- 健康経営
- 2021.11.08 (最終更新日:2022.03.26)
健康経営が社員を繋ぐ?社員間のコミュニケーションを生む取り組みとは
コロナ禍で激減した社員間のコミュニケーション
厳しい環境を強いられる現代だからこそ、社員間のコミュニケーションを円滑にさせ、今までにないアイディアを創造する必要があります。
そんな現代で、社員のコミュニケーションを円滑にするだけではなく、社員の心と体の健康を維持できる、健康経営に取り組んでいる企業が増えています。
今回は、健康経営とコミュニケーションの関連についてまとめ、健康経営を導入していない企業でも取り入れやすいように解説します。
コミュニケーションの重要性
業種によっては、社員間のコミュニケーションが不要で、個々のパフォーマンス能力を発揮できる環境が整っていれば問題ない職場も多いかもしれません。
しかし、社員間のコミュニケーションが求められる企業が多いのではないでしょうか。
ここからは、そもそもコミュニケーションスキルとは何かを解説し、社員間のコミュニケーションが果たす役割をご紹介します。
コミュニケーションスキルとは?
日時の会話でもコミュニケーション能力が高い人などと言いますが、どういう能力が整った人が該当するのでしょうか。
コミュニケーションスキルは、生まれ持った特殊能力ではなく、意識して技術を磨くことでスキルは向上します。
ここからは、コミュニケーションを図る時に必要なスキルをまとめていきます。
想いを伝える能力
コミュニケーションに必要なスキルとして、まずは自分の想いを相手に伝わりやすく話す能力が必要です。
相手に簡潔に伝える方法の一つとして、結論から伝えるのが有効的です。
自分が伝えたい内容の結論や主旨を先に伝え、その後にその内容について説明する話し方になります。
例えば、ビジネスシーンで自社の商品を紹介する時に、「この商品の特徴は〇〇です。」と先に伝えてから、どのシーンで便利なのか紹介します。
先に結論を伝えることで、何の話をしているのか相手にイメージしてもらいながら話せるため、より伝わりやすい会話法です。
相手の話を聞く能力
コミュニケーションは自分の言いたいことだけ伝えればいいわけではありません。
相手の話に耳を傾けて、何を伝えたいのかを理解する能力、傾聴力が必要です。
傾聴力を高めるには、耳だけでなく、心と体を相手に傾けながら話を聞きましょう。
相手が話始めたら作業をやめ、相手の目を見ながら、相手の立場に立つ姿勢が大切です。
質問する能力
コミュニケーションを取れば、自分の知らない事や、意味がわからない内容が会話に出てくることもあります。
その時に、相手に質問する能力が必要になります。
特別なスキルは必要ありませんが、何がわからないかを簡潔に質問しましょう。
コミュニケーションが重要な理由
会社内で社員間のコミュニケーションが重要な理由は、以下のようなものがあります。
意思疎通のため
自身と周りの考えを社内で統一する必要が時にはあります。
こうした時にコミュニケーションは必要不可欠です。
社員間の質の高いコミュニケーションが、企業の商品・サービスの品質を上げると言っても過言ではありません。
GAFAなどの大手IT企業では、オフィス内を壁や仕切りがない設計をして、社員がアイディア創出のためにコミュニケーションを図る環境を整えています。
社員から多くのアイディアを集めたいと考えている経営者の方は、社員間のコミュニケーションを活発にさせる工夫をしてみてはいかがでしょうか。
信頼関係構築のため
ビジネスシーンでは、社内外の信頼関係を築く必要があり、コミュニケーションは信頼関係構築のためにも役に立ちます。
信頼関係は、コミュニケーションの取り方によって相手からの印象が左右しますが、コミュニケーションを取ろうとするかどうか、その姿勢によっても変わってきます。
相手からの信頼を得たい場合、何を話すか、使う言葉を気にする必要があり、また相手の目を見て会話をするか、会話する姿勢が見られるかが重要です。
何気ない一言で相手の印象をそこねてしまう場合があるので、日常的に意識してコミュニケーションスキルを磨く必要があります。
相互理解のため
会社には多くの人がおり、考え方や価値観は人それぞれです。
コミュニケーションは周りの人のスタイルと自身のスタイルをお互いに認識しあうためにも必要なツールになります。
相互理解を深めるためには、自身の伝える能力と、傾聴力を最大限活用し、積極的に意見交換を行う必要があります。
コミュニケーションと健康経営の繋がり
コミュニケーションは、企業の事業活動にとってなくてはならないものであると理解していただけたのではないでしょうか。
近年注目されている健康経営を活用することで、社員間のコミュニケーションを活発化させられます。
ここからは、コミュニケーションと健康経営の繋がりについて解説します。
健康経営で社員のコミュニケーションを生む?
健康経営イベントは、近年注目が集っており、多くの企業が導入しています。
導入されている例を挙げると、社内で運動会を開催したり、喫煙セミナーを導入したりするのが健康経営のイベントとして一般的です。
企業が健康経営イベントを導入する目的は、社員に心と体の健康を維持してもらうためで、社員がいかに自身の健康と向き合う環境を作れるかが最も重要です。
普段のストレスがかかる環境では生まれなかったコミュニケーションも、健康経営を通したイベントでは図れるかもしれません。
社員のコミュニケーションと健康維持に課題をお持ちであれば、同時に解決できる可能性がありますので、導入してみてはいかがでしょうか。
健康経営を導入するメリット
コロナ禍で社員間のコミュニケーションが減っただけではなく、ステイホームや在宅ワークの普及により、運動不足に陥る社員が増加傾向にあり、社員が健康を維持するのに苦労する環境にあるのではないでしょうか。
ここからは健康経営を導入することで、社員間のコミュニケーションの発生や、社員が健康を維持できる以外の取り入れるべきメリットを解説します。
欠勤・病欠のリスクが減る
現代では生活習慣病が社会的な問題になり、意識していないと健康的な生活が送れない社員が多く存在します。
生活習慣病は、日々の体調管理にも影響しますが、慢性化すると大きな病気に繋がる可能性があります。
体調不良になった従業員の欠員を埋めるために、新たな人員を確保したり、今いる人員で仕事量を増やしたり工夫を凝らす必要があります。
健康経営イベントを導入し、社員の運動を促せられれば欠勤や病欠リスクを抑える効果も期待できます。
離職率が減少する
健康経営を導入している企業は、社員を大切に思う社風である傾向があります。
また、健康経営を導入することで、社員は自分たちが会社から大切にしてもらっていると実感でき、会社に対する満足度も向上しやすくなります。
採用時に有利になる
上記で、健康経営を導入することで、社員満足度を向上させる可能性があると述べましたが、こうした社員を大切にする社風は求職者にとってもいい印象に繋がります。
また、健康経営を導入しているかどうかを確認する求職者も少なくはなく、導入している企業は会社概要に取り組み内容を記載しています。
もし、健康経営を導入しており、採用の募集要項や会社概要に取り組み内容を記載していなければすぐに記載することがおすすめです。
健康経営に対する注目は、従業員のみならず、社会全体へ広がりつつあります。
コミュニケーションを生む健康経営の取り組み
ここからは、実際に企業で開催されている健康経営イベントの中でも、社員間のコミュニケーションを生む取り組みをピックアップしてご紹介します。
オフィスヨガ
普段の仕事場で、仕事前や休みの日に社員が集まってヨガを行うイベントが実際に多くの企業で導入されています。
ヨガは特に女性に人気で、心理学的にも心がリラックスする効果が認められています。
普段の職場でヨガイベントを開催することにより、ストレスが溜まりやすい心のリフレッシュに繋がります。
また、男性社員もオフィスヨガイベントに参加させ、男女で同じ経験を経験することで、異性間のコミュニケーションもより活発になるでしょう。
ウォーキングイベント
全社員の業務を早く終わらせて、社員同士で一定区ウォーキングイベントを開催してみてはいかがでしょうか。
コロナ禍で運動不足が社会的な問題となりつつある現代で、会社側から運動を促すことにより、社員の運動不足を回避できるかもしれません。
社員にウォーキングさせる際は、少人数で同じ区間を歩いてもらうように振り分けることで、普段話せない何気ない会話をしながら運動できます。
ゴミ拾いイベント
地域のゴミを拾いながら歩くイベントです。
実施内容はウォーキングイベントとほとんど同じですが、地域の清掃活動に協力することで、地域で愛される企業に成長できるかもしれません。
運動とコミュニケーションだけでなく、企業PR活動としても機能し、多くのメリットが得られます。
まとめ
今回は、社内のコミュニケーションの役割と、健康経営がもたらす相乗効果について解説しました。
社員間のコミュニケーションの重要性は浸透しつつあり、コミュニケーションにかかわる取り組みを実施している企業は少なくありません。
しかし、社内で抱える課題はコミュニケーションだけでなく、課題の種類は多岐にわたり存在します。
今回解説した健康経営は、社内のコミュニケーションに関する課題と、社員の運動不足を解決する役割を果たします。
健康経営は社会的にも注目されつつあるため、まだ導入していない企業は導入してみてはいかがでしょうか。
また、すでに導入している企業であっても、健康経営の取り組みを工夫させるだけで、社員間のコミュニケーションの改善も期待できるので、今回紹介したイベントを試してみてください。
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