています。
40代転職者の希望条件が、企業の募集条件にマッチしない
厚生労働省が発表した 「平成30年雇用動向調査」によると、40代の転職者のうち約40%は転職後に賃金が減少しています。40代には、家計を支えるため年収アップを希望している人も多いでしょう。しかし、企業の募集条件にマッチしないことも多いのが現状です。また、40代は他社での経験が長いぶん、新しい会社の社風や業務の遂行方法に馴染むのが難しいイメージがあります。企業は自社の社風や業務遂行方法に馴染んで長く活躍する人材を求めているので、新しい職場にも柔軟に対応できる20代・30代を選ぶケースが少なくありません。
スキルやキャリアが不足していると、選考通過が難しい
企業が40代に求めるのはマネジメント能力です。コミュニケーション能力や問題解決能力、指導能力とその経験が必要とされますが、それらがない場合には転職活動で苦労する傾向にあります。また、即戦力として求められるのが専門的なスキルです。これまでいろいろな職種で経験を積んできても特化したスキルや経験がないと、活躍を期待できないと判断される場合があります。しっかりと対策を練り、スキル・経験をどのようにアピールするかが重要です。
転職を成功させるためのポイント
厳しいとされる40代の転職ですが、ポイントをおさえて挑めば成功確率が上がります。転職活動の際におさえておきたいポイントをご紹介します。
これまでのスキル・経験を生かせる職種を選ぶ
即戦力として活躍できる実力は転職活動において有利です。これまでのキャリアのなかで身に付けたスキルや経験を整理しておくとよいでしょう。特に、コミュニケーション能力や問題解決能力、指導能力に代表されるマネジメントスキルは評価されるポイントです。管理職経験などをあげながらアピールしましょう。転職先に求める優先順位を明らかにしておく
年収アップ、待遇アップ、仕事のやりがいや社会貢献など、さまざまな条件を並べたてても希望にあう求人は見つかりません。希望のなかでも優先順位をつけることで、より理想に近い転職が実現します。また、収入面は40代転職に不利な現状があるので、自分のなかでの最低ラインをあらかじめはっきりさせておくとよいでしょう。40代の採用に積極的な企業を探す
求人のなかには、若手よりも40代以上のミドル層採用に積極的な企業があります。年配者ならではの落ち着きを求められる職種や、慢性的に人手不足の職種であれば、40代でも転職しやすい傾向です。そういった職種や業界に絞って転職活動をしてもよいでしょう。転職エージェントを活用する
40代の転職には効率的な転職活動を支援する転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントとは、転職希望者と求人企業の間にアドバイザーとして入り、双方の希望にマッチした転職・採用活動を支援するサービスのこと。求人の紹介から条件交渉までトータルでサポートしてくれるため、転職活動に苦労する40代におすすめのサービスです。転職に有利な資格・スキルとは?
転職活動の際にアピールできる資格を持っておくと、心の余裕が生まれます。もちろん、資格を持っているからといって必ずしも採用につながるわけではありませんが、資格の有無による雇用形態の違いや資格を取得してでも働くメリットがあるか、役に立つかなどを見極めることが大切です。あらかじめ企業の募集条件に合致した資格を調べておきましょう。
仕事獲得に直結しやすい!転職が有利になる資格
仕事の獲得に直結しやすいのは、医療・福祉や不動産、金融関係などの、職業の応募条件に資格保持者が含まれている資格です。専門的な知識を要するので、将来的には独立も見込めるでしょう。特に看護師や医師、薬剤師、保育士、介護職員初任者研修といった資格を生かした医療・福祉に精通する仕事や、行政書士、社会保険労務士などは社会的に需要が高い職業です。さらに、マイナーな資格は業界人口が少ないので転職しやすい傾向にあります。土地家屋調査士やマンション管理士といった不動産関係、電気工事士や玉掛け作業者といった工事関係は即戦力として重宝されるでしょう。
重視されるのはビジネススキルとその経験!転職に有利なスキル
前職の資格や役職以上に重視されるのは、ビジネススキルや実際のマネジメント経験です。コミュニケーション能力や問題解決能力、指導能力に代表されるマネジメントスキルをアピールすることで、会社に貢献してくれそうだと評価されます。どのようなスキル・経験・強みがあるかをしっかり整理し、言語化できるよう準備することが大切です。また、そのスキルを生かしてどのように会社に貢献できるかまでをまとめておくとよいでしょう。
採用されやすい職種の特徴
転職活動の際に、職種や業界を絞るのも手段のひとつです。年齢や経歴を武器にして、管理職経験をアピールするのもよいでしょう。また需要拡大により、求人数が多い職種は採用されやすい傾向にあります。介護やドライバー職は、今後もさらなる拡大が見込まれるため、チェックしておきたい職業です。
経験を積んで将来的に独立を目指すこともおすすめです。実際に、介護職の経験を経て介護施設を立ち上げたり、フランチャイズ展開している飲食店を経営するなど、独立を見据えスキルアップや実績作りのために転職する人もいます。
異業種・異職種転職のために大切なこと
まずは、転職によって何を実現したいのかを明確にすることが大切です。どうして異業種、異職種に挑戦したいのか、理由を伝えられるとよいでしょう。
また、自身の経験やスキルについて業界が変わっても通用するものをきちんと整理します。自身の市場価値としてそれらがどのように評価されるかを把握しておくと、書類選考・面接で的確にアピールできるでしょう。
40代の女性も、転職は可能?
男性以上に厳しいといわれる40代女性の転職。実際に労働力調査の令和4年1〜3月期平均結果を見ると、女性の転職者数は年齢を重ねるごとに減少しており、企業側も40代女性を受け入れる体制が整っていない現状がわかります。
しかし、男性の転職と同じように、転職活動の軸を明らかにして、しっかりと自己アピールできるよう準備すれば転職は可能です。長期戦を覚悟して、じっくりと転職活動に向き合いましょう。
健康経営に取り組む企業に転職して、長く働こう
健康経営の取り組みは、働きやすさにもつながります。社員が健康にいきいきと働くことを推進する健康経営認定制度を導入する企業なら、転職後も長く元気に働けるかもしれません。転職活動の際にはチェックしてみましょう。
40代の転職も、軸と強みを把握して「自分らしいキャリアライフ」を築こう
厳しいといわれる40代転職ですが、転職活動のポイントを理解し、しっかりと対策することで成功可能性は上がります。転職活動の軸とアピールできる強みを整理して、自分らしいキャリアライフ実現のために1歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
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