- 取組事例
- 2021.10.22 (最終更新日:2022.03.26)
社内恋愛って実際どうなの?メリットとデメリットをご紹介
社内恋愛は難しい?
みなさんは社内恋愛に対してどのようなイメージを持っていますか?
自分の好きな異性が職場にいて、仕事に行くたびに会えるというのはとても幸せなことに思います。
同棲カップルや夫婦であれば、家でも一緒、職場でも一緒で四六時中一緒にいられます。
しかし逆に、これがストレスに感じる方も少なからずいるでしょう。
さらに万が一別れてしまった時を考えるとさまざまなリスクもあるため、半端な気持ちで社内恋愛はできません。
今回は社会人の恋愛にスポットを当てて、いわゆる社内恋愛のメリット・デメリットをご紹介します。
また、企業の社内恋愛へのスタンスにも注目です。
ユニークな制度がある企業も存在します。
健康経営にもつながっていくため、ぜひ参考にしてみてください。
社会人と学生の恋愛事情
社会人の方はどのように恋愛をしているのでしょうか。
学生と社会人で比べてみましょう。
時間の使い方
学生と社会人で、自由な時間を作りやすいのは圧倒的に学生です。
社会人は仕事による拘束時間がそもそも長い上、一人暮らしであれば家に帰ったあとも家事に追われ、ゆっくりする時間があまり取れない方も多いでしょう。
さらに翌日の仕事のことを考えてしまうと、遊ぶのを控えたり早めに解散したりすることもよくあるケースです。
学生の場合も、学校終わりにアルバイトやサークルがあれば多忙な生活になるでしょう。
とはいえアルバイトであれば社会人ほどの拘束時間、出勤日数は無く、職場の人員体制にもよりますが、希望の休みや希望の時間帯などは社員よりも融通が利きます。
アルバイトもサークル活動も、全て自分の都合であるため、休みたければ休みを作れますし、サークルも入るか入らないかは自由です。
社会人と比べると、翌日のことを気にする必要があまりなく、夜遅くもしくは朝まで遊び歩くという方も少なくありません。
これらの事を踏まえると、会社員として週5日程度の勤務が確定している社会人よりは、学生の方が自由な時間を作りやすい傾向があります。
精神的余裕
また精神的な面でも両者には大きな違いがあります。
まず学生から見ていくと、直近の目標が進学や就職であり、結婚や将来のキャリアプランといった遠い未来まで重要視している方はそこまで多くないでしょう。
対して社会人は、年齢も重ねていく中で結婚というものが非常に身近なものになります。
働き始めて自身の収入や働き方、日々のライフスタイルが固まってくると、このままで自分は結婚できるのだろうか、今の仕事・働き方をしていて老後は大丈夫だろうかといった将来の不安も一気に現実的に感じられます。
学生の頃と比べて恋愛を軽く捉えられなくなり、好きという気持ちや相手の人柄という純粋な面以外に、相手の仕事・収入面・家柄などまで見てしまうようになりがちです。
かなり物事を現実的に、シビアに考えるようになるため、恋愛の価値観が学生の頃とは大きく変わり、社会人の恋愛が難しいと考える方は非常に多い傾向にあります。
社会人の恋愛における注意点
それでは違いが分かったところで、何に気をつけて恋愛をすべきかを見ていきましょう。
当たり前のことばかりですが、まずは仕事を疎かにしないことです。
学生時代にも勉強を疎かにしてはいけませんが、社会人ともなると責任の重さが違います。
社会人が仕事で手を抜けば、それにより迷惑がかかる人が大勢います。
謝罪やフォローに回り、自分たちの仕事が進まず、チーム全体の生産性が低下するでしょう。
ただ仕事が覚えられない・できないならまだしも、本人の意識の問題によるミスを繰り返していては、その人の信用はすぐになくなってしまいます。
公私の切り替えを徹底して、仕事に支障が出ないように気をつけましょう。
また、社会人だからこそ自分らしさを大切に、自分の気持ちに正直になることが大切です。
結婚を考える上で、仕事を変える・どちらかの地元へ引っ越すなど、大きな決断を迫られることもあるでしょう。
そうでなくても日常の中で、相手に気に入られたくて相手の好みに合わせすぎる方も多いものです。
しかし長く連れ添っていく相手だからこそ、無理して自分を偽っていてはいつか限界が来ます。
違う生き方をしてきた大人の男女が色々な価値観・考えを持っているのは当然です。
お互い話し合い決して我慢せず、尊重し協力し合える関係が理想ですね。
社会人になってからの出会い方
社会人は一体どこで恋人と出会うのでしょう。
主な出会い方は以下のとおりです。
- 職場関係
- 友人からの紹介
- 婚活パーティーや合コン
- SNS
最近ではマッチングアプリの利用やSNSきっかけで知り合い親密になるケースも非常に多くなっています。
婚活という言葉もすっかり馴染み深くなり、婚活パーティーやアプリなど、メディアで紹介されているのをよく目にします。
とはいえやはり、出会いのきっかけとして多いのは圧倒的に職場、もしくは友人からの紹介です。
今回はこのうち職場での恋愛、つまり社内恋愛にフォーカスしていきます。
社内恋愛のメリット
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
まずは社内恋愛のメリットから紹介しましょう。
奥手の人もアプローチしやすい
社内の人であれば出勤・退勤時の挨拶や業務連絡など、コミュニケーションを取る機会は自ずと多くなります。
気になる人と仲良くなりたいと思った場合、初めましてで0からスタートの人よりも、仕事関係とはいえ見知った間柄の方がお互い緊張も少なく話しやすいでしょう。
また知り合ったあと、趣味が同じや地元が一緒など、何か共通点があることで親密になりやすいものですが、その点は仕事仲間という強い共通点があります。
社外で知り合う人と比べると、盛り上がる話題が確保されている分、奥手の人ほど社内恋愛は関係を進めやすく、きっかけをつかみやすいためおすすめです。
友達止まりになりにくい
異性と仲良くなりすぎて交際に発展せず、友達としか見られなくなるというケースはよくある悩みです。
会社の人間というのはある程度親しくなっても、友達という間柄にはならない傾向があります。
友達というよりは、どこか一歩引いた仲のいい同僚という認識で留まることが多いため、これは恋愛において逆にチャンスです。
社内の人だからと線引きをしてくれていれば仲良くなりすぎることがないため、相手を恋愛対象として意識した途端に一気に関係が進む可能性があります。
相手の素の部分を知りやすい
自力で恋人を探す場合、性格に難がある人、単純に合わない人を引いてしまう可能性は多々あります。
自分に見せてくれる姿が良くも悪くも作った姿だとしたら、ふと相手の素の部分、社会的な部分を見た時に幻滅するかもしれません。
しかし社内恋愛であれば、プライベートとは違う真剣な姿、自分以外の人と接している時の態度など、普段見せない仕事中での一面を新たに知れます。
また同僚という第三者目線からの評価も聞くことで、自分だけでは分からなかった部分がより多角的に分かるようになるのは大きなメリットです。
仕事が楽しくなる
仕事に行けば好きな相手に会えるというのは単純明快で最大のメリットです。
休みを合わせなければ会えないようなカップルからすれば、話す時間はそこまで取れないとしても、職場で毎日会えるというのは羨ましい限りでしょう。
好きな相手と会う・話す時間がある、これが仕事に行くだけで期待できるとなれば、毎日の活力につながります。
社内恋愛のデメリット
対して社内恋愛のデメリットです。
隠す場合の難しさ
社内恋愛は結果としてバレることも多いでしょうが、始めは隠れてするものです。
隠すとなればデートの場所選びも、近場にしろベタなデートスポットにしろ同僚に見られる恐れがあるため非常に神経を使います。
普段の仕事の最中でも、ふとした時に恋人同士の空気感が出ないように細心の注意を払う必要があるため、隠しきろうと思うほどストレスは溜まりやすくなります。
公表した場合のデメリット
では逆に公表すれば楽になるでしょうか。
これはこれで、周りからの好奇の目が気になったり、影口を言われたりと、何かと対応に追われる場合が出てきます。
同僚の理解が得られる場合にのみ公表するのがいいでしょう。
また、例えば相手が少しおしゃべりな場合、自分の恋愛事情が社内に筒抜けになる可能性もあります。
パートナー以外の異性にプライベートを知られるのはさすがに恥ずかしい部分も多々あるでしょう。
それを咎めることで喧嘩に発展しようものなら最悪です。
交際を隠すか公表するかは、正解を見つけにくい非常に難しい問題といえます。
喧嘩や別れた時の気まずさ
最も想像しやすく大きなデメリットがこれです。
喧嘩したままの空気感を引きずって仕事をすれば社内の空気も悪くなりますし、仕事も手につかず生産性が下がってしまいます。
また相手によっては喧嘩したり別れたりした途端に相手の悪口を言いふらすネガティブキャンペーンを始める人もいます。
女性は男性よりも共感を大切にし噂話が好きな傾向にあるため、あることないことが広まる危険があります。
こういったストレスに耐えられず、別れたあとどちらかが退職や異動を希望してしまうケースも多いでしょう。
これが一番会社に迷惑をかけてしまうため、仮に別れるとしてもお互いを尊重した円満な別れ方ができるのが一番です。
健康経営とも関わる社内恋愛
社内恋愛のメリットとデメリットが分かり、なかなか難しいと感じた方も多いと思います。
デメリットに関しては会社自体に迷惑をかけてしまうこともあるため、企業によっては「社内恋愛禁止」を謳うところもあるほどです。
そんな中、むしろ制度として社内恋愛を推奨している企業も存在します。
社内恋愛を認めることで、従業員が心を落ち着かせて働けるため、近年注目されている健康経営への観点を意識できます。
以下では、社内恋愛に関する取り組みを実践した企業の事例を見ていきましょう。
日本食研ホールディングス
30年程も前から社内恋愛・結婚を推奨し、過去500組以上の社内婚が存在しています。
「社内結婚ハッピー手当」という制度があり、社内結婚の夫婦には毎月1000円の手当が支給されますが、喧嘩をした月は社員自らの自己申告により手当が0になります。
スタートトゥデイ
独身社員の社内合コンを開催しています。
「フレンドシップデー」という日が月に一回設けられ、無作為に選ばれた
20組40名の男女が会議室に集められ、プレゼント交換をするのですが、プレゼントの予算1万円は、なんと会社持ちです。
社内恋愛推奨の企業は他にも意外にありますが、各社に共通しているのは、恋愛や結婚で社員同士の仲が深まることで、それだけ社内のコミュニケーションも増え活気が生まれ、仕事の生産性向上にもつながるという健康経営の考えが根底にあることです。
社員の働きやすさや働きがい、仕事に行く上でのモチベーションは、企業にとって最も憂慮すべき要素です。
これらの向上が社員の定着、離職率の低下に直結してきます。
社内恋愛によって向上が見込めるのであれば、それを手助けする制度を敷いてみるのも非常に効果的です。
まとめ
恋の力はすごいもので、何か人に行動を起こさせるには一番の特効薬です。
好きな人がいればその人のために何かしようと思いますし、何もしなくてもその人といる時間だけで幸せに過ごせます。
社内恋愛は仕事へのモチベーション、日々の活力という意味でとても魅力的なものです。
デメリットもたくさんあり、やはり敬遠する方も多いでしょうが、最後に挙げた社内恋愛推奨企業のように、周囲の理解、会社からのサポートがあればデメリットも少し薄れるでしょう。
健康経営の観点からも、企業は導入する価値があります。
社会人のみなさまも、社内の人間と敬遠せず、ぜひ恋愛を楽しんでください。
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