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- 2020.07.08 (最終更新日:2022.03.26)
コミュニケーション不足のデメリットとは?健康経営企業が行う対策
社内のコミュニケーションを活性化させることは大切なポイント
- 仕事に関する視野が狭くなる
- 顧客との信頼関係に影響が出る
- コンプライアンスの違反に繋がる
自分1人だけでできることって、限られていませんか?自分のスキルを使ってできる仕事なら、1人だけでも問題はないかもしれません。でも、スキルアップをして、ステップアップを考えているのなら周りの人間と積極的に交流して、新しいことに挑戦する機会も必要です。
コミュニケーションスキルを身につければ、「周りの人の協力が得られて、仕事の効率がアップする」「信頼を得られて、仕事を任せられることに繋がる」「困ったときでも周囲に協力が得られる」など、効率よく仕事をする上で必要なことに繋がります。
自分の所属している部署やチームを超えてコミュニケーションを取れば、横のつながりを強くします。あなた自身のスキルアップに役立つだけではなく、部署同士でもコミュニケーションがローテーションするので部署間の繋がりも強化されますよ。
コミュニケーションが活性化していなければ、どの仕事を誰が行っているのか理解できません。「誰がどの仕事をどこまで行っているのか」ということを、お互い報告し合っていなければそれはそうですよね。
そのため、顧客からの問い合わせに対して素早く対応できなくなるケースもあります。そんなことを続けていれば、もしかしたら仕事をもらう機会だったのに無くしてしまい、大きな利益に繋がるはずだったクライアントの信用を失ってしまうかもしれません。
コミュニケーションが、所属している部署以外にまで及んでいればそちらへも自然と意識が向くようになります。そうすると、お互いに協力や連携をし合って営業利益に繋げることもできるのです。
先ほど申し上げた通り、社内がコミュニケーション不足だと誰が何をしているのか理解しにくくなって業務に支障が出るようになります。コンプライアンスの違反が起こったとしても、周囲がその都度気づくことが難しくなりますよね。そのため、コミュニケーション不足はコンプライアンス違反を引き起こす原因になるのです。
ところが、コミュニケーションをきちんと取り合ってお互いの行動を把握できている部署は、コンプライアンスの違反に早く気づけるだけではなく違反の防止にも繋がります。お互い確認し、認識し合うのでコンプライアンス違反の抑制に繋がるということです。
コミュニケーションが上手に取れない理由とは
まず初めに、経営理念やビジョンが従業員に伝わっていないということがあります。企業が考えている経営理念に共感して、従業員が同じ目標に向かっていれば会話が少なくとも、その中でクオリティの高いやりとりが可能になるのです。認識の違いもないため、業務がはかどります。
上司が、職場でのコミュニケーション不足を対策したいと考えていても、従業員に経営理念等の大切さが伝わっていなければ認識の違いがあり会話も弾みにくくなります。
逆に「どんな会社で、扱っている商品は何でなんの事業をやっているのか。」従業員が企業の情報をしっかりと理解していれば、職場のコミュニケーション活性化にも繋がるわけです。
また、自分の部署のことだけではなく、他部署についても従業員のことをあまり知らなければ、コミュニケーションが取りにくく感じますよね。
自部署の従業員について、どんな価値観のある人で、どんな働き方をしているのか知っていますか。他部署の従業員でも、1人1人について知っていることがあればコミュニケーションもはかどるものです。
健康経営を実施している企業の対策とは
それでは、健康経営を実施している企業はどのようなコミュニケーション不足の対策を行っているのでしょうか。
健康経営をゲーム化して取り組む?
健康経営優良法人である株式会社SUDACHIは、健康経営をゲーム化して取り組むという大変興味深い仕組みを実施しています。これを「健康経営ゲーム」といい、1人1人の健康状態が会社の業績とどう関係があるのかを実感できるというものです。健康経営ゲームをクリアするために行動していると、「1人でできることには限界がある」と気づかされます。その部分に気づけば、個人が健康でいることが会社にとってどれだけ大切なのか、コミュニケーションを取ることがどれだけ大切なのか気づいてチームがまとまっていくのです。
わたしたちは、何かについて「学ぼう!」と思った場合嫌々学ぶよりも、楽しく学んだ方が前向きに取り組めますしモチベーションも維持できますよね。それは、今までの経験でも学んできたのではないでしょうか。
健康に対して行動を起こすことには「何かを我慢しなければいけない」とか「何かを節制しなければいけない」など、あまり楽しくないイメージを持っている方も多いものです。
たしかに、最初はやる気を出して健康のために行動を始めるのですが、次第に「今日も好きな食べ物を我慢しなければいけないのか」など我慢している気持ちが強くなってモチベーションが続かなくなりますよね。
ところが、健康経営ゲームなら楽しさが加わりますから健康に対してポジティブに考えることができます。その結果、日常生活でも自分自身の健康について意識を向けることが多くなっていくのです。
このような理由から、「若いうちに基礎体力をつけたい」と考えている人にも健康経営を実施している企業への転職はおすすめですよ。健康に対してポジティブに考えられるようになったら、継続が大事な運動も楽しく続けられるでしょう。
健康経営ゲームのポイントは、1つのチームだけではクリアできない仕組みになっているところ。それなら、クリアするためにどうするのかというと、他のチームとのコミュニケーションが必要不可欠なのです。とても工夫がされていると感じました。
ゲームの参加者には、積極的に周りとコミュニケーションを取り合って動き回ることが求められます。そこには、座りながらパソコン画面に向かい続ける仕事では得られない楽しさがあるのです。
健康経営をゲーム化することによって、コミュニケーションが生まれるだけではなく協力し合って楽しさも共有できます。
株式会社SUDACHIでは、個人個人にも健康があるが組織にも健康があると考えています。肉体的・精神的な部分だけではなく、経済的・社会的な部分にまで健康は及んでいるのです。
あなたは、病気にかかって自分自身に余裕のない状態で、周りに思いやりを持って接することはできますか。また、業務自体の悩みではなく人間関係の悩みで、胃を痛めたり朝の出勤が苦痛になったりしたことはありませんか。
このように考えると、健康とコミュニケーションには深く関わりがあると分かりますよね。
また、株式会社JTBベネフィットも、コミュニケーションの活性に繋がる取り組みを行っています。「健康100日プロジェクト」といい、参加する従業員は100日後に達成したい目標や行動を設定するのです。
それだけではなく、端末を用いてチームのページにアクセスして、従業員同士応援し合いながら目標を達成するために活動ができる仕組みとなっています。一緒に頑張っていたり、目標を報告しあったりする仲間がいればモチベーションも上がりますよね。
実際に、このプロジェクトを実施してから「自分の健康に気を配るようになった」という従業員や「職場でのコミュニケーションが取りやすくなった」という従業員もいるようです。
フリーアドレスの実施
ヤフー株式会社では、フリーアドレスを実施しています。フリーアドレスと聞いて「ヤフー」で「アドレス」ですから、メールに関することを連想した方も多いのではないでしょうか。
フリーアドレスとは、毎日自由席で仕事ができるスタイルのことを言います。フリーアドレスには、従業員同士のコミュニケーションをはかるだけではなくそれぞれの仕事を把握する目的もあるのです。
1つ1つの部署内でフリーアドレスを実施している企業は増えてきています。ヤフー株式会社の場合、それを全社員で行っているのが特徴です。社員数は、6000人ですからすごい規模ですよね。
机にも工夫があり、ジグザグとした一見不思議な配置になっています。この狙いは、従業員同士が偶然出会い、そこからコミュニケーションに繋がることです。壁面の一部を全面ホワイトボードにすることにより、その場で課題についての議論も可能。
また、社外の人も入りやすいコワーキングスペースがあります。コワーキングスペース「LODGE」には、日々およそ300名の人が訪れます。
Break Time LODGEは、毎週水曜日に開かれる交流会です。幅広い職種の方が集まるので、いろいろな情報を聞いたり名刺交換をしたりできます。
コミュニケーターという、出会いたい人と繋いでくれる役割を担当している人がいるのでLODGEへ訪れたさいには相談してみてください。
このように、ヤフー株式会社のコミュニケーションに関する取り組みは、社内の人とだけではなく社外の人とも交流できるのです。
※新型コロナウイルス対策により、現在コワーキングスペースLODGEは休館しているとのことです。詳しくは、随時公式サイトをご覧ください。
公式サイト:https://lodge.yahoo.co.jp/
従業員を褒める制度?
株式会社カヤックは、基本給+aをサイコロで決める「サイコロ給」や、社員全員が社長になったつもりでお題をプレゼンする「ぜんいん社長合宿」などユニークな制度が多い企業です。その中でも注目したいのは、従業員を褒める制度「スマイル給」。このアイディアは、「スマイル0円」から思いついたそうです。
従業員の誰もが、毎月ランダムにほかの従業員1人の長所を評価します。確かに、普段あまり関わる機会がない人の場合、積極的にコミュニケーションを取りにいかなければ長所は分かりませんよね。
一緒に仕事をする仲間を褒めて、スマイル給として明細にも記載されるのです。
【スマイル給の例】
即戦力給 0円
作業スピード超特給 0円
鎌倉のザッカーバーグ給 0円
引用: https://www.kayac.com/vision/dice
支給額は0円ではあるものの、自分の給与明細にこのような項目ができたら面白いですし「次はもっと良いことを書いてもらえるように頑張ろう!」とモチベーションも高まります。
スマイル給のポイントは、これだけに留まらないこと。全従業員が、それぞれのスマイル給がなぜこのような名前になったのか確認できるのです。ですから、他人のスマイル給を確認すれば今まで知らなかった長所を知ることができます。
このように、健康経営を実施している企業やコミュニケーションの活性化に取り組んでいる企業は、さまざまなアイディアを実施しているのです。
そのため、上手にコミュニケーションが取れるようになりたい人や、健康のために運動を行っているのでモチベーションを上げたい人も健康経営優良法人へ転職するのがおすすめですよ。健康経営のために行っている活動を公開している企業も多いですから、自分の求めている雰囲気と合うかどうかご確認ください。
コミュニケーションを取るポイント
コミュニケーションについての記事をここまで読んでいる方は、コミュニケーションを取ることをあまり得意としない人だと思います。ここでは、職場で会話が円滑に進むようにコミュニケーションのポイントを紹介しました。
- 相手のことを具体的に褒める
- 態度の変化に気を配る
- 「聞く・話す」の比率を考える
- 振り返って確認しよう
職場でコミュニケーションを活性化するには、どのような方法があるのでしょうか。先ほども解説した通り、相手を褒めることはたいせつです。
自分が頑張って取り組んでいることや自身のあることを褒められたら、会話が弾むものです。頑張って取り組んでいることや自身のあることを人から褒められたら、嬉しくありませんか。
とはいうものの、コミュニケーションが得意でない場合「人を褒めるなんて難しい」と考えている人も多いことでしょう。
自然な褒め方をするときの注意点を覚えて、コミュニケーションのきっかけづくりをしてみてください。
その人が頑張った結果だけではなく、それまでの過程について褒めるのがおすすめです。たとえば、企画が通ったときなら企画のことではなく資料の内容について褒めるなど。
なぜなら、これは相手がどのように働いていたか興味を持って観察することが必要なので「しっかり見てくれている」と相手にも伝わるからです。逆に、具体的でない褒め方をしてしまうと相手に褒めていることが伝わりにくいというわけですね。
それだけではなく、褒め方が具体的なので「本当にそう思ってもらえたのかも」と感じやすいですね。
あなたは、コミュニケーションを取ることに必死になって相手の態度に気を配ることを忘れていませんか。コミュニケーションをあまり得意としない人に多いのは、相手を気にせず会話を進めてしまうところです。
話している内容がたいくつだった時は、相手からサインが送られています。腕組みをしていたり、髪を触っていたり。相手がたいくつそうだと感じたら、無理に会話し続けることなく終わらせる勇気も必要です。相手の、ほんの少しの変化に気を配って接しましょう。
コミュニケーションが苦手な人が意識できていないことは、「聞く・話す」のバランスについてです。「そんなこと、考えたこともなかった」という人は多いのではないでしょうか。
8割のバランスを「聞く」にして、残り2割は「話す」にします。聞くが多いように感じますが、このバランスにすれば相手も会話に引き込めて話題も続きますよ。人の話ばっかり聞いているよりも、自分の話もしたいときもあるのです。
このバランスを意識して、普段の会話に取り入れてみてください。
お伝えした通り、コミュニケーションが得意でない人の場合、多くは相手のことに気を配れていないのです。だから、それを良くするためには1人になった時に思い出して振り返ることが大切。
「相手は、本当に楽しそうだったか?」「目線を合わせていたか?」などを、今1度思い出してください。相手の反応が良くなかったときがあったのなら「何について話していた時か」をきちんと理解して、次からどう話せばいいのか考えていきましょう。
ただでさえ、あまり得意ではないことを細かく振り返るのは嫌な気持ちになると思います。しかし、大事なことなのでぜひ明日から取り入れて、職場でのコミュニケーションをスムーズに進めてください。