- 健康経営
- 2021.07.09 (最終更新日:2022.03.26)
健康経営と生活習慣病のつながりは?症状や原因・予防について解説
生活習慣病を防ぐために健康診断を導入
さまざまな企業が健康経営に関する取り組みを始めていますが、そもそも「健康経営」という言葉が浸透する前から定着していた取り組みがあったのをご存知でしょうか。
その取り組みとはそう、健康診断です。
健康診断を実施していない企業はほとんどありませんよね。
健康経営を促進するために、健康診断の実施はもはや必須です。
健康診断は自分の現在の体調や病気の可能性など、健康に関わる状態を把握するためのものです。
特に、日常生活と密接な関係がある「生活習慣病」の発見や対策のために、健康診断の結果は非常に重要な指標になります。
しかし、生活習慣病という言葉を知ってはいても、詳しいことは知らないという方は意外と多いかもしれません。
そこで今回は、健康経営とも結びつく、生活習慣病について詳しく解説しましょう。
その取り組みとはそう、健康診断です。
健康診断を実施していない企業はほとんどありませんよね。
健康経営を促進するために、健康診断の実施はもはや必須です。
健康診断は自分の現在の体調や病気の可能性など、健康に関わる状態を把握するためのものです。
特に、日常生活と密接な関係がある「生活習慣病」の発見や対策のために、健康診断の結果は非常に重要な指標になります。
しかし、生活習慣病という言葉を知ってはいても、詳しいことは知らないという方は意外と多いかもしれません。
そこで今回は、健康経営とも結びつく、生活習慣病について詳しく解説しましょう。
そもそも生活習慣病とは?
生活習慣病とは、名称の通り生活習慣が原因になる病気のことです。
「成人病」と呼ばれていたこともあり、こちらの名称の方が馴染みがあるという方もいるかもしれません。
成人でなくても発症すること、生活習慣を改めることで予防が見込めることから、生活習慣病という名称がつけられ、定着しました。
生活習慣の改善、と聞くと発症しても簡単に治るような印象がついてしまうかもしれません。
しかし、実際には生活習慣病は日本人の死亡原因として真っ先に挙げられるほどです。
いわゆる「三大死因」と言われるがん・心疾患・脳血管障害なども、生活習慣病に該当します。
主な生活習慣病の種類や症状などは、後ほど挙げていきましょう。
「成人病」と呼ばれていたこともあり、こちらの名称の方が馴染みがあるという方もいるかもしれません。
成人でなくても発症すること、生活習慣を改めることで予防が見込めることから、生活習慣病という名称がつけられ、定着しました。
生活習慣の改善、と聞くと発症しても簡単に治るような印象がついてしまうかもしれません。
しかし、実際には生活習慣病は日本人の死亡原因として真っ先に挙げられるほどです。
いわゆる「三大死因」と言われるがん・心疾患・脳血管障害なども、生活習慣病に該当します。
主な生活習慣病の種類や症状などは、後ほど挙げていきましょう。
健康経営と生活習慣病のつながり
では、健康経営と生活習慣病には、どのようなつながりがあるのでしょうか。
生活習慣病は、2000年に策定された「健康日本21」による、食生活や運動、喫煙や飲酒・がんなどに対する数値目標が設定され、健康推進に関する取り組みが推進されました。
2008年にはこれにメタボリックシンドロームが加わったことで、生活習慣病の対策をより浸透させるため、特定健診と特定保健指導が推進されています。
こういった生活習慣病に伴う健康促進の観点から、多くの企業でも生活習慣病を予防・改善するための取り組みを健康経営の一端として行っています。
取り組みの例として挙げられるのは、。生活習慣病を発症させないため、日頃から意識できる予防に関する情報を提供したり、健康診断の結果に合わせたフォローアップなどです。
また、生活習慣病を重症化させないための取り組みなども実践されています。
企業によっては、生活習慣自体を整えるため、スポーツイベントや口腔衛生に関する指導が行われています。
健康経営において、生活習慣病の改善と予防は「重点課題」として取り上げられています。
生活習慣病は、2000年に策定された「健康日本21」による、食生活や運動、喫煙や飲酒・がんなどに対する数値目標が設定され、健康推進に関する取り組みが推進されました。
2008年にはこれにメタボリックシンドロームが加わったことで、生活習慣病の対策をより浸透させるため、特定健診と特定保健指導が推進されています。
こういった生活習慣病に伴う健康促進の観点から、多くの企業でも生活習慣病を予防・改善するための取り組みを健康経営の一端として行っています。
取り組みの例として挙げられるのは、。生活習慣病を発症させないため、日頃から意識できる予防に関する情報を提供したり、健康診断の結果に合わせたフォローアップなどです。
また、生活習慣病を重症化させないための取り組みなども実践されています。
企業によっては、生活習慣自体を整えるため、スポーツイベントや口腔衛生に関する指導が行われています。
健康経営において、生活習慣病の改善と予防は「重点課題」として取り上げられています。
主な生活習慣病の種類と症状
ここでは、主な生活習慣病の種類とその症状について解説しましょう。
主に以下の疾患が生活習慣病に該当します。
- がん
- 心疾患
- 肝疾患
- 腎疾患
- 糖尿病
- 高血圧性疾患
- 脳血管疾患
がん
がんは日本の三大死因の代表として浸透しているのではないでしょうか。「白血病」や「脳腫瘍」なども、がんの一種として分類されます。
発がん物質が突然変異を起こし、細胞が異常に増殖・分裂を繰り返すことで発症します。
主に外科治療や薬物治療を中心に、放射線治療や免疫療法など、症状に合わせた治療法で対処していきます。
心疾患
「心筋梗塞」や「狭心症」など、主に心臓に発症が見られる病気のことです。また、後述する脳血管疾患のひとつである、「脳塞栓」の原因になる「不整脈」も心疾患に該当します。
心疾患は主に動脈硬化が原因とされており、薬物治療や冠動脈の手術で対処されます。
肝疾患
「肝がん」や「アルコール性肝障害」など、肝臓に関連する疾患を総称して肝疾患と呼びます。アルコールを過剰に摂取したり、過食をしたりといった原因により発症するのが肝疾患の特徴です。
肝臓に大きな負担がかかることで発症するため、実感する負担も相当なものです。
また、肝硬変になってしまうと肝臓がもとに戻らないことが多く、肝不全や肝がんへ移行してしまう可能性があります。
アルコール摂取の管理や、投薬治療などで対処します。
腎疾患
「原発性糸球体疾患」や「続発性糸球体疾患」、「ネフローゼ症候群」など、腎臓に関連する疾患のことを指します。高血圧が長い期間続くことで発症する「腎硬化症」や、糖尿病の合併症として知られる「糖尿病性賢症」なども腎疾患に該当します。
薬物治療を中心に、食事療法や透析療法などで対処されます。
また、腎臓の機能が悪化し、排尿機能が失われてしまった場合、腎臓の移植手術なども検討しなくてはなりません。
糖尿病
血糖値が長期間高い状態が続いている疾患のことを指します。何らかの影響で「インスリン」という血糖値を下げる機能がうまくはたらかなくなることで発症すると言われています。
発症率が非常に高く、日本人の4人に1人が糖尿病になると言われているほどです。
血糖値が高いだけでなく、心疾患・脳血管疾患・腎疾患など、さまざまな症状を引き起こす原因になるとも言われます。
主に食事療法や運動療法などで血糖値を下げていくことが糖尿病の治療法です。
高血圧性疾患
名称の通り、高血圧に関連する疾患のことを指します。高血圧とは、慢性的に血圧が高い状態が続いていることで、肥満やストレス、喫煙などが主な原因として挙げられます。
また、動脈硬化を進行させる原因にもなるため、心疾患や脳血管疾患を発症するリスクが高くなる原因のひとつです。
高血圧疾患も、糖尿病などと同様に食事療法や運動療法などで対処しますが、すぐに効果が出る方法ではないため、長期間向き合っていく必要があります。
脳血管疾患
高血圧の進行などが原因となる動脈硬化が原因で、脳の血管にトラブルが生じ、脳細胞が破壊される疾患のことです。脳血管疾患として主に挙げられるのは「脳卒中」です。
脳卒中を発症した場合、後遺症の残存も考えられるため、治療期間である「急性期」と残存を予防するための「リハビリ期」とで分けて治療が行われます。
生活習慣病を予防するには?
では、生活習慣病の予防にはどういった方法が効果的なのでしょうか。
ここでは、生活習慣病の予防法について解説します。
嗜好品として常にタバコを持ち歩いている方にとっては、病気の予防とはいえ禁煙するのはストレスになってしまいます。
かといって適度に吸うということもおすすめできないため、喫煙に代わる息抜きや、禁煙の方法などを工夫して何とかタバコから遠ざかるようにしましょう。
禁煙は、治療というよりは本人の意思が大部分を占めるため、生活習慣から切り離すのはなかなか難しいですが、病気のリスクを考えたら、辞める選択肢を優先するべきでしょう。
そのため、日頃から運動する習慣を身につけておくことをおすすめします。
運動不足がたたって内臓脂肪が増えると、高血圧や高血糖になりやすく、動脈硬化にもなりやすくなるでしょう。
運動不足を解消することで、これらを予防できます。
また、生活習慣病はストレスが原因になることも少なくありません。
適度な運動を日頃から取り入れておけば、定期的にストレスを発散することにもつながります。
心身ともに健康になるために、適度に運動をすることは最善の方法と言えるでしょう。
飲酒は適量を飲むようにする
過度の飲酒は肝臓に大きな負担をかけてしまうため、生活習慣病のリスクを増大させます。
また、飲酒が当たり前になりすぎると、アルコール依存症になってしまい、治療に膨大な時間がかかることになります。
適度に飲酒をする分には、ストレス発散にもなるため問題ありませんが、過度の飲酒はデメリットの方が多いと言えるでしょう。
あくまで適量をキープし、不安がある場合はいっそのこと禁酒しても良いかもしれませんね。
眠ることでストレスを解消することにもなるため、健康において睡眠は必要不可欠なものであることがわかります。
睡眠の質を改善することでストレスを適度に解消し、体もベストパフォーマンスができる状態に保たれ、生活習慣病のリスクから遠ざかることができます。
もちろん、ただたくさん寝れば良いというわけではありません。
1日の半分を睡眠に費やしたり、必ず二度寝をしたりという生活習慣では、かえって体に負担です。
理想は1日7〜8時間ぐらいの睡眠時間が理想でしょう。
もし睡眠について悩みがある場合は、自分だけで解決しようとせず、睡眠外来などに相談しましょう。
また、ストレスが原因で暴飲暴食に走ってしまうような生活になると、なかなかそのループから抜け出せなくなってしまいます。
食事はできるだけ朝食からしっかり摂り、1日3食を心がけましょう。
間食もなくし、適正体重維持を意識した食生活を送ることで、生活習慣病を予防できます。
ここでは、生活習慣病の予防法について解説します。
禁煙する
喫煙はがんや高血圧性疾患などを引き起こす原因になるため、生活習慣病の予防という点では、必ずついてくることと言えるでしょう。嗜好品として常にタバコを持ち歩いている方にとっては、病気の予防とはいえ禁煙するのはストレスになってしまいます。
かといって適度に吸うということもおすすめできないため、喫煙に代わる息抜きや、禁煙の方法などを工夫して何とかタバコから遠ざかるようにしましょう。
禁煙は、治療というよりは本人の意思が大部分を占めるため、生活習慣から切り離すのはなかなか難しいですが、病気のリスクを考えたら、辞める選択肢を優先するべきでしょう。
定期的に運動をする
不規則な食生活や運動不足は、生活習慣病を引き起こす原因になります。そのため、日頃から運動する習慣を身につけておくことをおすすめします。
運動不足がたたって内臓脂肪が増えると、高血圧や高血糖になりやすく、動脈硬化にもなりやすくなるでしょう。
運動不足を解消することで、これらを予防できます。
また、生活習慣病はストレスが原因になることも少なくありません。
適度な運動を日頃から取り入れておけば、定期的にストレスを発散することにもつながります。
心身ともに健康になるために、適度に運動をすることは最善の方法と言えるでしょう。
飲酒は適量を飲むようにする
過度の飲酒は肝臓に大きな負担をかけてしまうため、生活習慣病のリスクを増大させます。
また、飲酒が当たり前になりすぎると、アルコール依存症になってしまい、治療に膨大な時間がかかることになります。
適度に飲酒をする分には、ストレス発散にもなるため問題ありませんが、過度の飲酒はデメリットの方が多いと言えるでしょう。
あくまで適量をキープし、不安がある場合はいっそのこと禁酒しても良いかもしれませんね。
睡眠の質を改善
体の疲れを解消し、コンディションを整えるために睡眠は非常に重要です。眠ることでストレスを解消することにもなるため、健康において睡眠は必要不可欠なものであることがわかります。
睡眠の質を改善することでストレスを適度に解消し、体もベストパフォーマンスができる状態に保たれ、生活習慣病のリスクから遠ざかることができます。
もちろん、ただたくさん寝れば良いというわけではありません。
1日の半分を睡眠に費やしたり、必ず二度寝をしたりという生活習慣では、かえって体に負担です。
理想は1日7〜8時間ぐらいの睡眠時間が理想でしょう。
もし睡眠について悩みがある場合は、自分だけで解決しようとせず、睡眠外来などに相談しましょう。
食事の習慣を変える
不規則な食生活を送っていると、肥満によって高血圧になり、動脈硬化を引き起こすことになります。また、ストレスが原因で暴飲暴食に走ってしまうような生活になると、なかなかそのループから抜け出せなくなってしまいます。
食事はできるだけ朝食からしっかり摂り、1日3食を心がけましょう。
間食もなくし、適正体重維持を意識した食生活を送ることで、生活習慣病を予防できます。
まとめ
今回は、健康経営にも大きく関わる生活習慣病について解説しました。
普段の生活が思わぬ症状を引き起こしてしまう、生活習慣病。
従業員が健康に業務に取り組めるよう、健康経営の取り組みとして生活習慣病に関するものを実施している企業も多くなっています。
生活習慣病の観点をまだ取り入れていない企業は、今回の内容をぜひ参考にしてください。
普段の生活が思わぬ症状を引き起こしてしまう、生活習慣病。
従業員が健康に業務に取り組めるよう、健康経営の取り組みとして生活習慣病に関するものを実施している企業も多くなっています。
生活習慣病の観点をまだ取り入れていない企業は、今回の内容をぜひ参考にしてください。
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