- 就職/転職
- 2020.09.11 (最終更新日:2022.03.26)
「ホワイト企業がつまらない」と感じるのは悪いことか。原因と対処法
- 目次
ホワイト企業がつまらないと感じる原因は何か
- ブラック企業と比較して仕事が少ないから
- 仕事のパターンが毎日同じで刺激が無いから
- 周りの社員を見ても未来が見えないから
ブラック企業と比較して仕事が少ないから
ホワイト企業は、必ずしも仕事が少ないものだ、というわけではありません。しかし、残業時間が月におおよそ100時間ぐらいになるようなブラック企業と比較すれば、少ないことが分かります。あるホワイト企業では、その日の業務が午前中に終了してしまうことがあるそうです。
仕事の終了時間が早すぎる場合、逆に残り時間の過ごし方で困ります。もちろん、仕事中にスマートフォンを触っているのも良くありませんし、ネットサーフィンもできません。
空いた時間をどう過ごすか考えることより、仕事をしている風に見せないといけないのが辛くなってしまうのです。
筆者もこのような経験があります。入ったばかりで教えてもらう業務が終了したら帰宅時間まですることが無かったので、作業場の掃除をしていました。空いた時間の過ごし方をずっと探しているのなら、忙しく業務をこなしている方が良いと思いましたよ。
仕事のパターンが毎日同じで刺激が無いから
仕事のパターンが毎日決まっていて、刺激が無いことも仕事がつまらない原因の1つです。業務のやり方が確率しているからこそ、刺激の無い業務になります。もちろん、ミスを出さないようにきちんと仕事をこなしますが、時間がなんとなく過ぎていくような感覚も否めませんでした。
仕事がある程度確率されると「この場合は、この方法で仕事をすればなんとかなる。」というシーンが増え、ミスが減るという意味では良いことです。
しかし、言いかえればそれは、誰にでもできる業務だとどこかで気づいてしまうことになります。
仕事を始めてまもない頃は、仕事の勉強にもなるのです。でも、仕事がパターン化されると毎日刺激を感じず、何の感情も無く仕事をこなしていくことになります。
贅沢な悩みかもしれませんが、何も感じなくなるよりは、嫌な感情でも多少あった方が充実した時間を過ごせることはありませんか。
仕事でキャリアアップを考えていたり、できることを増やしたい意欲があったりする場合は、それに繋がるようなことではないと感じてしまうでしょう。
周りの社員を見ても未来が見えないから
誰でもできる仕事ばかりの職場では、上司や先輩は仕事を後輩に任せる傾向にあります。筆者も、面倒な業務を後輩に任せきりにしている上司を見かけたことがありました。その結果、後輩に任せられるからなるべく仕事はしない方が楽だ、と考える社員が出てくるのです。
どんな仕事をしても結局給料が同じなら、楽な仕事の方が良いのではないか、と考えてしまうこともありますよね。
こういった職場環境で長く働いている人ほど、このような考えを持つ人が多いです。
そして、仕事を頑張りたい意欲がある人にとっては、「この職場で長く働いていても先が見えない」と感じるようになります。
ホワイト企業ですから、もちろんブラック企業で働いていた人からすれば羨ましい待遇もあるのです。しかし、業務に対してどこか満たされないと感じてしまいます。
仕事がつまらない状態を放置するのはNGである
業務をきちんとこなしているなら、充実感や楽しさが少なくても問題ないのではと感じたのではないでしょうか。なぜ、仕事がつまらないならその状態を改善した方が良いのか考えてみましょう。
けれども、つまらないという感情を抱えたまま仕事を続けていれば、仕事が上手く運ばなくなってしまうケースがあります。
面白味や充実感を感じてこそ、仕事のやる気やモチベーションが維持できるからです。つまらないと思ってしまうと、仕事に対するやる気やモチベーションは下がってしまいます。
仕事に対してネガティブな気持ちを抱えているので、集中力が下がり生産性をも下げる原因になるのです。
つまらないと感じることに対して、真面目に取り組むことは難易度が高いものです。学生時代に、興味の無い分野の勉強を続けることを、困難だと感じたことがありませんか。
モチベーションが下がると、仕事に飽きてしまい手を抜いてしまいます。手を抜いてしまえば、仕事の品質が低下し職場からの評価が悪くなるのです。
仕事をする手が遅くて、やる気が感じられない従業員が自分の周りに1人いると、周囲の人までネガティブな感情になってしまいます。
1人、職場にこのような人間がいれば仕事に対する意気込みも全体的に減ってきます。それだけではなく、人間関係にも亀裂が走ってしまうのです。
やる気が起きずネガティブな状態で仕事をしていると、単純なミスが目立つようになって同僚にも迷惑がかかってしまいますよ。
仕事に対して充実感を感じないまま業務を続けているだけで、これだけのデメリットがあるのです。仕事がつまらない、と思うこと自体は悪いことではありませんが、その状態を放置するのではなく改善できるように努めてください。
- 仕事の品質低下に繋がる
- 人間関係に悪影響が出る
仕事の品質低下に繋がる
つまらないと感じた状態でも、真面目に仕事を続けていればそれでいいのでは、と感じる人もいることでしょう。けれども、つまらないという感情を抱えたまま仕事を続けていれば、仕事が上手く運ばなくなってしまうケースがあります。
面白味や充実感を感じてこそ、仕事のやる気やモチベーションが維持できるからです。つまらないと思ってしまうと、仕事に対するやる気やモチベーションは下がってしまいます。
仕事に対してネガティブな気持ちを抱えているので、集中力が下がり生産性をも下げる原因になるのです。
つまらないと感じることに対して、真面目に取り組むことは難易度が高いものです。学生時代に、興味の無い分野の勉強を続けることを、困難だと感じたことがありませんか。
モチベーションが下がると、仕事に飽きてしまい手を抜いてしまいます。手を抜いてしまえば、仕事の品質が低下し職場からの評価が悪くなるのです。
人間関係に悪影響が出る
仕事がつまらないというだけで、人間関係にまで影響は出ないだろう、と考えていませんか。しかし、「この仕事は退屈で面白味を感じない」と思いながら業務をつづけていることは、周囲に伝わってしまいます。仕事をする手が遅くて、やる気が感じられない従業員が自分の周りに1人いると、周囲の人までネガティブな感情になってしまいます。
1人、職場にこのような人間がいれば仕事に対する意気込みも全体的に減ってきます。それだけではなく、人間関係にも亀裂が走ってしまうのです。
やる気が起きずネガティブな状態で仕事をしていると、単純なミスが目立つようになって同僚にも迷惑がかかってしまいますよ。
仕事に対して充実感を感じないまま業務を続けているだけで、これだけのデメリットがあるのです。仕事がつまらない、と思うこと自体は悪いことではありませんが、その状態を放置するのではなく改善できるように努めてください。
仕事がつまらないと感じたときの対処法4選
- 仕事の受け取り方や、プロセスの工夫をする
- 小さな目標を見つけて努力する
- ちょっとした変化をつける
- 緊張と安らぎのバランスを調整する
仕事の受け取り方や、プロセスの工夫をする
どのような業務内容の仕事でも、やりがいを見つけることはできます。遊びでしているわけではないのですから、楽しいと感じるよりも「退屈だ」「嫌だ」など、ネガティブな感情の方が多いものです。自分で工夫をして楽しさを見つけていきませんか。
たとえば、毎日の仕事にちょっと変化を与えるために、自分の中でどれくらいのスピードでその業務ができるのか時間を競ってみる方法もあります。
一見、裏方のような業務であっても、この仕事は誰のためにしているものなのか、どのような人のためになる業務なのか考えるのも手です。
また、その仕事を続けることによって自分の力になることは何なのか考えてみることも、モチベーションの維持に繋がるでしょう。
小さな目標を見つけて努力する
今の仕事で楽しさが感じられなくて、充実感が得られないならちょっとした目標を立てるのもおすすめです。どんなにささいなことでも良いですよ。新たに目標を作れば、ワクワクとした気持ちになりますし、達成するためにやる気を出せばいつしか「つまらない」気持ちは無くなっていると思います。
人にはタイプが2種類あるのです。
- 自分自身がどのような人間でありたいのか考えるタイプ
- 何を達成するのか、という目標に重きを置くタイプ
これまでの経緯を考えて、自分はどちらのタイプでどんなことに充実感を感じられるのか、と考えてみてはいかがでしょうか。
目標を決めるうえで、もう1つ大事なことがあります。それは、諦めずに毎日続けられるものであるかどうか、です。
目標に向かって努力することを続けられなければ、また「つまらない」と思ってしまい、意味がありません。こちらも、これまでの経緯から「どのような目標を立てれば自分は達成できるか」と考えてみるのもいいでしょう。
ちょっとした変化をつける
ホワイト企業の仕事がつまらないと感じる原因に、仕事がパターン化している可能性がある、とお話しました。何も変化がなければ当然、心が動くこともありません。
こんなときは、自分でパターン化した毎日にちょっとした変化をつけてみましょう。
たとえば、
- 文房具をちょっといいものに新調する
- 普段通らない道で通勤してみる
- 普段読まないジャンルの読書に挑戦する
- 普段は行かないようなお店に足を運ぶ
見てもらうとわかる通り、「ちょっとした変化」は何も仕事に限ったことでなくても良いのです。新しいことにチャレンジしてみたら、仕事に大きな変化が起こるチャンスが待っているかもしれません。
緊張と安らぎのバランスを調整する
何度もお伝えした通り、つまらないと感じることの裏には、「刺激が少なすぎる」ということがあります。逆に言うと、ちょっとした刺激があれば仕事は楽しくなるものです。
漫画やドラマなどのエンターテイメントでも、緊張を感じる場面と安らぎを感じる場面のバランスがちょうど良い具合に入っているものは、流行しやすいと言われています。その方が、面白味が増すからでしょう。
例として、いままで話したことのない従業員と話してみたり、同じ業種の始めて合う人と食事をしたりするシーンでは、緊張感が生まれますよね。ある程度の緊張感を保てるようなアクションを始めてみませんか。
仕事が楽しくなくても、してはいけない行動がある
- 無理やり楽しいものだと思い込んでも仕方がない
- 職場の悪口を周りに言うこと
- 無計画に会社を辞めること
- 嫌なものの正体を考えない
無理やり楽しいものだと思い込んでも仕方がない
仕事を退屈だと感じるのはいけない。と思って、無理やり仕事を楽しもうとすることはおすすめしません。人は、自分の内面と表に出している表面の自分にひずみが生じていると、ストレスを感じるものだからです。「この仕事は退屈だ、面白くない。」というのが自分の本音なのに、それに抗って「そんなことはない、面白い。」と思い込むとストレスが蓄積していきます。
仕事は楽しまなければならない、との固定観念を変えていくことがたいせつです。
そもそも、仕事が全部自分の思い通りに運んで毎日楽しさを感じられるのなら、こんなに転職しようかな、と悩む人はいないでしょう。仕事に対して期待しすぎていたかもしれないと考えてください。
仕事で楽しいことは何かと考えるときに、「全部の仕事が楽しいかどうか」と考えるのではなく「楽しい部分はどこか、つまらない部分はどこか」と分担して考えるのがおすすめです。
職場の悪口を周りに言うこと
悪口を周りに言えば、悪口を言っている相手の評判を落とせると思うかもしれません。しかし、あなたの脳が自分自身を批判されていると感じ取る以外にも、あなた自身のイメージも悪くしてしまうのです。たしかに、悪口を話しているときは一時的に気分が良くなることでしょう。でも、脳の働きが鈍くなってしまったり、体調が悪くなったりすることに繋がってしまいます。
悪口をたくさん周りに言わない方が良い理由は、それだけではありません。
悪口を言いすぎると、周りに人がいなくなってしまいます。なぜなら、悪口を聞かされることは気分が良いものではないからですね。それが多いと、だんだん「この人にあまり会いたくない。」と思うでしょう。
それだけに限らず、「ほかの場所で、別の人にも私の悪口を言っているのだろう。」と思う人もいます。
悪口のターゲットにしている人物やもの以外に、自分自身も周囲からネガティブなイメージにされるのです。その場では、あなただけスッキリできるかもしれませんが、周りの気分を悪くさせたり、根本的な解決になっていなかったり、デメリットの方が多いのです。
無計画に会社を辞めること
なんの計画もなく、いきなり職場を辞めるのはNGです。今仕事が楽しくないと感じている原因が分かっていなければ、また同じことを繰り返す場合があるからですね。
辞めたいと思った理由がふんわりしたままだと、納得もできていないままモヤモヤした状態で転職活動をすることになります。そのことは、転職活動を始めるときに自信を失う原因になるのです。
ポイントとして、以下の2点を落ち着いて考えてください。
- 転職しなくても解決できることではないか
- 転職をしてさらに状況が悪くなることはないか
嫌なものの正体を考えない
面白味を感じず、仕事が退屈だと思っている理由はどこにあるのか自分なりに調査してみましょう。何も考えないままだと、原因がよく分からないままモヤモヤと楽しくない仕事を続けることになるからです。作業が淡々としていて退屈だったり、上司と話が合わなかったり。楽しさを感じない原因は、人それぞれ違うからこそホワイト企業に勤めているのに悩みが出てくるのです。原因を追究していけば、思わぬ解決策があるかもしれません。
ホワイト企業なのに追い詰められるとはどういうことか。
- 転職に踏み切れないから
- 他人からは甘えだと決めつけられるから
- 我慢をしてしまい、ストレスになるから
- ホワイト企業がつまらないのは甘えではない
転職に踏み切れないから
ブラック企業や、特別待遇が良くない職場の場合は転職しよう、と思いきるまでそこまで勇気を必要としません。転職すれば、今より良い職場に行けるかもしれない、と希望もあります。これが、ホワイト企業だとどうでしょうか。
過去にブラック企業で働いた経験のある人ならなおさら、転職したらさらに待遇が悪化する可能性を考えて踏み切れなくなるのです。
今の職場より人間関係が良くなっても、業務内容が充実したものになっても、待遇が悪化するかもしれない。このことが気がかりになって、転職の足止めとなってしまいます。
ホワイト企業にいて、仕事に刺激が少ないという悩みの場合、もともと転職をするという考えに至らない人も多いのです。
他人からは甘えだと決めつけられるから
周りの人に、「仕事で刺激が少ない」や「仕事量が少ない」などという理由で仕事を辞めたいと相談した場合、どのように返答されるでしょうか。多くの場合は、「それは甘えだ」とか「根性が無い」などと言われることでしょう。
周りの人は、相談者のあなたよりもっと厳しい職場環境でも、辞めずに働いているかもしれません。そのように考えると、周りから見ればとても待遇の良い職場で働けているのになんてもったいない。と感じてしまうのも無理はないかもしれませんね。
それに、周りの人は実際にそこの職場で働いていないのです。ですから、仕事の悩みで「刺激が少ない」と言われれば「楽な職場で働けているじゃないか。」と感じてしまいます。
このような理由で、ホワイト企業がつまらないという悩みを打ち明けても理解してくれる人間が周囲におらず、虚しくなってしまうのです。
我慢をしてしまい、ストレスになるから
せっかく勇気を出して人に相談をしても、甘えだと否定されてしまう。このことを繰り返していくと、人に相談しなくなり我慢をするだけになってしまいます。我慢をしてしまうと、いつしか自分のことを責めるようになり、気づけばストレスが限界に達していた、という人も多いです。
あなたは、「ホワイト企業で働いていて、ストレスを感じるなんて。」と考えていたかもしれません。しかし、このことは誰しも決して他人事ではないと感じます。
ホワイト企業がつまらないのは甘えではない
残業時間や、休日が取りやすいかどうかなどは、職場環境として大事な部分です。けれども、仕事をする中で大事なことは待遇面だけではありません。外から見ればすぐには分からないような、「仕事のやりがい」「人間関係の良さ」「業務の量」など、ストレスを感じる部分は人それぞれなのです。
「ホワイト企業に勤めている自分が、仕事を辞めたいなんておかしい。」と思う必要はありません。今の仕事が辛いと感じたら、それが正直な気持ちです。
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