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  • 2022.02.15 (最終更新日:2023.06.15)

営業に向いている人・向いていない人の特徴とは?必要なスキルや性格面を解説

営業職を楽しむ新卒女性
目次

営業志望の学生の人は、営業の仕事に対してどのようなイメージを持っていますか?

ノルマに追われて大変な一方、契約が取れれば取れるほど給与も上がるというイメージを抱いている人もいるでしょう。 コミュニケーション能力や体力があるハツラツとしたタイプの人が活躍してそう。反対に引っ込み思案な人やネガティブな人だと、厳しいノルマへのプレッシャーや上司や顧客からの要望でストレスが溜まり、続けていくのは大変なのでは?と考えている人もいるかもしれません。

この記事では営業志望の人に向けて、営業職に向いている人と向いていない人を、性格や特徴をもとに解説していきます。「やっぱり向いていないかも」と思う人へのメッセージも最後にあるため、ぜひ今後の参考にしてください。

1.そもそも営業ってどんな仕事?

営業する女性

まずは営業がどのような仕事なのかについて解説していきます。営業とは、会社の利益や業績を上げることにダイレクトに関わってくる仕事です。具体的にいえば自社の商品・サービスを顧客に販売したり、情報提供することにより新たな契約を取り付けたりすることが挙げられます。

ただ顧客や見込み客に対して商品を売り込むという単純なことではなく、売り込むためにどうするか、どうしたら売れるかといった戦略やアプローチから考え、提案していくことも営業の仕事です。また営業職と言っても、

  • 新規開拓営業
  • ルート営業
  • 訪問・テレアポ営業
  • インサイドセールス
  • カウンターセールス
  • 医薬営業(MR)
上記のように、営業手法によっていろいろな種類があります。 会社にとっては自社の商品サービスを世間に知ってもらい、利用してもらうための窓口が営業であるため、かなり重要な役割と言っていいでしょう。営業自身も、商品やサービスについて売り込むだけの確かな知識やセールスポイントをきっちり押さえ、魅力的に思ってもらえるように相手に伝えなければいけないため、学ぶ努力やコミュニケーション能力などが必要とされます。

2.営業に向いている人の特徴8選

営業マン

営業に向いている人には、どのような特徴があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

2-1.人当たりがいい

営業職の仕事相手は「人」です。 仕事でもプライベートでも、なんとなく感じの悪い人とは付き合いたくありませんよね。特に初対面の相手に対して商品を売り込んでいくとなると、営業の人の第一印象というのは非常に重要になってきます。

初対面の相手の印象は5秒で決まるといい、性別や身長、表情や服装などの視覚的情報が全てです。表情や服装は意識すれば変えられる要素であり、特に表情は豊かで親しみやすいに越したことはありません。無表情で愛想のない人よりも、笑顔で親しみやすい人の方が好印象なのは当たり前ですね。

いくら商品やサービスがよくても、営業担当の感じが悪いとそれが原因で契約できないというケースもよくあります。普段から人当たりがよく、話すことが好きで初対面でもコミュニケーションに困らないようなタイプの人は、営業に向いていると言えるでしょう。

2-2.記憶力がある

営業はたくさんの既存の顧客、さらに新たな顧客開拓で初対面の人にも会う仕事です。何度か会っている相手なのに顔や名前が思い出せなかったり、以前話した内容を覚えていなかったりすると不信感につながります。

プライベートでも、過去に話したことを忘れられていると悲しいものです。相手の発言や要望を、些細なことでもしっかり覚えているだけで、相手からの信頼は上がり、提案にも説得力が増すでしょう。

2-3.事前準備や気遣いを欠かさない

顧客に商品やサービスを提案するにあたり、効果的なプレゼンのためには事前準備が欠かせません。忙しい中で時間をいただいて商談ができているわけで、その時間を有意義な時間にするためにも、100%の準備をしていきたいですね。

当日に相手が話を分かりやすいよう、前もって資料を配布しておく気遣いなどもあればより好印象でしょう。トラブルを未然に防いだり、土壇場で困ったりしないように、普段から事前のリサーチをしている人は営業向きといえます。

2-4.体力や精神力がタフ

ルート営業など外勤営業の場合、1日にいくつもの会社を渡り歩くことはざらにあります。1箇所だけ訪問すればOKということはほとんどないと言えるでしょう。夏の炎天下の中、街を歩く営業マンを見たことがある人もいるのではないでしょうか。このように猛暑日や極寒の日など、どんな気候であっても体を動かすのが営業の仕事です。

そのため、営業の仕事は外勤にも耐えられる体力が必要となります。 新規開拓営業であれば、アポを取らずに訪問することもあるでしょう。訪問がうまくいくときもありますが、必ずしも全てうまくいくとは限りません。また、顧客からクレームが入った場合は、真っ先にお客様のもとへ出向き、謝罪をしなければならないこともあります。そんなときにも切り替えを早くできるタフな精神力が必要です。

2-5.話し上手で聞き上手な人

先ほどもお伝えした通り、営業とひとくちに言ってもいろいろな種類がありますが、どの営業職も誰かと話をするという点は変わりません。例えば新規開拓営業の場合、はじめて会う人と話をする必要があるため、初対面の人とも楽しく話せる人が良いでしょう。

また、仕事を円滑に進めるためには、社外のお客様だけでなく、営業サポートなど社内の人たちともコミュニケーションをとらなければなりません。一緒に仕事する仲間との信頼関係も築く必要があるため、自分が話をするのが好きなことはもちろん、人の話をしっかり聞けて本質を捉えられる人が、営業職に向いていると言えます。

2-6.スケジュール管理が得意

営業は常にお客様との打ち合わせの時間やその他の雑務に追われているため、予定がたくさん詰まっています。スケジュール管理を怠ってしまうと、お客様だけでなく社内の人にも迷惑をかけてしまうので、業務効率を上げるためにも、しっかり管理していく必要があります。

スケジュール管理が得意になれば、「隙間時間に◯◯をしよう」「この時間はもっと短縮できそうだ」といった、新しい発想が出てくるので、わずかな労力で営業成果を最大化することも可能です。

2-7.相手の立場に立てる

いくら商品がよくても、相手が欲しいと思わなければ買ってくれないのは当然です。 どれだけ商品のよさをアピールしても、そもそも需要がなければ意味がないため、相手の立場に立って想像ができなければ営業は上手くいきません。同じ商品を同じ言葉で売り込んでも響く人と響かない人がいることを理解し、その人ごとに合った提案の仕方が重要です。

2-8.振り返りと改善を徹底する

営業を一件終えるごとに、毎回振り返りをし改善に向けて努力できれば、きっと成績は向上していきます。営業をかける相手の人柄や行動は変えられませんが、自分の意識と行動は変えられます。話し方や話した内容、挨拶からクロージングまでを振り返り、次の営業に活かしていきましょう。

予習と復習が大事なことは学生の頃からいわれてきたことですが、社会人になってもしっかり欠かさずできれば着実な成長につながります。

3.営業職に向いていない人の特徴6選

シニア夫婦に営業する新卒女性

営業に向いている人の特徴を知っていただいたところで、ここでは向いていない人の特徴を解説していきます。基本的には、営業に向いている人の特徴の反対だと捉えていただければわかりやすいかもしれません。

3-1.人と話すのが苦手

営業の仕事は人と話すことが基本です。そのため、人と話すことに苦手意識がある人は、営業の仕事をすると苦労する可能性が高いでしょう。 話すのが苦手な人の特徴としては、下記のようなものが挙げられます。

  • 初対面の人と話すとき過剰に緊張する
  • 自分から話しかけるのが苦手
  • 周りからの評価を気にしすぎる
  • 極度の人見知り
  • 会話中、沈黙になると気まずい
  • 知らない人が多い場所が苦手
これらの自覚がある人は、営業には向いていないと言えるでしょう。

3-2.体力がなく、打たれ弱い

営業の仕事は体力勝負です。個人のお客様なら自宅、法人が相手なら会社へ、何度も運ぶことはめずらしくありません。どんな気候であっても関係なく出向く必要があるため、ちょっと動いただけで疲れてしまう体力のない人や、季節の変わり目で体調を崩してしまうような人だと、営業の仕事を続けるのは難しいでしょう。

また、営業は断られることが日常茶飯事です。アポイントをする際に辛辣な言葉を投げられたり、顧客から厳しいことを言われることもめずらしくありません。精神的な負担が大きい職種であるため、人から言われたことに対して毎度傷つきすぎてしまう人には不向きでしょう。

3-3.フットワークが重い

営業は行動力が求められる仕事です。そのため、行動に移すのが遅い、フットワークが重い人にとっては、かなり難しい仕事であると言えるでしょう。フットワークが重い人の特徴としては下記のようなものが挙げられます。

  • 何事も慎重に考えすぎてしまう
  • めんどくさがり
  • 人からの誘いを断ることが多い
  • 誰かの指示がないと動けない
  • 好奇心がない
上記のような特徴に当てはまる人は、営業をしても活躍することは難しいかもしれません。決めたことを素早く、自発的に行動するスタンスが営業職には必須です。

3-4.数字に追われるのが苦手

営業にはノルマが課せられているため、常に数字を追う必要があります。個人ノルマであれば、達成できなくても自分だけボーナスが少ないだけで済むかもしれませんが、チームノルマの場合はそうはいきません。上司や同僚など、チーム全体の評価に関わってくるので、ノルマが達成できないと上司や同僚から責められたり、異動命令を出されることもあるのです。

仮に成果を出せたとしても、営業成績がよくなった分、ノルマも上がります。営業として良い成績を残せば残すほど、高いノルマを設けられるので、数字に追われながら仕事をするのが苦手な人は、プレッシャーを感じてしまうでしょう。

3-5.マメに連絡をとるのが苦手

営業職は顧客との信頼関係を築くことが大切です。信頼関係を築くためには、向こうから連絡がなくても、こちらから状況に関する一報を入れて、安心感を与える必要があります。または、「ご利用状況はいかがでしょうか」などの連絡をして、顧客の満足度を図る必要があるでしょう。

このような行動の積み重ねが、契約の継続や新しい商品の導入につながるので、マメに連絡をとるのが苦手な人は、ストレスになってしまうかもしれません。

3-6.プライドが高い

プライドが高い、自信があるということは大事なことでもありますが、それがいきすぎると厄介です。謝るべきシチュエーションで頭を下げられなかったり、顧客に対し敬意を欠いた態度が見られたりすれば、信用は一瞬で落ちます。また顧客からの要望や、上司や先輩のアドバイスなども素直に聞き入れず自己流を貫けば、結果は出にくく成長が見込めないでしょう。

4.営業で活躍するために身につけるべきスキルとは?

営業で活躍したいと前向きに考える女性

営業に向いている人の特徴と向いていない人の特徴をご紹介しました。「営業に興味があるのに、自分は向いてなさそうだな」と落ち込んでしまった人も、なかにはいるかもしれません。

はじめは向いていなくても、モチベーションを高く持ち、努力し続ける姿勢があれば、営業として活躍することはできます。営業に向いている人もここで解説するスキルを身につけることで、活躍の場を広げるきっかけになるかと思います。早速見ていきましょう。

4-1.コミュニケーション能力

前の章の「人当たりがいい」で述べたことと被るようですが、営業職であれば対人のコミュニケーション能力に秀でていると結果が出やすいでしょう。相手から話を引き出し要望を聞き取る「ヒアリング力」、初対面の人とも早くに打ち解け信頼を得ていく「人脈構築力」、商品やサービスの魅力を120%伝え、相手にとって分かりやすく正確に伝えられる「情報伝達能力」、これらは全て、いわゆるコミュニケーション能力の一部であり、営業の人が備えておくべきスキルです。

4-2.課題の発見力・解決力

新たな契約を取るためにも、既存の顧客の要望を聞くためにも、相手が何に困っていてどうしたいのかを発見し、解決していくスキルが非常に重要です。そのためには先ほどのヒアリング力に、論理的思考力も必要で、得られた情報を整理し組み立てることにより明確な課題が見えてきます。

また効率の良い営業回りのためにどうすればいいかや、売れない商品を売るためにどうすればいいかなど、自身の課題も解決していくことが大切です。売れない原因は商品なのか売り方なのか、それが分かればさらなる売上の底上げにつながります。 売れる営業マンほど、課題発見と解決のスピードが早いものです。

4-3.顧客開拓への考え方と行動力

ある程度営業が成功してきて顧客が増えても、そこで満足していてはさらなる成績の向上は見込めません。 新たな顧客への営業や、一度断られた相手への再チャレンジをしないと、当然数字は伸び悩みます。 自社商品の需要がありそうな新たな見込み客を洗い出し、再チャレンジへの相手へは前回の反省を活かして戦略を練り直しましょう。

4-4.ストレスを上手に発散する

数字を追ったり、顧客や新規のお客様とのやりとりをしたりする営業は、環境の変化がめまぐるしく、他の職種よりストレスを感じやすいと言えるでしょう。そのため、ストレスを溜め込まないようにし、心身の健康を保つための工夫が必要です。

身体は元気なのにやる気が出ないという人は、溜まったストレスを外に出すと良いでしょう。ウォーキングやジョギングといった運動をして汗をかくのもいいですし、泣けるドラマや映画を見て思いっきり涙を流したりすれば、心のストレスも発散されてすっきりします。

常にだるさを感じたり、食欲が湧かないという人は、休息が必要なので無理に体を動かさないようにしてください。早めの就寝を心がける、マッサージでリラックスするといった方法で溜まった疲れを解消し、心身ともにリラックスするように努めましょう。

4-5.PDCAの繰り返しができる

社会人にはお馴染みかもしれない「PDCAサイクル」ですが、これも欠かしてはいけません。 「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の4つの要素からなるサイクルで、これを繰り返すことでスキルが洗練・向上していきます。

計画なしに行動はできず、行動がなければ評価と改善のしようもないわけで、いつも行き当たりばったりで「とりあえず営業行ってこよう」というスタンスでは、上手く行こうが失敗に終わろうが、そこから得られる情報は何もありません。 営業職はもちろん社会人としても、常に意識していたい重要なものです。

あなた自身の性格に合った、キャリアプランを立てよう

営業職は、契約が取れれば会社の利益と自身の給与にも直結するため強くやりがいを感じられる仕事です。 その分社内での重要性も高く、厳しいノルマも設定されがちで、一歩社外に出れば顧客とのやり取りや新規開拓に奔走し、大変なことが多いのも事実でしょう。

高いコミュニケーションスキルが求められるため、その人自身の元の性格が大きく仕事に影響してくる分、他業種よりも向き・不向きが分かれやすいでしょう。向いていない特徴に当てはまっていることが多く、営業に対するモチベーションが高くない場合、無理して頑張り続けると精神的に参ってしまうかもしれません。

あなた自身の性格に照らし合わせて、自分の気持ちに正直になり、今後のキャリアプランを立てていってくださいね。

就職先の決め方について悩んでいる人は、下記記事も併せて参考にしてみてはいかがでしょうか。

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