- 健康経営
- 2022.03.09 (最終更新日:2022.03.27)
eラーニングが脚光を浴びるわけとは?効果とメリットについて
- 目次
コロナ禍で再び注目されるeラーニングについて
コロナ禍で従業員と直接会う機会が減り、社員研修やその他教育などを延期している企業も少なくありません。
しかしながら社員を教育しなければ質の向上は図れず、企業としての成長も滞ってしまします。
こうした事態においておすすめしたい教育方法がeラーニングです。
オンラインで社員の教育ができ、学習進捗状況を把握できるなどその他便利な特徴があります。
今回はeラーニングの概要とメリットや導入が進む部門についてご紹介します。
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eラーニングとは
ここからはeラーニングの概要と導入する目的を解説します。
概要
eラーニングとは、インターネットを使用した学習方法の事を指し、受講者はパソコンやタブレット、スマホを使って好きな時間に学習できます。
eラーニングが導入される主な場所は、学校や企業の社員教育で、eラーニングサービスを提供している会社のシステムを導入するか、自前で用意した無料の教育ツールを使用した導入が一般的です。
また、eラーニングサービスの中には、誰がどのくらい学習が進んでいるかや、どれくらいの理解度かを確認できるシステムが組み込まれていることもあり、人事部門や教育担当者の負担を軽減できる利点もあります。
目的
ここからはeラーニングは何のために行われるのか、導入の目的について解説します。
eラーニングを導入する目的は多岐にわたりますが、以下の項目が主な目的です。
学習・スキルアップ
eラーニングを行う上で一番の目的と言えるのが、学習・スキルアップのためです。
ネット環境が整っていれば、誰でも簡単に教育が受けられ、全社員に統一した教育ができます。
社員は自分のわからないことでも時間をかけて学習できるため、教官が一斉に教えるよりも習熟度の高い教育になることもあります。
業務外の教育
eラーニングは時間と場所をとらないのが大きな特徴です。
直接業務に関わらない、例えばコンプライアンスについての教育などを、社員を一斉に集めて教育する必要はありません。
常に業務に追われている職場や、職場が転々としている場合はeラーニングで効率的に教育しましょう。
時間・人件費の削減
上述したように、eラーニングは社員を一斉に集めて教育する必要がありません。
教育会場に向かわせる時間、交通費や人件費を削減して社員に共通の教育が行えます。
スピード感のある教育
社内で教育しなければいけないことで、時にスピード感を持って教育を進めなければならないことがあります。
例えば、新商品の詳細や提供方法、社会的に影響のある会社の不適切事象などです。
緊急性が高く、重要な教育であっても、eラーニングで教育することで速やかに統一の知識を浸透させられます。
eラーニングが注目される背景
ここからは、一昔前に普及したeラーニングが近年再び注目され始めた背景を解説します。
テレワークの普及
働き方改革やコロナ禍でテレワークが普及しました。
社員が好きな場所で好きな時間に働ける環境が整ったものの、多くの社員がオフィスに来なくなり、社員全体への教育、周知が以前よりも難しくなった企業も少なくはないのではないでしょうか。
テレワークで働く社員に充実した教育を行う方法として、eラーニングが再び脚光を浴びることになり、導入し始める企業も多くなっている傾向にあります。
働き方改革の推進
働き方改革が謳われるようになり、より効率的で人の手をかけない働き方が好まれるようになりました。
こうした動きは、人材育成にも広がり、わざわざ多くの社員を集めたり、教官をつけたりしないで教育を進める傾向にあります。
社員の作業繁忙に合わせて、好きな時に学習できるため、業務の効率化を進める現代でeラーニングは合理的な教育方法と言えます。
動画で学ぶ時代になった
特に若い世代で動画から情報を得る人が増えています。
動画から受け取る情報は多岐にわたり、国内際の時事問題やニュース、学校で学ぶ分野や英会話、生活する上での工夫方法や趣味に関する情報があります。
使用するツールは、Youtubeが主流ですが、近年ではTikTokなどからも情報を受け取る人が増えている現状です。
こうした動画からの学習が浸透し、情報を分かりやすく伝えられることもあり、eラーニングに動画を盛り込んだコンテンツが広まるようになりました。
eラーニングの欠点で、受講者の中には動画を先送りしてしっかりと学習しない人がいることがありますが、有料のeラーニングサービスでは動画などの資料を先送りできない昨日もあり、動画を用いた教育を行いたい場合はこうした機能が便利です。
eラーニングが進む部問
eラーニングが取り入れられる業種は多種多様で、多くの企業で導入が進んでいますが、特に医療系・介護系で広く取り入れられはじめました。
その理由は、コロナ禍と少子高齢化が大きく左右しており、スピード感を持った教育が求められているのです。
ここからは、医療と介護でどう言ったeラーニングが導入されているのか解説します。
医療部門
コロナ禍で医療逼迫も影響し、医師の確保、新しいウイルスや症状に対しての教育にeラーニングが使われることもあります。
日々コロナ患者の手当てを担当する医師がひとつの場所に集まり、一斉に教育を受けることはクラスターを引き起こす可能性が高く危険です。
こうした特別な環境に身を置いている医師だからこそ、対人ではなく、eラーニングで行うことが好まれています。
また、コロナ以外の病気に関する教育もeラーニングで取り扱われており、細かい処置方法や症状の内容を動画などで学習でき、高い理解度を維持した教育が可能です。
看護部門
医療部門と同様に看護部門でもeラーニングの導入が進んでいます。
コロナ関連の学習は当然のこと、新人ナースや中堅ナースのためのプログラムなど豊富に取り揃えられており、人材育成に大変便利です。
また、教育を担当するナース向けの教材などもあり、幅広い取り扱いができます。
看護に関するeラーニングを受講した終えることで資格として成り立つプログラムもあり、教育だけでななく人材確保としても利用可能です。
介護部門
日本は高齢化社会となり、介護士の人材不足も深刻な状態です。
介護の資格を取りやすくするためにもeラーニング教育が進んでおり、介護の現場で役に立つ知識を効率的に学習できます。
eラーニングを導入するメリット
ここからはeラーニングを導入した場合に得られるメリットをご紹介します。
場所と時間に囚われない
常に忙しく、教育が行き届かない職場であっても、ネットが繋がった環境で、パソコンやタブレット、スマホがあればeラーニングで学習可能です。
また、教育対象者を全員集めて一斉に教育をしなくても学習できるため、人件費や交通費のコスト削減にも繋つながります。
テレワークが普及し、会社に来ない従業員に対しても統一した教育が行えるため、近年の働き方に適した教育方法と言えます。
理解が深まる
対面で教育を行う場合、受講者は教官に気を遣ってわからない事を質問せずに学習を終えてしまうことがあります。
eラーニングは同じところを何度も繰り返し学習できるため、わからない事や難しい内容の理解を深められます。
また、テキストだけの教育では伝わりにくかった内容でも、eラーニング内に動画を挿入することでわかりやすい教材が作成可能です。
理解度に応じた学習になる
eラーニングを使用した場合、従業員の学習進捗状況を簡単に把握できるのもメリットのひとつです。
学習が進まない従業員や難しい内容に理解が進んでいない従業員に対して、フォローできるれば従業員の学習を後押しできます。
従業員の理解度を深めたい、しっかりと教育したい場合はeラーニングの進捗管理機能を使い、進み具合に応じたアプローチを行いましょう。
健康経営の中にeラーニングを活用する
ここからは、近年注目されている健康経営の活動内にeラーニングを導入することの是非について考えていきます。
健康経営を取り入れはじめた企業も多く、徐々に浸透しはじめていますが、うまく進められない企業もいるのではないでしょうか。
健康経営の活動にeラーニングを組み込み、その活動を活発化させる方法をご紹介します。
概要
健康経営はストレス社会やコロナ禍と言った、人々の健康を脅かす時代に重要しされている、社員の健康を企業がサポートする動きのことを指します。
テレワークが進み、自由な働き方が広まる一方、社員を集めて健康に関する教育ができないと課題に感じている企業も少なくはないのではないでしょうか。
テレワークで仕事をする従業員に対しても、eラーニングを導入することで統一した教育ができます。
また、そもそも健康に関する内容など業務に直接関係ない教育は、業務中に行う時間が確保できない可能性があります。
こうしたノンコア分野の教育を行う際は、eラーニングで空いた時間で行える仕組みを検討してみてはいかがでしょうか。
導入例
ここからは、実際に導入する方法を解説します。
禁煙活動
喫煙が大きな病気のリスクを高めることから、禁煙に関する教育を始める企業が増えました。
主に教育する内容は、喫煙が人体にもたらす悪影響についてや禁煙を取り組む方法についてがありますが、これらはeラーニングでも教育可能です。
喫煙者が多く、従業員の禁煙を後押ししたい場合は、こうしたeラーニングの教育からはじめてみてはいかがでしょうか。
自宅でできる運不動不足解消方法
テレワークの普及で運動不足に陥る人が増えています。
こうした社員を多く抱える企業では、自宅でできる運動不足方法をeラーニングで教育し、社員の健康維持を後押ししてみてはいかがでしょうか。
また、運動だけではなく、パソコンのやりすぎで目や肩が凝っている人も増えているので、ストレッチやリラックス効果のあるヨガなどのやり方をeラーニングで紹介するのもおすすめです。
まとめ
今回はeラーニングの概要やメリット、特に導入が進む部門について紹介しました。
働き方が自由になってきつつある日本では、教育方法も時間と場所に囚われない自由な教育方法が適切なのではないでしょうか。
eラーニングで取り扱われる教材は文章だけではなく、動画や写真などのわかりやすいコンテンツも組み込まれていますので、社員教育に力を入れたい企業ではeラーニングの導入を検討してみてください。
また、健康経営活動の一環として、健康に関する知識など業務に直接関係のない分野の教育にもeラーニングがおすすめです。
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