- 働く女性
- 2022.03.01 (最終更新日:2022.03.27)
女性は何歳まで働くのが理想?既婚・独身女性の平均的な退職年齢は?
「働ける限り働きたい」が5割
共働き夫婦が増え、出産後も子育てをしながら働き続ける女性が一般的になってきました。結婚して専業主婦になりたいという希望を持つ女性もいますが、働く女性たちの約半数が「働ける限り働きたい」と考えています。
男性は定年まで働くことがひとつのゴールとされていますが、女性はどうでしょうか。男性と同じように会社が定める定年まで働くのか、それともフルタイムは引退してパートやアルバイトとして無理なく働くのか、実は豊富な選択肢があるのです。
今回は、女性の平均的な退職年齢や“何歳まで働くのが理想”なのかについて考えていきます。
男性は定年まで働くことがひとつのゴールとされていますが、女性はどうでしょうか。男性と同じように会社が定める定年まで働くのか、それともフルタイムは引退してパートやアルバイトとして無理なく働くのか、実は豊富な選択肢があるのです。
今回は、女性の平均的な退職年齢や“何歳まで働くのが理想”なのかについて考えていきます。
人生100年時代で定年は65歳に
WHO(世界保健機関)が発表した2021年版の世界の平均寿命によると、1位は84.3歳で日本でした。男女別でみると、男性が81.5歳で世界2位、女性は86.9歳で世界1位となっています。
年々、医療や環境が発達していることで、まさに「人生100年時代」へと近づいているわけです。命が長いということは、その分生きるためにお金が必要ということです。また、60歳・70歳・80歳とずっと体が思い通りにいくわけでもありません。年金で暮らしていくとしても、受給額が年々減っていることは周知のことであり世代によってはもらえるかどうかも分からないのが現状です。
2013年に「高年齢者雇用安定法」が改正され、それまで“60歳”定年であったのが“65歳”へと引き上げ延長されました。2025年には、定年制を取り入れている企業すべてが65歳定年となります。また、2021年の改正ではさらに定年が引き上げられ“70歳”定年の努力義務も新設されています。
今後、働く高齢者の増加にともない、70歳定年も義務化されていくことが考えられるでしょう。
年々、医療や環境が発達していることで、まさに「人生100年時代」へと近づいているわけです。命が長いということは、その分生きるためにお金が必要ということです。また、60歳・70歳・80歳とずっと体が思い通りにいくわけでもありません。年金で暮らしていくとしても、受給額が年々減っていることは周知のことであり世代によってはもらえるかどうかも分からないのが現状です。
2013年に「高年齢者雇用安定法」が改正され、それまで“60歳”定年であったのが“65歳”へと引き上げ延長されました。2025年には、定年制を取り入れている企業すべてが65歳定年となります。また、2021年の改正ではさらに定年が引き上げられ“70歳”定年の努力義務も新設されています。
今後、働く高齢者の増加にともない、70歳定年も義務化されていくことが考えられるでしょう。
働く女性の平均退職年齢
厚生労働省が発表している「女性の年齢階級別就業率の変化」を見ると、25〜29歳の約85%をピークに30代では約77%、40代から就業率が高まり55歳以降減少しています。60代前半では約60%の女性が働いていますが、65歳以降には18%と大きく減少しています。
つまり、結婚や出産・子育て世代である30代で一度退職し、子育てが落ち着いてきた40代で再就職、そして定年である65歳をきっかけに退職する流れが女性の中では一般的であると分かります。
しかし、ずっと同じ会社で働き続けているとは考えにくく、再就職をきっかけに違う会社を選んだりその時々で職場を変えたり雇用形態を変えたりしている女性は多いでしょう。また、65歳以降も働き続けている女性もいるため、定年後も何かしらのかたちで仕事を続ける女性は少なくありません。
つまり、結婚や出産・子育て世代である30代で一度退職し、子育てが落ち着いてきた40代で再就職、そして定年である65歳をきっかけに退職する流れが女性の中では一般的であると分かります。
しかし、ずっと同じ会社で働き続けているとは考えにくく、再就職をきっかけに違う会社を選んだりその時々で職場を変えたり雇用形態を変えたりしている女性は多いでしょう。また、65歳以降も働き続けている女性もいるため、定年後も何かしらのかたちで仕事を続ける女性は少なくありません。
年齢を重ねても働き続ける理由3選
20代30代の若い世代が働く理由と年齢を重ねた女性が働く理由には、同じところもあれば異なる部分もあります。
定年後も働き続ける理由は人それぞれですが、今回は働き続ける理由TOP3を用意しました。
あくまでも平均額のため、場合によってはさらに少ない方もいらっしゃるでしょう。そう考えた時、やはり年金だけで暮らしていくにはあまりにも心許ないため、定年後も非正規雇用として働く女性が多いのです。
内閣府が作成した「65歳以上の認知症患者数と有病率の将来推計」によると、2012年時点での認知症患者数は462万人で65歳以上の高齢者の7人に1人が該当しています。しかし将来的には、2025年には700万人にまで上り5人に1人が該当する見込みとしているのです。
認知症を予防するには、人と話したり外出する機会を増やしたり適度な運動などが効果的とされています。定年後、毎日をのんびり過ごすのも魅力的ではありますが、刺激が不足し脳を動かす機会が減ってしまうことで認知症の発症リスクを高めてしまう恐れもあります。
少しでも認知症のリスクを下げるために、定年を迎えたのち、負担の少ない仕事へ就く女性は少なくありません。
また、女性は男性よりも平均寿命が長いため、夫に先立たれてしまい一人暮らしをするケースも少なくありません。選ぶ仕事によっては、同じように定年退職した女性が多いところもあり、新たな交友関係が広がる魅力もあります。お金の不安がなくとも、社会とのつながりを持つために働きたいと考えるのは自然なことです。
定年後も働き続ける理由は人それぞれですが、今回は働き続ける理由TOP3を用意しました。
年金だけでは不安
年金の受給は65歳から始まります。国民年金(老齢基礎年金)2021年度の場合、20〜60歳の40年間途切れることなく払っているとすると満額の78万900円(年)が受け取れます。厚生年金については、給与額や賞与額、納付月数により異なるため割愛しますが、女性の平均受給額は約10万円、国民年金では約5万円で合計しても15万円ほどにしかなりません。あくまでも平均額のため、場合によってはさらに少ない方もいらっしゃるでしょう。そう考えた時、やはり年金だけで暮らしていくにはあまりにも心許ないため、定年後も非正規雇用として働く女性が多いのです。
認知症予防
働く理由はお金の不安によるものだけではありません。歳を重ねるごとに身近になるのが、認知症です。内閣府が作成した「65歳以上の認知症患者数と有病率の将来推計」によると、2012年時点での認知症患者数は462万人で65歳以上の高齢者の7人に1人が該当しています。しかし将来的には、2025年には700万人にまで上り5人に1人が該当する見込みとしているのです。
認知症を予防するには、人と話したり外出する機会を増やしたり適度な運動などが効果的とされています。定年後、毎日をのんびり過ごすのも魅力的ではありますが、刺激が不足し脳を動かす機会が減ってしまうことで認知症の発症リスクを高めてしまう恐れもあります。
少しでも認知症のリスクを下げるために、定年を迎えたのち、負担の少ない仕事へ就く女性は少なくありません。
社会とのつながりを持つため
認知症予防にも関係してきますが、どのような形でも社会とのつながりを持ち続けたいという理由で働くシニア世代の女性が多くいます。長年勤めていた会社を退職後、家にこもる時間が長くなり人との会話の頻度がめっきり減ることで、頭を使う機会が下がったり体を動かす機会も減ったりします。このタイミングで習い事や趣味を始める女性も多くいますが、老後資金に余裕を持ちたいと考える方も多く、短時間のアルバイトやパートを選ぶ女性がほとんどです。また、女性は男性よりも平均寿命が長いため、夫に先立たれてしまい一人暮らしをするケースも少なくありません。選ぶ仕事によっては、同じように定年退職した女性が多いところもあり、新たな交友関係が広がる魅力もあります。お金の不安がなくとも、社会とのつながりを持つために働きたいと考えるのは自然なことです。
女性の働き方はさまざま
働く理由が人それぞれなように、働き方も人それぞれ違います。年齢を重ねても、働き方の選択肢は多様です。ここからは、働く理由に沿った3つの働き方を紹介します。
また、定年制を取り入れている会社で一度は退職しつつも、再雇用により同じ会社で働き続けるケースも増えています。子育てを終え、家庭での役割も落ち着き縛りのなくなった女性はそれまでの経験値もありベテラン枠のため、会社からも重宝される存在なのです。
シニアになってもしっかり収入を確保したい、いくつになってもイキイキと働き続けたい気持ちを持つ方は正社員やフルタイムでの働き方がおすすめです。
また、正社員やフルタイムとは違い、短時間勤務や希望のシフトで働けるため孫との時間や自分の趣味などプライベートに合わせた多様な働き方ができるのは、非正規雇用ならではの働き方といえます。
たとえば女将さんひとりの小さな小料理屋やスナック、料理教室やお習字教室など貯めてきたお金を使ってお店を出す女性もいます。また、開業するのは実店舗だけではありません。ハンドメイドで作った作品や絵などをECサイトで販売して収入を得るケースもあります。
自営業の場合、本来の定年よりも早めに退職を決断する場合もありますが、さまざまなしがらみが無くなったシニア世代だからこそ叶えやすい働き方ともいえるでしょう。雇用された働き方に比べるとまとまった収入を得るには時間もリスクもかかりますが、趣味が高じて長年の夢を叶える女性は少なくありません。
正社員
年齢を重ねても、正社員かつフルタイムでバリバリ働く女性はたくさんいます。平均寿命が伸びているだけでなく、心身共に健康な「健康年齢」も引き上がっていることもあり若い世代の女性と同じようにフルタイムで働けるのです。また、定年制を取り入れている会社で一度は退職しつつも、再雇用により同じ会社で働き続けるケースも増えています。子育てを終え、家庭での役割も落ち着き縛りのなくなった女性はそれまでの経験値もありベテラン枠のため、会社からも重宝される存在なのです。
シニアになってもしっかり収入を確保したい、いくつになってもイキイキと働き続けたい気持ちを持つ方は正社員やフルタイムでの働き方がおすすめです。
パート・アルバイト
年齢を重ねるほどに増える働き方が「非正規雇用」です。非正規雇用というと何となく良くない印象を持たれがちですが、実際はそれほどではありません。正規雇用に比べると待遇は落ちますが、融通の利きやすさがあり負担が和らぐため幾分か気持ちにゆとりを持って働けます。また、正社員やフルタイムとは違い、短時間勤務や希望のシフトで働けるため孫との時間や自分の趣味などプライベートに合わせた多様な働き方ができるのは、非正規雇用ならではの働き方といえます。
自営業
「自営業」というと別世界のように感じますが、実は働き方のひとつとして多く選ばれています。これまでは家庭や子育てを最優先に、安定した正社員として働き自分のやりたいことを我慢してきた女性が、密かに抱いていた夢を自営業というかたちで実現させるケースです。たとえば女将さんひとりの小さな小料理屋やスナック、料理教室やお習字教室など貯めてきたお金を使ってお店を出す女性もいます。また、開業するのは実店舗だけではありません。ハンドメイドで作った作品や絵などをECサイトで販売して収入を得るケースもあります。
自営業の場合、本来の定年よりも早めに退職を決断する場合もありますが、さまざまなしがらみが無くなったシニア世代だからこそ叶えやすい働き方ともいえるでしょう。雇用された働き方に比べるとまとまった収入を得るには時間もリスクもかかりますが、趣味が高じて長年の夢を叶える女性は少なくありません。
まとめ
今回は「女性はいつまで働くのか」に焦点を当てお話ししましたが、今まさに現役で働いている20〜40代ほどの女性たちは正直なところそこまで考えられている方は少ないでしょう。むしろ、働くことからの引退を考えたこともないという方が自然です。
仕事が楽しくなってきた方や結婚したばかりの方、子どもがいる方は子育てや職場復帰の時期、子どもの将来の方が大切という方もいるでしょう。このように“今”を生きることに精一杯だという女性の方が多いのではと思います。
年齢を重ねたからこそ障害になるものもありますが、一方でさまざまなしがらみや制約から解放されたからこそ自由に働けるといった魅力もあります。今後、自分自身のキャリアプランやライフプランを考えた時に、今回紹介した働き方や働く理由が少しでもお役に立てたら幸いです。