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  • 2020.08.14 (最終更新日:2022.03.26)

ブライダル業界にホワイト企業はある?仕事内容やホワイト企業の紹介

目次

ウエディングプランナーの仕事内容を紹介

ウェディング ブライダル業界 結婚式 ブライダル業界にホワイト企業があるのかどうか考える前に、仕事内容を知る必要があります。ここでは、人気の高いウエディングプランナーの仕事内容を紹介しましょう。

ウエディングプランナーの主な仕事は、名前の通り結婚式の総合的なプランニングです。結婚式の準備だけに限らず、当日の管理業務まで担当します。

お客様の要望に沿った提案をして、サポートをしたり必要なものの手配をしたりするのです。ウエディングプランナーの仕事を3つの項目に分けて確認します。
  1. 提案する
  2. 準備する
  3. 結婚式当日

提案する

結婚式場へ見学に来たお客様へ、会場を案内しつつ希望を聞きます。自分が担当している式場で人気があるスタイルを紹介したり、メリットを紹介したりします。

自社が提供するプランの魅力を伝えつつ、「どのような結婚式をあげたいのか」「参加人数や、予算はどのくらいか」などの必要な想いのヒアリングをします。

お客様に、自社で結婚式をあげてもらうためにそれぞれの会社が営業に気合いを入れているのです。そのため、提案や営業はウエディングプランナーが本領を発揮する場面でもあります。

準備する

結婚式場が決定したら、さっそく準備に取り掛かります。結婚式当日から逆算して、さまざまな準備や日程を決めていきます。

結婚式当日の数ヶ月前から準備をおこない、何度も打ち合わせします。そのため、お客様の要望が変更することもあり都度柔軟な対応が求められてきます。

お客様からの、ヘアメイクの相談にのることもあれば前撮りに立ち会うこともあります。打ち合わせの最中だけに限らず、電話やメールなどでの質問や希望があればその都度対応するなど、仕事内容は多岐にわたるのです。

結婚式当日

いよいよ結婚式当日です。手配したものの確認から始まり、結婚式が時間通り進行するように細部の確認を行います。

BGMに不良が無いか、司会者への伝達ミスは無いか、式場のレイアウトはお客様の希望通りに配置されているか・・。細やかなチェックが求められるほか、イレギュラーな事態にも対応できるように会場の隅で結婚式の進行を見守ります。

結婚式が無事に予定通り終了した後も、お客様のお見送りや事務作業、片付けの指示など仕事が控えています。

仕事の大変さや年収について

仕事 業務

仕事の大変さについて

ウエディングプランナーは基本的に、お客様の要望に沿って行動する仕事だということがお分かりいただけたでしょうか。

そのため、ウエディングプランナーに転職したい場合は以下のことを考える必要があります。
  • 基本的に土日出勤がある
  • 激務になる可能性が高い
土日は、結婚式当日の日程として人気が高いです。それに加えて、打ち合わせや相談の日も休日が多い傾向にあるので、基本的に土日出勤があると考えた方が良いでしょう。
 
  1. 対応する業務が多い
  2. お客様のスケジュールに合わせて動く
  3. 対面での打ち合わせ以外でも、メールなどで対応することもある
これらの点から、ウェディングプランナーは仕事が激務になる可能性も高いです。

仕事に活かせるのはどんなスキルや経験?

  • プランニング力
  • ビジネスマナー
  • 忍耐力
  • 営業の経験
結婚式全体を演出するウェディングプランナーの仕事に大事なのは、プランニング力です。最近は、プランナーごとに演出力の違いがあるためオリジナルの発想力を持ち高い評価を得ているプランナーもいます。オリジナルの発想力を以て演出した結婚式が高い評価を得られれば、仕事にやりがいを感じることでしょう。

ほかの業種と比較して、ブライダル業界は全体的にビジネスマナーを重視する点があります。未経験から仕事に就くこともできますが、ハイレベルなサービスや接客が求められるのです。ですから、礼儀や言葉遣いなどのマナーが曖昧な人は抱えるストレスが多くなります。

ブライダル業界は、華やかな業界だというイメージの方も多いことでしょう。しかし、相手がお客様である以上、どれだけ気を遣っていてもクレームが来てしまうときもあります。どのような状況に陥った場合でも、冷静に判断・対応できる忍耐力が大切です。

お伝えした通り、お客様の要望に沿って行動する業務ですから休日出勤が多くなります。そして、お客様と業者の間で板挟みになるという、まるで中間管理職のような経験をすることもあるでしょう。

どのような事態が起こっても、冷静に対応できる忍耐力がなければウエディングプランナーの仕事を続けるのは難しいと言えます。

ウエディングプランナーには、営業のスキルが必要です。

「お客様に満足して貰いたい」という気持ちを持つことももちろん大切ですが、お客様に最適なプランを提案し、結婚式をあげる顧客を増やすことも仕事の一環。

結婚式に対して知識のない人にも、魅力が伝わるように分かりやすく説明できる力は、ウエディングプランナーに必要なスキルのうちの1つです。

ウエディングプランナーの年収について

ウエディングプランナーの年収は、250万円から450万円と言われます。どうしてこんなに差があるのかというと、働いている企業や持っている経験により異なるからです。

未経験で入社した場合は月給18万円から始まり、さまざまな実績を積んでいけば月給30万円以上になります。

お給料も大事ですが、なによりお客様の幸せを演出するお手伝いをする事を通して、幸せのお裾分けを頂きながら仕事が出来る事は、自身の人生のなにものにも代えがたい経験になる事は間違いないでしょう。

ブライダル業界のホワイト企業、取り組み事例その1

ブライダル業界 ウエディングプランナーの仕事内容を確認すると、「ホワイト企業なんて無いのでは」と落ち込んだ方も多いのではないでしょうか。

実は、ブライダル業界で健康経営優良法人に認定された企業があるのです。健康経営とは、従業員の健康を増進することは会社の経営にもメリットがあるという考え方です。

健康経営優良法人認定制度は、優良な健康経営をおこなっている企業を認定する取り組みのこと。従業員の健康を増進すれば、体調不良に陥る従業員が少なくなり離職率が下がります。すると、仕事の生産性も上がるというわけです。

つまり、健康経営優良法人はブラック企業にありがちな「パワハラ・モラハラが蔓延している」「ノルマが辛い」というような状況が起こりにくい環境作りをしている企業のことですね。

ここでは、株式会社エスクリが取り組んだ職場作りを紹介していきます。
株式会社エスクリの健康経営取り組み事例
  • 年間休日を増やした
  • 離職率の改善を目指した
  • 女性のキャリアもサポートしている

株式会社エスクリが取り組んだのは、年間休日を増やすことです。年間休日を、108日から125日まで増やしました。お客様のスケジュールに合わせる仕事ではあるものの、定休日を定めたのです。

このような仕事内容で、定休日を定めるのは難しかったことと思います。しかし、近年は働き方改革が浸透していることもあり、納得していただけるお客様も多いようです。

増やした休日の日数は、採用のときにも評価が良いとのこと。そのおかげで、能力の高い人材が入社すれば職場環境も生き生きとして、良い影響があることでしょう。

「休日を増やせば、残業時間が増えて意味が無くなるのでは」と考える人もいるのではないでしょうか。

ところが、従業員に意識の変化があったことから無駄な残業が無くなり、効率よく仕事を進められるようになったというのです。

「この職場で、長い期間働いて欲しい」そう考えているのに、契約更新が半年ごとに行われるのは矛盾しているということで、およそ150人ほどの契約社員を正社員化しました。

その結果、残業がなくならない要因として従業員が離れていってしまうことが分かったのです。契約社員で内定を出した場合、他社に行ってしまうケースもありましたが正社員で内定を出せば二つ返事で受け入れる方も多いといいます。

たしかに、契約社員として入り契約が終了すれば仕事が終わる可能性のある職場より、正社員で採用してくれる職場の方が魅力的ですよね。

人材が抜けやすい職場の場合は、知識も溜まりませんから仕事に余裕が無くなり、また人が抜けてしまいます。先輩が余裕の無い職場では、業務について教えてもらうときでも聞きづらくありませんか。そうすると、職場に居づらくなって辞めてしまうという悪循環に陥っていたのでしょう。

個人面談を行い、抱えている悩みを相談する場所も作りました。「職場に、いつでも悩みを相談できる場所がある。」これだけで、長い間職場で働く者として気持ちがずいぶんと軽くなるものです。

今まで、女性はライフステージが変わるごとにキャリアを諦めることが多くあったことと思います。

女性限定のキャリア講習をおこない、産後はどんな働き方をしたいのか?キャリアをどうやって積んでいくか?というような話をしています。

とはいうものの、日曜日まで預かってくれる保育園が少ないために土日出勤が多くなる業界は苦戦しているようです。しかし、今後は土日も安心して子どもを預けられる環境を整えたいと考えているとのこと。

出産を機にブライダル業界から遠ざかる人もいる中で、心強い話ですね。

ブライダル業界は、仕事内容から見ても「なかなか、ホワイト企業にはなりにくい」というイメージの方も多いと思います。しかし、少しずつではありますが働き方改革を実施している企業もあるのです。

ブライダル業界のホワイト企業、取り組み事例その2

ウェディング ブライダル業界 リゾートトラスト株式会社は、健康経営優良法人2019ホワイト500に選ばれました。従業員1人1人が健康について積極的に考えるきっかけとなるように、健康ポイント制度を取り入れています。これは、従業員が健康に関する活動をおこなえば、スマートフォンでの連動によりポイントが貯まる仕組みです。

目に見えて、行動した結果が貯まっていけば行動を起こすモチベーションも維持できますよね。そして、貯めたポイントは景品などと交換が可能です。

健康ポイント制度は、社内だけに留まらず家族とのコミュニケーションが増えたり、健康を意識するきっかけになったりしています。

そのほかにも、従業員の健康を考えて受動喫煙の対策もおこなっているのです。煙草を吸わない人にとって、他の人からくる煙草の煙ほど不愉快なものはありませんよね。しかし、企業が率先して受動喫煙の対策をおこなっていると、安心して業務に集中できることでしょう。

健康と食生活は、切っても切れない関係にあります。

リゾートトラスト株式会社は、従業員食堂にて1食に必要な栄養がバランスよく摂取可能な食事を導入しました。1食に必要な栄養を考えながら食事を作ることはなかなか難しいもの。ですから、職場でこのような食事が食べられるのは嬉しいことです。

ウエディングプランナーの仕事は大変な仕事ですが、健康経営優良法人に認定されている企業もあるのです。そのような企業では、ブラックな環境にならないように職場作りを心掛けています。転職のときには、企業がそれぞれおこなっている取り組みをよく調べましょう。

ウエディングプランナーが向いている人とは

仕事 業務 ウエディングプランナーの仕事は、細やかな配慮が必要とされる仕事だということがお分かりいただけたでしょうか。ここからは、ウエディングプランナーがどのような人に向いているのかを解説します。
  1. 誰かを喜ばせることが好きである
  2. 接客が好きである
  3. 前向きで明るい人である
  4. デスクワークが苦手でない
  5. 人の好き嫌いが少ない
  6. 失敗を成長につなげられる
  7. 流行に敏感である

誰かを喜ばせることが好きである

結婚式はカップルだけではなく、その場に集まるお客様みんなが幸せな気分に浸るイベントです。人を喜ばせることで自分自身も喜びを感じる人や、イベントで積極的に盛り上げ役になるような人は向いていると言えます。

接客が好きである

接客は、ウエディングプランナーの仕事の中でもたいせつな要素です。過去に接客の仕事をしていて楽しかった人や、人と話すことが好きな人は向いているといえるでしょう。営業自体にあまり自身が持てなかったとしても、素質があります。

その理由として、「知識」や「営業スキル」などは仕事をこなしていくうちに覚えていくものですが、「人と話すのが好き」という性質の部分はなかなか習得しようと思って得られるものではないからです。

ですから、このような性格の人はウエディングプランナーという仕事に就くうえで優位に立てると言えます。

前向きで明るい人である

ウエディングプランナーに採用されやすい人として、前向きで明るい人が挙げられます。新郎新婦から「一緒に頑張りたい」と思ってもらえる人はやっぱり、前向きでいつも楽しそうにしている人なのです。

デスクワークが苦手でない

ウエディングプランナーと言えば、忙しく動き回っている人のイメージかもしれません。しかし、実際にはデスクワークの仕事もあります。

近年、アプリやパソコンなどの性能が良くなってたことから、以前と比べると事務処理の効率は良くなっています。しかし、書類を作成する量は多いですからデスクワークが苦手でない人が、ウエディングプランナーに向いていると言えるのです。

人の好き嫌いが少ない

ウエディングプランナーのみならず接客全般に言えることですが、人の好き嫌いが激しい人は向いていません。おおよそ1ヵ月から半年間に渡り、新郎新婦と結婚式の打ち合わせをしますから人の好き嫌いが激しい人にはハードな仕事と言えるでしょう。

自分たちのことが苦手なウエディングプランナーに結婚式を任せることは、新郎新婦にとっても辛いことなのです。

人と人との関わりですから当然、好き嫌いはあります。しかし、どんな人が相手でも平等に接する努力をして相手に関心を持てば、共通の話題を持っていたことに気づくこともあるでしょう。ところが、人の好き嫌いが激しい人はなかなかこうはいかないのです。

失敗を成長につなげられる

知らない人も多いかもしれませんが、ウエディングの業務はクレームの多い仕事です。

ささいなクレームから、後戻りのできない大きなクレームなどいろいろあります。人は誰しも、ミスを出そうと思って仕事をしているわけではありませんよね。その分、ミスが分かった時の落ち込みも大きいです。

たとえば、費用に関するクレーム。見積書を一緒に見ながら説明したのに、後になって「聞いていない」と言われることもあります。

プランナーのスキル不足があったために、提案力がないことを指摘されてしまうケースも。仕事内容が多岐に渡る分、クレームの内容もさまざまなのです。

「次の結婚式でミスを活かす、前向きな気持ちがある」「落ち込んでも、すぐに気分を切り替えられる」このようにメンタルの強い人は、ウエディングプランナーに向いていると言えます。

流行に敏感である

ウエディングプランナーは、結婚式全体の演出をする仕事です。お客様ごとに、それぞれに合った提案をおこなうには担当している業務内の流行や知識が必要なだけではなく、カラーやドレスの流行など最新の情報を学ぶ必要があります。

流行に敏感で、常にアンテナを張り新しいものを取り込んでいる人は、ウエディングプランナーに向いていると言えるでしょう。
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