- 健康経営
- 2021.07.05 (最終更新日:2022.04.06)
仕事でスランプに陥る原因や抜けだす方法。普段の能力を発揮するために
そもそもスランプとはどんな状態か
ミスを繰り返すとき
「いつもはこんなにミスをしないのに、最近ミスを繰り返すようになった」こんな状況のときはありませんか。改善を試みるも、思いもよらない場面でまたミスをする悪循環は、スランプだと言えます。上司から頼まれていた仕事を忘れたり打ち合わせ時間を間違えたり、何をしてもミスをするので自分を責めがちです。大きなミスをしたときは精神的にも辛く、辞めようかと考える人もいるでしょう。しかし自分を責めてネガティブな気持ちになっているとスランプから抜け出せないので、いつまでも同じことで悩まずに気持ちの切り替えが大切です。思うように結果が出せないとき
いつもは仕事で結果を出せるのに、ある日を境に結果が出にくくなることがあります。いつも通りに仕事をしても思うように結果が出なくなると、仕事をするのが怖くなるものです。実は優秀な人でも、スランプに陥ることはあります。たとえば現役時代のイチロー選手は、壁にぶつかったときでも「自分に与えられた試練だから、これを乗り越えることが本望だ」と考えたのです。多くの人が認める優秀な人でもスランプに陥るのですから、スランプは誰でも起こり得ることだと考えられます。努力には良い努力と悪い努力があり、結果に繋がらないのは悪い努力です。たとえば定時を超えて残業しているのに仕事が終わらないから深夜までがむしゃらに働く人は、悪い努力と言えます。このようなときは自分で制限時間を設けて、仕事を時間軸で考えられるようにしてください。
モチベーションが低下しているとき
やる気がなくモチベーションが低下しているときも、スランプに陥っています。これまで楽しく仕事ができていたのに、仕事のことを考えるのが面倒になったり会社に行きたくなくなったりするわけです。これまでは何も考えずにできていた仕事も、突然億劫になります。保守的な考えを持つようになり、チームでの仕事を主体的に行わなくなることもあるのです。モチベーションが低下すると、スランプが長引く可能性が高いです。自分の将来に漠然とした不安を抱えたときは、仕事に対して前向きになれないのでモチベーションの低下に繋がります。思うように結果が出ないときにも、不満や焦りから仕事に対する迷いが出るわけです。
仕事でスランプに陥る原因
仕事でスランプに陥る原因は、1つではありません。ここでは複数の視点から、スランプの原因を確認しましょう。
今の会社に入社したての頃は、仕事以外にも覚えることがあって余裕がなかったことと思います。しかし働き始めて2年以上経過すると、雑用をするタイミングがつかめたり、将来について考えたりする余裕が出るわけです。マンネリ状態と言うと聞こえは良くないですが、悪いことばかりではありません。
本を読んだら読んだだけで終わるのではなく、内容の要約をブログに書いたり、得た知識を行動に移したりするのもいいでしょう。脳が少しずつ新しい知識を受け入れれば、いつも通り動けるようになります。そのときはスランプ以前よりも、成長できている可能性が高いです。
順調に進んでいるから
「上手くいっていないからこそ、スランプだと感じるのではないか。」そう思う人もいるでしょう。しかし順調に進み過ぎているために、スランプに陥ることもあります。私たちは現状が上手くいっていると、変化を恐れて現状維持をしたくなりますが、そのせいで少しの変化をも恐れるようになるわけです。現状維持が順調にいかないがために、スランプになることもあります。状況に慣れ過ぎてしまったから
今の状況に慣れ過ぎてしまう「マンネリ」状態です。慣れた状態で仕事をすることには、ミスをするリスクが少なくなったり仕事が効率的にできたりする利点があります。ところが深く考えないで仕事をするようになることや、仕事がルーチンワークになってしまう欠点があるのです。仕事に慣れた・飽きたというのは、悪いことばかりではなく成長した証拠でもあります。今の会社に入社したての頃は、仕事以外にも覚えることがあって余裕がなかったことと思います。しかし働き始めて2年以上経過すると、雑用をするタイミングがつかめたり、将来について考えたりする余裕が出るわけです。マンネリ状態と言うと聞こえは良くないですが、悪いことばかりではありません。
疲れが溜まっているから
疲れが溜まると、ネガティブになりやすい傾向があります。仕事ばかりで私生活を楽しめなければ、仕事を頑張る意味を見失うこともあるでしょう。最近食欲が無かったりよく眠れなかったりするのなら、疲れが原因の可能性があります。自分が疲れていると自覚するのは難しいので、スランプだと思ったら意識してリラックスできる時間を作ってください。楽しく過ごすためには、休日を楽しむことも欠かせません。アウトプットができていないから
1度にたくさんの情報を頭に入れた場合、容量がいっぱいになってしまうのでなんでもないことができなくなってしまいます。これは新しい情報を自分のものとして理解できていないことが、原因の1つです。自分のものとしてしっかり理解するためには、インプットしたものをアウトプットしてください。本を読んだら読んだだけで終わるのではなく、内容の要約をブログに書いたり、得た知識を行動に移したりするのもいいでしょう。脳が少しずつ新しい知識を受け入れれば、いつも通り動けるようになります。そのときはスランプ以前よりも、成長できている可能性が高いです。
結果を求めすぎているから
結果を求めすぎる場合も、過度な重圧を感じてスランプに陥りやすいです。他人から期待されすぎると、「結果を出さなければ」と自分を追い詰めます。周囲の期待を受け入れようとする考え自体は良いのですが、それによって自分を追い詰めるのは危険です。精神的に重圧がかかると、自律神経の乱れを引き起こして体にさまざまな不調が現れます。筋肉がこわばるので肩こりの原因にもなり、リラックスすることが難しくなるわけです。リラックスできない状態で仕事に取り組むとミスをしやすくなるので、さらに悪循環に陥ります。知らないうちに成長できているから
自分が成長できているからこそ、「今までの仕事のでき具合ではいけない」と考えてしまうことがあります。スランプに陥るとこの考え方ができずに、ネガティブ思考になる人は多いです。スランプは言いかえれば、その場で足踏みしている状態です。自分自身は成長しているのにその場で足踏みしているだけで手ごたえがないので、今の状況が悪いことだと思い込みます。成長することの楽しさがモチベーションになっていたのなら、それがなくなるので努力することにストレスを感じるわけです。スランプだと感じる原因は、知らないうちに成長しているからかもしれません。スランプに陥りやすい人はどんな人か
人に頼れない性格の人
スランプになりやすい性格の人は、強い責任感があり全ての仕事を自分でしようと考える人です。周囲に頼ることが得意でないだけに限らず、人からのアドバイスを受け入れようとしないので改善が難しくなります。仕事を効率よく回すためには、余裕がないときこそ他人に頼ることです。全て自分がやらなければとふさぎ込んでしまうと、スランプの悪循環に陥る可能性がありますよ。このような人は、はじめに頼れない自分に気づくことが大切です。周囲の頼れる人を参考にすることで、新たな考え方に気がつくことがあります。たとえば人に頼れない性格の人が「生きていくためには、自分がしっかりしなければ」と考えているとします。これに対して人に頼れる人は、「できない自分を理解しているので、人に頼る」と考えているわけです。人に考えを聞くことにより、根本的な違いを見つけられることがあります。全ての仕事を自分で引き受けようと思ってしまう人は、スランプに陥りやすいです。自分のことを自覚することから始めてください。
ネガティブ思考の人
前項で少し説明しましたが、ネガティブ思考の人はスランプに陥りやすくなります。少しのミスでもすぐに落ち込むからです。「ミスをしているかもしれない」と不安になり、自分は何もできないとますますマイナス思考になります。自身をなくすと普段の仕事ぶりを発揮できなくなって、ミスをしやすくなるという悪循環です。ネガティブな思考を続けた結果、スランプに陥るわけですね。完璧主義の人
完璧主義の人も、スランプに陥りやすい傾向です。完璧主義は大きく分けて2タイプになることを知っていますか。1つ目のタイプは「仕事はどんな小さなことでも完璧にやらなければならない」と思い込んでいる人です。2つ目のタイプは「やるからには完璧にしなければ」と考える人ですね。前者のタイプは、常に仕事を完璧にこなそうとしているのですから、知らない間にストレスが溜まっているわけです。後者のタイプは、自分の中で調子が悪いまま取り組むのでモチベーションが上がりません。完璧にできない状況に思い悩んでしまい、疲れてスランプに陥ります。後者のタイプは、自分のことを「だらしない性格だ」と考えている可能性が高いです。スランプから抜け出す方法①
定期的に過去を振り返る
定期的に過去を振り返れば、スランプから抜け出せる可能性があります。毎日同じような日が続くと成長している実感が湧かないので、改めて自分の成長を感じる機会を作るわけです。自分が自分のことを認めなければ、ネガティブ思考になってしまうのでスランプになります。自分を認めて自信をつけることを習慣化すれば、スランプから抜け出すきっかけになるはずです。自分なりに振り返りの日時を決めれば、習慣化していきます。スランプから抜け出すには、成長できたことに注目することも大切です。仕事を覚えていた頃ほどではなくても、1つ1つよく見れば少しずつ成長しています。できるようになったことに目を向けて、自分を褒めることも忘れないようにしてください。始めは意識して振り返りの時間を作り、自分の成長を認めましょう。
焦りに振り回されない
スランプから抜け出すためには、結果を出せない焦りに振り回されないようにします。「結果を出さなければ」と思ってしまうと、間違った努力をする可能性があるからです。たとえばスポーツ選手なら、結果に振り回されて大きく方向転換をしたり体を壊すような努力をしたりすることですね。このようなときに焦って頑張らない変わりに、普段からコツコツできることを積み重ねてください。健康維持のために小さなことでも気をつけることや、ストレッチを毎日行うことなどが普段からコツコツできることです。結果が出ないことに焦らないよう、普段から努力を積み重ねます。周囲の評価に流されないこと
スランプの原因として、周囲の評価が負担になっていることが挙げられます。高い評価を得るために頑張ろうと考えることや、上司からの期待を気にすることが、負担になっているわけです。周囲の評価に期待しようとすればするほど、いつもの能力が発揮しにくくなります。難しいかもしれませんが、周囲の評価を気にせず仕事をしてみてください。休んでリフレッシュする
お伝えした通り、疲れが溜まっているからスランプに陥る場合もあります。今まで通りの能力が発揮できませんから、休んでリフレッシュしてください。連日残業続きだったり休日にまで仕事のことを考えたりする人は、休みを取ることでスランプから抜け出せることがあります。できれば長い休みを取って、心から体を休めてください。気持ちも新たに、仕事に対するやる気が湧くことでしょう。スランプから抜け出す方法②
洞察力を鍛えること
「仕事のスランプと洞察力に何か関係があるのだろうか。」と思う人もいるのではないでしょうか。スランプから抜け出すために洞察力は欠かせないものです。洞察力を磨くことによって、私生活から仕事の悩みを解決するヒントが得られることがあります。多くの人が、仕事とは無関係な場面で仕事の解決方法を得ています。友人と会話を楽しめば、何気ないところに仕事のヒントがあるかもしれません。マッサージに行けば、スタッフの仕事ぶりから何かひらめく可能性だってあります。洞察力を鍛えれば、仕事の解決方法が増えるメリットがあるわけです。注意深く考えること
先のことまで注意深く考えることも、仕事のスランプを抜け出すきっかけになります。仕事のミスがスランプに繋がっている悪循環が多いので、ミスを減らすことが大事だからです。仕事を始める前に「ミスの原因になるものはきちんと取り除いたかどうか」「仕事を進めても問題ないだろうか」と考えてください。先のことを意識して考える習慣をつければ、ミスの減少に繋がります。自分の中でミスはないと思っても、そうではないことも多いですから周囲の人に確認してもらいましょう。先のことまで細かく考えることで、スランプから抜け出せる可能性があります。従業員の仕事ぶりを高める戦略
現在は、従業員が働きやすい環境作りに会社が取り組む時代です。そんな中で、従業員の心を掴むようなユニークな福利厚生を取り入れる会社があります。ある会社では、よくある制度にゲームに登場する呪文の名前をつけることで、申請するときに楽しさを感じられるようにしているのです。名称というのはもののイメージに大きく関わるので、上手に利用した例だと言えます。
また別の会社には、自社製品の割引制度があります。ここまでは一般的ですが、自社の商品を私生活でも使えるきっかけを作ったのです。あくまできっかけを作ったのですから、従業員は自社の製品を試せるだけではなく、生活費を圧迫することもありません。近年は実用的でユニークな取り組みが増えています。転職の機会があるときには、各社の福利厚生について調べてみるのはいかがでしょうか。
また別の会社には、自社製品の割引制度があります。ここまでは一般的ですが、自社の商品を私生活でも使えるきっかけを作ったのです。あくまできっかけを作ったのですから、従業員は自社の製品を試せるだけではなく、生活費を圧迫することもありません。近年は実用的でユニークな取り組みが増えています。転職の機会があるときには、各社の福利厚生について調べてみるのはいかがでしょうか。
当コラムでは、健康経営について情報発信をしています。以下のコラムでは、ユニークな取り組み事例を確認できるので、合わせてご覧ください。
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楽しく健康経営を行うために考えられたユニークな制度
まとめ
仕事のスランプの原因や、抜け出す方法を解説しました。現状への慣れや、期待に応えようとして結果を求めすぎることから、スランプに陥るわけですね。自分では悪い状態だと思うかもしれませんが、成長によって悪い状態ではないこともあります。落ち着いて客観的に見ることが大切です。
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