- 健康経営
- 2022.03.15 (最終更新日:2022.03.27)
プラークコントロールとは?セルフケアのやり方やブラッシングのポイント
- 目次
プラークコントロールで歯の健康状態を維持しよう
歯の健康を保つうえで重要なのがプラークコントロールです。これは歯磨きをすることだと思われがちですが、それだけではありません。プラーク(歯垢)が残らない正しい手入れのやり方を知っておく必要があります。
今回はプラークコントロールのやり方について解説します。歯の健康を維持するうえでの参考にしてください。
今回はプラークコントロールのやり方について解説します。歯の健康を維持するうえでの参考にしてください。
プラークコントロールとは
プラークコントロールとは、プラーク(歯垢)を取り除き、口の中の環境を整えることです。歯垢を取り除くだけではなく、歯垢がつかないようにする予防措置まで実施します。
プラークは1mgあたり1億以上の細菌が含まれており、虫歯や歯周病の原因菌まで含まれています。プラークはさまざまな歯にまつわる病気に関わり、プラークコントロールに取り組むことが、歯の健康を保つうえで重要です。
ブラッシングをどれだけ丁寧にしても、プラークの除去率は6割程度であり、4割は別の方法で取り除く必要があります。また、歯磨きのやり方が間違っていると除去率はさらに下がってしまいます。
歯磨きを基本としたセルフケアだけではなく、3〜6ヶ月に一度くらいの頻度で、歯医者にいくのが効果的です。歯医者ではセルフケアで落としきれないプラークの除去、歯磨きのやり方指導までしてくれます。
プラークは1mgあたり1億以上の細菌が含まれており、虫歯や歯周病の原因菌まで含まれています。プラークはさまざまな歯にまつわる病気に関わり、プラークコントロールに取り組むことが、歯の健康を保つうえで重要です。
プラークは歯磨きでは6割程度しか除去できない
プラークコントロールはブラッシング(歯磨き)が重要ですが、ブラッシングはプラークコントロールの一つの取り組みにすぎません。ブラッシングをどれだけ丁寧にしても、プラークの除去率は6割程度であり、4割は別の方法で取り除く必要があります。また、歯磨きのやり方が間違っていると除去率はさらに下がってしまいます。
歯磨きを基本としたセルフケアだけではなく、3〜6ヶ月に一度くらいの頻度で、歯医者にいくのが効果的です。歯医者ではセルフケアで落としきれないプラークの除去、歯磨きのやり方指導までしてくれます。
プラークコントロールの目的
プラークコントロールは歯の健康を保つうえで、以下の目的があります。
歯石ができると、歯を磨きにくい場所が増え、歯石がより増えてしまいます。そのため、歯石ができないよう日々のセルフケアが重要です。
これらの症状を放置しておくとより状況が悪化し、最悪の場合、歯がなくなってしまう可能性もあります。
- 歯石の予防
- 虫歯と歯周病の予防
- 口臭予防
歯石の予防
プラークコントロールは歯石予防をするうえで重要です。歯石とはプラークと菌体間質が石灰化したものです。プラークを放置することで、歯石ができてしまうのですが、歯石になってしまうと、歯磨きや歯間ブラシでは取り除けません。歯医者にいき、取り除いてもらう必要があります。歯石ができると、歯を磨きにくい場所が増え、歯石がより増えてしまいます。そのため、歯石ができないよう日々のセルフケアが重要です。
虫歯と歯周病の予防
プラークコントロールをすることで、虫歯と歯周病を予防できます。歯周病とは歯の周りの組織に炎症が起きる症状で、虫歯は虫歯菌による酸が原因で歯が溶けてしまう症状です。これらの症状を放置しておくとより状況が悪化し、最悪の場合、歯がなくなってしまう可能性もあります。
口臭予防
口臭の原因はさまざまですが、プラークコントロールができていない場合も口臭が発生します。プラークに含まれる細菌は口臭の原因となるガスを発生させ、歯周病が進行した場合も臭いの原因となるためです。プラークコントロールの方法
プラークコントロールの方法としては主に以下のものがあります。
正しい歯の磨き方を学ぶと同時に歯科医師に診察してもらい、ブラッシング指導を受けるのも効果的です。
歯間ブラシは歯と歯肉の間を、デンタルフロスは歯と歯の間の汚れを除去するのに効果的です。片方でも問題ありませんが、両方使うことで、よりプラークの除去率は高まります。
ただし、ブラッシングや歯間ブラシなどでプラーク自体を除去できていなければ、十分な効果は発揮できません。
歯科で検診を受けることで、プラークコントロールの現状を把握でき、クリーニングやプラークの除去までしてくれます。また、セルフケアのやり方についてもアドバイスがもらえることもメリットです。
3〜6ヶ月に1度の頻度で医師の検診を受けると健康な状態が維持できます。
- 自分でのブラッシング
- 歯間ブラシやデンタルフロス
- マウスウォッシュ
- 食生活の改善
- 定期的な検診でのメンテナンス
自分でのブラッシング
自宅での基本的なブラッシング、いわゆる歯磨きは、プラーク除去の基本的な方法です。ただし、正しいやり方で実践しなければ十分な効果が発揮できません。正しい歯の磨き方を学ぶと同時に歯科医師に診察してもらい、ブラッシング指導を受けるのも効果的です。
歯間ブラシやデンタルフロス
デンタルフロスや歯間ブラシは歯と歯の間のプラークを取り除くために使い、歯ブラシでは除去しきれないプラークを取り除きます。歯間ブラシは歯と歯肉の間を、デンタルフロスは歯と歯の間の汚れを除去するのに効果的です。片方でも問題ありませんが、両方使うことで、よりプラークの除去率は高まります。
マウスウォッシュ
マウスウォッシュはプラークコントロールの仕上げとして効果的です。口内の細菌が繁殖するのを抑える役割があります。ただし、ブラッシングや歯間ブラシなどでプラーク自体を除去できていなければ、十分な効果は発揮できません。
食生活の改善
プラークコントロールの方法として、食生活を改善することも効果的です。特に効果があるのは以下2つです。- 糖分を減らす
- よく噛む
定期的な検診でのメンテナンス
プラークコントロールはセルフケアでは限界があるため、医師の検診でメンテナンスするのが重要です。プラークコントロールを意識して実践しても、「正しいセルフケアができていない」「セルフケアで除去できていないプラークがある」ということがあるためです。歯科で検診を受けることで、プラークコントロールの現状を把握でき、クリーニングやプラークの除去までしてくれます。また、セルフケアのやり方についてもアドバイスがもらえることもメリットです。
3〜6ヶ月に1度の頻度で医師の検診を受けると健康な状態が維持できます。
正しいブラッシングを実践するポイント
ブラッシングはプラークコントロール上効果が高いものの、正しいやり方で実践できなければ効果が十分に発揮されません。具体的には以下のポイントを押さえましょう。
1ヶ月に1本を目安に交換しましょう。
また、人によって歯並びや歯の形が異なり、適切な歯ブラシの形や毛先の硬さは変わります。そのため、自分に合った歯ブラシを選ぶこともブラッシング効果を高めるために大切です。
毎食後ブラッシングをするのが理想ですが、難しい場合には寝る前だけでもしっかりとブラッシングするのが大切です。
時間確保が難しい場合には、テレビを見ながらブラッシングし、無理なく実施できるように工夫しましょう。
歯磨き粉は知覚過敏の影響を抑える、ホワイトニングなどの薬効成分を取り入れる、ブラッシング後のプラーク付着を予防する効果があります。しかし、ブラッシングができていなければ、効果は期待できません。そのため、歯磨き粉に過剰な期待は禁物です。
- ペンを持つように歯ブラシを持つ
- 毛先は歯の面にあて、小刻みに
- 歯ブラシが入りにくいところは特に丁寧に
- 特に寝る前の歯磨きが重要
- 歯磨きは時間をかける
- 歯ブラシの定期的な交換
- 歯磨き粉だけでは不十分
ペンを持つように歯ブラシを持つ
歯ブラシはペンや鉛筆を持つように持ちましょう。手のひら全体で握ってしまいがちですが、この持ち方だと力が入りすぎてしまい、歯や歯ぐきを傷つける可能性があります。毛先は歯の面にあて、小刻みに
ブラッシングするときには、毛先を歯の面にしっかりと当て、小刻みに動かしましょう。動かす大きさとしては、歯2本分までに止めるくらいが目安です。歯ブラシの定期的な交換
歯ブラシは使い続けると毛先が開き、歯に十分に当たらなくなります。毛先が開いた歯ブラシは新しいものと比べると、歯垢除去率が62%まで下がるといわれています。1ヶ月に1本を目安に交換しましょう。
また、人によって歯並びや歯の形が異なり、適切な歯ブラシの形や毛先の硬さは変わります。そのため、自分に合った歯ブラシを選ぶこともブラッシング効果を高めるために大切です。
歯ブラシが入りにくいところは特に丁寧に
歯ブラシが入りにくいところはプラーク除去しにくいため、より丁寧に磨くようにしましょう。磨ききれないことが多いのは以下の部分です。- 歯と歯の間
- 歯と歯ぐきの境目
- 噛み合わせの悪い部分
特に寝る前の歯磨きが重要
ブラッシングで特に重要なのが、寝る前の歯磨きです。寝ている間は唾液の分泌量が減り、細菌が増えやすくなります。寝る前の歯磨きをしていない場合、虫歯や歯周病に発展しやすくなるでしょう。毎食後ブラッシングをするのが理想ですが、難しい場合には寝る前だけでもしっかりとブラッシングするのが大切です。
歯磨きは時間をかける
歯磨きは回数よりも時間をかけてしっかりブラッシングすることが効果的です。10分から15分程度かけておくと、しっかりとブラッシングできます。時間確保が難しい場合には、テレビを見ながらブラッシングし、無理なく実施できるように工夫しましょう。
歯磨き粉だけでは不十分
歯磨き粉はプラークコントロールの観点で見た場合、重要性は高くありません。歯磨き粉をつけて磨くと、口の中がさっぱりとし、しっかり歯磨きできた気になります。歯磨き粉をつけても、ブラッシングができていなければ、プラークは落とせないためです。歯磨き粉は知覚過敏の影響を抑える、ホワイトニングなどの薬効成分を取り入れる、ブラッシング後のプラーク付着を予防する効果があります。しかし、ブラッシングができていなければ、効果は期待できません。そのため、歯磨き粉に過剰な期待は禁物です。
プラークコントロールは健康経営にも重要
プラークコントロールは健康経営の実践として取り入れる価値があります。歯周病は、以下のようなさまざまな健康トラブルに間接的に関わるためです。
プラークコントロールを取り入れることで、間接的に従業員の健康状態の改善に貢献します。健康経営への取り組みの一つとして、プラークコントロールを取り入れてみてはいかがでしょうか。
- 糖尿病
- 動脈硬化
- 狭心症・心筋梗塞
- 脳梗塞
- 肥満
- 関節リウマチ
- 誤嚥性肺炎
- 早産・低体重児出産
プラークコントロールを取り入れることで、間接的に従業員の健康状態の改善に貢献します。健康経営への取り組みの一つとして、プラークコントロールを取り入れてみてはいかがでしょうか。
プラークコントロールで快適な生活を
プラークコントロールは歯のブラッシングをするのが基本ですが、それだけではなく、歯間ブラシやマウスウォッシングなども重要です。また、自分だけで歯の健康状態を把握するのは難しく、除去しきれないプラークもあります。
定期的に歯科検診を受け、セルフケアでは除去しきれないプラークを取り除くようにしましょう。
定期的に歯科検診を受け、セルフケアでは除去しきれないプラークを取り除くようにしましょう。
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