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  • 2020.07.17 (最終更新日:2022.03.26)

成長したい人に向けた確認ポイントや、具体的な健康経営の取り組み

目次

「仕事で成長できない!」と感じたときにチェックするポイント

あなたは、これから仕事で成長し、会社の支えになりたいと考えているのではないでしょうか。ここでは、「仕事で成長できない!」と感じたときにチェックするポイントを紹介します。
 
  • 反省の仕方が曖昧である
  • 思考がストップしていて、考える癖がついていない
  • 自分自身のことをよく分かっていない

仕事でなにか失敗してしまったとき、あなたはどのような行動をとっていますか。「やってしまったなぁ」と簡単に落ち込むだけで完結させているのではないでしょうか。それでは、そこから何も学べません。失敗した経験から何も学ぶことがなければ、同じ失敗をまた繰り返してしまうことがあるからです。

次も同じ失敗をしないためには、
 
  • どういう行動を取って失敗へ繋がったのか
  • どう行動したら失敗しなくなるのか

これらを具体的に書き出して失敗を改善していく努力が必要です。失敗だけではなく、成功した経験もこのように書き出すことで次に繋げられますよ。簡単に落ち込むだけで完結させず、具体的な問題の改善へ繋げましょう。

思考がストップしていて、考える癖がついていない人も、仕事で成長できない人の特徴です。この状態の人は、ほかにも選択肢があるにもかかわらず取り除いてしまいます。

考え方として大事なのは、「今まで行ってきたことを疑う」こと。問題が起きれば対策を考えますが、今まで上手くいっていることにわざわざ変化をつけようとは、あまり思わないものです。しかし、環境は著しく変化しますから前年までうまくいっていた商売が今年もうまくいく保証はありません。柔軟な対応ができれば、商売も改善されていき長く続くものになるケースもあるのです。

個人で行う業務でも、「一見問題は無いようだけど、改善した方が良い」ことはあるでしょう。どこかを工夫することにより、効率が上がるかもしれないのです。効率が上がれば、仕事の成果を上げることに繋がり成長へと導いていきます。

あなたには、仕事において自分が自信を持てることや誇りに思っていることはありますか。

もしもこれが説明できなければ、仕事で成長が期待できる人になるにはまだ難しいでしょう。なぜなら、「わたしに任せてください」と言えることがある人というのは、周りから頼られる機会が増えるからです。

仕事を任せる立場になって考えてみてください。「この仕事は、ちょっと、自信がないんですけど・・」と言う人よりも「この分野のことは任せてください」と言える人に仕事を頼みたくありませんか。

自信が持てる分野の仕事を与えられたら実績になります。実績が出せれば、評価に繋がりさらに成長できる環境になっていくのです。

自分が行う業務だけではなく、会社全体を客観的に見て「自分の価値を引き出せるシーンは無いか?」と考えることも必要。パソコンで何かを作成するのが得意だから会議の資料作りを引き受けたり、数字に強いからそれを活かせる仕事を引き受けたりと、自分の得意な分野が活かせる場面が見えると思います。

自分の得意な分野の仕事は自ら引き受ければ、成長にも繋がるのです。

仕事で成長できる人の特徴について

成長 ここでは仕事で成長する人の特徴を見てみましょう。
 
  • 好奇心を持って仕事をしている
  • 目標や夢がはっきりしている
  • 相手の立場で考えられる人である
  • 物事を客観的に見られる人である
  • 強いメンタルを持っている人である

仕事に対して好奇心があることは、仕事で成長する人のポイントです。仕事に対して「別にどうでもいい」と思い「興味が無い」と思っている人は成長しません。そんな人よりも、仕事に対して好奇心があり、何事にも興味を持っている人の方が積極的に仕事をこなしていきます。

やる気や興味を持ってたくさん仕事をこなしていけば、仕事の基礎を身につけるのも速いですし自分の方法を確立していくため成長もしていくのです。仕事に対して好奇心を持っていると、過去のミスを繰り返さないよう対策も自分自身で練っていきます。そのため、生産性も上がり周りにも「成長している」と評価されるでしょう。

目標や夢がはっきりしている人は、モチベーションを維持しやすいです。それだけではなく、成長する人は自分自身のモチベーションの上げ方を知っています。ですから、目標を達成した満足感を得るために大きな夢を持っている人が多いです。

目標や夢を達成することから逆算して、「まずどんな行動をすべきか」というところまで具体的に決めているケースも多いので、しっかり成長していきます。

仕事というのは、チームで行うものです。ですから、相手の立場に立って物事を考えられる人も成長できる人の特徴。たとえ、1人で行う業務であってもお客さまがいる場合が多いですよね。相手の立場にたって考えることは、お客さまやクライアントの信用を得るためにとても大切なことです。

チームで行う仕事なら、相手のことを考えてフォローすることもあります。助けた相手によっては、自分が困ったときなどにフォローしてもらえることもあるのです。相手の立場にたって考えることは、仕事を行ううえでのポイントでもあります。

仕事で成長できる人は、その場限りの判断をせずいつも冷静に対応できます。どんなことでも俯瞰し、客観的な視点を持っているのです。そのため、適切な判断をすることができます。トラブルやイレギュラーな事態があっても慌てず、冷静に対応ができるわけです。

仕事で成長できる人は、過去にしてしまった失敗に対していつまでも悩むのは時間の無駄だと分かっています。ですから、常にメンタルを強く持っていて仕事でミスをしてしまっても諦めません。もし、結果的に失敗したとしてもそこからたくさんのことを学んで成長することができるのです。

メンタルの悪化が与える影響とは

仕事 健康経営に取り組むことで、得られるメリットはたくさんあります。従業員が健康になることにより、生産性をアップさせたりモチベーションを維持させたりすることに繋がるのです。

また、健康経営の一環としてメンタルヘルスの対策も欠かせません。先ほど、仕事で成長できる人の特徴として「強いメンタルを持っている人である」という項目がありましたよね。強いメンタルを維持し続けるのには、自分自身の気持ちも重要ですが、周りの環境も大切なのです。

調子があまり良くないけれど、休めないからと無理をして出勤してみてもあまり業務がはかどらなかった経験はありませんか。

メンタルが悪化すると、健康状態が良かったときよりも前向きな気持ちでいることが難しくなります。そうなってしまえば、休職や離職してしまうケースもあるのです。

職場でメンタルヘルスの問題が悪化すれば、休職したり離職したりする頻度も多くなってしまいます。それは、業務の効率を悪化させたり人員が不足したりする原因になるのです。メンタルの問題を見て見ぬふりしていると、ほかの従業員へも負担が増していき新たにメンタルを悪化させる従業員が増えることに繋がります。

出勤できても、体調が優れなくて業務を行う能力が下がっている状態をプレゼンティズムと呼びます。これは、生産性を悪化させる原因になるのです。

メンタルが悪化すると、物事を前向きにとらえにくくなる、情緒不安定になる、気持ちを閉ざしやすいなどの症状が出ることがありプレゼンティズムに繋がるケースがあります。

心の問題だけに留まらず、耳鳴りや頭痛、腹痛なども引き起こすケースがあるのでプレゼンティズムに繋がりやすいのです。

また、集中しにくくなるので睡眠不足や食欲の低下を引き起こすことがあります。心が不安定なときは、長い間1つのことに集中しているのが難しくなりますよね。

仕事に集中できなくなると、ミスや事故に繋がります。大きなミスをしてしまうと、世間からの企業イメージが悪くなってしまうのです。

健康経営を実施している企業は、労働環境の改善を行ったり管理職に向けてセミナーを実施したりして従業員のメンタルヘルス対策を実施しています。

先ほどお伝えした通り、仕事で成長する要素にはメンタルの部分も関わっています。そのため「仕事で成長したい」と考えている人は、メンタルヘルス対策を実施している健康経営優良法人への転職もおすすめです。

具体的な健康経営の取り組みを紹介

取り組み ここでは、健康経営を実施している企業の取り組みを見てみましょう。

健康経営を実施している株式会社テニテオは、出版やイベントの事業を行っているので就業時間が不規則になりがちです。しかし、そんな中でも健康経営に取り組んでいます。

健康経営に取り組む前は、朝の出勤時間は決まっているものの夜いつまで働くかは従業員それぞれに任せられていました。今でも、このような職場は多いのではないでしょうか。このような時間設定になっていると、どうしても職場に残りがちになります。

締め切り前は仕事に追われるので残業し、時には徹夜をすることもあったようです。しかし、こんな働き方をしていると健康に悪いだけではなく仕事の効率が下がります。仕事の効率が下がると、生産性の低下に繋がって成長しにくい環境になっていくでしょう。そのうえ、プライベートな時間も少なくなりますからモチベーションも維持しにくいです。

しかし、お伝えした通り今まで続けていたものをいきなり変えるには難しさがあります。健康経営に取り組んだからって、いきなり「だから、〇時までに帰宅しましょう」と言ったところで簡単に実現しません。そこでどう考えたのかというと、最初は実現できそうな範囲の時間からスタートしたのです。業務上、製作スケジュールや締め切りがありますから段階的に残業時間を減らす取り組みを行いました。

取り組みは、これだけではありません。勤務管理も紙での報告からITツールに変更したことによって、従業員それぞれの勤務体制が自動的に把握できるようになったのです。

残業時間を減らした結果、18時30分を定時とすることが実現できました。「出版業界は、仕事に追われてなかなか帰宅できない」というイメージの方も多いことでしょう。これは驚きますよね。

学生の中にも「出版業界は徹夜仕事が多い」とのイメージが浸透しているようです。そのため、人手不足なのが現状。労働環境を気にする学生が多いので、環境について不安を感じる声を聞いたこともあります。会社の説明会で、労働環境について前もって聞いたとしても、働いてみないと分からない部分が多いですから不安が残りますよね。

でも、「健康経営優良法人」に認定されれば、誰の目にもはっきり分かるようになります。公式Webサイトなどで健康経営優良法人であることを確認できれば、安心できる材料のうちの1つになるのです。

株式会社テニテオは、2017年と2018年に認定を受けているものの、2019年はお休みになりました。しかし、これからも健康経営を続けていき従業員の健康を考えた環境を整えていくでしょう。

サイボウズ株式会社では、ユニークな取り組みが行われています。それは「育自分休暇制度」といい、育児休暇とは異なり自分自身を育むための休暇で35歳以下の従業員に与えられるものです。なんと、認められたら最大6年間の休暇取得ができます。

その間の行動は自由で、旅行に行ってもかまいませんし副業をしてもかまいません。「遊びに行くために有休を取るとは少し言いにくい」「副業は禁止されている」という職場も少なくありませんよね。副業をNGとしていない理由は、従業員の自分らしさを尊重し経済的な自立を目的としているためです。

仕事は1つだけではなく副業もしたい従業員もいますから、全体を俯瞰して見ることのたいせつさが伝わります。

2010年には、在宅勤務制度を開始しています。在宅勤務の場合、勤務時間に制限を伴うのですがサイボウズ株式会社では「ウルトラワーク」という制度も導入。名前だけ聞くと、たくさん働けと言われている風に聞こえます。しかし、ウルトラワークとは、勤務時間にも勤務場所にもとらわれない、ウルトラ自由な働き方という意味でした。

グループウェアを導入すれば、場所も時間も自由ですがコミュニケーションが取れます。

ウルトラワークを実施した結果、利用している人は「在宅で深夜に海外在住のクライアントと連絡を取る」「保育園で親子イベントが行われる前後に仕事をする」など、さまざまな働き方が可能になりました。

ウルトラワークがなければ、親子イベントの日は仕事をほかの人に変わってもらう必要があったかもしれませんし、海外出張が発生していたかもしれないのです。

ウルトラワークを導入後、継続希望の従業員が多数だったので2013年の1月から正式に導入されています。

サイボウス株式会社では、離職率が2005年に過去最高の記録となりました。その後さまざまな取り組みを行った結果、現在離職率は4%から5%に留まっているのです。

このように、健康経営を実施している企業といってもその取り組みはさまざまです。自由な働き方を認められている方が、仕事で成長できる人もいるでしょうし、働き方に自由はあまり感じなくても、企業が健康に気を配っているだけで成長できる人もいるでしょう。各企業の健康経営への取り組みをチェックして、自分自身に合う企業を見極めてください。

志望動機で「成長したい」の使用は注意が必要

履歴書 あなたは、職場で成長し、いずれは会社の支えになりたいと考えていますよね。その気持ちは大切なのですが、転職活動で成長したい旨を伝えるには注意点があります。

転職活動では、志望動機を聞かれる機会が必ずあるものです。思っていることや感じていることをそのまま伝えれば良いのなら、志望動機を考えることに試行錯誤しなくて済みますが、なかなかそうはいきません。現実は、面接に通りやすくするために工夫が必要ですよね。

ここでは、「成長したい」を志望動機にしたい場合の注意点を紹介しましょう。

成長したいことを志望動機として伝えるのは、一見前向きで良いもののように感じます。しかし、これだけでは不十分。

このような志望動機はたくさんの人が利用しているからです。採用側からすれば、よく目にするありきたりな言葉だと思ってください。

また、採用する企業側から見れば成長したいという志望動機は個人の事情にすぎないという理由もあります。企業はあなたを採用することによって、業績を上げたいと考えているのです。学校ではありませんから、成長したい人を学ばせてくれる場所ではありません。

ただ成長したいという情報だけでは、なぜこの会社に入って、どんなことで貢献できるのかが分かりませんよね。具体性に欠けるので、どれだけ成長したい気持ちを伝えたとしても企業には伝わらないのです。

したがって、志望動機の内容は、あなたが成長することによって企業側にとってもメリットがあると伝えましょう。

人事担当者は、応募書類をたくさん見ているのです。その中でも、以下のポイントをチェックしています。
  1. スキルは応募条件に見合っているか
  2. 社風や雰囲気の合う応募者かどうか
  3. 長く働いてくれるかどうか
社風とは、企業がこれまでで育ててきた価値観や文化のことを言い、経営理念であったり、個人の考え方であったりいろいろな要素があります。

転職を希望する企業のことをよく調べて、企業側にもメリットがあるような志望動機の作成を心掛けてください。
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