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  • 2022.05.25 (最終更新日:2022.05.26)

道内企業初!健康経営銘柄に選定された北海道電力株式会社の取り組みをご紹介

電気屋の男性
目次

北海道電力株式会社は、北海道に本社を置く企業で初めて健康経営銘柄に選定されています。また、健康経営優良法人のホワイト500にも3年連続で認定されるなど、社員の健康を大切にする企業で有名です。

 今回は、北海道電力株式会社が健康経営に向けて行うさまざまな取り組みをご紹介します。

北海道電力株式会社について

アルファベットのブロック

北海道電力株式会社とはどのような企業なのでしょうか。ここでは会社概要や業務内容、労働環境について説明します。

北海道電力株式会社の会社概要

北海道電力株式会社は、主に電力を販売しています。1951年5月1日に設立された約70年の歴史がある企業です。本店は札幌市中央区にあります。

資本金は1,142億9,100万、総資産は1兆8,548億5,900万と莫大な資産を抱えています。従業員数も2022年3月の時点で2,554人と非常に多く、まさに大企業といえるでしょう。また、北海道内に64箇所の発電設備を所有しており、全発電量のうち約半分を火力発電で補っています。

北海道電力株式会社には「ほくでんグループ」というグループ会社が多数あります。いずれも電気やガスなどのエネルギー供給を主な事業としているほか、省エネ促進・自然エネルギーなど環境保全の分野にも積極的に取り組む企業です。

北海道全体のエネルギーを支えており、北海道の人々が生活する上では欠かせない企業でしょう。

業務内容

北海道電力株式会社の主な業務は電力を作り、販売することです。北海道電力株式会社はより安定した電気の供給のために、送配電部門を分社化し、北海道電力ネットワーク株式会社を立ち上げています。

北海道は広大な寒冷地域であり、積雪量も多く厳しい自然環境です。北海道民の生活を支えるため、主に火力・水力・原子力の3種類での発電をし、業務もそれぞれの発電部門に分かれています。火力発電部門では発電所を安全に運転するために管理をしたり、故障の際は速やかに復旧させたりする体制を整えています。

トラブルを未然に防ぐためにAI技術を導入しているほか、火力発電で使用する燃料の調達や発電の際に排出される石炭灰のリサイクルも行うなど環境保全にも取り組んでいます。
水力発電部門では、水車・発電機・ダム・水路などの保守管理を行っています。水力で水車が回ることによって発電しているため、CO2が発生せず環境に優しい再生可能なエネルギーです。

環境保全の面からも再生可能エネルギーの導入を拡大するため、既存設備を生かした水力発電所の建設や、水力発電のエネルギー出力を向上させるなどの取り組みも行っています。原子力発電所は、2011年の東日本大震災の際に起きた福島第一原子力発電所の事故の影響により全基停止中です。自然災害の際も安全に稼働させるために、現在も安全設備の強化を進めています。

そうして作られた電気は、販売推進部によって北海道各地に販売されています。 2016年より始まった電力の小売全自由化により、さまざまな企業が電気事業に参入してきました。その競争に勝つために、家庭や産業など使用量に合わせた最適なプランの提案や、新たな料金プランを充実させることなどに取り組んでいます。

3年連続でホワイト500認定!実際の取り組みとは

公園から見たオフィス街

北海道電力株式会社は健康経営に取り組んでおり、3年連続で上位500以内であるホワイト500に認定されています。今回は、北海道電力株式会社が実際に行っている社員の健康を守るための取り組みをご紹介します。

働き方改革の推進

北海道電力株式会社では、社員の健康を守ったり、優秀な人材を確保したりするために働き方改革を推進しています。実際に取り組んでいる内容は下記の通りです。

  • 時間外労働を80時間以内に抑えることを徹底し、更に減少させる
  • 有給休暇平均取得率を100%にする
  • 日々の業務効率を上げるため、業務の簡素化・廃止を行う
  • 新入社員の有給休暇付与日数を15日から20日に増加させる
  • 勤務時間インターバル制度を導入する

メリハリのある働き方をするために、業務の簡素化・効率化に取り組んでいます。 会議や社内メールを全社統一の指針で行うことにより、業務の効率化に成功しました。
他にも各職場での取り組み状況や良好事例などを社内で共有しています。

社内ポータルサイトでは「働き方改革に関する諸情報」の専用ページがあり、随時新しい情報を共有しています。常に働き方改革を意識しやすい環境でしょう。

ウォーキングラリーイベントの実施

健康的な体を維持するためには、バランスの良い食事・適度な運動・質の良い睡眠の3つが大切です。健康保険組合の調査によると、適度な運動をする習慣がある人は、2019年の時点で全体の29.5%でした。 北海道電力株式会社の社内調査では、2019年は22.4%と、全国平均に比べても7.4%低いことがわかります。

そこで、健康に対しての関心が低い社員の意識を変え、社内に健康づくりの意識を定着させるために、さまざまなことに取り組んでいます。具体的には、毎年10月の1ヶ月間を「秋の健康づくり運動期間」に定めたり、全社員共通のウォーキングラリーイベントを開催したりなどです。社内調査では84.7%の社員が満足したと答えており、社員のストレスにならずに楽しんで参加できていることがわかります。

毎年全社員が健康について考える期間を設けることで、普段の生活習慣を見直すきっかけになるでしょう。 また北海道電力株式会社では、秋の健康づくり運動期間以外にも、それぞれの事業所で健康づくりのために積極的に活動しています。

メタボリックシンドロームの減少

毎年運動期間を定めたり、継続した健康づくりへの取り組んだりすることによって、社員の体に変化が現れています。

2017~2019年のメタボリックシンドローム対策の効果に関する社内調査の結果、該当者及び予備軍の割合がおよそ6%減少し、8割近くの社員が正常になりました。特に男性社員の変化が顕著に現れており、2017年時点では全体の約3割がメタボリックシンドローム該当者及び予備軍でした。しかし、2019年には約2割にまで減少しています。

その他にもヘルスリテラシー教育を実施したり、健康診断の受診率が100%だったりと、自身の健康状態に意識を向けやすい社風です。全社員が当たり前のように健康に気を遣った生活をすることで、新しく入ってきた人も自然に健康第一の働き方・生活を心がけるようになるでしょう。

女性や高齢者が働きやすい環境作り

電気屋の男性と女性

女性や高齢者が働きやすい環境を作るために、柔軟な労働環境を整えています。 どのような環境なのか、取り組み内容を見ていきましょう。

女性活躍推進に向けての取り組み

妊娠・出産・子育てと女性はライフステージが変化していく人が多いでしょう。 その変化に働き方も柔軟に合わせていくことが大切です。北海道電力株式会社では、女性が活躍できる環境を整えるために「女性活躍推進検討チーム」が設置されています。

女性活躍推進の目標は、採用者数のうち女性の比率を10%以上を目指し、女性管理職の比率を2023年3月末までに3%以上にすることです。男女性別関係なく活躍できる社風にするために、女性活躍推進検討チームでは「ワーキングマザーミーティング」という女性社員同士の情報交換ができる交流会を実施しています。

そのほか、育児に関する休暇・時短勤務制度・支援金も充実しています。とくに休暇制度は、配偶者出産休暇や看護のための休暇を付与しており、日数や適用期間、適用者を拡大しました。その結果、2015年に厚生労働省から「くるみん」、2022年には北海道内に本社を置く企業として初めて「健康経営銘柄」に認定されました。

くるみんとは、勤務時間や育休取得率など一定の基準を満たすことで、厚生労働省から「子育てサポート企業」として認定された企業です。子育てに関する休暇・支援金を豊富に取り揃えるなどの努力の結晶です。

健康経営銘柄とは、東京証券取引所にある上場企業の中から、経済産業省が優れた健康経営を行う企業を選定する制度です。 選定された企業は、投資家にとって魅力的に紹介してもらえるため、株価の向上が狙えます。

健康経営に積極的に取り組む北海道電力株式会社は、更なる企業価値の向上が見込めるでしょう。

高齢者の雇用

昨今は超高齢社会が進行しており、年齢構成にも変化が現れています。高齢者雇用安定法に基づき、北海道電力株式会社では2013年4月から希望者全員を満65歳までの雇用が可能になりました。

さらに、優秀な技術や技術継承スキルがある人を対象に、65歳を超えても雇用を延長する制度も整えています。時代の移り変わりに伴い、高齢者も安心して働けるように雇用制度も適宜対応させているようです。

障がい者の雇用による自立支援

障がいを持つ人々がいきいきと働ける環境を提供するため、2007年にグループ会社の「株式会社ほくでんアソシエ」を設立しています。働くことによって、障がい者の社会的自立・社会参加を支援することが狙いです。

社員一人ひとりが能力を発揮できるように、印刷・製本・字幕制作・物品販売などのさまざまな事業を展開しています。

まとめ

ひらめいたサラリーマン

今回は、北海道電力株式会社が実際に行う健康経営の取り組みについて紹介してきました。

残業の削減や有給消化などの基本的なことだけでなく、子育て世代への休暇・支援金などの手厚いサポートや、社員が健康を気遣う習慣を付けさせる取り組みなど非常に社員のことを考えていることがわかります。

その努力の結果もあり、3年連続ホワイト500に認定されたり、北海道内企業で初めて健康経営銘柄に選定されたりと、外部からも健康経営の取り組みは認められています。
北海道内にお住まいの方で、ワークライフバランスを充実させたい方は、北海道電力株式会社への転職を考えてみてもいいでしょう。

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