• 健康経営
  • 2021.08.10 (最終更新日:2022.03.26)

働きがいを生きがいに!健康経営との関連も併せてご紹介

目次

働く上で生きがいを持つことは非常に重要

従業員 笑顔 皆さんは仕事をする上で、働きがい・生きがいを持っていますか?
仕事に対する心持ちは、生きていくうえで非常に大切です。
人生のほとんどを仕事をして過ごすと思えば、豊かな人生のためには働きがいのある仕事を通じて生きがいを得ることが必要ではないでしょうか。

ここで重要になるのが企業での取り組み、いわゆる「健康経営」です。
従業員に生きがいを与えられれば、仕事でより高い成果が期待でき、企業としての生産性・業績アップにもつながります。
さらに働きがいのある会社と認識されることで、世間のイメージも良くなるでしょう。

健康経営は従業員の身体的・精神的な健康の向上だけに留まりません。
それには働きがいと生きがいが大きく関わってきます。
今回は健康経営と働きがい・生きがいの関係性、生きがいを持つことのメリットや、
生きがいが無いことによるデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

健康経営の導入で働きがいが生まれ、それが「生きがい」に!

健康経営 メリット そもそも健康経営は、「従業員の健康に目を向けることが、経営そのものに大きな成果をもたらす」
という基盤の下、健康管理を課題として捉えた経営戦術のことを指します。長時間労働が常態化していたり、うつ病などの職場メンタルヘルスが増加していたりと、
健康で元気に働くということすら難しくなっている昨今では非常に注目を集めています。

健康経営を取り入れるメリット

従業員の健康が促進されることで得られるメリットはさまざまです。
医療費の削減というコストカットの面もあれば、生産性が低下しないことによる企業の収益性の向上・離職率の低下・企業イメージのアップなど多岐に渡ります。
企業の利益追求と、従業員の心身の健康管理の両立により、企業活力と個人の生活の質を高められます。

そしてこれらは、従業員の企業へ対する信頼感を生み、働きがいを感じやすくする大きな要因でもあります。

企業を通じて健康が確保されることで仕事の効率が上がり、生産性が向上し、昇給等につながる可能性があります。
これによりさらなるモチベーションが生まれ、次の成果につながっていきます。
そして自分が企業に貢献できていると感じることで、仕事へのやりがい、すなわち働きがいが出てきます。

働きがいは働きやすさとは違う?

ここで「働きがい」と「働きやすさ」の違いについて説明しておきましょう。
「働きがい」は、企業と従業員で信頼関係がある上で、個人が自らの意思で仕事に取り組める状態を指します。
働く環境や条件はあまり関係なく、仕事そのものから生まれるモチベーション、内的要因によるものが働きがいです。

対して「働きやすさ」は、環境や条件といった外的要因によるものです。
日々の労働時間や福利厚生など、企業が従業員に提供する職場環境によって左右されます。

例えば小さなお子さんがいるような方だと、急な欠勤や早退などがあっても働ける環境があればとても安心だと思います。

健康経営を取り入れることで、従業員に働きがいや働きやすさが生まれ、
それらは企業への帰属意識、愛着へと繋がっていきます。
するとその企業で働くこと自体が楽しくなり、仕事への生きがいを覚えるようになるのです。

次の章では、働きがいと生きがい関係について解説していきます。

働きがい・生きがいがある生活について

働きがい 生きがい ここでは、働きがいと生きがいが生活にどう影響するのか、見ていきましょう。

生きがいの定義と仕事とのつながり

生きがいと定義をするのは難しいですが、一般に「生きる上での張り合い」、
「幸せを感じるもの」、「生きる価値や経験が実現できるもの」と考えられます。
「人生の目的になるもの」といってもいいでしょう。
生きがいを持っている人というのは、将来こうなりたい、こんなことをしてみたい、という目的をしっかり持っている人です。
だからこそ、周りと同じことをしていても、目的がある分それを叶えるために一生懸命になれます。

だからでしょうか、病は気からという言葉があるように、生きがいのある人ほど長寿の傾向があるようです。
楽しいことがある毎日だと、心が元気になり活動的になります。
それが身体的にも影響を及ぼし、健康の維持につながります。
健康のために運動や食事、生活習慣はもちろん大切ですが、それと同じくらい、心の健康、生きがいを見つけるということが、健康と長生きに大切です。

この生きがいを仕事に置き換えてみると、
「仕事をする上での張り合い」、「仕事の価値や経験が実現できるもの」となり、まさにこれらが仕事へのモチベーション、働きがいそのものになるのではないでしょうか。
同じような仕事を繰り返す毎日でも、将来のキャリアのため、自己実現のためだと思えば、やりがいを持ってこなせるはずです。
働きがいがあればその仕事は長続きしますし、責任感も生まれ、成果にもつながりやすいでしょう。

働きがいの見つけ方

ではそんな働きがいをわたしたちはどう見つければいいのでしょうか。
どんな仕事に価値を見出すかどうかは個人で異なるため一概には言えませんが、逆に企業側が従業員に働きがいを与えることは可能です。

まず大事なのが「目的の明確化」です。
企業の方針・ビジョンが明確であれば、従業員の業務ひとつひとつの目的も明確になります。
この仕事はビジョンを叶えるための重要な業務でそれを任されているんだという意識が芽生えることで、働きがいが向上します。

次に「現状の把握」です。
働きがいを感じられない現状を正確に把握できなければ、課題を特定できず、当然有効な対策を練ることもできません。

最後に「ゴールの共有」です。
先の見えない状態では従業員も仕事に対して不安を抱きます。
全ての業務がひとつゴールに繋がっていると共通の認識を持つことで働きがいを感じやすくなります。

従業員の働きがいを高めることは決して簡単ではありませんが、
適切なアシストによって変化を起こすことは可能です。
ここまでで、働きがいがあることによる従業員、企業双方へのメリットが分かったと思います。
では今度は逆に、働きがいがないとどんなデメリットがあるのでしょうか。
次の章で改めて紹介していきます。
 

働きがい・生きがいがないと感じてしまう場合は?

仕事 悩み 人は一体どんな時に、働きがいがないなと感じるのでしょうか。

働きがいがないと感じる例

例えばこんなケースはどうでしょう。
日々の業務に関する改善点を思いつきました。
それを上司に提案しましたが却下されてしまいます。
上司目線による、上司なりの考えがあっての理由なのですが、
現場だからこそ感じる危機感から来る提案にも関わらず、結局大きな変更はなく、上司の指示通りの仕事に落ち着きました。

または社内で業務改善に関するアンケートが実施された場合で想定してみましょう。考
後日アンケート結果の公表がなかったり、
アンケート結果を受けてのアクションが企業からなかなか感じられないと、どうでしょうか。
あれは何の意味があったんだろうと思ってしまいませんか?

どちらにも共通することは、企業のことを思って発した従業員の声が反映されないという点です。
上の立場であろうが平社員やアルバイトといった立場であろうが、同じ職場で働く従業員には変わりありません。
せっかく意見を出したのに何のリアクションも無いのなら、提案をしても意味がないんだなと感じてしまいます。
これでは働くにあたってのやる気が大きく削がれてしまい、企業への信頼も持てなくなってしまいます。
企業への信頼は、従業員が働きがいを感じるための大前提ですから、この従業員は近く転職を考えてしまうかもしれませんね。

働きがいと生きがいの関連性

人生における仕事の割合が大きい以上、働きがいと生きがいは密接に関連しています。
働きがいが薄れてくれば、それだけ日々の暮らしにも張り合いがなくなってきます。
生きがいがなくなると人はどうなってしまうでしょうか。その特徴をいくつか紹介します。

今後どうなりたい、こういうことをやってみたいということがないため、
何となく毎日を過ごしてしまいボーッとすることが多い傾向にあります。
またやりたいことがあっても、失敗した時のことを考えてしまい、「どうせ自分にはできない」とやる前から諦めることも増えてしまいます。
やってみないことには分からないことが多いのに、面倒くさがってどこか投げやりなところもあるのが特徴です。

生きがいのない人は、自分で自分の可能性を潰してしまっています。
生きがいの感じ方は人それぞれ違うため、日頃のほんの小さな幸せを感じながら生きることができれば、少しずつでも前向きになれるのではないでしょうか。

少しでも自分の中で意識を変えて、ちょっとしたことに挑戦してみる、
新しいことを始めてみる、そうやって小さな生きがいを見つけてください。
 

「働きがい・生きがい会員制度」とは?

働きがい 生きがい 会員制度 実際に健康経営にどう取り組めばいいのか、従業員一人ひとりが生き生きと働けるようになるにはどうすればいいのか。
そんな中で生まれたのが「働きがい・生きがい会員制度」です。

元々は経営者や人事・健康保険組合・マインドフルネス・食育など、あらゆる専門分野で健康経営やヘルスケアに関わる、いわば健康経営の実践者たちが集ったコミュニティがあり、そこで組織の枠を超え知恵を共有し、お互い活かし合える解決策を話してきました。
健康経営の体現者を増やしたい、応援したいという思いで「働きがい・生きがい会員制度」ができました。

無料会員と、より専門性の高い有料会員とでプログラムが分かれており、
働きがいや生きがいに興味がある個人に向けてや、
健康経営の取り組み方に悩んでいる経営者、人事・総務部の担当者に向けてなど、
多くの人を対象に健康経営についての学びを提供してくれます。
すでに健康経営を実践している方にももちろん、これから健康経営を推進していきたいと思っている方や、働きがいや生きがいをもって働くことを大切としている方全てを対象とした内容です。

これにより健康経営という言葉がより広く知られ、一人ひとりの働き方、企業の経営の仕方が見直されるといいですね。

まとめ

健康経営 取り組み 今回は健康経営にも大きく関わる働きがいと生きがいについて解説しました。
生きがいを持つことは豊かな人生を送る上で非常に大切で、そしてそれは仕事の働きがいにも密接に関わっています。

生きがいは人それぞれ、仕事以外で楽しい趣味ややりたいことを見つけるのもいいでしょう。
生きがいのある生活はそれだけ日々を活発にしてくれます。

しかし現代人は毎日のほとんどの時間を仕事が占めてしまいますから、
どうせなら働きがいを持てる仕事をしたいですし、その仕事が生きがいのひとつにつながるのは素晴らしいことです。

今回紹介した内容が、皆さんが仕事をする上での生きがいを探すきっかけになれば幸いです。
 
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