- 健康経営
- 2022.06.10
仕事のコミュニケーション能力が高いと自己肯定感も高まる!必要なスキルと知るべきコツ
- 目次
ビジネスの場面で重要視されるコミュニケーション能力。仕事ができる人はコミュニケーション能力が高いという印象を持っている方も多いでしょう。コミュニケーションが苦手でコンプレックスに思っている方からすると、うらやましく思うかもしれません。しかし、少しのきっかけで克服できる可能性があります。
充実したビジネスライフを送るために、コミュニケーションの方法や必要なコツを解説していきます。
仕事でコミュニケーションが必要な理由とは
人間関係が円滑になり信頼関係が築ける
仕事ではさまざまな人と関わりますが、コミュニケーションを取ることでお互いの考えや価値観を共有することができます。それにより信頼関係が築かれて安心感が生まれ、お互いに好印象を抱くことでしょう。
好印象を与えられれば自然と話しやすい雰囲気になり、さらに信頼関係が深まるという相乗効果が期待できます。
仕事のミスが減り効率化と生産性の向上につながる
日常的にコミュニケーションが取れていれば、「知らなかった」事による仕事上のミスが少なくなります。情報交換がスムーズにおこなわれていると、確認作業に費やす時間の削減にもつながるでしょう。
自己肯定感につながる
人間の基本的な欲求を5段階の階層で表した理論として「マズローの欲求5段階説」があります。
5段階ある承認欲求は、第1階層から生理的欲求・安全欲求・社会的欲求・承認の欲求と一つずつ欲求が満たされることで、最終段階となる自己実現の欲求が満たされるという理論です。
3段階目の社会的欲求・4段階目の承認の欲求・5段階目の自己実現の欲求は、所属しているグループにおける安心感、周りからの評価、社会貢献といったもので、他人がいるからこそ満たされるといえます。コミュニケーションが良好であるほど、自己実現の欲求が満たされやすくなるのです。
また、自分は必要とされているという思いから自己肯定感が高くなる可能性があります。
仕事に必要なコミュニケーションは大きく2種類
口頭・文章によるコミュニケーション
口頭・文章でのコミュニケーションは、言葉による情報伝達手段です。最近では在宅勤務(リモートワーク)の制度を取り入れる企業も多く、メールやチャットツールを使ったコミュニケーションがおこなわれる場面も多くなっているでしょう。
口頭では微妙なニュアンスを伝えることができ、メールやチャットではやりとりの記録が残るというメリットがあります。
言葉を使ったコミュニケーションは、自分の状況や考えを的確に伝える豊富なボキャブラリーと、相手に誤解を与えることがないように、適切で正確な言葉選びが重要です。
ただし、口頭でのコミュニケーションの場合は、言語以外にも気を配らなければなりません。コミュニケーションで受け取る情報の割合をあらわす「メラビアンの法則」によると、言語情報は7%で1割にも満たないとされているためです。
視覚・聴覚による非言語のコミュニケーション
メラビアンの法則では、話し手が聞き手に与える影響として言語情報が7%、聴覚情報は38%、視覚情報は55%とされています。人は視覚から情報を得るのが得意であり、必要であれば身振り・手振りを添えられると印象に残りやすくなります。
また、声のトーンや音量によって、好印象や安心感を与えることが可能。説得力が増すといった効果も期待できます。
仕事を円滑にするコミュニケーションスキル
1. 自分の思い・考えを伝える力
ビジネスの場においては、論理的に相手が理解するように伝えなければなりません。時には説得が必要になることもあり、ただ話すだけではなく、相手の行動を促す伝え方をすることが大切です。
例えば、営業部員であれば自社商品のメリットや競合との違いをわかりやすく伝える必要があります。総務部員であれば社内ルールを周知し、ルールを知ったあと社員がしっかり規則を守るような工夫が必要です。
もし期待通りに相手が行動しなかった場合は、伝える力に問題がある可能性があります。また、仕事に行き詰まり自分では打破できない状況だと、上司に相談する場面もあるでしょう。
どこまでできて何ができていないか、そのときの進捗状況を的確に伝える力が必要です。
2. 聞く力・質問する力
コミュニケーションでは伝える力が必要ですが、話し手が伝え下手であっても、聞き手の聞く力が高ければ円滑に対話が進むこともあります。それによって気持ちや価値観が共有でき、信頼感が生まれることもあるでしょう。
意見が対立したときは、自分の意見を押し通すだけでは良い結果につながらないこともあります。反対意見にも耳を傾けることで、企画の弱点を補完でき、より強固な企画書を作成できる可能性があります。
さらに、業務でわからないことがあれば、放置するのではなく質問できる質問力も大切です。質問で理解を深められるほか、問題が浮き彫りになります。また、質問された側が資料をブラッシュアップできるかもしれません。
3. 周りの協力を得て巻き込む力
仕事はひとりではなし得ません。同じ目標に向かって進んでいくにも、チームメンバーの一人ひとりのベクトルが異なり足並みが揃っていなければ、十分なチームパワーを発揮することはできないでしょう。
一人ひとりの専門知識の必要性やプロジェクトの成功の先にある社会貢献度合いなどを伝えて、チームの士気を高め推進していく力が必要です。周りを巻き込む力があれば、最小工数で最大の成果を得ることもできるでしょう。
シーンで使い分けたいコミュニケーション方法
1対1のコミュニケーション
1対1のコミュニケーションでは伝える力と聞く力がポイントです。
コミュニケーション密度が高くなるため、関係性によっては緊張しやすい状況といえます。必要であれば、最近身近で起こった出来事を話すなどアイスブレーキングを活用して、話しやすい雰囲気づくりを意識すると良いでしょう。
そして相手の話をしっかり聞き、目の前の相手に伝わるよう丁寧に話しましょう。
1対大勢のコミュニケーション
大勢の前でプレゼンするような時は、視覚・聴覚に訴えることや巻き込む力などが有効です。
決められた時間内で必要な情報をできるだけ正確に伝達するには、話の組み立て方を工夫するほか、スライドで視覚的に伝える・特に大事な点は声のボリュームをあげるなどで印象づけることができます。
オンライン会議でのコミュニケーション
遠隔地にいる相手とビデオ通話でミーティング・会議ができるオンライン会議。お互いの様子をリアルタイムで確認できるものの、通信回線の影響で画面が固まってしまったり、時差が生じることもあり、コミュニケーションエラーが生じやすい点に注意しましょう。
同意の時は大きく頷いたり、挙手で発言するなどリアクションを大きくするなど、オンライン会議でのコミュニケーションを円滑にする工夫が必要です。
メールやチャットでのコミュニケーション
メラビアンの法則で、コミュニケーションにおいて言語情報より視覚情報と聴覚情報の方が影響が大きいとされているように、テキストだけでは正確な情報が伝えられない可能性があります。
また、メールの意図が正しく伝わる割合は5割程度という研究結果があり、読み手の思い込みで解釈している可能性もあります。誤解が生じないように、表や図解を添付するなどの工夫が求められます。
コミュニケーションが苦手な人におすすめの克服方法
まずは挨拶から心がける
コミュニケーション能力が高い人は、自分から話しかけることができますが、コミュニケーションが苦手な人は、自ら積極的に声をかけることはしないでしょう。とはいっても、無理に話題を作る必要はありません。最初は「おはようございます」「お疲れさまです」などの挨拶を自分からするよう心がけてみてください。
相手の目を見て話をする・聞く
相手の目を見て話を聞く人は、自然と周りに人が集まる傾向があります。これは、目を見ることで相手も安心して話しやすくなるためです。
興味がある人のことは目で追ってしまうことがあるように、目は口ほどに物を言うとされています。全く視線を合わせなかったり、会話中にキョロキョロと視線を動かすことは印象を悪くする可能性があります。
不快感を与えない程度に視線を合わす・相槌を打つという方法であれば、ハードルは高くなく、すぐにでもはじめられるのではないでしょうか。
上司・同僚・部下・仕事に興味を持つ
一緒に働くメンバーの考え方に興味を持つことで、考え方の幅が広がる可能性があります。上司や同僚、部下が違った考えを持っている場合、なぜそう考えるのかと質問したい気持ちが出てくるでしょう。
同じく仕事に対しても、なぜこの業務が必要なのかを考えて取り組むことで、チームメンバーに話しかけるきっかけができるでしょう。
仕事を円滑に進めるためにコミュニケーションは必須
仕事をする上で、コミュニケーション能力は人間関係の構築や業務効率化のために必要不可欠な能力です。とはいっても、気の利いたひと言を言わなければならないなど、難しく考える必要はありません。苦手意識がある方は、視線や表情に気をつけることからはじめてみてください。
自分もメンバーの一員であるという意識で周りに関心を持つことは、精神的な健康にも繋がるでしょう。
健康経営優良法人に認定されたホワイト500の企業なら、コミュニケーション促進についての施策が、認定基準に挙げられています。社員同士のコミュニケーションが取りやすい職場が多いため、上司や部下、同僚とのコミュニケーションが取れない職場環境なら、思い切って健康経営認定法人に認定された企業に転職するのもひとつの手段です。
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